お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
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アパート退去の流れとやることを徹底解説!いつまでに連絡すべき?

アパート退去の流れとやることを知りたい女の子のイラスト

アパートを退去するときの流れは?
解約の連絡はいつまでにするべき?

新居に引っ越しするのを楽しみにしている人は多いです。今よりもキレイなアパートやマンションならテンション上がりますよね!

しかし、今住んでいるアパートの退去手続きをする必要があります。うっかり忘れてしまうと、余計なお金がかかって損することも…。

そこで当記事では、スムーズにアパートを退去する方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。

この記事は、宅地建物取引士で現役の賃貸営業をしている豊田さんに監修して頂きました。

監修 豊田 明
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士

賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。

アパートを退去する時の流れとやること

アパートを退去するまでに、退去連絡・新しいお部屋探し・引っ越し作業など、これらを約1ヶ月で行わなくてはいけません。

下記に、大雑把なスケジュール目安を組んでみたので、どういう流れで退去するのかの参考にしてください。

退去までのスケジュール

簡単な流れを把握したところで「退去日1ヶ月前」「1週間前」「前日」「当日」に分けて、やることを紹介します。

退去日1ヶ月前にやること
・賃貸契約書で「解約申告期間」を確認
・管理会社に退去する旨の連絡
・不動産屋で新しいお部屋探し
1週間前にやること
・新しいお部屋の契約
・引っ越し業者の選定、荷造り開始
・役所に住民票の転出届を提出
・お部屋の原状回復
前日にやること
・水道ガス光熱費の解約手続き
・郵便局で新居への転送手続き
・スマホやクレジットカードなどの住所変更
当日にやること
・退去立会い
・退去費用と敷金の精算(当日払いの場合)
・鍵の返却

流れに合わせて、退去までにやることを詳しく解説していきます。

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賃貸契約書で「解約申告期間」を確認

退去することが決まったらすぐに、賃貸契約書で「解約申告期間」を確認しましょう。

契約書には「退去の連絡はいつまでにしなければならない」「どこに連絡すればいいのか」など、解約に関する取り決めが記載されています。

基本的に「退去の1ヶ月~2ヶ月前まで」に解約予告するよう決められていますが、お部屋によって違うので必ず確認してください。

解約予告期間の記載例
(乙からの解約)
第〇条 乙は、甲に対して少なくとも30日前に解約の申し入れをおこなうことにより、本契約を解約することができる。
2. 前項の規約にかかわらず、乙は、解約申し入れの日から30日分の賃料(本契約の解約後の賃料相当額を含む)を甲に支払うことにより、解約申し入れの日から起算して30日を経過する日までの間、随時に本契約を解約することができる。

また、解約予告期間と一緒に「短期解約の特約」や「違約金特約」など記載されていないかも確認してください。1年未満の解約で家賃の1ヶ月分の違約金が発生するケースがあります。

解約予告期間までに管理会社に退去連絡をする

賃貸契約書
解約予告期間を確認したら、期日までに管理会社に退去する旨を伝えましょう。

電話で伝える情報は「住所(物件名・号室)」「名前・連絡先」「いつ退去予定か」の3つだけです。

退去日が確定していない場合でも「末頃に退去予定です。確定したらすぐに連絡します。」と伝えれば解約手続きできます。

退去連絡をした後は、管理会社から送られてくる解約通知書に必要事項記入して返送してください。一般的に、解約通知書が不動産屋に到着した日が受付日になります。

▶電話での退去連絡の言い方はこちら

新しいお部屋探し~契約まで

空室のお部屋
不動産屋に行って新しいお部屋探しをしましょう。約2週間ほどしか探す暇が無いので、希望条件や住みたいエリアはあらかじめ決めておくとスムーズです。

新しいお部屋探し~契約までの、スケジュール目安は以下です。

お部屋探しの流れ おおよそのスケジュール
①入居希望日・予算・条件決め 約1日
④不動産屋でお部屋探しく 約3日
③お部屋の内見 約2日
④入居申込・入居審査 約7日
⑤賃貸契約 約1日

お部屋を内見してから申し込むまでは、すぐにお部屋が見つかれば最短1日で終わります。ただ、入居審査は3~7日くらい必要なので、多めに見積もっておきましょう。

▶内見で確認すべきポイントはこちら

▶審査に必要な書類と長引くケースはこちら

退去日を確定させる

新しいお部屋の入居日がわかり次第、管理会社に連絡して退去日を確定させましょう。

不動産屋が繁忙期で忙しいなどの事情で希望の日時に立会いができない場合もあるので、できるだけ早めに調整しておくべきです。

連絡する際は「引っ越し日が決まったので、退去立会い日に関しての連絡をしました。」と伝えれば、その場で退去日を確定してくれます。

引っ越し業者は見積もりを比較して選ぶ

引っ越し業者の人
引っ越し業者の選定は、複数の業者に見積もりを出してもらい、金額を比較して選びましょう。

一人暮らし応援プランや引っ越し単身パックなど、一人り暮らし向けのプランがある業者を選べば、約5~7万円で収まります。

一人暮らし向けのプランがない場合は7~9万円必要になります。時期や距離によって変わるので、下記を参考にしてください。ちなみに、東京⇔大阪が500kmほどです。

移動距離 1月~4月
(繁忙期)
5月~12月
(閑散期)
500km未満 約80,000円 約65,000円
500km以上 約90,000円 約70,000円

役所に転出届を提出しに行く

今住んでいる場所の役所に、転出届を提出し「転出証明書」を発行してもらいましょう。発行は、退去日の2週間前からおこなえます。

転出手続きに必要なもの
・本人確認書類
・国民健康保険(加入している人のみ)
・印鑑(自治体によって必要)

転出証明書は、引っ越し先の役所に提出しなくてはいけないので失くさないでください。

ちなみに、同じ自治体のなかで引っ越しをする場合は、転居届を提出しなくてはいけません。

出来る限り原状回復しておく

そうじを頑張る人のイラスト
荷物の梱包があらかた終わったら、入居者の不注意が原因でできた傷や汚れをできるだけ修復しておきましょう。

画鋲やビスで開いた小さな穴は木工用ボンドや補修グッズで埋める、フローリングや壁の小さな傷やへこみは傷消しクレヨン」で隠すなどしておきましょう。

ちなみに、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で決められている、入居者が原状回復しなければいけないものは以下です。

・物をぶつけてめくれた壁紙
・物がこすれて壁紙についた汚れ
・煙草を吸ったせいで変色した壁紙
・落書きによる壁紙の汚損
・窓の結露を放置したことで発生したカビ
・窓の結露を放置したことで浮いた壁紙
・洋服をかけるために壁に開けた穴
・金具のない天井につけた照明器具の跡
・キャスター付のイスによるキズ、へこみ
・家具の移動によってできた傷、汚損
・布団を敷きっぱなしにして発生したカビ
・こぼした飲食物を放置してできた汚れ
・掃除せずホコリが固まってしまった換気扇
・髪の毛が絡んで流れにくい排水溝
・エアコンの水漏れによる壁や床の腐食
・ベランダの鳥のフンを放置した汚れ
・ペットがつけた傷跡
・乱暴に使ったために歪んだ鍵

ただし、排水溝や換気扇、エアコンの掃除は基本的に清掃業者が行うので、掃除してもしなくてもクリーニング費用がかかります。

▶原状回復についての詳しい説明はこちら

水道ガス光熱費の解約手続きは済ませる

電気・水道・ガス・インターネットといったライフラインは、旧住所の利用を退去日のタイミングで停止するので、事前に解約手続きを済ませておきましょう。

解約は電話やネットでできることが多いですが、ガスは開栓に立ち合いが必要なので引っ越し当日の時間帯をガス会社と調整します。

電気・ガス・水道は遅くても3日前の連絡で間に合います。ただし、インターネットの開通は連絡から1ヶ月ほどかかるので、退去が決まったらすぐに連絡しましょう。

その他のサービスは住所変更しておく

銀行、携帯電話会社、クレジットカード、保険会社、通信販売など自分が利用しているサービスの住所変更も済ませておきましょう。

また、郵便局の窓口かインターネットから、郵便物を転送サービスを申し込んでおきましょう。引っ越してから1年間は、旧住所に郵便物が届いても転送してもらえます。

退去時の立会いでチェックされる項目

チェックマーク
退去日当日は、管理会社のスタッフが立会いのもと、一緒にお部屋の現状を確認します。退去後の修繕費用を、貸主側・借主側のどちらが負担するのか決めるためです。

立会い時に主にチェックされる項目は以下です。

・壁紙の傷や汚れ
・床の傷や汚れ
・タバコの臭いやヤニ汚れ
・水回りのカビや水垢
・網戸の破損や汚れ
・エアコンやウォシュレットなどの動作確認
・換気扇の動作確認や汚れ
・畳
・スペアキーの個数

立会いが終わったら、チェックした項目をもとに修繕費の見積もりが計算されます。修繕費は敷金から差し引かれて、残った金額が借主に返金されます。

ただし、敷金をオーバーした場合は当日もしくは後日、管理会社が指定する口座に振り込まなくてはいけません。

▶立会いの流れやチェック項目の詳細はこちら

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アパートの退去で損をしないためのコツ

色鉛筆で描いた電球マーク
アパートの退去で損をしないためのコツを紹介します。ただし、「お部屋の見える範囲」をキレイに掃除したくらいでは敷金の返金額は変わりません。

退去立ち合い後にどのみち大家が指定しているクリーニング業者が入るので、掃除しようがしまいが、大家さんからすると変わりないです。

排水溝の奥底にある髪の毛を完璧に取り除くといった、業者が入る必要がある部分を入らずに済むような「修繕レベル」の掃除を行えば、退去費用が安くなる可能性が出てくるくらいです。

以上のことを踏まえた上で今から紹介することを実行し、少しでも敷金が多く戻ってくるようにしましょう。

重曹やお酢で油汚れや水垢を綺麗にする

キッチンやトイレ、お風呂場などの水回りを重点で掃除しましょう。油汚れには「重曹」を、水垢には「お酢」を使えばキレイに落ちます。

軽度な油汚れの場合、スプレーボトルに水100mlと重曹を小さじ1杯まぜて、気になる場所に吹きかけます。5分以上放置すると、固まった油が柔らかくなるのでスポンジでとりましょう。

重度な油汚れは、重曹3:水1で作ったものを気になる場所に塗り込みます。10分ほど放置したら、歯ブラシで根気よくこすってください。

水垢は、スプレーボトルに水100mlとお酢を小さじ1杯まぜたものを吹きかけ、その上からキッチンペーパーで蓋をして、さらに濡らして1時間くらい放置しましょう。

あとは、貼り付いたキッチンペーパーかスポンジでこすれば、キレイに落ちます。

壁の穴やフローリングのへこみを補修する

ボンドをティッシュを持った女の子のイラスト
少しでも退去費用を抑えるために、壁の穴やフローリングのへこみを補修しておきましょう。

画鋲やビスで開いた小さな穴は、ティッシュを中につめ木工用ボンドや補修グッズで埋めれば目立たなくなります。また、ホームセンターで購入できる「穴うめ職人」を使うのも効果的です。

床や畳にできてしまったへこみは、霧吹きをした上に雑巾をかぶせ、アイロンで温めれば元に戻る場合があります。床材を焦がしてしまわないように注意してやってみましょう。

フローリングの傷は、ホームセンターや100円均一に打っている「フローリングクレヨン」を使ってなるべく隠してください。

えぐれた傷は、クレヨンを削ってライターなどで溶かし傷に埋め込みます。固まったら、水で濡らしたティッシュや雑巾で上からなじませるように拭きましょう。

新しく設置した設備を撤去する

お部屋は、借りたときの状態に戻しておかないといけないので、新しく自分で設置した設備はすべて撤去しておきましょう。

もちろん、引っ越し作業中に出たゴミなどもすべて撤去しておいてください。

もし、退去立会い当日に、自分で設置した設備やゴミが残っていた場合は、処分費用を上乗せして請求されます。

入居前にあった傷は立会い時にキチンと説明する

退去時には必ず管理会社のスタッフと一緒に立ち合いをし、入居前にあった傷や、自分の負担する傷や汚れの範囲をはっきりとさせましょう。

退去費用は、立会い時に確認した部分を元に計算されるため、あとから交渉しても減額されません。そのため、立会い時に疑問や不満があれば、その場でスタッフに話して交渉してください。

また、念のため立会い時に見つけた傷や汚れは、スマホで撮影しておいてください。万が一、退去費用が高額になったときに証拠として使えます。

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