「和室の賃貸で一人暮らしってどう?」
「和室に住むメリット・デメリットは?」
和室の賃貸は、家賃が安いので一人暮らしの人に人気です。予算内で広めのお部屋を探すことも可能です。
しかし、和室で一人暮らしを考える人からは「和室は雰囲気が怖い」「ボロそう」などマイナスな意見も出てきます。
当記事では、和室の賃貸で一人暮らしを考える人向けに、畳のお部屋に住むメリット・デメリットを解説します!安い和室の探し方や、レイアウト例もあるので参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
和室で一人暮らしするメリットは家賃の安さ
フローリングと比べると5千円以上も安い
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
和室 | 3.9万円 | 4.6万円 |
フローリング | 5.1万円 | 5.3万円 |
※検索条件:東京23区・駅徒歩15分以内・専有面積15㎡以上の平均
和室で一人暮らしする最大のメリットは家賃の安さです。東京23区でも、和室のワンルーム・1Kの家賃安い順30件の平均は5万円を切っていました。
フローリングのお部屋と比べると、5千円以上も家賃を抑えられます。とにかく毎月の固定費を抑えたいという人に、和室での一人暮らしはおすすめです。
家賃が安い和室だと初期費用も抑えられる
家賃帯 | 初期費用目安 |
---|---|
家賃4万円 | 18~20万円 |
家賃5万円 | 22.5~25万円 |
家賃6万円 | 27~30万円 |
家賃7万円 | 31.5~35万円 |
家賃8万円 | 36~40万円 |
賃貸契約の初期費用は、一般的に家賃4.5~5ヶ月分が相場です。家賃を基に計算するので、安いお部屋ほど初期費用を抑えられます。
また、和室のお部屋はフローリングより人気が少ない傾向にあります。礼金なしにして、入居者を募集しているケースが多いのでお得です。
安すぎる和室は理由を不動産屋に聞くべき
安すぎる和室は「虫が出やすい」「住民の民度が低い」「事故物件」の可能性があります。なぜ安いのか不動産屋に理由を確認しておいたほうが良いです。
当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEで気軽に質問できます。
スタッフが直接管理会社に家賃が安い理由を確認するので、最新の情報を教えてもらえます。
忙しくてお店に行く暇がない人や、移動中などのスキマ時間を使って効率よくお部屋探ししたい人におすすめです。
家賃以外で和室で一人暮らしするメリット
- ・予算内で広い間取りが見つかりやすい
- ・押入れの収納スペースが広い
- ・足音や落下音が響きづらい
- ・夏涼しく冬は暖かい
- ・純日本の雰囲気を味わえる
- ・費用交渉が成功しやすい
予算内で広い間取りが見つかりやすい
和室は、全間取りで家賃相場が低めです。従来の予算のままで、1DKや2K、2DKなど広めのお部屋が見つかりやすいです。
少しでも広いお部屋に住みたい、用途別にお部屋を分けたいという人も狙い目です。
押入れの収納スペースが広い
和室のお部屋は、クローゼットではなく押入れがついています。押入れの標準サイズは、高さ160~180cmほど、横180cmほど、奥行85cmほどです。畳1枚分あります。
横幅も奥行も広いので、荷物が多い人でも収納しやすいです。押入れの使い方次第では、デスクワークスペースとしても活用できます。
足音や落下音が響きづらい
畳はJIS規格で厚みが55mmか60mmと決まっています。クッション性が高く、足音やモノを落とした時の落下音が下の階に響きづらいです。
また、クッション性があるので畳の上に寝そべっても体が痛くなりにくいです。ベッドを買わずに布団で生活する人にも向いています。
夏涼しく冬は暖かい
畳は日本の気候に合うように作られています。畳の素材で多いイグサは通気性が良く、夏でも涼しいです。基本的に断熱材が中に使われているので、冬でも熱が逃げにくいです。
とくに冬は、フローリングのように床が冷え切らないので、靴下さえ履いてしまえば冷え性の人でも過ごしやすいです。
純日本の雰囲気を味わえる
和室は、古来の日本よりある伝統的な建築様式です。四季の変化や自然を楽しみたい人や、昔ながらの日本の雰囲気を味わいたい人にいまだに人気です。
モダンな雰囲気のレイアウトにしたいなら、フローリングよりも和室がおすすめです。
費用交渉が成功しやすい
和室の賃貸物件は、フローリングのお部屋より不人気です。少しでも早く空室を埋めるため、費用交渉に応じてもらいやすいです。
1項目だけでなく初期費用トータルで予算に収まるよう調整してもらったり、一定期間の家賃が安くなるフリーレントをつけてもらえないか相談するのもアリです。
和室で一人暮らしする際の注意点
- ・退去費用が高くなりやすい
- ・家具で畳がへこみやすい
- ・築年数が古い物件が多い
- ・掃除の手間がかかる
- ・カビやダニなどが発生しやすい
退去費用が高くなりやすい
畳の表替え | 4,000~9,000円/1畳 |
---|---|
畳の裏返し | 4,000~6,000円/1畳 |
障子の張替え | 2,000~4,000円/1枚 |
ふすまの張替え | 2,000~3,000円/1枚 |
和室のお部屋は畳の素材が傷つきやすく、退去費用が高くなりやすいです。普通に住んでいてできた傷は大家さんの負担になりますが、それ以外は全て自己負担です。
モノを引きずってできた傷や、飲み物など液体によるシミ、掃除を怠ったせいでできた汚れなどはすべて支払う必要があります。
家具で畳がへこみやすい
畳は重さに弱いです。足が細い家具を置くと、すぐにへこんでしまいます。ベッドやタンスを置く時は、下にマットを敷くなど対策の手間がかかります。
築年数が古い物件が多い
和室は昭和以前に主流だったため、築年数が古い物件が多いです。平成に入り徐々にフローリングが主流となりました。
築30年以上の物件が多く、室内が綺麗でも建物自体の耐久性・耐震性が不安になることがあります。事前に、定期メンテナンスがされているか確認しておきましょう。
掃除の手間がかかる
畳の隙間に髪の毛やほこりが溜まりやすく、掃除の手間がかかります。毛先が細いほうきで掃いた後に掃除機をかけ、最後に乾拭きするなど段階的な掃除が必要です。
なお、畳は水に弱いです。濡らした雑巾やフローリングワイパーのウェットシートは使ってはいけません。
カビやダニなどが発生しやすい
畳は水分を吸収しやすいです。湿気が溜まってカビが発生したり、ダニやカイガラムシなどの害虫が湧きやすいです。
定期的に掃除と換気をしたり、除湿器を購入するなどフローリングよりも維持が面倒です。
和室で一人暮らしってどんな感じ?
20代
家賃:4.7万円
間取り:1DK
【家賃が安くて広めのお部屋に住める】
家賃の安さ重視だったんですが、探しているうちにちょっとだけ広いお部屋に住みたくなったんですよね。和室であれば、ドンピシャの物件が見つかったし満足しています。
20代
家賃:4.2万円
間取り:1K
【実家が畳だったので特に問題ない】
実家が和室だったので、畳でもフローリングでもどっちでも良かったんです。それより、立地や家賃の安さを重視しましたね。住み心地も問題なくて、2回も更新しています。
30代
家賃:5.1万円
間取り:2K
【収納スペースが広いのが良い】
趣味の荷物が多いので収納スペースを優先したんですよね。押入れなら上下に分かれていて収納しやすいし、奥行があるので綺麗に片づけられています。
30代
家賃:4.3万円
間取り:2K
【地震が来るたびにいつ壊れるか不安】
家賃の安さに惹かれたんですが、いつ倒壊するか不安だし、次の更新の時には引っ越ししようかなって思っています。震度3の地震でもめちゃくちゃ揺れるし、天井とか壁がミシミシっていうんですよね…。
20代
家賃:5.0万円
間取り:1K
【虫が発生するのが本当に嫌!】
内見の時は、思ったより室内が綺麗だったし問題ないって思ってたんですよね…。けど、梅雨から夏にかけて、見たことない虫がスキマから出てきて…。ゾッとしたので1年経たずに退去しました。
当サイトが和室で一人暮らしをした人の体験談を集めてみたとこと、良い意見も悪い意見も半々でした。
良い意見のほとんどが家賃が安いことを上げています。悪い意見は、築年数の古さによる「耐久性」や「室内状況」に関しての不満が多かったです。
和室で一人暮らし向いている人と向かない人
和室で一人暮らしに向いている人の特徴
- ・家賃をできるだけ抑えたい
- ・初期費用を安く住ませたい
- ・家賃が安くて広めのお部屋に住みたい
- ・荷物が多く押入れが欲しい
- ・実家が和室で慣れている
- ・ベッドを買う予定がなく布団生活になる
- ・虫が出ても平気
家賃を抑えて少しでも広いお部屋に住みたい人は、和室で一人暮らしをすると良いです。毎月の固定費を抑えられるので、生活費に多少余裕が生まれます。
また、実家が和室で慣れている人は、畳のお部屋でも嫌悪感を感じず快適に暮らせます。
和室で一人暮らしに向いていない人の特徴
- ・できる限り築浅の物件に住みたい
- ・室内設備が新しいほうが良い
- ・防音性を重視したい
- ・ベッドを置く予定がある
- ・掃除が苦手
- ・ロフト付き物件に憧れる
- ・虫が苦手
- ・耐久性や耐震性が気になる
家賃より住み心地や設備を重視したい人は、和室のお部屋での一人暮らしはやめたほうが良いです。一人暮らし向けの和室は、アパートタイプが多いからです。
最低限の設備しかない、備え付けの備品が古い、壁が薄く物音が気になるなど住むうえで不満を抱えやすいです。
安くて住みやすい和室の探し方
和室の賃貸を探す際のポイント
- ・家賃が周辺相場とかけ離れ過ぎていない
- ・できれば築20年以内
- ・直近で畳の取り換えをしている
- ・エアコン付き
和室の賃貸を探すときは、できる限り築浅が良いです。築20年以内であれば、木造アパートの寿命(耐用年数)内に収まります。それ以上古い場合は築30年以内を目安にすると良いです。
不動産屋にお願いして、管理会社に畳の交換はいつおこなったのか確認してもらうと良いです。畳は基本、表と裏の両方を使った後に取り換えとなります。
新品であれば、カビやダニのリスクがないです。また、エアコン付きの条件を忘れないでください。古い和室ほど、エアコンの取り付け口がないからです。
家賃を気にするなら相場が低いエリアを選ぶ
1R | 1K | |
---|---|---|
葛飾区 | 約6.1万円 | 約7.0万円 |
江戸川区 | 約6.3万円 | 約6.9万円 |
足立区 | 約6.4万円 | 約7.0万円 |
練馬区 | 約6.5万円 | 約7.3万円 |
板橋区 | 約6.9万円 | 約7.5万円 |
もともと家賃相場が低いエリアなら、安い和室が見つかりやすいです。和室であれば、相場より1万円ほどまで安いお部屋が狙い目です。
家賃が安すぎない絶妙なラインなので、他住民の民度も良い傾向にあります。
不動産屋の閑散期は家賃が値下がりしていることがある
賃貸物件の初期費用 | 引っ越し費用 | |
---|---|---|
1月 | 高い | 普通 |
2月 | 高い | 普通 |
3月 | 高い | 高い |
4月 | 普通 | 高い |
5月 | 安い | 普通 |
6月 | 安い | 安い |
7月 | 安い | 普通 |
8月 | 安い | 普通 |
9月 | 普通 | 普通 |
10月 | 普通 | 高い |
11月 | 普通 | 安い |
12月 | 普通 | 普通 |
不動産屋の閑散期に空室のお部屋は、次の繁忙期までに入居者が決まらない可能性があります。大家さんの収入が0になるので、家賃を値下げして募集をかける傾向にあります。
特に狙い目なのが「6月」です。引っ越し業者の閑散期でもあるので、賃貸・引っ越し費用の両方が安いです。
和室で一人暮らしする際におすすめなレイアウト
洋風な雰囲気を取り入れる
和室に洋風な家具を置いてみましょう。ガラステーブルなどがおすすめです。お部屋全体に和の雰囲気を残しつつ、少しだけ洋風な物を取り入れることで、上品な雰囲気になります。
テーブルの脚は、できるだけ太い物を選ぶと畳がへこみにくいです。
壁紙を貼って雰囲気を変える
出典:LOHACO by ASKUL
簡単に貼ってはがせる「シール壁紙」を使って、お部屋の雰囲気を変えられます。白で揃えると広く見え、シックな色なら引き締まった雰囲気にもできます。
貼る場所は、壁かふすまです。跡が残ってしまうと退去時の費用が高くなる可能性があるので、貼る前にメーカーのホームページや、説明書をよく読みましょう。
壁に小物などを飾る
壁掛け棚を利用したレイアウト
壁掛け棚を利用して小物などを飾ってみましょう。特に少し狭いお部屋におすすめです。畳に収納家具を置かずに済みます。インテリアとしてもおしゃれです。
お部屋によっては壁に画びょうなどを刺すことが禁止されています。どこまで手を加えてよいかは不動産屋に早めに確認しておきましょう。
画鋲を使わないディアウォールでのレイアウト
壁に画びょうなどを刺すのが禁止されている場合は、写真の「ディアウォール」をおすすめします。木製の突っ張り棒のようなもので、壁に穴を開けずに取り付けられます。
押し入れのDIY
横に長い押し入れは、工夫すればテーブルのように使うことも可能です。パソコンとモニター程度であれば十分に設置できます。
ただし、収納以外の目的で使ったせいで壊れると、退去時に修繕費を請求される可能性があります。傷をつけたり壊さないように気を付けましょう。
和室の一人暮らしでもベッドは置ける
- ・籐すのこベッド
- ・ひのきすのこベッド
- ・畳ベッド
- ・ローベッド
- ・収納付きローベッド
なお、和室に置くベッドを選ぶときは「足がないもの」もしくは「足が太いもの」がおすすめです。畳がへこみにくいので、対処時に費用がかさみません。
①籐すのこベッド
出典:amazon.co.jp/
籐すのこベッドは、籐(ラタン)を原料としたベッドです。籐は、和室にはピッタリの素材です。旅館などに置かれている座椅子やスツール、まくらにも使用されています。
写真のタイプはシングルで、3万円前後で購入できます。折りたたんだときに面が平らなので、床がへこみづらいです。
②ひのきすのこベッド
出典:dinos
ひのきには消臭、殺菌、防ダニ効果があると言われています。通気性のよいすのこベッドの、折りたためるタイプがおすすめです。3万円前後で購入できます。
折りたたんで片付けるときに、床がへこまない工夫は必要です。
③畳ベッド
出典:ネルコンシェルジュ
前述②のひのきすのこベッドに、畳が張られているタイプもあります。板の上に直接ふとんを敷くより、寝心地が良いです。値段は少し高めで、4万円前後です。
④ローベッド
出典:インテリア王国
折りたたまないタイプが良い人は、旅館のような雰囲気が出るローベッドがおすすめです。マットレスは別売りですが、ベッドフレームだけなら1~2万円で買えます。
脚がついているタイプと、全体で支えるタイプがあります。写真のように全体で支えるタイプをおすすめしますが、換気するなど湿気がたまらない工夫が必要です。
⑤収納付きローベッド
出典:インテリア王国
収納付きベッドを置きっぱなしにすればスペースを有効活用できます。しかし、カビにはとくに気を付ける必要があります。安いものなら3~4万円で買えます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!