
「なんでスーモにおとり物件が多いの?」
「SUUMOの釣り物件の見分け方はある?」
スーモ(SUUMO)は、知名度が高い・物件数が多い・全国から探せるなどのメリットがあります。お部屋を探している人のほとんどが利用しているであろう大手情報サイトです。
しかし、物件数が多いからこそ「おとり物件」に当たる可能性が高くなります。せっかく問い合わせても、申し込みすらできずに時間が無駄になることも…。
そこで当記事では、スーモにおとり物件が多い理由や、釣り物件の見分け方を徹底解説します!おとり物件に騙されないためにも、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴5年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
そもそも「おとり物件」とは?
契約できない架空の空室のことを指す
おとり物件とは、契約できない架空の空室のことを指します。「物件自体が存在しない」「入居者が決まっている」などの理由を伝え、来店を急かす悪質な手法です。
2022年9月に首都圏不動産公正取引協議会が発表した調査結果によると、スーモやホームズを含む大手賃貸サイトに掲載される物件の約9%がおとり物件です。

悪質なおとり物件は法律で禁止されている
おとり物件などのウソの広告(虚偽広告)は宅地建物取引業法三十二条で禁止されています。行政処分の規定もある違法行為です。
業界ルールの「不動産の表示に関する公正競争規則」でも禁止行為とみなされています。おとり物件を掲載している不動産屋は、モラルが無い信用ができないお店なので避けましょう。
「ATBB」「REINS」ならおとり物件はない
業者専用のデータベース「ATBB」「REINS」を使っている不動産屋は、おとり物件がありません。管理会社や大家さんが直接物件を登録するからです。
当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」は、ATBBとREINSの両方を使用しています。不安な方には、管理会社に直接電話で確認してもらえます。
内見前日にも改めて空室確認してくれるので、万が一埋まってしまった場合でも無駄足にならずに済みます。深夜0時まで営業しているので、忙しい人にもおすすめです。
スーモにおとり物件が多い3つの理由
- ・複数の不動産屋が物件登録するので情報が遅い
- ・情報反映までのタイムラグがある
- ・悪質な業者が架空の物件を登録している
複数の不動産屋が物件登録するので情報が遅い
スーモは、全国の物件情報が集まっている「不動産総合ポータルサイト」です。スーモにお金を払って物件を掲載する仕組みです。複数の不動産屋が同じ物件を登録できます。
A社で申し込みが入った場合、B社・C社はその情報を知るまでに時間がかかります。スーモ上の物件を削除するまでの空白期間が、いわゆるおとり物件になっている可能性があります。
情報反映までのタイムラグがある
ネット掲載・転載締切 | 1日4回 ①24時〆→翌9時反映 ②11時〆→15時反映 ③15時〆→18時反映 ④19時〆→22時反映 ※スマホサイト・アプリの情報反映は、上記より2時間ほど遅れます |
---|
出典:https://business.suumo.jp/chintai/faq.html(Q.12)
スーモのシステム上、ネット情報の反映は1日4回です。最大9時間のラグがあるので、予期せぬおとり物件が発生してしまいます。
祝日や年末年始は、スーモのサポートセンターが営業していないので、反映自体が停止する可能性もあります。
悪質な業者が架空の物件を登録している
悪質な業者が、集客のためだけに架空の物件を登録しているケースもあります。最も避けるべきおとり物件です。
「物件自体が存在しない」「物件はあるがすでに入居者がいる」などで、申し込みができません。虚偽の広告に当てはまります。

スーモに掲載されているおとり物件の見分け方
- ・条件が良いのに家賃が相場より低い
- ・物件名や住所が曖昧
- ・写真の数が少ないか古い画像を使いまわしている
- ・登録している不動産屋が1社のみ
- ・ネット上で物件を検索しても出てこない
- ・ずっと掲載されている
条件が良いのに家賃が相場より低い
「駅チカ」「築浅」「リフォーム済」「ペット可」など人気の条件が揃っているにも関わらず、周辺より家賃相場が低いお部屋はおとり物件を疑うべきです。
おとり物件は集客を目的とした広告なので、申し込みが殺到しやすい条件になっています。
物件名や住所が曖昧
おとり物件は現地に行かれるとバレます。掲載情報では「アパートA」「(地名)マンション」など曖昧にしています。住所も同様に、番地は明記せずに誤魔化しているケースが多いです。
写真の数が少ないか古い画像を使いまわしている
物件の写真が外観数枚しかない、Google画像検索に載っているような古い画像を使いまわしている場合も、おとり物件を疑ってください。

登録している不動産屋が1社のみ
登録している不動産屋が1社のみのパターンは「自社物件(自社管理物件)」か「おとり物件」のどちらかです。先に紹介した3つの見分け方にも当てはまるなら、避けたほうが良いです。
ネット上で物件を検索しても出てこない
スーモで気になった物件名をネットで検索してください。実際に募集している物件であれば、情報掲載をしている複数の不動産屋が検索結果に表示されます。

ずっと掲載されている
人気の物件は早くで3日ほどで申し込みが入ります。遅くとも10日以内には掲載終了するので、長期間掲載されている物件はおとり物件を疑ったほうが良いです。
スーモが実施しているおとり物件撲滅対策
- ・大手サイト5社で対策協議をしている
- ・おとり物件を掲載した業者にペナルティがある
- ・週間ごとに情報の更新を依頼している
大手サイト5社で対策協議をしている
スーモを運営するリクルートをはじめとする大手ポータルサイト5社は「ポータルサイト適正化部会」でおとり物件の対策を協議・検討しています。
国土交通省との意見交換、表示ルール・項目の統一など、物件情報に関する規定を作っています。おとり物件の情報共有もしており、同じ虚偽の広告がないかも確認しています。
おとり物件を掲載した業者にペナルティがある
スーモでおとり物件を掲載した業者には、1ヶ月以上の掲載停止というペナルティがあります。
ポータルサイト適正化部会で情報を共有しているので、アットホーム・CHINTAI・マイナビ賃貸・ヤフー不動産などの大手サイトでも掲載は不可です。
1週間ごとに情報の更新を依頼している
掲載物件を放置しないために、情報を登録した不動産屋に1週間に1回の情報更新を依頼しています。物件情報の消し忘れをなくすための対策です。
更新を怠っている不動産屋は、広告適正化のルールに乗っ取ってスーモから指摘が入ります。さらに放置をしていた場合は、情報の掲載ができなくなる可能性もあります。
スーモに載っているおとり物件を通報する方法
スーモに載っているおとり物件は「成約済み情報の問い合わせフォーム」で通報できます。
物件を契約してなくても利用は可能です。通報する際は「不動産業者名」「ページのURL」「問い合わせ日時」「担当者名」「問い合わせ内容」が必要です。
問い合わせ内容を基にスーモ側が調査をおこない、おとり物件と見なされれば物件が削除されます。
おとり物件は内見時に「現地集合」で回避できる
スーモ上でおとり物件を見分けられなかった時は「内見当日は現地集合にしてほしい」と伝えることで回避できます。
おとり物件は現地に行かれるとバレてしまうので、何かしらの理由を付けて来店を勧めるからです。
当サイトが運営するチャット不動産屋「イエプラ」は、全物件が現地集合です。内見前日にも最新情報を確認してくれます。
スタッフがパソコンを持ち歩いているので、当日にその場ですぐに内見に行けるお部屋も調べてくれます。来店不要なので、おとり物件に騙されたくない人は試してみてください。
アプリやLINEで気軽にお部屋探し! | |
---|---|
![]() |
▼メリットたくさん ・すべてチャットで完結(来店不要) ・スーモにない未公開物件も探せる ・0時まで営業で仕事終わりに使える |
▶無料でお部屋を探してみる |