「駅近物件にデメリットはある?」
「駅近とはどのくらいの距離?」
駅近物件は、移動にかける時間が少ない、忘れ物しても取りに行きやすいなどメリットが多いです。お部屋探しにおいて、譲れない条件に挙げる人も多いのではないでしょうか。
しかし、駅近物件にはデメリットもあります。「家賃が高い」「騒音が気になる」といった特徴を理解せずに住むと後悔することも…。
そこで当記事では、メリット・デメリットを比較したうえで、駅近マンションが本当に便利なのか解説しています。住んだ人の体験談も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
そもそも駅近とは
一般的には駅徒歩5分以内の物件を指す
駅近とは、一般的には駅から徒歩5分以内の物件を指します。「不動産の表示に関する公正競争規約」では1分=80mと決められているため、駅から400m以内が駅近物件です。
記事内では駅徒歩5分以内を駅近として扱いますが、人によっては駅徒歩10分や15分以内でも近いと感じます。個人差のある部分なので、駅近の定義は参考程度にすると良いです。
駅徒歩は建物のエントランスから駅の出入口まで
駅徒歩を計算する区間は、建物のエントランスから駅の出入口までです。改札口やホームまでの距離ではない点に注意です。
建物にエントランスが2つ以上ある場合は、駅に近いほうから測ります。
信号の待ち時間や坂道は考慮されない
駅徒歩に、信号の待ち時間や坂道によるタイムロスは考慮されません。駅までに大きな交差点や急な坂道があれば、プラス2~3分かかると考えておきましょう。
駅徒歩には、踏切の待ち時間も含まれません。開かずの踏切で足止めされるケースもあるので、事前に現地を見ておくと安心です。
駅近物件に住むべきか迷ったらプロからアドバイスをもらう
「駅近物件が良いけど予算が心配」「騒がしそうで不安」と悩んだら、プロの不動産屋からアドバイスをもらうと良いです。希望条件をもとに、理想に近い物件を紹介してくれます。
当サイト運営の「イエプラ」は、お部屋選びに詳しいスタッフが多数在籍しています。駅近物件のメリットだけでなく、デメリットも正直に教えてくれます。
LINEやチャットでやり取りできるため、不動産屋まで行く必要はありません。仕事が忙しい人や、スキマ時間を活用したい人にピッタリです。
駅近物件に住む6つのメリット
- 通勤通学の時間が短い
- 商業施設が多く立ち寄りやすい
- 人通りが多く夜道でも安心できる
- 友人や恋人を家に呼びやすい
- 悪天候の影響を受けにくい
- 購入なら資産価値が下がりにくい
駅近物件に住むメリットを、弊社利用者の体験談と合わせて紹介します。
1.通勤通学の時間が短い
20代前半
【プライベートの時間が長くなる】
通勤時間の上限を30分と決めていたので、住むなら駅近一択でした。朝起きるのは出社の1時間前で間に合いますし、帰宅後に使える時間も長いです。多少家賃が高くても、充分見返りがあると思います。
駅近物件に住むと、通勤通学にかかる時間が短くて済みます。主に電車を利用する人なら、駅からの距離は移動時間に直結します。
ギリギリまで寝ていられる、帰宅後の趣味の時間を確保できるなど、自由に使える時間を増やせます。プライベートを充実させたい人は、駅近がおすすめです。
2.商業施設が多く立ち寄りやすい
20代後半
【出かける機会が多くなった】
駅近物件に住むようになってから、外出する機会が増えました。駅前はお店が多いので、休日にふらっと立ち飲み屋に入ったりしています。
スーパーや商店街など、商業施設は駅周辺に集中しています。駅近物件に住んでいれば、買い物にも外食にも便利です。帰りが遅い日でも気軽に立ち寄れます。
買ったものを持って帰りやすいのもメリットです。「重い買い物袋で指が痛い」といったストレスから解放されます。
3.人通りが多く夜道でも安心できる
30代前半
【駅近じゃないと怖くて歩けない】
賃貸物件で最も重視していたのが「駅近で帰宅ルートが大通り沿い」ということでした。住宅街とか裏路地とかって基本的に暗いので、女性の立場からすると本当に怖いです。
駅近物件の周辺は人通りが多く、夜道でも安心できます。街灯が整備されているほか、遅くまで営業している飲食店も多いため、道も明るいです。
一人暮らしの女性や、帰宅が遅くなりがちな人は、駅近に住むとメリットが大きいです。
4.友人や恋人を家に呼びやすい
20代後半
【人を泊める機会が増えた】
駅徒歩30分のアパートに住んでいたころと比べると、今のほうが人を呼ぶ機会が多いです。駅の近くで遊んで泊めてあげることもありますし、家で宅飲みすることも増えました。
駅近物件だと、友人や恋人を気軽に招きやすいです。駅で待ち合わせても、5分程度歩けば自宅に着くからです。
「休日は恋人とお部屋デートしたい」「友人を呼んでパーティーしたい」などの希望があるなら、できるだけ駅近の物件を選んだほうが良いです。
5.悪天候の影響を受けにくい
40代
【傘を持たずに外出できる】
駅近物件ですぐ目の前にアーケード商店街があるので、雨の日でも傘を持たずに外出しています。荷物がかさばらないし、靴も濡れないし、メリットだらけです。
駅近物件に住んでいると、悪天候の影響を受けにくいです。雨の日に傘を忘れても、すぐに着くので濡れる時間が少なくて済みます。
靴を汚したくない人や、傘を持ち歩きたくない人は満足しやすいです。
6.購入なら資産価値が下がりにくい
30代後半
【駅前の土地は需要が高い】
親戚の話ですが、10年前に4,000万円で買った駅近のマンションが、5,000万円で売れたと言っていました。都市部の駅前は再開発が多いので、土地の需要も高まるみたいです。
マンションを購入するなら、資産価値が下がりにくい駅近がおすすめです。駅近物件は、利便性の高さからいつの時代も人気です。
駅周辺が発展していくに連れて資産価値が上がるケースもあります。自分で住む以外にも、分譲賃貸として貸し出せます。
駅近物件に住む5つのデメリット
- 家賃が高い
- 治安が悪い傾向がある
- 騒音が気になる
- 日当たりが良くない
- 運動不足になりがち
1.家賃が高い
駅徒歩 | ワンルーム | 1K | 1LDK |
---|---|---|---|
~5分 | 64,000円 | 55,000円 | 82,000円 |
~10分 | 59,000円 | 50,000円 | 76,000円 |
~15分 | 58,000円 | 49,000円 | 74,000円 |
~20分 | 56,000円 | 48,000円 | 71,000円 |
- 家賃相場の調査条件
30代前半
【家にあまりいないのでもったいない】
出張の多い部署に配属されたので、1ヶ月のうち半分以上は家に帰っていないんですよね。駅近の良さを活かせてないので、家賃がもったいないなあと感じています。
駅近物件は家賃が高めです。駅に近いほど利便性が向上して、住みたい人が多いためです。
実際の家賃相場を業者専用サイトで調べてみたところ、駅徒歩6分以降と比べると、徒歩5分までの物件は約5千円高かったです。
家賃が収入に対して高すぎると、生活費を圧迫します。駅近の優先度が低い人なら、無理にこだわると後悔しやすいです。
治安が悪い傾向がある
30代前半
【繁華街が近くて治安が悪い】
駅近は便利ですけど、繁華街が近くて治安は悪いです。エントランスの外で酔いつぶれた人が寝ていたり、早朝に大声で叫んでいる人がいてうるさいです。
駅近物件は、駅から遠い物件に比べて治安が悪い傾向があります。飲食店や風俗店が集中していて、酔っ払い同士のけんかや、強引なキャッチによるトラブルが増えるためです。
警視庁の犯罪情報マップでは、犯罪件数が多いほど赤く表示される仕組みです。池袋駅の場合、ほとんどの駅近物件は最も犯罪が多いエリアに位置します。
すべての駅周辺の治安が悪いわけではないですが、不安な人は、駅徒歩10分以上離れたエリアを中心に探すと良いです。
騒音が気になる
- ・電車や踏切の音
- ・車の走行音
電車や踏切の音
20代後半
【電車がうるさくて耐えられなかった】
電車が通るたびに振動と共に走行音が聞こえてきてストレスでした。半年経っても慣れなかったので、諦めて引っ越しました。
駅徒歩5分のお部屋は、電車や踏切の音がうるさく感じます。物件周辺に線路や踏切が近いためです。
電車の走行音は、朝5時頃から夜1時過ぎまで続きます。睡眠の質が落ちて、寝不足になるおそれがあります。
車の走行音
30代前半
【トラックが通ると揺れる】
治安が良いと思って大通り沿いにしたんですけど、意外と車の音がうるさかったです。トラックが通ると揺れも伝わるので、寝る前は結構イライラします。
駅まで続く大通り沿いの物件は、車やバスの走行音が気になります。交通量が多い場所だと、昼夜問わずクラクションが鳴り響きます。
車の交通状況は電車よりも不規則です。朝から晩まで走行音が聞こえると、落ち着いて休めません。
日当たりが良くない
30代後半
【湿気がすごくてカビが生えた】
駅近で間取りも理想的なのに、隣が高層マンションで日当たりが最悪です。梅雨の時期は湿気がすごくて、壁紙にカビが生えました。
駅近物件は日当たりが良くないケースが多いです。高層マンションやビルが密集していて、日差しがさえぎられてしまうからです。
また、駅近は再開発が頻繁におこなわれます。タワーマンションや商業施設の建設で日当たりが悪化することもあるため、隣に駐車場や空き地があるところは要注意です。
運動不足になりがち
30代前半
【歩かなくなって太った】
前の家は駅から遠かったので、会社まで自転車通勤していました。引っ越しを機に電車通勤になったら、半年で5kgも太りました。消費カロリーが減ったのもありますけど、外食しやすい環境になったのも原因ですかね。
駅近物件に住むと、歩く時間が短いので運動不足になりがちです。体力が落ちて疲れやすくなったり、体重が増える可能性があります。
運動習慣のない人は、休日は散歩したり、ジムに行くと良いです。
駅近物件が向いている人の特徴
利便性の高い暮らしを求める人向き
- ・通勤時間を短くしたい
- ・家の近くで買い物を完結させたい
- ・できるだけ歩きたくない
- ・夜道を歩くのが不安
- ・朝はギリギリまで寝ていたい
駅近物件は「通勤時間は30分以内」「買い物環境を重視したい」など、利便性の高い暮らしを求める人に向いています。徒歩圏内に、生活に必要な施設が多いためです。
駅前は街灯が多く道が明るいので、街の治安が心配な人や、残業や飲み会で帰宅が遅い人にもおすすめです。
駅近物件に住むのが向いていない人の特徴
- ・家賃をできるだけ抑えたい
- ・広いお部屋に住みたい
- ・家を空けている日が多い
- ・プライベートは静かに過ごしたい
- ・車を所有する予定
「家賃の安さ」「広いお部屋」などの優先度が高い人は、駅近物件に不向きです。駅が近い物件ほど家賃が高くなるからです。
出張などで、家に帰らない日が多い人にもおすすめできません。駅近物件ならではのメリットを活かせず、家賃を無駄に感じる可能性が高いです。
駅近物件で失敗しないためのポイント
- ・家賃は無理のない範囲に抑える
- ・低階層の物件は避ける
- ・線路や大通り沿いを避ける
- ・防犯設備が整っている物件を選ぶ
- ・再開発に関する工事をしてないか確かめる
- ・内見時に駅まで歩いてみる
家賃は無理のない範囲に抑える
月の手取り | 家賃目安(手取りの3分の1) |
---|---|
手取り12万円 | 40,000円 |
手取り13万円 | 43,000円 |
手取り14万円 | 46,000円 |
手取り15万円 | 50,000円 |
手取り16万円 | 53,000円 |
手取り17万円 | 56,000円 |
手取り18万円 | 60,000円 |
手取り19万円 | 63,000円 |
手取り20万円 | 66,000円 |
- 手取り21~30万円の家賃目安はこちら
駅近物件を探す際は、無理なく払える家賃に抑えるべきです。駅に近いお部屋は家賃が高く、生活費を圧迫しやすいためです。
家賃は「手取りの3分の1まで」が目安です。手取り15万円の人なら、家賃は約5万円以内で探してください。収入ではなく、手元に残る手取りで考えましょう。
低層階のお部屋は避ける
駅近物件なら、低階層のお部屋は避けたほうが良いです。人通りが多いので、下の階に住むほど騒がしいです。
また、低階層は道路や周囲のマンションから覗かれるリスクが高く、カーテンを開けづらいです。プライバシーが気になるなら、4階以上で探しましょう。
線路や大通り沿いを避ける
駅近物件に住むなら、できるだけ線路や大通り沿いから離れた場所が良いです。紹介した通り、車や電車の走行音が気になるためです。
気に入った物件が線路や大通り沿いにあったら、遮音性の高い物件を選んでください。複層ガラスの窓が設置されているお部屋がおすすめです。
防犯設備が整っている物件を選ぶ
- ・TVモニター付きインターホン
- ・ダブルロック
- ・オートロック
- ・防犯カメラ
- ・宅配ボックス
駅周辺に住むなら、防犯設備が整っている物件を選びましょう。繁華街近くは治安が悪い傾向があり、犯罪に巻き込まれやすいからです。
不審者を避けるために、TVモニター付きインターホンやオートロックがある物件が好ましいです。荷物をあとで受け取れる宅配ボックスも、防犯対策に繋がります。
再開発に関する工事をしてないか確かめる
駅近で探す際は、再開発による工事がないか確かめます。駅周辺は、再開発で高層ビルやマンションが建ちやすいからです。東京都の再開発エリアはホームページで確認できます。
建設中の囲いがあるときは、掲示されている看板をチェックします。建築計画を見れば、何階建ての建物ができるのか分かります。
内見時に駅まで歩いてみる
駅徒歩の条件を重視する人は、内見ついでに実際に駅まで歩いてみましょう。図面通りの時間で到着できるか確かめられます。普段履く靴で歩けば、より正確な時間を計れます。
駅までの道のりでは、街灯の多さもチェックします。女性の一人暮らしであれば、街灯の多い道で帰れる物件が安心です。
家賃の安さを優先するなら駅から遠い物件もアリ
- ・家賃が安い
- ・低層マンションが多く日当たりが良い
- ・交通量が少なくて空気がきれい
家賃の安さを優先するなら、駅徒歩15分以上の遠い物件もアリです。駅近物件に比べて、同じ広さのお部屋でも家賃相場が約5千円低いです。
一軒家や低層のマンションが中心で、日当たりが良いのもメリットです。また、車通りが少ないため空気がきれいです。
駅近物件に家賃以上の価値があるかどうかは、その人自身のライフスタイルに左右されます。分からない場合は、不動産屋に相談してアドバイスをもらうのがおすすめです。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
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