「不動産屋によって家賃が違うのはなぜ?」
「同じ物件で家賃が違う際はどうするべき?」
賃貸物件の中には、全く同じお部屋でも不動産屋によって家賃が違うものがあります。せっかく引っ越すなら、少しでも安い方に住みたいものです。
しかし、スーモやホームズなど、賃貸サイトによって家賃が違うと「どれが正しいの?」と疑問に思う人が多いです。理由が分からないと詐欺みたいに感じますよね…。
そこで当記事では、同じお部屋なのに不動産会社によって家賃が違う5つの理由を解説します。実際に出会ったときにやるべきことも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 主な原因は人為的ミスや更新のラグ
- 交渉に成功して値下げしているケースもある
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
同じお部屋なのに不動産会社によって家賃が違う5つの理由
- 連絡漏れやデータの入力忘れなどの人為的ミス
- 他社に先駆けて交渉に成功している
- 客寄せ用に家賃を勝手に安くしている
- 賃貸サイトの更新がリアルタイムでない
- 同じに見えるだけで部屋番号が違う
①連絡漏れやデータの入力忘れなどの人為的ミス
同じ物件の同じお部屋なのに、不動産屋によって家賃が違う主な理由は人為的なミスです。大家さんの連絡漏れや、不動産屋のデータ入力忘れによって引き起こされます。
家賃を変更した場合、大家さんから不動産屋に連絡しますが、伝え漏れがあるとズレが生じます。ずぼらな大家さんだと、問い合わせがあるまで変更連絡をサボることもあります。
不動産屋が家賃変更のデータ入力を忘れているケースも多いです。とくに1~3月の繁忙期だと、手が回らずに放置されがちです。
実際に同じ物件で家賃が違う例
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※SUUMOに掲載されている不動産屋情報より引用
実際に複数の賃貸サイトを使ってお部屋を検索したところ、家賃が1,000円違う物件が見つかりました。家賃が高かった不動産屋に問い合わせた結果、安い方の家賃に修正してくれました。
- 実際に不動産屋から来たメールの文面
②他社に先駆けて交渉に成功している
1社だけ家賃が安い場合、他社に先駆けて値下げ交渉に成功している可能性があります。交渉に強い不動産屋であれば、礼金や仲介手数料などトータルの初期費用も抑えやすいです。
すでに1社が値下げ交渉に成功しているなら、ほかの不動産屋でも同じ家賃で借りられます。問い合わせると「最近値下げしたみたいです」と言われて安くなります。
特定の不動産屋だけ安くなっているケースは基本的に無いです。対応が良さそう、営業時間が長いなど、自分に合った不動産屋を利用するのがおすすめです。
③客寄せ用に家賃を勝手に安くしている
少ないですが、不動産屋が勝手に家賃を安くして掲載しているパターンも存在します。魅力的な条件の物件で集客する「おとり物件」と呼ばれる悪質な手法です。
いざ来店すると「人気物件だから最近値上げした」「埋まってしまった」などと言われます。別な物件を紹介されて、本来の希望条件と違うお部屋と契約させられるリスクがあります。
騙されないために、複数の不動産屋に問い合わせると良いです。おとり物件なら、家賃が違っていたり、すでに成約済みとの連絡が来ます。
④賃貸サイトの更新がリアルタイムでない
賃貸サイトによって家賃が違う理由として、更新がリアルタイムでないことが挙げられます。家賃を変更していても、実際に反映されるまではタイムラグがあります。
例えばスーモの情報更新は1日4回で、深夜帯には最大で9時間更新されません。
正確な家賃を知りたいなら、リアルタイム更新のデータベース「ATBB」や「レインズ」からお部屋を紹介する不動産屋を利用しましょう。
⑤同じに見えるだけで部屋番号が違う
同じように見えても実際は別のお部屋だった、というケースはよくあります。スーモやホームズといった賃貸サイトでは、部屋番号なしで掲載される物件が多いためです。
同じ階で同じ間取りでも、お部屋の使われ方によっては家賃が違います。前入居者が荒っぽい使い方をして設備や内装に損傷がある場合、値下げして募集せざるを得ません。
問い合わせれば正確な部屋番号が分かります。1社に2件分のURLを送って「同じ物件ですか?」と聞くだけでもOKです。
仲介手数料が違う理由
家賃1ヶ月分+税までは不動産屋が自由に設定できるため
仲介手数料とは、賃貸物件を借りた際に、サポートしてくれた不動産屋に対して支払うお金のことです。家賃1ヶ月分+税に収まる範囲であれば、不動産屋が自由に設定できます。
不動産屋の利益になるお金のため、上限の1ヶ月分+税に設定されているケースが大半です。
ただし、少数ですが大家さんから広告料(紹介料)をもらう、仲介サポートの人件費を削るなどで無料~半額にしている不動産屋もあります。
仲介手数料が安い不動産屋のメリット
仲介手数料の安い不動産屋を利用する最大のメリットは、賃貸契約の初期費用を抑えられることです。
賃貸契約の初期費用の相場は、家賃4.5~5ヶ月分と高額です。仲介手数料以外にも敷金礼金や保証会社利用料、火災保険料など様々な費用が発生します。
仲介手数料が無料の不動産屋を使えば、単純に家賃1ヶ月分の費用が節約できます。浮いたお金で家具や家電を買う余裕が生まれます。
仲介手数料が安い不動産屋のデメリット
- ・物件数が少ない
- ・人気のない物件を紹介されやすい
- ・仲介手数料以外の費用を取られやすい
- ・人件費を削っているのでサポートが手薄
仲介手数料の安い不動産屋の大きなデメリットは、物件数が少ないことです。自社管理の物件か、大家さんから広告料がもらえるお部屋を優先して紹介するためです。
自社管理の物件はともかく、広告料付きの物件はリスクが高いです。大家さんが追加でお金を払うほど、設備や立地などに問題がある物件が多いです。
また、仲介手数料が安い代わりに「消臭消毒代」「書類作成費」などの名目で、追加でお金を取られる可能性があります。トータルの初期費用が高くなってないか確認しましょう。
不動産屋によって家賃が違うときにやるべきこと
- ・他社の方が家賃が安いと伝える
- ・家賃が安い不動産屋で申し込む
- ・直接聞きづらいなら文章で相談してみる
他社の方が家賃が安いと伝える
最も効果的な手段は「ほかのところは〇〇円でもっと安かった」と不動産屋に直接伝えることです。基本的に大家さんか不動産屋のミスで家賃がずれているので修正してくれます。
ミスでない場合は、他社が家賃交渉に成功しています。大家さんが1社だけ値下げするケースはほとんどないので、問題なく安い方の家賃で契約できます。
伝える際は、証拠として該当ページのスクリーンショットやプリントアウトした紙を準備しておきましょう。
家賃が安い不動産屋で申し込む
始めの不動産屋で家賃を値下げしてもらえなかったら、家賃が安い方の不動産屋で申し込みましょう。申し込み前であれば、不動産屋の変更は自由です。
契約の際は、トータルの初期費用がで安くなっていないか注意しましょう。不要なオプション代が付いていないか、礼金が上乗せされていないかチェックしてください。
家賃が違っても契約後の交渉は難しい
契約後に家賃の違いに気づいても、交渉は難しいです。大家さんは「今更聞かないで」と聞く耳を持ってくれません。
家賃交渉するなら、遅くても申し込み直前にまでに切り出すのがベストです。内見前に、家賃が違わないか検索しておきましょう。
同じお部屋なのに家賃が違った人の体験談
家賃が安くなった人の声
20代
探したエリア:東京都
【実際はもっと安かった】
大家さんが値下げ連絡を忘れてたみたいで、問い合わせたら2,000円下がっててラッキーでした。ただ、今回は下がったから良かったですけど、逆に上がったら揉めますよね…。
30代
探したエリア:東京都
【不動産屋が交渉してくれた】
不動産屋に紹介してもらった物件が、別のサイトでもっと安くなってたんで「同じ値段で行けますか?」って聞いたら大家さんに交渉して値下げしてくれました。言ってみるもんですね。
入居前に問い合わせた結果、家賃が安くなった人の例です。直近の値下げが不動産屋に伝わっていない場合は、スムーズに安くなります。
家賃が2,000円違うだけでも、年間で24,000円も変わります。しつこく問い合わせない限り審査にも影響しないので、気になることがあれば相談してみるべきです。
家賃が安くならなかった人の声
20代
探したエリア:千葉県
【問い合わせたら掲載額より高い!】
他のサイトより3,000円も値下がってたので、ワクワクしながら問い合わせたら結局ほかと同じ家賃でした。情報更新されたばっかりなのに家賃がずれているのはおかしいのでは?
30代
探したエリア:東京都
【書かれていないだけで部屋番号が違った】
スーモとホームズの同じ階で同じ間取りのお部屋の家賃が違ったんで、気になって両方問い合わせたことがあるんです。結果としては、階数は同じで部屋番号が違いました。
不動産屋が実際より安い家賃で掲載していて、お得にならなかった人もいました。また、近年ではオーナーの意向や個人情報の保護が理由で、部屋番号を載せない物件も多いです。
賃貸サイトを見ただけでは、同じ物件か判断できないケースが増えています。不安な人は複数の不動産屋に依頼して、最新の物件情報を教えてもらうと良いでしょう。
対応エリアは一都三県のみ不動産屋による違いに関するよくある質問
管理会社の募集物件は家賃が安い?
家賃は変わりません。仲介手数料が安くなっているケースはあります。
広告料付きの物件は事前に分かる?
自分では分かりません。不動産屋に頼んで調べてもらいましょう。
敷金や礼金が違う場合はある?
まれにあります。不動産屋が大家さんからの報酬代わりに、礼金を上乗せして募集するケースです。
賃料と家賃って同じもの?
賃貸物件なら基本的に同じ意味です。一部の不動産屋では賃料=家賃+管理費(共益費)と扱います。
仲介手数料が違うのはなぜ?
不動産屋ごとに仲介手数料を設定できるためです。相場は家賃1ヶ月分+税ですが、自社物件が多い、お得感を売りにしている不動産屋は半額程度にしています。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!