「和室の賃貸はやめとけと言われる理由は?」
「畳のお部屋のメリット・デメリットは何?」
賃貸の和室はやめとけ!と言われることが多いですが、収納スペースが広くて便利、夏は涼しく冬は暖かいなど、和室ならではのメリットが多いんです。
しかし、退去費用で揉める、カビ・ダニの発生源になるなど「デメリットしかない」と言う人もいます。住む前から悪い意見を聞くと後悔しないか不安になりますよね。
そこで当記事では、賃貸和室がやめとけと言われる理由を解説します。畳がいらない人の特徴や、一人暮らし向けに和室のレイアウト例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
和室の賃貸はやめとけと言われる7つの理由
- カビ・ダニの原因になる
- 退去費用が高くなりがち
- 掃除の手間がかかる
- 家具で畳がへこみやすい
- 築年数が古く見た目がいまいち
- 家賃相場が低いわけではない
- 幽霊が出そうで怖い
①カビ・ダニの原因になる
畳は吸湿性が高い分、湿気が溜まってカビが発生しやすいです。また、定期的に掃除をしないとホコリが溜まってダニも発生します。
賃貸和室に住むなら、天気の良い日はカーテンを開けて日光に当てる、雨の日は除湿器を付ける、カビ防止スプレーをかけるなどの対策が必須です。
②退去費用が高くなりがち
畳の表替え | 4,000~9,000円/1畳 |
---|---|
畳の裏返し | 4,000~6,000円/1畳 |
障子の張替え | 2,000~4,000円/1枚 |
ふすまの張替え | 2,000~3,000円/1枚 |
賃貸和室は退去時費用が高くなりがちです。国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインによると、経年劣化やベッドや家具の重さでへこんだ場合は大家さんの負担です。
しかし、飲み物をこぼしたシミやタバコによる変色、物を引きずってできた傷の修繕費は入居者負担です。退去時の畳交換代は入居者負担としている物件もあります。
使用している素材や契約の内容によって、表より高額な場合もあります。畳の修繕費が入居者負担になっていないか、契約前に不動産屋へ確認しましょう。
③掃除の手間がかかる
和室は掃除の手間がかかるのも、やめとけと言われる理由です。畳の隙間のホコリは掃除機で吸いづらいため、ほうきや乾いた雑巾で掃除する必要があります。
基本的に濡らすのはNGのため、フローリングワイパーも使えません。掃除が面倒な人は、和室ではなく洋室に住むのがおすすめです。
④家具で畳がへこみやすい
畳の上に重い家具を置くと、へこみ跡が付きやすいです。とくにベッドや机、タンスなど頻繁に動かさない箇所はへこみ跡が残ります。
へこみがひどいと、退去費用が高額になる可能性があります。設置面積の広い家具を使うか、家具の下にコルクマットやパズルマットを敷くのがおすすめです。
⑤築年数が古く見た目がいまいち
賃貸和室は築年数が古い物件がほとんどで、見た目がいまいちです。外壁がひび割れていたり、壁紙や柱がボロボロで、なんとなく住みたくないと思ってしまいがちです。
和室でもキレイなお部屋に住みたいなら、不動産屋に「リノベ済みの和室を紹介してほしい」と相談すると良いです。
⑥家賃相場が低いわけではない
家賃相場 | |
---|---|
洋室 | 約5.4万円 |
和室 | 約5.6万円 |
- 調査日:2023年3月
- 調査媒体:ATBB
- 検索条件:豊島区、1R・1K、専有面積15㎡~、築30~50年、風呂トイレ別
- 調査件数:家賃の安い順15件
一般的に和室は安いと思われがちですが、実際の家賃相場は洋室と大差ありません。不動産屋専用サイトを使って、和室と洋室の家賃相場を調査しました。
調査の結果、洋室に比べて和室の方が約2,000円高かったです。賃貸の和室が安い理由は築年数の古い物件が多いためで、同条件であれば洋室でも安いお部屋が見つかります。
そのため、安いお部屋に住みたいからと言って和室を選ぶ必要はないです。和室全体のメリット・デメリットを比較して住むべきか決めましょう。
⑦幽霊が出そうで怖い
和室は幽霊が出そうで怖いと感じる人もいます。「押し入れから何か出てきそう」「天井の木目が顔に見える」といった想像をしてしまう人は、洋室に住んだほうが良いです。
賃貸の和室に住む5つのメリット
- 用途が幅広い
- 収納スペースが広い
- 足音が響きづらい
- 夏涼しく冬は暖かい
- 費用交渉が通りやすい
①用途が幅広い
- ・布団を敷いて日本風の寝室にする
- ・ベッドを置いて和モダンな部屋にする
- ・こたつを置いて居間兼食卓にする
- ・横に慣れるリラックスゾーンにする
- ・両親や友人の来客スペースにする
和室は寝室や居間など、使用用途に合わせて幅広く使えます。畳はクッション性があり、横になったり座る場所を選ばないため、急な来客に対応しやすいです。
また、疲れた日にそのまま寝転がったり、寒くなってきたらこたつを出してのんびりするなど、気分次第で使い方は自由自在です。
②収納スペースが広い
和室は広い押入れが付いていることが多いです。洋室のクローゼットに比べて奥行きやスペースがあるので、衣装ケースや突っ張り棒などを使用すれば綺麗に収納できます。
お部屋に収納家具を置きたくない、服や季節家電が多い人なら、賃貸の和室に向いています。
③足音が響きづらい
畳にはクッション性があるので、足音が下の階まで響きづらいです。賃貸は騒音トラブルが起きやすいので、音に悩まされたくない人にはおすすめです。
ただし、和室物件は壁が薄いケースが多く、隣室の音は響きやすいです。内見で壁をノックして厚みを確かめるなどして、防音性を確かめましょう。
④夏涼しく冬は暖かい
和室は夏に涼しく冬は暖かいので、エアコンに頼らなくても生活しやすいです。畳の持つ空気の層が断熱材の役割をしてくれるためです。
光熱費を節約したい人や、エアコンの風が苦手という人は賃貸の和室に住むのもアリです。
⑤費用交渉が通りやすい
和室のお部屋は洋室に比べて人気がないため、家賃や礼金などの費用交渉が成功しやすいです。予算に限りがある人は和室を狙うのがおすすめです。
交渉する際は「家賃を2,000円下げてくれたら契約する」「最低でも2年間は住む」など、大家さんにとってもメリットがあることを示すと良いです。
実際に賃貸の和室に住んだ人のリアルな声
住んだら快適という声が多い
うちは古い賃貸なので全室和室なのだけれど、フローリングと違って地べたに座ることに抵抗がないし、足元も底冷えしないのでとても快適。
— ひばり (@hibarinouta) September 1, 2022
かれこれ4件くらい賃貸契約してきたけど、和室のある賃貸は初めて。
意外と居心地良いぞ?? pic.twitter.com/zGVuG1ECnj— あかと (@9_rlc) April 27, 2023
今日は賃貸の鍵の受け取り!大家さんの奥さまに会ったけど、やさしそうな奥さまだった!ご夫婦揃って良い人オーラ
そしてやはりお部屋の和室がめちゃ居心地が良い畳と竿縁天井、めちゃ落ち着く…
— ポタージュ ひよっこ大家、空間アーティストのたまご、マリン女子 (@tsukuyomi03) January 17, 2023
実際に賃貸和室に住んだ人の声をTwitterで集めたところ「居心地が良くて落ち着く」「意外と快適」など好意的な声が多かったです。
畳のニオイが好き、直接床に座って生活したい人は、和室に満足する可能性が高いです。
いらない・気持ち悪いなどの声も一部ある
推しメンの部屋お洒落すぎて次引っ越す家は絶対洋室にするって心に誓った。
和室とかいらなかった。— Tacos (@_A3ig56z2AKON4_) July 26, 2021
和室嫌い。障子と畳が受け付けない。何のメリットがあんのかな。寝室が和室だと気持ち悪いからキッチンとかで寝る。和食屋で靴脱ぐのも嫌いめんどくさい。正座も横座りも嫌い→脚や骨盤によくない
— ジャクリーヌ刺さる (@sumonyamu922) March 6, 2023
僕の和室のイメージって、押し入れから何かが来るor開けたら下の段に何かいるとかのイメージなんだけど、新居に和室があるのね。怖いのね。誰か怖くなくなるような使い方教えてくれ。
てか一人暮らししたら人呼び放題だから誰か来て一生帰さないけど。— 悪代なと (@nato_175_xoxo) March 6, 2023
賃貸和室に住んだ人の中には「次の引っ越し先にはいらない」「生理的に受け付けない」との声が一部ありました。
「押し入れから何か出てきそうで怖い」といった体験談は和室ならではです。畳が嫌いな人や、幽霊を信じる人には向いていません。
迷ったら不動産屋に相談すると良い
賃貸和室に住むかどうか迷ったら、不動産屋に相談してみましょう。ライフスタイルや予算をもとに、和室に向いているかどうか判断してくれます。
気軽に相談するなら、ネット上の不動産屋「イエプラ」がおすすめです。LINEやチャットで「和室と洋室両方紹介してほしい」などのリクエストもOKです。
プロのスタッフとリアルタイムでLINEのやりとりができます。忙しくてお店に行けない人は、移動中や就寝前のスキマ時間にぜひ使ってみてください。
和室の賃貸がおすすめな人
- ・築年数が古くても平気
- ・実家で畳暮らしに慣れている
- ・こまめに掃除するのが苦でない
- ・収納スペースを広めに確保したい
- ・足音を気にせず生活したい
賃貸和室は、こまめなメンテナンスが必要ですが、使い勝手の良さや広めの収納スペースが魅力です。畳のクッション性のおかげで、裸足で過ごしても足音が響きません。
実家で和室暮らしで慣れている、以前から畳にあこがれていた人には和室をおすすめします。
和室の賃貸をおすすめしない人
- ・築年数の浅いキレイな物件に住みたい
- ・掃除が得意ではない
- ・畳暮らしに抵抗感がある
- ・お部屋にベッドを置きたい
- ・虫が苦手な人
賃貸和室には、新築物件がほとんどないです。外装・内装のキレイな物件に住みたい人や、虫が苦手な人には向いていません。
また、和室はこまめな掃除や畳のへこみ対策が必須なので、人によってはストレスが溜まります。和室に住みたい明確な理由がないなら、洋室でお部屋を探しましょう。
やめたほうがいい和室賃貸の特徴
- ・お部屋の設備が古すぎる
- ・畳の交換費用を負担させてくる
- ・プロパンガスは光熱費が高くなる
- ・物件情報に告知事項ありと書いてある
お部屋の設備が古すぎる
賃貸和室は築年数が古い傾向があるため、お部屋の設備も古い物件が多いです。エアコンの効きが悪かったり、シャワーの水圧が弱いと住んでから後悔しやすいです。
内見でエアコンの設置が10年以上前、浴槽がバランス釜だった場合は、入居前に交換可能かどうか不動産屋に確認しましょう。
畳の痛みが激しい
入居時や退去時に、畳の交換費用がかかるお部屋は避けたほうが良いです。基本的に経年劣化による畳の損耗は大家さんの負担とされているためです。
しかし、物件によっては契約書の特約に入居時や退去時の畳交換費用が「入居者負担」と書かれています。余計な費用を払いたくないなら、ほかの物件を探すのがおすすめです。
プロパンガスは光熱費が高くなる
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 214円 | 596円 |
5㎥使用した場合の 従量料金 |
1,070円 | 2,982円 |
基本料金 | 759円 | 1,794円 |
月額合計 | 1,829円 | 4,776円 |
参考:東京ガス(2023年1月時点)・日本エネルギー経済研究所
プロパンガスは都市ガスに比べて光熱費が高いので生活費を抑えたい人には向いていません。一人暮らしが使う平均量の5㎥で比較すると、1ヶ月で3,000円近くの差です。
せっかく安い和室に住んでも、ガス代が高ければトータルコストは変わりません。毎日自炊する予定の人や、湯船に浸かりたい人は都市ガス物件に住んだほうお得です。
物件情報に告知事項ありと書いてある
賃貸和室の物件情報に「告知事項あり」と書かれている場合、虫が大量発生するお部屋の可能性が高いです。「心理的瑕疵あり」のパターンもあります。
わざわざ不動産屋が書いているほどなので、虫に慣れている人でも耐えられません。家賃が安ければなんでもいいという人以外にはおすすめしません。
賃貸の和室で一人暮らしする注意点
- ・必ず湿気対策をする
- ・汚れたらすぐに掃除する
- ・へこみ跡は応急処置をすべき
必ず湿気対策をする
- ・こまめに換気する
- ・除湿器を使う
- ・家具やインテリアをどかして掃除する
和室に家具やインテリアを置くと、畳に湿気が溜まってカビが発生する原因になります。健康や退去費用のために除湿を心がけましょう。
除湿機は雨季に使用し、最低でも年2回は家具やインテリアをどかして掃除すると良いです。もしカビが発生した場合、消毒用アルコールを布にしみこませて拭き取りましょう。
汚れたらすぐに掃除する
畳の上に飲食物などをこぼした場合は、すぐに染み抜きをしましょう。汚れが畳にしみ込んで取れなくなると、退去費用を請求される可能性があります。
液体をこぼしたら、乾いた雑巾で拭き取りましょう。色残りしそうな場合は、塩を振って湿った場所を歯ブラシで擦り、掃除機をかけてから乾拭きをすると汚れが取れやすいです。
へこみ跡は応急処置をすべき
へこみ跡の応急処置として、へこんだ箇所に適度に霧吹きをかけ、濡れタオルを当てたままアイロンをかけます。
へこみ跡は完全には直りませんが、畳がふっくらしてへこみが緩和されます。ベッドや大型家具を置きたいなら覚えていて損はありません。
賃貸の和室に関するよくある質問
和室と洋室はどちらがお金がかかる?
畳の交換費用が入居者負担なら、和室の方がお金がかかります。契約書の特約に退去費用に関して記載がないか確認しておきましょう。
和室は虫が出やすいって本当?
一部本当です。畳の湿気やホコリはツメダニやチャタテムシの大好物のため、メンテナンスをサボると湧きやすいです。
ただし、アリやクモなどが出るのは単に築年数が古く、お部屋に隙間があるのが主な原因です。
畳にはデメリットしかないの?
畳はメリットも豊富です。、断熱性の高さやどこでも横になれるクッション性などはフローリングにはない魅力です。
和室で部屋干ししても大丈夫?
大丈夫ですが、除湿器をかけるなどのカビ対策はしたほうが良いです。
賃貸の和室にベッドを置いても大丈夫?
へこみ対策をすれば大丈夫です。足のないローベッドを置くか、コルクマットを敷くのがおすすめです。
畳の上に敷くものは何がおすすめ?
防ダニ・抗菌機能が付いている、薄手で通気性の良いものがおすすめです。湿気の溜まりづらさをを基準に選ぶと良いです。
和室のおすすめレイアウト例【一人暮らし向け】
賃貸和室を洋室にアレンジする
和室はレイアウト次第で洋室風にできます。洋室風のリビングにするには、ラグを敷いて畳部分を隠します。その後、ソファー・テーブル・テレビ台などを配置すると良いです。
条件に合うお部屋が和室しかなかった、和モダンなお部屋を目指したい、という人におすすめです。
壁紙を貼って雰囲気を変える
出典:LOHACO by ASKUL
簡単に貼ってはがせる「シール壁紙」を使って、お部屋の雰囲気を変えられます。白で揃えると広く見え、シックな色なら引き締まった雰囲気にもできます。
貼る場所は、壁かふすまです。跡が残ってしまうと退去時の費用が高くなる可能性があるので、貼る前にメーカーのホームページや、説明書をよく読みましょう。
壁におしゃれな小物などを飾る
壁掛け棚を利用して小物などを飾ってみましょう。とくに少し狭いお部屋におすすめです。畳に収納家具を置かずに済むうえ、インテリアとしてもおしゃれです。
ただし、お部屋によっては壁に画びょうなどを刺すことが禁止されています。どこまで手を加えてよいかは不動産屋に早めに確認しておきましょう。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
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