
「入居審査に時間がかかりすぎる原因は何?」
「審査結果の連絡がこないときはどうする?」
予算に収まる理想的なお部屋を見つけて、申し込みまで手続きが進むと一安心ですよね!後は入居審査に通って賃貸契約を結べば、新生活を始める準備が整います。
しかし、入居審査には管理会社やオーナーなど多くの人が関わります。思ったより時間がかかることがあり、場合によっては予定したスケジュールが後ろ倒しになることも…。
そこで当記事では、審査に時間がかかる7つの理由や少しでも早く進める6つのコツを、お部屋探し前の人と審査中の人向けに解説しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
入居審査に時間がかかりすぎる7つの理由
入居審査に時間がかかりすぎる7つの理由を紹介します。審査が終わらないとお部屋が借りられないので、時間がかかる原因は知っておくべきです。
- 時間をかけて入念に審査されている
- 審査にかけられていない
- 提出書類に不備がある
- 電話の本人確認が終わっていない
- 結果の通知が届いていない
- 定休日などで関係者と連絡が繋がらない
- 忙しくて後回しになっている
時間をかけて入念に審査されるケースを除き、人為的なミスや書類の不備で、審査が止まっている可能性が高いです。
入居審査とは、貸す側が「貸して問題ないか」見極めるためにおこなわれます。家賃の支払い能力や、人柄に問題ないかのチェックに時間がかかります。
必要な時間は、保証会社と管理会社の審査基準や、大家さんの考え方によっても変わります。
定休日が重なるなど、待つしかない状況はあります。しかし、理由によって対処できる内容もあります。後ほど詳しく解説します。

収入面がギリギリだと時間がかかりやすい
収入面がギリギリだと時間がかかりやすいです。空室を埋めたい大家さんでも、貸して問題ないか悩むためです。
支払い能力を認めてもらえる年収の目安は家賃の36倍以上です。
家賃に対する年収と月収の目安を紹介します。支払い能力を心配されるラインかどうかの参考にしてください。
年収の目安 | 月収の目安 | |
---|---|---|
家賃5万円 | 180万円以上 | 15万円以上 |
家賃6万円 | 216万円以上 | 18万円以上 |
家賃7万円 | 252万円以上 | 21万円以上 |
家賃8万円 | 288万円以上 | 24万円以上 |
家賃9万円 | 324万円以上 | 27万円以上 |
家賃10万円 | 360万円以上 | 30万円以上 |
家賃11万円 | 396万円以上 | 33万円以上 |
家賃12万円 | 432万円以上 | 36万円以上 |
家賃は、税金や社会保険料を差し引いた「月の手取り3分の1」まで抑えると良いです。
余裕をもって基準をクリアできるため、支払い能力を心配されにくいです。
職業などの属性によっては審査が長引く
職業などの属性によっては審査が長引きます。家賃の支払い能力は、年収の他にも業種などで安定性を見られるためです。
審査に時間がかかりやすい状況の人をまとめました。1つでも当てはまる人は、引っ越し時期に希望があるなら早めに不動産屋に相談するべきです。
- ・無職(内定者を含む)
- ・生活保護や年金暮らし
- ・勤続年数が1年未満
- ・フリーターなどの非正規雇用
- ・未成年や学生
- ・個人事業主やフリーランス
- ・シングルマザー
- ・外国籍
- ・芸能関係
- ・水商売や夜職
- ・過去に借金や滞納歴がある
勤続年数が2~3年以上ある大企業の正社員や、公務員は安定していると判断されます。
その他の職業は、収入が基準を満たしていても厳しく審査される可能性があります。
審査に落ちた経験があったり、少しでも不安があるなら、入居審査の経験が豊富な不動産屋に相談してみてください。
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入居審査の結果は早いと2~3日でわかる
入居審査の結果は、早いと2~3日でわかります。申し込みから審査が終わるまでの手続きを図にまとめました。
申込書や審査の必要書類は、不動産屋を通して提出します。申込書の未記入や不備があると、回収に時間がかかるので審査が進みません。
審査の関係者は多く、不動産屋の他にも管理会社、保証会社、大家さんの確認があります。

連絡がなくても審査に落ちたわけではない
連絡がなくても審査に落ちたわけではありません。もし審査に落ちていても、不動産屋は必ず結果を伝えます。
1週間経って結果が出ないなら、担当者に進捗を確認してみてください。状況を確かめたり催促しても審査結果には影響しません。
状況を確認すれば、書類が足りていない、電話が繋がっていないなど、審査の進み具合がわかります。チャットやLINEで気軽に確認できると便利です。
審査の結果を少しでも早める6つのコツ
審査の結果を少しでも早める6つのコツをご紹介します。審査を早く終わらせたいときや、既に時間がかかっているときに効果的な方法です。
- 可能な限り早くお部屋探しを始める
- 審査に必要な書類や情報を揃えておく
- 電話が入ることを関係者に伝えておく
- 関係者の営業日を確認しておく
- 不動産屋に2~3日間隔で経過を確かめる
- 対応が早い不動産屋を選ぶ
①可能な限り早くお部屋探しを始める
可能な限り早くお部屋探しを始めるのがもっとも大切です。どの時期でも審査に時間がかかる可能性はあるからです。
1~3月の繁忙期は申し込み件数が多く、入居希望日によっては審査を後回しにされるリスクがあります。
6~8月などの閑散期はスタッフの出勤が少なく、審査に時間がかかる場合があります。時期によるお部屋探しの違いは、次の記事でも解説しています。
②審査に必要な書類や情報を揃えておく
審査に必要な書類や情報を揃えておくと、手続きがスムーズに進みます。必要書類が不足すると、再提出に時間がかかってしまいます。
多くのお部屋で、身分証と収入証明書があれば受付してもらえます。申し込むまでに用意しておく内容を紹介します。
- ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
- ・収入証明書(源泉徴収票か給与明細3ヶ月分)
- ・通帳のコピー(預貯金審査の場合)
- ・緊急連絡先の氏名、住所、生年月日、電話番号
緊急連絡先は3親等以内の親族で求められることが多いです。連帯保証人を立てるときは、連帯保証人の書類や情報も必要です。
- ・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
- ・収入証明書(源泉徴収票か給与明細3ヶ月分)
- ・氏名、住所、生年月日、電話番号
- ・勤務地の正式名称、住所、電話番号
- ・部署名、役職、年収、勤続年数
保証会社を使えば借りられるお部屋でも、審査の経過によっては連帯保証人を追加で求められます。
あらかじめ、お勤めの両親か兄弟に引き受けてもらえるように相談して、了解をとっておきましょう。
役所で発行する書類は契約のときに必要
住民票などの役所で発行する書類は契約のときに必要です。審査の段階で求められるケースは稀です。
参考に、契約時に提出が必要になる書類を紹介します。
- ・審査で提出した内容のコピー
- ・住民票の写し(取得3ヶ月以内の原本)
- ・銀行届出印+口座内容のわかるもの(通帳など)
- ・認印(シャチハタ以外)
役所で発行する書類は、基本的に取得3ヶ月以内のものを求められます。
お部屋によっては、審査の段階から「課税証明書」などで審査します。実印での押印が必要な場合、実印と印鑑登録証明書が必要です。
必要書類は物件ごとに異なるので、不動産屋の案内に沿って対応してください。

③電話が入ることを関係者に伝えておく
電話が入ることを職場と緊急連絡先(連帯保証人)にあらかじめ伝えておきましょう。在籍確認や意思確認が終わらないと審査がストップしてしまいます。
「引っ越すので保証会社や不動産屋から電話が入る」と伝えておくと良いです。
電話に出れないときは折り返してもらう必要があります。電話番号がわからないと出てもらえないときは、どの電話番号からかかってくるか不動産屋に確かめてください。
④関係者の営業日を確認しておく
審査に関わる会社の営業日を確認しておきましょう。水曜が休みの会社が多いですが、会社によって定休日はさまざまです。
定休日が重なっていると、催促をしても審査が始まっていない場合があります。
職場が土日休みの人は、土日に申し込んでも平日まで審査が止まる可能性があります。在籍確認がとれるのが平日のみだからです。

⑤不動産屋に2~3日間隔で経過を確かめる
不動産屋に2~3日間隔で経過を確かめると良いです。審査がどこかで止まっていないか確かめて、手続きが進むように動いてもらえます。
「保証会社の審査待ち」「大家さんの確認待ち」など、現状も教えてもらえます。
審査が動かない状況なら、次の経過を教えてもらえる日程を約束しておきましょう。申し込むときに「○日以内に結果が知りたい」と伝えておくのも効果的です。
⑥対応が早い不動産屋を選ぶ
対応が早い不動産屋を選ぶと審査がスムーズに進みます。申し込んだあとの不安を先回りして、必要な対応や審査の経過を知らせてもらえます。
ネット上の不動産屋「イエプラ」はチャットやLINEで気軽にやりとりできます。
深夜0時まで営業しているので、寝る前やスキマ時間で審査状況を確認できます。対面や電話の連絡が苦手な人や、忙しくて時間が作れない人にもおすすめです!
審査に時間がかかりやすいお部屋の特徴
入居審査に時間がかかりやすいお部屋の、3つの特徴を解説します。
- 大家さんが法人
- 大家さんが海外にいる
- 保証会社や管理会社の審査が厳しい
今のお住まいの退去が迫っていて、引っ越しを急いでいるときは避けたほうが良いです。
仮住まいの費用や、荷物をトランクルームなどに預ける費用が余計にかかってしまう可能性があります。
①大家さんが法人
大家さんが不動産会社などの法人だと、審査に時間がかかりやすいです。個人の大家さんより審査のプロセスが多いためです。
物件担当者の他に、社内での稟議があります。役員などの承認が出るまでに、長いと1~2週間かかるケースがあります。
お部屋による部分はありますが、不動産屋に「オーナーが法人で時間がかかる」と言われたときは、1~2週間かかる可能性もあると考えてください。

②大家さんが海外にいる
大家さんが海外に住んでいたり、海外に旅行中だと審査に時間がかかる場合があります。
時差などの理由で、メールのやりとりが中心になるためです。
審査の中で大家さんに確認が必要な項目があると、返事が来るまで審査はストップします。
③保証会社や管理会社の審査が厳しい
保証会社や管理会社の審査が厳しいと、結果が出るまでに時間がかかりやすいです。入居後のトラブルや家賃滞納が起きないように、入念なチェックが入ります。
厳しい審査がセールスポイントの会社は、大家さんにとっては安心して管理を任せられる会社です。
しかし、入居者にとっては審査に時間をかけられても特にメリットがありません。時間がかかりすぎると困る場合、審査が通りやすいお部屋から探すのも手です。
審査の早さをメリットにしている会社もある
保証会社や管理会社によっては、審査の早さをセールスポイントにしています。すぐに手続きできたほうが、借りる側にとってはメリットが大きいためです。
特に、審査が早く通りやすい保証会社が使えると手続きの日数を短縮できます。保証会社に通れば、ほとんどの大家さんに審査を通してもらえます。
もし家賃滞納があっても、大家さんは保証会社に立て替えてもらえるからです。
首都圏の物件の約90%が保証会社を必須としています。通りやすい保証会社は、以下の記事でランキング形式で紹介しています。
同時に複数の申し込みはしないほうが良い
審査結果の連絡が遅くても、同時に複数の申し込みはしないほうが良いです。複数申込がバレると審査に落とされる場合があります。
1週間以上経って連絡がなくても、審査に落ちたと思い込まずに不動産屋に確認しましょう。
担当者の病欠や引継ぎ漏れなど、不動産屋側で問題が発生している可能性があります。
1週間以上動きがないなら別の物件を探す
審査が長引く事情の説明がなく、経過を確認しても1週間動きがない場合に限って、別の物件を探すべきです。
不動産屋には「○日までに審査が通らないなら他でお部屋を探す」と伝えて、引っ越しのスケジュールを間に合わせましょう。
大切なのは、時間がかかりすぎる理由が妥当かどうかです。対応が良くないと判断できる長引き方なら、縁がなかったと考えるべきです。
審査に通りやすいお部屋を探す方法
審査に通りやすいお部屋を探す簡単な方法は、不動産屋とこまめに連絡することです。大家さんや管理会社に事情を伝えて、入居が間に合うスケジュールを組んでもらえます。
ネット上の不動産屋「イエプラ」なら、わざわざお店まで行かなくてもチャットやLINEで気軽に連絡できます。対面では話しにくいことでも相談しやすいです。
深夜0時まで営業しているので「○日までに審査結果が知りたい」「通りやすいお部屋を紹介してほしい」など細かい希望が伝えられます。
不動産屋だけが見れる更新が早い専用のデータベースから、希望にピッタリ合うお部屋を紹介してもらえます!