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クッションフロアがある賃貸の注意点とは?入居中に気を付けることを徹底解説!

クッションフロアの賃貸の注意点は?のアイキャッチイラスト

クッションフロアがある賃貸の注意点は?
住むときのデメリットは多い?

クッションフロア(CF)は、弾力性や防水性に優れた床材です。設置費用の安さから、多くの賃貸物件で取り入れられています。

しかし、クッションフロアがある賃貸で暮らすには注意が必要です。「変色しやすい」「カビが生えやすい」といったデメリットがあって、原状回復費用が高額になることも…。

そこで当記事では、クッションフロアがある賃貸の注意点を4つ紹介します。原状回復の範囲や、住む際のポイントもまとめました。

監修 豊田 明
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士

賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。

クッションフロアがある賃貸の注意点は4つ

  1. 変色しやすい
  2. カビが生えやすい
  3. 床が裂けやすい
  4. 隅から剥がれやすい

1.変色しやすい

クッションフロアの変色に繋がる原因
  • ・家具の脚に付けるゴム製の滑り止め
  • ・椅子の塗装
  • ・色移りしやすいバスマット
  • ・こぼして放置したジュースなどの液体

賃貸にあるクッションフロアは変色しやすい点に注意です。上記には、クッションフロアが変色してしまう主な原因をまとめました。

日本石鹸洗剤工業会の調査によれば、長時間ゴム製品をクッションフロアに当てると、床がサビ色に変わります。ゴム製品に含まれる老化防止剤が、化学変化を起こすからです。

他には、椅子の塗装やバスマットからの色移りで変色しやすいです。フローリングの物件よりも注意しながら生活しなければいけません。

2.カビが生えやすい

賃貸にあるクッションフロアの注意点には、カビが生えやすい点も含まれます。クッションフロアはビニール製で、通気性が悪いからです。

高温湿度の状態が続くと、クッションフロアの表面からカビが生えます。防カビ施工されているものがほとんどですが、経年劣化で性能が落ちている場合があります。

豊田さんのアイコン 豊田
表面上はキレイに見えても、裏面がカビだらけで張り替えが必要になるケースもあります。予想外な退去費用を請求されかねないので注意です。

3.床が裂けやすい

クッションフロアは、裂けやすい点にも注意してください。弾力性の高い素材が使われていますが、傷が入ると簡単に裂けてしまいます。

物を落下させたり、家具を引きずると簡単に傷ができます。傷や裂け目が大きくなるほど、退去費用も高額になってしまいます。

4.隅から剥がれやすい

剥がれたクッションフロア

賃貸にあるクッションフロアの注意点として、お部屋の隅から剥げやすいことも挙げられます。結露や湿気によって、床材が反ってしまうからです。

クッションフロアの賃貸へ引っ越すなら、お部屋の換気が必須です。夏場は除湿機を活用するとより効果的です。

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賃貸のクッションフロアを損傷させたら原状回復が必要

故意・過失による損傷は入居者負担で直す

入居者で直す原状回復の例
  • ・わざと付けた傷や汚れ(不注意も含む)
  • ・結露を放置してできたカビやクロスの腐食
  • ・キャスター付の椅子による傷
  • ・冷蔵庫下のサビ跡
  • ・メンテナンス不足で壊れた設備
  • ・タバコのヤニによる黄ばみ
  • ・キッチンの油汚れ
  • ・ビス穴、ネジ穴
  • ・ペットによる傷や汚れ
  • ・引っ越し時にできた傷や汚れ

参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

賃貸でクッションフロアを損傷させたら、入居者負担で直します。国土交通省のガイドラインでは、故意・過失の損傷は入居者で直すと決まっているからです。

賃貸物件の入居者には、室内を元の状態に戻す「原状回復義務」があります。不注意で物を落としたり、わざと結露を放置して腐食させたら修繕費を請求されます。

各設備の修繕費の目安表

目安金額
壁紙の張り替え/㎡ 800~1,200円
壁紙の張り替え(全面/6畳) 30,000~50,000円
床材に付いた汚れ/1ヶ所 10,000円
クッションフロアの張り替え/㎡ 2,500~3,000円
クッションフロアの張り替え
(全面/6畳)
45,000~100,000円
フローリングの張り替え
(全面/6畳)
90,000~180,000円
水回りの水垢・カビの清掃 5,000~20,000円
キッチンの油汚れの清掃 15,000〜25,000円

※別途消費税が必要

原状回復費用に含まれる各設備の修繕費をまとめました。クッションフロアの場合、張り替え費用は1㎡あたり2.5~3千円です。

損傷箇所が大きかったり、色合いのムラが出るときは全面張り替えになります。クッションフロアの素材にもよりますが、6畳あたり4.5~10万円かかるので注意です。

豊田さんのアイコン 豊田
原状回復費用は、設備を新設してから価値が1円になるまで期間(耐用年数)が考慮されます。ガイドライン上だと、クッションフロアの耐用年数は6年です。

家具によるへこみは退去費用に含まれない

大家さん(貸主)負担で直す損傷例
通常損耗
(自然損耗)
家具の設置による床へこみ、設置跡
・ポスターやカレンダーの跡
・画びょうの穴
・家具の設置によるへこみ
・生活上で発生する床の小さい傷
・水回りの水アカ(日常生活で発生するもの)
経年劣化 ・壁紙の日焼け
・日照りによる床材の変色
・冷蔵庫やテレビ裏の電気焼け
・パッキン、タイルのひび割れ
・寿命による設備の故障

参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」

クッションフロアにへこみは、基本的に退去費用には含まれません。家具の設置による床のへこみ跡は、大家さん負担で直すと決まっているからです。

ガイドラインによると、家具の設置による床のへこみは「通常損耗」に該当します。自然的に発生する損傷を指していて、入居者に負担義務はないです。

他には、時間の経過で設備が古くなる「経年劣化」も大家さん負担です。日照りによる床の変色などは、修繕費を請求されません。

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クッションフロアの賃貸で注意するのが嫌なら退去費用が定額の物件に住む

クッションフロアの賃貸で傷や汚れに注意するのが嫌なら、退去費用が定額の物件に住むと良いです。お部屋をキレイに使っていれば、追加料金を請求されません。

ネット上の不動産屋「イエプラ」では、退去費用が定額の物件を多数提案しています。

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わざわざ来店しなくて良いので、普段忙しい人にもぴったりです。スムーズにお部屋探しを進めたい人は、ぜひ利用してみてください!

そもそも賃貸のクッションフロアとは

塩化ビニールで作られたシート状の床材

賃貸のクッションフロアの写真

賃貸物件のクッションフロア(CF)とは、塩化ビニールで作られたシート状の床材です。ウレタンやスポンジ状の吸音材が含まれています。

耐水性に優れていることから、主にキッチン・脱衣所・トイレなどの水回りで使われます。木目調・タイル調など様々なデザインが流通しているため、居室に使われるお部屋も多いです。

クッションフロアとフローリングとの違い

クッションフロア ・ビニール素材でクッション性が高い
・フローリングよりは遮音性がある
・耐久性は低くへこみやすい
フローリング ・木材で作られていて手触りは硬い
・基本的に遮音性は低い
・耐久性は高くへこみづらい

クッションフロアとフローリングは、素材そのものが異なります。クッションフロアはビニール素材ですが、フローリングは木材でできています。

クッションフロアは、素材が柔らかくて足腰への負担が少ないです。厚さが1.8~3.5mmあって、遮音性があるのも特徴の1つです。

フローリングは、木材で作られていて手触りは硬いです。クッションフロアより耐久性があるため、家具によるへこみは起こりにくいです。

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クッションフロアの賃貸に住む際のポイント

  • ・日当たりや風通しの良い物件を選ぶ
  • ・滑り止めのないカーペットを敷く
  • ・傷や汚れを無理に直そうとしない

日当たりや風通しの良い物件を選ぶ

クッションフロアの賃貸に住む際は、日当たりや風通しの良い物件を選びます。湿気がこもらないため、防カビ対策に繋がります。

お部屋の条件で言うと、南向きや2階以上を選択してください。高い建物がなければ日が入りますし、換気したとき風も抜けやすいです。

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滑り止めのないカーペットを敷く

カーペットの写真

フッションフロアの賃貸に住むなら、滑り止めのないカーペットを敷くと良いです。吸着性のない素材であれば、化学反応による変色を防げます。

お部屋全体にカーペットを敷けば、家具を動かす際などに注意を払う必要もありません。退去費用を抑えるのにおすすめの方法です。

傷や汚れを無理に直そうとしない

フッションフロアがある賃貸では、傷や汚れを無理に直さないことが大切です。補修に失敗すると、高額な退去費用を請求されます。

補修した跡は、プロの業者が見ればすぐに分かります。正直に伝えたほうが、余計な退去費用を払わずに済みます。

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クッションフロアがある賃貸の注意点に関するよくある質問

賃貸のクッションフロアで気を付けることとは?

色移りによる床の変色に注意です。

特に色移りしやすいのは黒いゴム製品です。椅子の滑り止めなどが原因で、変色するケースが目立ちます。お部屋全体に、色移りしないカーペットを敷くのがおすすめです。

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クッションフロアの弱点はある?

へこみやすい点です。クッションフロアは柔軟性があるため、形状を留める力は低いです。

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賃貸のクッションフロアはへこみ防止の対策をすべき?

カーペットを敷くといった、最低限の対策は必要です。

家具によるへこみが起きても、基本的に大家さん負担で直します。クッションフロアの下まで損傷するようなへこみだと、入居者にも請求が行く可能性があります。

▲よくある質問に戻る

クッションフロアの傷はドライヤーで直せるって本当?

傷は直せません。ドライヤーが効果的なのは、へこみの補修時です。

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クッションフロアは何年持つ設備なの?

ガイドライン上の耐用年数は6年です。キレイに使っているお部屋であれば10~15年持ちます。

▲よくある質問に戻る

賃貸でフローリングの上にクッションフロアを貼っても良い?

問題ありません。

クッションフロアを張る際は、退去時に剥がした跡が残らないように注意です。マスキングテープや両面テープを使れば、設置跡はほとんど残りません。

▲よくある質問に戻る

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