「賃貸の更新料はおかしい！」
「高すぎるけど違法ではないの？」

賃貸物件には更新料が発生します。賃貸物件に住み続けるために必要なお金のことで、一部の地域では払うのが一般的とされています。

しかし、大半の人は「更新料を取られるのはおかしい」「払う意味がわからない」などと考えます。

そこで当記事では、更新料が存在する意味や払いたくないときの対処法を紹介します。更新料が高すぎると感じる人はぜひ参考にしてください。

賃貸の更新料はおかしい？

おかしいと考える人は多い

日本の大家と店子の関係って、歪んでるな。借り手は数ある、商品の中から、その不動産を選んでやってるのに、なんで大家の方が偉そうなんだよ。更新料とかおかしいだろ。長年住んでくれてありがとう、だろうに、

— 真倉 敏 (@makrabin7) April 26, 2023

賃貸の更新料のシステム頭おかしいでしょ
2年間住んでくれてありがとう！更新だからこの月は家賃2倍になるよ！

— Daijōbu (@kaskastaroh) March 28, 2022

同じ物件に2年住むと更新料とかいう意味わからない支払いが発生して8万ぐらい飛んでいくの本当にマジで一切なにも納得がいかない

— サブ会場 (@ktzgw) November 8, 2022

X(旧Twitter)で更新料についてのポストを調べたところ、更新料の支払いがおかしいと感じる人が一定数いました。

「住んであげてるのにお金を取られるのは理不尽」「納得がいかない」など、ネガティブな意見がほとんどでした。

そもそも更新料とは

賃貸の更新料は、契約更新のタイミングで大家さんに払うお金です。賃貸契約には期間が定められていて、住み続けたい場合は定期的に更新する必要があります。

賃貸契約は2年間ごとが一般的なので、更新料も2年ごとに払います。払ったお金は、すべて大家さんと管理会社の収入になります。退去時には返ってきません。

更新料の有無は地域差が大きい

	更新料あり物件の割合
北海道	28.5%
東京都	65%
千葉県	82.9%
神奈川県	90.1%
埼玉県	61.6%
愛知県	40.6%
大阪府	0%
兵庫県	0%
京都府	55.1%
広島県	19.1%
福岡県	23.3%

出典：国土交通省「民間賃貸住宅に係る実態調査」

更新料の有無は、地域差が非常に大きいです。地域によっては、更新料の慣習が全くないからです。

関東圏は、人口が密集していて物件人気が高いため、更新料を払うのが一般的です。神奈川県では「90.1％」の物件に更新料が設定されています。

特徴的なのは大阪府と兵庫県です。都市部でありながら、更新料を払う物件は「0％」です。

仮に関西圏から関東圏に引っ越した場合、更新料になじみがないため「おかしい」と感じる可能性が高いです。

更新料なしの賃貸は不動産屋で探せる

更新料なしの賃貸物件は、不動産屋で探すのがおすすめです。スーモやホームズといった賃貸サイトでは、更新料なしで検索しても正確にヒットしないからです。

当サイトが運営する不動産屋の「イエプラ」は、業者専用のデータベースから更新料が不要な物件を提案できます。ネットに載っていない未公開物件も探せます。

LINEやチャットでやりとりするので来店不要です。23時まで営業していて、忙しくて不動産屋に行きにくい人にもピッタリです。

さらに、仲介手数料は基本無料です。更新料だけでなく契約時の初期費用も抑えやすいので、ぜひ利用してみてください。

更新料の意味がわからない！存在する4つの理由

慣習で払わされている

更新料は、賃貸物件が少ない時代に「継続してお部屋を貸してもらうお礼」として払っていました。賃貸物件が豊富な今でも、慣習として更新料が残っています。

入居者にとって更新料を払うメリットはほとんどないので「おかしい」と考えるのは当然のことです。

ただし、賃貸契約書に更新料に関する記載がある場合、更新時の支払い義務が発生します。契約前には、必ず目を通しておきましょう。

一時金として見込まれている

更新料は、多くの大家さんや管理会社にとって「一時金」として見込まれています。普段の家賃収入が毎月の給料だとすると、更新料がボーナスの扱いです。

2007年3月に国土交通省が不動産業者に実施した「民間賃貸住宅に係る実態調査」によると、更新料の徴収理由として「一時金収入にするため」とする回答は53％で最も多かったです。

更新料は、お部屋を貸す側にとっては大きな意味があるものの、入居者にとっては何の意味もないことがわかります。

家賃を下げて入居者を集める

大家さんは、収入を得るためにできる限り早く入居者を決めたいと思っています。集客に最も効果的なのは、家賃を値下げすることです。

しかし、家賃を下げてしまうと物件のローンが支払えなくなってしまいます。値下げ分を補填するために、更新料としてお金を取るようにしています。

設備の交換費用に充てる

更新料は、設備の交換費用や物件の修繕費にも充てられます。毎月受け取っている管理費・共益費だけでは、エアコンやユニットバスの交換費用が賄えないからです。

本来、お部屋を維持するための費用は基本的に大家さん負担です。ただし、更新料の名目で設備の更新料をもらうケースは多いです。

賃貸の更新料は高すぎる？

家賃1ヶ月分を超えるなら高い

賃貸の更新料は、家賃の1ヶ月分を超えるなら高すぎると言えます。

国土交通省の「住宅市場動向調査報告書(令和4年度)」によると、更新料を払った世帯の77.2％が「家賃1ヶ月分ちょうど」の金額を支払っているからです。

更新ごとに2ヶ月分払わされるお部屋は、例え気に入っても住まないほうが良いです。

裁判では1年ごとに家賃2ヶ月分の更新料が認められている

2011年7月15日の最高裁判例では「1年ごとに家賃2ヶ月分の更新料を払うことは適法」とされています。2年契約の賃貸なら、更新のたびに4ヶ月分の支払いが認められます。

契約書に更新料の記載があるケースに限られますが、家賃1～2ヶ月分程度なら支払う必要があります。

更新料以外に払う費用もある

項目	費用相場
保証会社の更新料	1万円/1年
火災保険の更新料	1.5万円/2年
24時間サポート	1.5万円/2年
更新事務手数料	5千円/2年

賃貸の更新料以外にも、定期的に払う費用が存在します。入居時に加入した保証会社・火災保険の更新料などです。

物件によっては、賃貸の更新料とは別に「更新事務手数料」も発生します。管理会社に払う費用のことで、契約書に記載があれば払わなくてはいけません。

賃貸の更新料を払わないとどうなる？

支払いが遅れると遅延損害金が発生することがある

更新料を払わないでいると「遅延損害金」が発生します。基本的には契約書の約款(やっかん)に記載がありますが、書いていない場合でも請求される可能性が高いです。

遅延損害金は、年利14.6%に設定されているケースが多いです。例えば更新料5万円で3ヶ月遅延した場合、遅延損害金は約1.2千円です。

強制退去の可能性がある

契約書に更新料について書かれているにも関わらず、支払わないでいると催促の連絡がきます。最終的には訴訟を起こされて強制退去の可能性があります。

更新料は法律で定められた制度ではないですが、契約書に記載がある以上は支払う必要があります。更新料に納得できないからといって、支払いを拒否するのはやめておきましょう。

賃貸の更新料を払わないで引っ越しするのもアリ

更新料を払いたくない場合は、初めから更新料がないお部屋に引っ越すのもアリです。2年ごとの支払いがなくなるので、支出をコントロールしやすいです。

当サイトが運営している「イエプラ」は、更新料なしのお部屋を取り扱っています。仲介手数料は基本的に0円なので、費用を抑えた引っ越しをサポートできます。

夜23時まで返信が来るので、寝る前のスキマ時間でも利用しやすいです。更新料なしのお部屋に住みたい人は、ぜひ利用してみてください。

更新料なしの賃貸を探す際の注意点

礼金などの初期費用が高くなりやすい

賃貸の更新料なしの物件は、初期費用が割高の可能性があります。不要な礼金やオプションを付ける代わりに、更新料なしにしているお部屋が多いからです。

初期費用とは、賃貸契約の際にかかるすべての費用のことです。賃貸を借りる時は、更新料を含めた2年間で払うトータルの金額で計算したほうが良いです。

家賃に上乗せされやすい

更新料なしのお部屋は、家賃に上乗せされている可能性があります。6万円のお部屋に、家賃3千円が上乗せされていると、更新の際にトータルで1万円以上は損します。

物件検索サイトでお部屋を探す時は、同条件の相場を確認してください。少しでも高いと感じたら、問い合わせるのはやめたほうが良いです。

条件の悪い物件が多い

更新料がないお部屋は、不人気物件に当たりやすいです。問い合わせが少ない物件ほど、大家さんが更新料なしで募集している可能性があるからです。

間取りがいびつだったり、周辺が坂道ばかりなど、住みにくいケースが多いです。不動産屋に相談して、プロの目線で気になる点がないか教えてもらうと良いです。

更新料に関するよくある質問

当サイト運営の「イエプラ」なら、わざわざお店に行かなくてもLINEで希望を伝えてお部屋を探せます！

さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。

家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。