「スーモがおとり物件ばかりなのはなぜ?」
「SUUMOの釣り物件の見分け方はある?」
スーモ(SUUMO)は、物件数が多い・全国から探せる・知名度が高いなどのメリットがあります。しかし、物件数が多いからこそ「おとり物件」に当たる可能性が高いです。
そこで当記事では、スーモにおとり物件が多い理由や、釣り物件の見分け方を徹底解説します!おとり物件に騙されないためにも、ぜひ参考にしてください。
当サイトが運営する「イエプラ」は、大家さんや管理会社が直接物件を登録する、業者専用のデータベースを使っています。おとり物件かどうか調べられるので、試してみてください。
- 複数の不動産屋が物件登録するため、情報反映までのタイムラグがある
- おとり物件の撲滅対策や調査を実施しているが、利用するうえで見極めは必要
- おとり物件を避けてお部屋探しするなら、全物件が現地集合のイエプラがおすすめ!
・関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
・オリコン顧客満足度1位の接客サービス
・エリアや沿線を絞らなくても紹介してもらえる
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
そもそも「おとり物件」とは
契約できない架空の空室のことを指す
おとり物件とは、契約できない架空の空室のことを指します。既に契約されていたり、物件自体が存在しないなどケースは様々です。
おとり物件は、悪質な不動産屋が集客に用いる広告手段です。入居希望者がおとり物件を問い合わせると「さっき埋まってしまった」と嘘を付かれて、別の物件を紹介されてしまいます。
株式会社いえらぶGROUPの「おとり物件に関する調査」によると、ユーザーの91.7%が「おとり物件で住まい探しのタイムパフォーマンスが下がる」と回答しています。
スーモを含むポータルサイト上には約9%のおとり物件が存在する
調査件数 | おとり物件の数 | 割合 |
---|---|---|
378件 | 33件 | 8.7% |
- 調査対象の賃貸サイト
2022年9月に首都圏不動産公正取引協議会が発表した調査結果によると、スーモやホームズを含む大手賃貸サイトに掲載される物件の約9%がおとり物件です。
スーモで見つけたお部屋のうち、約10件に1件はおとり物件の可能性が高いです。おとり物件の調査は毎年おこなわれていますが、実態が掴みづらく根絶できていないのが現状です。
悪質なおとり物件は法律で禁止されている
おとり物件などのウソの広告(虚偽広告)は宅地建物取引業法三十二条で禁止されています。行政処分の規定もある違法行為です。
業界ルールの「不動産の表示に関する公正競争規則」でも禁止行為とみなされています。おとり物件を掲載している不動産屋は、モラルが無くて信用ができないお店なので避けましょう。
「ATBB」「REINS」ならおとり物件はない
業者専用のデータベース「ATBB」「REINS」を使っている不動産屋は、おとり物件がありません。管理会社や大家さんが直接物件を登録するからです。
スーモのおとり物件が多いと言われる4つの理由
- ・複数の不動産屋が物件登録するため
- ・情報反映までのタイムラグがある
- ・「掲載課金制」を採用しているため
- ・おとり物件の調査が人力作業
複数の不動産屋が物件登録するため
スーモのサイト上には、複数の不動産屋が同じ物件を登録できます。申し込み状況を共有していないので、情報に遅れが出やすいです。
A社で申し込みが入った場合、B社・C社はその情報を知るまでに時間がかかります。スーモ上の物件を削除するまでの空白期間が、いわゆるおとり物件になっている可能性があります。
情報反映までのタイムラグがある
ネット掲載・転載締切 | 1日4回 ①24時〆→翌9時反映 ②11時〆→15時反映 ③15時〆→18時反映 ④19時〆→22時反映 ※スマホサイト・アプリの情報反映は、上記より2時間ほど遅れます |
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出典:https://business.suumo.jp/chintai/faq.html(Q.12)
スーモのシステム上、ネット情報の反映は1日4回です。最大9時間のラグがあるため、予期せぬおとり物件が発生してしまいます。
祝日や年末年始は、スーモのサポートセンターが営業していないので、反映自体が停止する可能性もあります。
「掲載課金制」を採用しているため
スーモにおとり物件が多いのは「掲載課金制」を採用しているためです。1件ごとに不動産屋から掲載料をもらう仕組みで、業者は物件が埋まるまで追加費用なしで載せられます。
不動産屋であれば「少ないコストで集客したい」と考えるのが普通です。実際の問い合わせ件数に関係なく料金が変動しないスーモは、不動産屋にとって安く集客できる場と言えます。
一部の業者は、スーモの「安く顧客情報をゲットできる」点を悪用します。魅力的なおとり物件でユーザーを釣って、来店や内見の営業をかけるという訳です。
ホームズは問い合わせごとに費用が発生する「反響課金制」
同じポータルサイトであるホームズは「反響課金制」を採用しています。物件を掲載したあと、問い合わせがある度に掲載料が発生する仕組みです。
安易におとり物件を載せると、問い合わせが殺到して必要以上に掲載コストが発生します。そのため、ホームズのサイト上ではおとり物件の掲載数が減る傾向があります。
おとり物件の調査が人力作業
スーモにおとり物件が多い理由には、調査が人力で進められる点も含まれます。専門の物件調査グループが、全国から寄せられる依頼にアナログで対応しているからです。
スーモにおとり物件の指摘が入っても、即日対応はしていません。おとり物件の掲載会社に指導するまでは、最大で48時間ほど掛かってしまいます。
スーモは全国の賃貸物件を掲載していますが、物件調査グループの規模を公表していません。自動でおとり物件を排除している他社と比べて対策が弱いです。
スーモはおとり物件の撲滅対策に動いている
- ・大手サイト5社で対策協議をしている
- ・おとり物件を掲載した業者にペナルティがある
- ・週間ごとに情報の更新を依頼している
大手サイト5社で対策協議をしている
スーモを運営するリクルートをはじめとした大手ポータルサイト5社は「ポータルサイト広告適正化部会」でおとり物件の対策を協議・検討しています。
国土交通省との意見交換、表示ルール・項目の統一など、物件情報に関する規定を作っています。おとり物件の情報共有もしており、同じ虚偽の広告がないかも確認しています。
おとり物件を掲載した業者にペナルティがある
スーモでおとり物件を掲載した業者には、1ヶ月以上の掲載停止というペナルティがあります。
ポータルサイト広告適正化部会で情報を共有しているので、アットホーム・CHINTAI・マイナビ賃貸・ヤフー不動産などの大手サイトにも掲載はできません。
1週間ごとに情報の更新を依頼している
掲載物件を放置しないために、情報を登録した不動産屋に1週間に1回の情報更新を依頼しています。物件情報の消し忘れをなくすための対策です。
更新を怠っている不動産屋は、広告適正化のルールに則ってスーモから指摘が入ります。さらに放置をしていた場合は、情報の掲載ができなくなる可能性もあります。
業者専用のデータベースはリアルタイム反映
業者専用のデータベース「ATBB」や「REINS」は、ネット情報が24時間リアルタイムで反映されます。タイムラグは基本的にないため、予期せぬおとり物件はありません。
スーモに掲載されているおとり物件の見分け方
- ・条件が良いのに家賃が相場より低い
- ・物件名や住所が曖昧
- ・写真の数が少ないか古い画像を使いまわしている
- ・登録している不動産屋が1社のみ
- ・ネット上で物件を検索しても出てこない
- ・ずっと掲載されている
条件が良いのに家賃が相場より低い
「駅チカ」「築浅」「リフォーム済」「ペット可」など人気の条件が揃っているにも関わらず、周辺より家賃相場が低いお部屋はおとり物件を疑うべきです。
おとり物件は集客を目的とした広告なので、申し込みが殺到しやすい条件になっています。
物件名や住所が曖昧
おとり物件は現地に行かれるとバレます。掲載情報では「アパートA」「(地名)マンション」など曖昧にしています。住所も同様に、番地は明記せずに誤魔化しているケースが多いです。
写真の数が少ないか古い画像を使いまわしている
物件の写真が外観数枚しかない、Google画像検索に載っているような古い画像を使いまわしている場合も、おとり物件を疑ってください。
登録している不動産屋が1社のみ
登録している不動産屋が1社のみのパターンは「自社物件(自社管理物件)」か「おとり物件」のどちらかです。先に紹介した3つの見分け方にも当てはまるなら、避けたほうが良いです。
ネット上で物件を検索しても出てこない
スーモで気になった物件名をネットで検索してください。実際に募集している物件であれば、情報掲載をしている複数の不動産屋が検索結果に表示されます。
ずっと掲載されている
人気の物件は早くて3日ほどで申し込みが入ります。遅くとも10日以内には掲載終了するので、長期間掲載されている物件はおとり物件を疑ったほうが良いです。
スーモに載っているおとり物件を通報する方法
スーモに載っているおとり物件は「成約済み情報の問い合わせフォーム」で通報できます。
物件を契約してなくても利用は可能です。通報する際は「不動産業者名」「ページのURL」「問い合わせ日時」「担当者名」「問い合わせ内容」が必要です。
問い合わせ内容を基にスーモ側が調査をおこない、おとり物件と見なされれば物件が削除されます。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!