お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

自社管理物件とは?契約するメリット・デメリットや探し方を解説【賃貸】

管理物件とは?のイメージイラスト

管理物件とは?一般の物件と違うの?
不動産屋での探し方や注意点はある?

お部屋探しで「自社管理物件」や「当社管理」などの用語を見かけたことがあると思います。もし値引きがあったり、メリットが大きいなら狙って探したいですよね。

しかし、管理物件と言うだけでお得かどうかは判断できません。管理物件だけに絞って探すと良いお部屋を見逃してしまうことも…。

そこで当記事では、管理物件の基礎知識や選ぶメリット・デメリット、探し方や探すときの注意点まで徹底解説しています。ぜひ参考にしてください!

監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

管理物件とは?

不動産屋の「自社管理物件」のこと

管理物件とは、不動産屋が「仲介」と「管理」どちらも対応している物件のことです。スーモやホームズの備考には「自社管理物件」「当社管理物件」などと記載されます。

不動産屋にはお部屋探しから入居までサポートする「仲介会社」と、大家さんの代わりに物件を管理する「管理会社」があります。

業務の内容は不動産屋ごとに差があり、仲介か管理どちらかに特化している会社も多いです。

▶不動産屋と管理会社の違いはこちら

他社の管理物件は「一般物件」と呼ばれる

お部屋を紹介する不動産屋にとっては、他社が管理する物件は「一般物件」です。「仲介物件」と呼ばれることもあります。

管理物件を持っている不動産屋では、管理物件からおすすめされやすいです。自社で入居者を見つけたほうが利益が大きいためです。

一般物件も含めて幅広く探したほうが、希望の条件にピッタリ合うお部屋はスムーズに見つけられます。

管理物件は大きく分けて3種類

  1. 自主管理
  2. 委託管理
  3. サブリース

①自主管理

自主管理物件のイメージ画像

「自主管理」とは大家さん自ら管理する物件のことです。不動産屋自身が大家さんの物件は、自主管理の場合が多いです。「自社物件(自社所有物件)」とも呼ばれます。

自主管理は大家さんと直接やりとりできるのがメリットです。設備が故障したり、騒音などのトラブルがあったとき対応がスムーズな場合があります。

阿部さんのアイコン 阿部
不動産屋に「自社物(じしゃぶつ)」と言われたら、管理物件か自社物件どちらかです。取引の関係性を整理したいときは、所有者、管理会社、仲介会社を確認しておきましょう。

②委託管理

管理委託契約のイメージ画像

委託管理の物件では、不動産屋(管理会社)は所有者から管理業務を任されています。依頼されている業務の内容は物件によって異なります。

不動産屋が管理業務をすべて任されている物件では、入居から退去まで一貫したサポートが受けられます。

中には、不動産屋は入居者の募集のみ任されていて、入居後は大家さんの自主管理の物件もあります。

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大家さんから入居者の募集を任されている不動産屋は「元付」業者、入居希望者を紹介する不動産屋は「客付」業者と呼ばれます。元付の業者は管理会社を兼ねているケースが多いです。

③サブリース

サブリースのイメージ画像

サブリースとは「転貸」のことです。不動産屋が所有者から物件を借り上げて、入居希望者に又貸しする方法です。

所有者にとっては、空室があっても不動産屋から一定の家賃収入を受け取れるメリットがあります。

入居者にとっては、不動産屋がすべての管理業務の委託を受けているのとほぼ同じ状況です。不動産屋が貸主になるぶん委託管理より融通が利くことも多いです。

管理会社の業務は主に入居以降

管理会社と仲介会社の役割

大家さんが大変な業務を委託できる

管理会社がおこなう業務の例
  • ・家賃の集金
  • ・契約の更新や解約の対応
  • ・設備の点検
  • ・設備の修繕工事の手配
  • ・共用部分の清掃
  • ・ハウスクリーニングの手配
  • ・入居者の募集や入居審査
  • ・賃貸借契約書の作成
  • ・鍵の交換 など

大家さん自身が管理業務を対応するのが大変な場合、全部または一部の業務を管理会社に委託できます。

国土交通省が作成している「賃貸住宅標準管理委託契約書」を見ると、大家さんと管理会社の間の契約内容のイメージが湧くと思います。

大家さんが管理会社に払う「管理手数料」は、委託する業務の多さや、家賃収入に応じて増えるのが一般的です。

管理会社が任されている業務は物件ごとに異なる

管理会社に依頼している業務とその割合の統計

参考:国土交通省 2019年度 賃貸住宅管理業務に関するアンケート調査

2019年に国土交通省が発表した「賃貸住宅管理業務に関するアンケート調査」の集計によると、約80%の大家さんが管理会社に何かしらの管理業務を依頼しています。

一口に「管理物件」と言っても、対応する業務には幅があります。お部屋の紹介や案内は対応しない管理会社も存在します。

入居希望者の案内は仲介会社に任せているケースが多い

違う不動産屋で同じ物件が紹介できることが多いことの図解

大家さんから入居者の募集を任されている管理会社は、業者専用のサイトREINS(レインズ)や、ATBB(アットビービー)に募集情報を登録します。

お部屋の紹介がメイン業務の仲介会社などに、広く募集をかけるためです。物件情報の約8割は、業者間サイトで共有されています。

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仲介会社では色々な管理会社の物件を幅広く探せるのがメリットです。探すエリアや選択肢を広げられるので、予算内で希望に合う物件を紹介してもらえます。
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  • 好みの物件を簡単操作で見つけられます
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  • 初期費用の目安をアプリ内でチェック

管理物件は融通が利きやすいのがメリット

管理物件を選ぶ4つのメリット
  1. 初期費用を抑えられる場合がある
  2. 物件によっては交渉が通りやすい
  3. 不動産屋が物件について詳しい
  4. 入居してからも相談しやすい

①初期費用を抑えられる場合がある

管理物件は「仲介手数料」に値引きがある場合が多いです。相場は「家賃1ヶ月分+消費税」ですが、最初から半額や無料の物件も少なくありません。

仲介手数料を値引きしやすいのは、管理手数料や広告料などの収入があるからです。

自社所有物件なら、間に不動産屋が入らないため仲介手数料がかかりません。空室を早く埋めたい募集は、敷金や礼金を安くしていることも多いです。

▶初期費用を安く抑えるコツはこちら

②物件によっては交渉が通りやすい

値下げ交渉する女の子

大家さんと関係が深いぶん、家賃などの条件を変えたいときに相談しやすいです。

空室を早く埋めたい物件なら、家賃や礼金を安くしてもらえたり、古い設備を新品に交換してもらったりできる可能性があります。

③不動産屋が物件について詳しい

管理物件なら、通常は大家さんに確認が必要な内容でもスムーズに回答がもらえます。

設備や内装はもちろん、過去の入居者からあったクレーム、みんなで使う共用部分についてなど、質問したいことが多いときに安心感があります。

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不動産屋が建築から関わっているときは、断熱性や防音性など、建物の性能についても詳しく聞けます。一般物件でも仲介業者を通して確認できるので心配しすぎなくて大丈夫です。

④入居してからも相談しやすい

入居後の管理業務も担当者が同じなら、住んでからも困りごとを相談しやすいです。一般物件では、入居前に管理会社と連絡する機会はほとんどありません。

入居後も関係が長く続く管理会社の雰囲気を、事前に確認できるのは嬉しいポイントです。

管理物件は数が少ないのがデメリット

管理物件を選ぶ4つのデメリット
  1. お部屋の選択肢が少ない
  2. 交渉しすぎると入居を断られやすい
  3. 物件の気になる部分を伝えづらい
  4. 良い物件とは限らない

①お部屋の選択肢が少ない

物件数が少なく見つからないイメージ

希望条件にピッタリの物件は、一般物件も含めないと見つかりにくいです。管理物件に絞って探すと大幅に選択肢が減るからです。

住む場所や候補物件が決まっていないなら、仲介メインの不動産屋で探したほうが良いです。

エリアを広げたり、色んな管理会社のお部屋を比較したりしないと、物件の良し悪しを見極められません。

②交渉しすぎると入居を断られやすい

管理物件では要望をダイレクトに伝えられますが、交渉のやり方を間違えると入居を断られてしまいます。

お金がないと思われたり、わがままな人だと思われると審査に落とされます。家賃滞納や入居中のトラブルを心配されるからです。

「即決するから値下げしてほしい」など、貸す側にもメリットを示した交渉なら大丈夫です。

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うまく伝える自信がなければ、交渉に慣れている不動産屋を間に挟んだほうが良いです。入居を断られない引き際を見極めて交渉してもらえます。

③物件の気になる部分を伝えづらい

困った顔をしている大家さんのイラスト

要望が多いと思われると、交渉と同じく入居審査に影響する可能性があります。

設備の古さや内装の傷みなど、内容が妥当なら伝えても問題はありません。マイナス要素を引き合いに出して値下げ交渉するのはやめておきましょう。

④良い物件とは限らない

管理物件というだけでは、物件の良し悪しは決まりません。費用面だけでなく住みやすさまでしっかり見極めてください。

希望にピッタリ合うなら、管理物件を契約するメリットは大きいです。ただ、探すのが難しい点は押さえておきましょう。

管理物件を自分で探す方法

  • ・不動産ポータルサイトで探す
  • ・管理をおこなう不動産屋のサイトで探す
  • ・物件の看板などから管理会社を特定する
  • ・不動産屋に直接問い合わせる など

管理物件を探したい場合、スーモやホームズなどの不動産ポータルサイトがおすすめです。

キーワード検索で「管理物件」などと入力すれば、該当する情報がヒットします。

エイブルやハウスメイトなど、仲介と管理どちらも対応する不動産屋の公式サイトからも管理物件が探せます。

▶管理会社の調べ方について詳しくはこちら

管理物件についてよくあるQ&A

管理物件と自社物件はどちらがお得?

物件と担当のスタッフによります。

自社管理物件だからと言って、初期費用が安くなる保証はありません。間に不動産屋を挟んだほうが入居審査や交渉がうまくいくことも多いです。

予算だけしっかり決めて、物件の選択肢が多い仲介会社で幅広く探すのがおすすめです。

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どうしても初期費用を抑えたい事情があれば、気軽に相談してみてください。エリアや条件を見直すなど、探し方の工夫で希望に合うお部屋が見つかる場合があります。

▲よくある質問に戻る

管理物件に絞って探すのは大変?

物件数が少ないぶん大変と感じる人が多いです。

それぞれの管理会社が抱える管理物件の空室は、全体の募集情報から見ると圧倒的に少ないです。気に入る物件がなければ何社も回る必要があります。

仲介手数料は必要経費と考えて、仲介会社で色々な管理会社の物件を紹介してもらうほうがお部屋探しはスムーズです。

▲よくある質問に戻る

管理物件の効率が良い探し方は?

インターネットが効率的です。

不動産ポータルサイトや不動産屋の公式サイトで、管理物件として紹介されている物件を地道に探すのがもっとも早いです。

物件情報の「取引態様(とりひきたいよう)」を見るのもおすすめです。「専任媒介」「代理」などとなっている場合、管理もおこなっている可能性が高いです。

▶専任媒介と一般媒介の違いはこちら

▲よくある質問に戻る

管理物件を探すときの注意点は?

管理物件と言うだけでは良し悪しがわからない点です。

管理物件を探すときの注意点まとめ
  • ・物件数が少ない
  • ・お部屋探しに対応してもらえる時間が短い
  • ・それぞれの管理会社に探しに行く必要がある
  • ・管理会社の特定が難しい
  • ・大家さんの利益もふまえて対応される
  • ・デメリットを話してもらえない可能性がある
  • ・交渉が入居審査に影響しやすい
  • ・仲介会社を通しても費用が同じ場合がある

もっとも気を付けたいのは、物件数が少ない点です。何社も回っている間に希望に合う物件が埋まってしまうかもしれません。

管理会社の特定が難しい物件も多いです。だからと言って、物件紹介や内見を仲介会社で済ませてから、管理会社に直接アプローチするのはマナー違反です。

主にメリットがデメリットを上回るのは、住みたい物件が決まっていて管理会社が特定できているときです。

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仲介会社はすべての物件を紹介できる?

紹介できない物件も一部あります。

ほとんどの物件は仲介会社から紹介が可能です。空室があって入居希望者がいるのに、大家さんが申し込みを断るメリットは特にないからです。

不動産屋が持つ物件情報は膨大で、ネットで公開されていない物件もあります。

業者間サイトにも載らない物件は数が少なく、希望に合うとは限らないので気にしないほうが良いです。

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管理物件の初期費用が安い不動産屋は?

仲介手数料の安さがセールスポイントの不動産屋は複数あります。

仲介手数料
レオパレス 無料
ビレッジハウス 無料
エイブル 家賃0.5ヶ月分+消費税
mini mini(ミニミニ) 家賃0.5ヶ月分+消費税
イエッティ 家賃0.5ヶ月分+消費税

仲介手数料の安さがセールスポイントの不動産屋でも、他社物件や売上が少ない物件などでは値引きがない場合があります。

物件によって違う部分が大きいので、初期費用などの賃貸条件は必ず申し込む前に再確認しましょう。

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管理会社によっては管理物件同士の引っ越しは仲介手数料が無料などの特典があるケースもあります。

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「建物管理会社」とは何?

共用部分の管理会社を指します。

分譲賃貸や規模の大きなマンションでは、室内と共用部分で管理会社が違う場合があります。同じ物件でも、お部屋によって管理会社が違うケースは多いです。

公開されている情報だけではわからないことはたくさんあります。相談がしやすく信頼できる不動産屋を見つけるのが、お部屋探しで重要なポイントです。

▲よくある質問に戻る

部屋探しならアエラスがおすすめ

アエラス・アイキャッチ

アエラスがおすすめな3つのポイント
  • 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
  • オリコン顧客満足度1位の接客サービス
  • 未公開物件も紹介してもらえる

東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。

アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。

また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。

他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる

アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。

また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。

初期費用の分割払いに対応している

アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。

分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!

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