お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

一人暮らしの平均貯金額はいくら?毎月の目安額や家賃・生活費の節約方法を解説

通帳を持った女性のイラスト

20代独身の平均貯金額はいくら?
どのくらいの貯金で一人暮らし可能?

社会人になっての一人暮らし。将来、もっと良いお部屋への引っ越しや、結婚を考えたりする人も多いのではないでしょうか?

しかし、一人暮らしは自分でお金の管理をしなければいけません。毎月の収入と生活費を考えると、上手く貯金できず貯蓄額が0円になることもあります。

そこで当記事では、日本銀行調査や独自アンケートを基に、一人暮らしの貯金額について徹底解説します!毎月貯める金額の目安や、家賃や生活費を節約する方法なども公開しています。

監修 岩井 勇太
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士

日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。

一人暮らしの貯金額は平均いくら?【日本銀行調査】

一人暮らしの貯金額は平均332万円

20代 88万円
30代 219万円
40代 689万円
平均 332万円

金融広報中央委員会(日本銀行)が調査した「家計の金融行動に関する世論調査『単身世帯』令和3年度(表番号2)」によると、20~40代の平均貯金額は332万円です。

上記の表の数字は、現在保有している預貯金残高合計となります。20代の一人暮らしの場合、貯金期間3年と仮定すると月に約2.4万円貯める計算です。

岩井さんのアイコン 岩井
20代前半の大学生・新社会人は収入が少ないので、給料が上がるまでは貯金よりも生活費を優先しましょう。

貯金なしは全体の33.2%と多い

一人暮らしの貯金の有無の統計データ円グラフ
同調査によると、貯金・資産の保有なしは全体の33.2%でした。年代別のデータも、ほぼ全体の平均と変わりありません。

一定数の人は貯金なしで一人暮らしをしています。収入が少ない、目的がないなどであれば無理に貯金する必要はないです。

預貯金以外の資産を含めた平均貯蓄額

20代 179万円
30代 606万円
40代 818万円
平均 534万円

参考:家計の金融行動に関する世論調査『単身世帯』令和3年度(表番号4)

持ち家・株・保険など、預貯金以外の資産を含めた貯金額の平均は534万円です。このことから、何かしらの資産を保有している人が多いことがわかります。

10~30代の毎月の貯金額はいくら?【独自アンケート】

一人暮らしの毎月の貯金額の円グラフ
※無効回答数表あり

アンケート調査内容
  • 調査日:2022年8月
  • 媒体:ランサーズ
  • 対象:東京在住10~30代
  •    賃貸で一人暮らしをしている100名
  • 内容:毎月の貯金額はいくら?

半数の人が毎月の貯金額が2万円以下

ランサーズを使って、東京都内で一人暮らしをしている10~30代にアンケートをとった結果、半数の人が毎月の貯金額が2万円以下でした。

若い世代を中心にアンケートをとったため「収入が少ない」「自由に使えるお金を増やしている」ために貯金できていないと想定できます。

なお、男女別で比較をすると、男性のほうが貯金額が高めです。毎月5万円以上貯金していると答えた人が15%いました。

月5万円以上貯金している人は22%と多い

金額別で比較すると、月5万円以上貯金している人が最も多いです。

収入が多い、趣味で使うお金が少ない、結婚や物件購入を視野に入れているという人は、積極的に貯金する傾向にあります。

貯金なしは約7%と少ない

貯金なしと答えた人は、全体の約7%と少なかったです。5千円未満の少額でも、手元に余ったお金は貯金している人が多いとわかります。

将来のためではなく、直近の急な出費のためにお金を貯めておく意識で、少しずつ積み重ねると良いです。

理想の貯金額を弊社FPが解説

理想の貯金額は手取りの10%

手取り金額 貯金目安
14万円 約1.4万円
16万円 約1.6万円
18万円 約1.8万円
20万円 約2万円
22万円 約2.2万円
24万円 約2.4万円
26万円 約2.6万円

理想の貯金額は手取りの10%です。家賃や食費などの支出があっても、コンスタントに貯めれる金額と想定できます。

岩井さんのアイコン 岩井
ライフスタイルによっては10%も貯金に回せないという人がいます。最初は5%ほどから始め、徐々に10%まで引き上げると良いです。

毎月の貯金ができない人はボーナスを貯金すべき

毎月の貯金ができない人は、ボーナスだけでも貯金に回すべきです。冠婚葬祭や賃貸更新時の急な出費に対応するためだからです。

また、ボーナスは会社の利益によって変動します。初めからもらえないものと認識し、全額貯金すると良いです。

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貯金をするなら家賃を抑えるべき

貯金したい人の家賃目安は「手取りの4分の1」

手取りの3分の1 手取りの4分の1
家賃 60,000円 45,000円
食費 30,000円 30,000円
水道光熱費 10,000円 10,000円
交際費・娯楽費 30,000円 30,000円
通信費 10,000円 10,000円
交通費 10,000円 10,000円
衣類・日用消耗品代 10,000円 10,000円
医療費・雑費 10,000円 10,000円
合計 170,000円 155,000円
貯金額 10,000円 25,000円

上記は、手取りが18万円の人の家賃と生活費の出費を比較したものです。貯金をしたいなら家賃目安は「手取りの4分の1」にしましょう。

その他の生活費を抑えなくても、貯金を多めに確保しやすくなります。

手取り額別の家賃目安一覧

手取り金額 家賃目安
14万円 35,000円
16万円 40,000円
18万円 45,000円
20万円 50,000円
22万円 55,000円
24万円 60,000

なお、お部屋を探すときは管理費・共益費込みの「総家賃」で予算を決めてください。管理費・共益費も、家賃と同じく毎月引き落とされます。

家賃が安いお部屋の探し方

家賃相場が低いエリアにする

1R 1K・1DK
葛飾区 約54,000円 約72,000円
練馬区 約59,000円 約71,000円
板橋区 約60,000円 約68,000円
江戸川区 約60,000円 約66,000円
足立区 約61,000円 約66,000円

出典:全国宅地建物取引業協会連合会 賃料相場

その他の区の相場はこちら
1R 1K・1DK
杉並区 約66,000円 約78,000円
北区 約66,000円 約72,000円
大田区 約66,000円 約76,000円
荒川区 約68,000円 約73,000円
墨田区 約71,000円 約88,000円
中野区 約71,000円 約82,000円
世田谷区 約72,000円 約80,000円
豊島区 約73,000円 約84,000円
江東区 約74,000円 約81,000円
品川区 約76,000円 約87,000円
台東区 約78,000円 約84,000円
文京区 約79,000円 約91,000円
新宿区 約82,000円 約101,000円
目黒区 約82,000円 約87,000円
渋谷区 約94,000円 約100,000円
千代田区 約99,000円 約105,000円
中央区 約109,000円 約104,000円
港区 約111,000円 約114,000円

家賃相場が低いエリアであれば、条件次第ではさらに安いお部屋が出てきやすいです。

東京23区でお部屋を探すなら、葛飾区・練馬区・板橋区・江戸川区あたりがとくにおすすめです。

千葉・埼玉・神奈川などで探す場合は、各駅停車しか停まらない駅は相場が低く狙い目です。

物件の条件をできるだけ緩和する

緩和すべき条件
  • ・建物種別(アパート、マンション)
  • ・駅徒歩
  • ・築年数
  • ・バストイレ別
  • ・オートロック付き
  • ・浴室乾燥機付き
  • ・洗面所独立

家賃以外の譲れない条件を2~3個まで絞り、残りはできるだけ緩和しましょう。

アパートはマンションよりも管理費が安いです。駅徒歩や築年数は、緩和するだけで相場が5~8千円も下がります。

そのほか、室内設備はどうしても欲しい物だけにしましょう。

安いお部屋は不動産屋に理由を聞いておくと良い

安いお部屋は、設備が古い・ほか住民の質が悪い・建物が老朽化しているなど、住みづらい条件が揃っていることがあります。事前に、安い理由を不動産屋に確認すべきです。

ネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でLINEなどから相談できます。23時まで営業しているので、気になったタイミングで連絡可能です。

そのほかの細かい部分も、直接管理会社に電話して確認できます。ぜひ試してみてください。

一人暮らしで貯金ができない7つの原因

  • ・そもそも収入が少ない
  • ・家賃が高いお部屋に住んでいる
  • ・自炊ができずに外食メイン
  • ・趣味に使うお金が多い
  • ・貯金する目的がない
  • ・実家に仕送りをしている
  • ・奨学金などの借金がある

国税庁の「民間給与実態 令和2年度(第10表)」によると、10~20代の平均年収は約226万円です。月収にすると約19万円(手取り約15万円)と低めです。

そもそも収入が少なく貯金ができないという人が多いことがわかります。

家賃が高いお部屋に住んでいたり、外食がメインだと支出が給料ギリギリになってしまいます。貯金する余裕がありません。

また、実家に仕送りをしていたり、奨学金の返済をしている人も、思わぬ支出があるので手元に残るお金がないです。

効率的に貯金する3つの方法

  • ・口座から直接引き落とされる「自動貯金」を使う
  • ・「定期預金」で引き出せない状況にする
  • ・貯金用の口座をつくる

口座から引き落とされる「自動貯金」を使う

給料から直接天引きされる「財形貯蓄」や、口座から自動で貯金される「自動積立」を利用すれば、強制的に貯金ができます。

お金があると使ってしまう人でも、強制的に貯金できる環境を作ってしまえば、いやでも貯金ができます。

岩井さんのアイコン 岩井
財形貯蓄は取り扱っていない企業もあるので、口座から自動で貯金される自動積立のほうがおすすめです。

「定期預金」で引き出せない状況にする

銀行の定期預金を使えば、契約期間が過ぎるまで引き落としできないので、浪費癖がある人におすすめです。

定期預金は、一定期間引き落とせない代わりに高い金利が約束されています。預ける金額と年数によっては上乗せ分お金が増えます。

この方法は、ある程度溜まったお金を自分で定期預金にするので、毎月コツコツ貯金したい人には不向きです。

岩井さんのアイコン 岩井
もし強制的に貯金をしたいのであれば、先に紹介した自動積立と併用で利用することをおすすめします。

貯金用の口座をつくる

普段使う口座と貯金用の口座に分けることで、使っていいお金と使わないお金で分けることができるので、貯金しやすくなります。

この方法は、普通預金での貯金なので、いつでも引き出せるので、お金の浪費癖の悪い人には不向きです。

貯金するための毎月の節約術5選

  • ・電力やガスは料金の安い会社に切り替える
  • ・格安SIMのスマホに変えるかプランを見直す
  • ・自炊して食費を抑える
  • ・エアコンの温度を一定にする
  • ・タップ式コンセントで待機電力を減らす

電力やガスは料金の安い会社に切り替える

電気やガスは供給会社を切り替えるだけで安くできます。月に千円ほど節約になり年間1万円以上お得になることがあります。

電力会社比較ナビでは、電話で相談するだけで自分の生活に合った1番お得な会社を紹介してくれます。

以下のサイトから申し込むと最大1万円にキャッシュバック特典を受け取れます。開通工事も不要なので、簡単に切り替えられます。

電力会社比較ナビのバナー

格安SIMのスマホに変えるかプランを見直す

スマホのプランを見直すか、格安SIMに変更すれば、毎月約2千円~4千円ほど節約できます。

契約中のプランを見直して、使っていない分の電話代や通信代を削れば、毎月千円~2千円ほど抑えられます。

キャリアを変更できる人は、格安SIMにすればスマホ代が毎月4千円ほど安くなります。

また、お部屋のインターネットを、スマホと同時契約にすることで、別々に契約するよりもお得になるケースが多いです。

自炊して食費を抑える

1回の外食時に500円使っているとすると、自炊をすれば1食300円に抑えられます。

料理が苦手な人は、レンジだけで調理できるレシピがあるので試してみると良いです。

例えば、耐熱タッパにもやしと豚バラを入れ、ポン酢を上からかけて電子レンジで3分チンするだけで、ボリューミーな1品ができます。1食200円ほどです。

電子レンジは高火力なので、コンロで料理するよりも光熱費の節約になります。

▶自炊派と外食派の食費の違いはこちら

エアコンの温度を一定にする

エアコンの温度設定のイメージイラスト
エアコンの温度設定を夏は26度、冬は20度に固定するだけで、年間で約1.5万円も電気代を節約できます。

エアコンは設定温度を1度上げるだけで、約13%も電力の消費量が変わると言われています。どうしても温度を変えたい場合は、できれば長時間同じ温度設定にしましょう。

ちなみに寝る時はタイマーより、つけっぱなしのほうが消費電力が少なくお得です。

タップ式コンセントで待機電力を減らす

タップ式の延長コンセントにして、使用していない家電製品の電源をオフすれば、毎月150円ほどの電気代を節約できます。

とくに消費電力が多い、テレビ・ブルーレイレコーダー・パソコン・ドライヤーは、寝ている7時間だけでも良いので、オフにしましょう。

毎回消すのが面倒、月150円ほどなら別に良いと思いがちですが、1年で1.8千円、5年で9千円になるので、こまめな節約が大切です。

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一人暮らしするまでに貯金すべき金額まとめ

賃貸の初期費用 家賃4.5ヶ月~5ヶ月分
引っ越し費用 約5~7万円
家具家電購入費 約10~15万円
2ヶ月分の生活費 約25~35万円

賃貸契約の初期費用で「家賃4.5~5ヶ月分」必要

目安
敷金 家賃1ヶ月分
礼金 家賃1ヶ月分
仲介手数料 家賃1ヶ月分+税
前家賃 家賃1ヶ月分
日割り家賃 入居日で変動
保証会社利用料 家賃0.5~1ヶ月分
火災保険料 約15,000円
鍵交換費用 約15,000円

賃貸契約の初期費用目安は、家賃4.5~5ヶ月分です。家賃5万円ならトータルで約22.5~25万円、家賃7万円なら約31.5~35万円は必要です。

礼金なしのお部屋を選ぶ、連帯保証人がいるなら保証会社不要の物件にする、入居希望日を月初にして前家賃を無くすなど、条件次第では安くなります。

▶賃貸の初期費用を抑えるコツはこちら

引っ越し費用は約5~7万円

1月~4月
(繁忙期)
5月~12月
(閑散期)
横浜→東京
(約45km)
47,000~61,000円 37,000~49,000円
名古屋→東京
(約350km)
55,000~95,000円 54,000~79,000円
大阪→東京
(約510km)
67,000~120,000円 62,000~98,000円

※価格ドットコム参照

引っ越し費用は、移動距離・荷物量・時期によって変動します。その理由は、基本運賃以外の費用に法律の定めがないからです。

1~3月の繁忙期に引っ越すなら「単身パックプラン」など、一人暮らしのお得なプランがあります。少しでも安いものを選びましょう。

家具家電購入費で約10~15万円

寝具(ベッド・布団) 約20,000円
テーブル 約7,000円
タンス・チェスト 約7,000円
カーテン 約3,000円
冷蔵庫 約26,000円
洗濯機 約30,000円
電子レンジ 約8,000円
炊飯器 約7,000円
掃除機 約5,000円
テレビ 約30,000円
合計 約141,000円

初めての一人暮らしの場合、家具家電は1つもありません。全て買い揃える必要があるので、出費がかさみます。

最低限必要なものに絞り、1度の出費を抑えたほうが良いです。できるなら、実家から家具家電を持ち込みましょう。

毎月の生活費は2ヶ月分あると良い

食費 38,410円
住居 22,116円
水道光熱費 11,383円
家具・家事用品 5,687円
被服及び履物 4,606円
保健医療 7,625円
交通・通信 18,856円
教養娯楽費 17,106円
その他の支出 29,251円
消費支出合計 155,046円

参照:家計調査2021年度 単身世帯(表番号1)

新社会人・転職にともない一人暮らしを開始するという人は、2ヶ月分の生活費約25~35万円を確保しておきましょう。

初任給が月末〆翌月末払い(30日サイト)や、月末〆翌々月末払い(60日サイト)と期間が空く場合が多いからです。

そんなにお金を溜めれないという人でも、最低1ヶ月分の生活費は貯金しておくべきです。

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さらに、イエプラは仲介手数料が基本0円です。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。

家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具家電を揃えられます。費用を抑えて引っ越したい人は、ぜひ利用してみてください。

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