「賃貸物件の管理会社の調べ方は？」
「連絡先が分からないときどうすれば良い？」

お部屋でトラブルが起きたときは管理会社に相談できます。水漏れトラブルや設備の不具合などに対応してくれます。

しかし、肝心の連絡先をメモしていない人が多いです。管理会社への連絡が遅れて損害が出た場合、多額の費用を払う必要があることも…。

そこで当記事では、管理会社の連絡先の調べ方を解説します。管理会社が対応してくれるトラブル例もまとめたので、お部屋での悩みを抱えている人はぜひ参考にしてください。

管理会社の連絡先の調べ方4選

①契約書類を確認する

管理会社の連絡先は契約書類に記載されています。最も正確な情報なので、書類が手元にあれば確認してみましょう。

契約書類は入居時に不動産屋から渡されています。契約書類一式が入った封筒やファイルの中から探してください。

専有部分と共有部分で連絡先が異なるケース

	対象エリア
専有部分	自分だけ使うエリア 居室、リビング、キッチン、お風呂など
共有部分	入居者全員が使うエリア 廊下・階段・エレベーター・バルコニーなど

専有部分と共用部分で、管理している業者が異なるケースがあります。特に多いのは分譲マンションです。

都内の物件なら「紛争防止条例に基づく説明書」という書類が渡されています。どちらの連絡先も書いてあるので便利です。

②エントランス内を探してみる

契約書類が手元にない場合はエントランス内を探してください。建物の入り口付近に掲示板が設置されているところが多いです。

管理会社名や電話番号が記載されているので電話してみましょう。ただし、必ずしも専有部分の連絡先とは限りません。

共有部分の連絡先しか載ってなかったり、募集専用の仲介会社へつながる可能性があるので注意です。

③不動産屋に聞いてみる

管理会社の連絡先が分からなかったら、まずはお部屋を仲介してもらった不動産屋に聞いてみてください。

契約したお部屋なら、やり取りの履歴や契約書のコピーが残っています。名前や物件情報を伝えて調べてもらいましょう。

また、スーモやホームズで、いま住んでいる建物の別部屋を募集している不動産屋に聞くのも手です。物件情報を掲載している業者が、管理会社を調べてくれる可能性があります。

④インターネットで検索してみる

インターネットで物件名を検索すれば、何かしらのヒントが得られる可能性があります。管理会社が判明したら、ホームページをチェックして問い合わせ先を調べましょう。

ただし、分譲マンションはお部屋ごとに管理会社が異なるので、すぐには解決しない場合があります。

法務局で取得する「謄本」で物件情報を調べる方法もありますがおすすめしません。所有者の名前と住所しか分からないからです。

所有者の電話番号までは載ってないですし、謄本の発行には300円ほど手数料がかかります。

管理会社とは？

大家さんから物件の管理を任された会社

管理会社は大家さんに代わりに物件の維持管理をおこなっています。大家さんはお礼として、家賃5～10%の管理委託料を管理会社に支払っています。

契約書の作成・入居者のトラブル対応・退去時の手続きなど、管理業務の範囲は幅広いです。

規模が大きな建物ほど賃貸管理は手間がかかります。管理業務は大家さんの賃貸運用をお手伝いする仕事です。

管理会社と仲介会社の違い

「入居してから」を担当するのが管理会社で、お部屋探しから契約の成立までの「入居まで」を担当するのが仲介会社です。

売上になる手数料にも違いがあります。管理会社は大家さんから管理委託料をもらい、仲介会社は入居者から仲介手数料をもらいます。

建物内の管理体制

	内容
常勤	24時間管理人がいる 大規模なマンションに多い
日勤	平日の日中だけ管理人がいる 中～大規模なマンションに多い
巡回	決まった日時のみ管理人がいる 小～中規模のマンションに多い
自主管理	管理人がいない 小規模マンションやアパートに多い

常勤

「常駐」は管理人が住み込みで管理しています。日中は管理人で、夜中は警備員が駐在するところもあります。

24時間体制で見守ってくれるので、女性の一人暮らしの条件として人気です。

日勤

「日勤」は平日の日中だけ管理人がいます。管理会社から派遣されたスタッフが駐在しているケースが多いです。

お部屋の中で何かトラブルがあれば、建物にいる管理人に助けを求めても良いです。

巡回

「巡回」は管理人が建物内を見て回り、異常がないか確認します。訪問するのは週に2、3回ほどです。日勤と同じく、派遣されたスタッフが巡回してくれます。

自主管理

「自主管理」の物件には管理人はいません。建物内で何かあれば大家さんに直接連絡します。

管理会社はいないですが心配しなくて大丈夫です。苦情対応や共用部分の清掃などの管理業務は大家さんでやってくれます。

管理会社に相談するトラブル例

専有部分の管理会社に相談するトラブル例

室内で困ったことがあれば、基本的に専有部分の管理会社へ電話します。立会の日程を調整したり、業者の手配をしてくれます。

注意点として、管理会社の営業時間外だと相談できません。緊急時であれば、夜間でも駆けつけてくれる「24時間サポート」を利用するのも手です。

共用部分の管理会社に相談するトラブル例

共用部分の管理会社に電話する機会は少ないですが、もし建物内で異常があれば早めに連絡してください。

自転車置き場やゴミ収集所も共用部分なので、住民の使い方が悪かったら管理会社に相談して大丈夫です。

管理会社に電話以外で相談する方法

入居者専用アプリを使う

	アプリ名
大東建託	ruum
大和リビング	my D-room
エイブル	sumuka(スムカ)
伊藤忠アーバンコミュニティ	RESIDIA入居者専用アプリ
積水ハウス不動産	シャーメゾン ライフ CLUB
アレップス	タウンルームサポート

2022年7月現在、入居者専用アプリを出している管理会社が増えています。電話番号を控えてなくても、アプリ上で相談できます。

使える機能はさまざまです。家賃の払い方法を変更したり、退去届をスマホから出せる管理会社があります。

入居時に登録をお願いしていることがほとんどなので、機能をチェックしてみてください。

入居者専用サイトから相談する

	サイト
東急住宅リース	お問合せ窓口
スターツアメニティー	入居者様専用サイト
三井不動産 レジデンシャルリース	お客様サポート窓口
レオパレス	アンドレオ

アプリがない管理会社でも、ホームページ上で相談・各種手続きができます。

入居中のサポート以外に入居者専用の特典を用意しているところも多いです。映画館やホテルをお得に利用できます。

管理会社の連絡先を無くさない方法

連絡したいとき慌てないように、契約書は目の届く場所に保管すべきです。クローゼットよりテレビ台や本棚に置いておくと良いです。

契約書を無くしてしまったときのために、連絡先を携帯の電話帳に登録してください。外出先でも電話をかけられます。

玄関先にメモ貼るのも手です。万が一のときに備えて、日頃から管理会社の連絡先を確認するようにしましょう。

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