「同棲は2LDKじゃないときつい?」
「1LDKと比べてどこがおすすめ?」
せっかく同棲するなら、できるだけ広いお部屋が良いですよね。2LDKの間取りなら、窮屈な思いをしにくいですし、自室を確保できます。
しかし、2LDKは家賃が上がりやすいのが欠点です。お部屋の住みやすさと家賃のバランスは、よく考える必要があります。
そこで当記事では、同棲を考えているカップルに向けて2LDKの魅力について解説します。2LDKが選ばれる理由もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 営業スタッフ
池袋にある仲介不動産屋「家AGENT」で勤務する営業スタッフ。女性視点できめ細やかな接客をしてくれます。同棲に関する悩みや地域の住みやすさについてのアドバイスに定評があります。
同棲経験者の半数が理想の間取りは2LDKと回答!
さっそくですが、同棲している・経験したことのある先輩の皆さんは理想の間取りについて、どのような意見を持っているのか見ていきましょう。
以下は、マイナビ・ウエディングが2014年7月に実施した「同棲している・同棲したことがあるという20~50代の男女500人」に取ったアンケートの結果です。
Q.婚約前同棲での理想的な間取りはどれだと思いますか?
1位 2LDK(48.7%) |
2位 1LDK(29.1%) |
3位 1DK(11.6%) |
4位 3LDK(5.3%) |
5位 1K(3.7%) |
出典:マイナビ・ウエディング
ちょっと意外な結果に思える方もいるかもしれませんが、なんと1位は回答者の約半数が選んだ「2LDK」でした。もちろんカップルに人気な1LDKも、およそ30%の支持率を集めていますが、2LDKはその約1.67倍多いという結果になりました。
そして、2LDKが良いと答えた方の意見は以下のようなものが挙げられました。
■恋人といえどお互いのプライバシーは大事■
慣れることは良いこと。でも何でもかんでも干渉し合うのは逆にストレスになってしまうから。
(30代前半/男性)
同棲していると全部共有物になりがちだけど、実際は自分だけの物もある。とくに女子はそういった物が多いから。
(20代後半/女性)
2LDKが理想の間取りだと回答してくれた人の中で、最も多かった意見がこちらの『恋人といえどお互いのプライバシーは大事』という意見でした。
人は誰しも寄り添いたい時間もあれば、そうではなく一人の時間を大事にしたいときもあります。そのバランスを保ち、適度な距離感でお互いを感じることができるのが2LDKの間取りですね。
■自分の空間が持てるから■
たまに一人でゆっくりしたい時もある。
(30代後半/男性)
洋服タンス・クローゼットなど、狭い部屋だと共有になりがちだけど、2部屋あれば別々に管理できる。
(20代前半/女性)
インテリアの好みが違う、荷物は別々に管理したい、たまには一人になりたいなど、同棲していても自分だけの空間を欲する人は意外に多いものです。
とくに同棲前はずっと単身者向けの1Rや1Kに住んでいたような方の場合、思った以上に「自分以外の人・物が同じ空間にある」ことにストレスを感じてしまうものです。
それを未然に防ぐ・緩和するためにも2LDKのように複数の生活空間がある方が良いのです。
■生活リズムが異なる2人でも迷惑をかけなくて済む■
例えば、彼が夜遅くて自分が朝早い時。明け方は暗いから電気をつけるけど、同じ部屋だったら点けづらい。小さいことだけど、そうやって気を使っているとお互いに疲れてしまう。
(30代前半/女性)
夜に居間で仕事をしていても、相手の邪魔にならずに済む。
(20代後半/男性)
同棲の破局の原因のトップ3に入るのが、『生活リズムが合わなかったから』です。間取りの少ない部屋で同棲している場合、まだ寝てるのに起こしてしまう/起こされた、電気をつけたいのに点けられないなどが起こってしまいがちで、お互いストレスに感じてしまうのです。
もちろん2LDKでも多少の生活音が気になる場合もあるかと思いますが、それでも1K~1LDKよりはかなりマシだと感じた人が多いようです。
■ケンカした時に逃げ場がある■
ケンカしたときは一人になりたいから部屋は2つあった方がいい
(30代前半/女性)
以前1Kで同棲していた時はケンカしたら大変だった。2LDKに引っ越してからはケンカしても冷静になれる空間と時間が確保できる
(20代前半/男性)
「別にケンカなんかしなきゃ問題ないでしょ」と思うかもしれませんが、実は同棲生活では些細なことがストレスになり、思いがけずイライラしてしまうことも多いのです。そんな時相手の事を気にせず自分だけで考える時間と場所があれば少しは緩和されるのでしょう。
■2人分の収納スペースが十分だから■
正直2人分の洋服を置くスペースが1LDK程度じゃ十分じゃなかったから
(20代前半/女性)
1LDK未満の部屋だと洋服タンスやクローゼットを一緒の部屋に置くことになるけど、2LDKなら寝室はベッドだけというように物の棲み分けもできる
(20代前半/女性)
たしかに近年はクローゼットが完備されているマンションも増えてきましたが、それでも2人分の洋服や荷物を管理するには十分でないことが多いです。
また、間取りは多くあっても1部屋が狭い1LDKのような場合も、結局寝室に大きなタンスやクローゼットが置けず、置けても窮屈になるということがあります。
その点2LDKの場合、リビング・ダイニング・寝室のほかに、もう1部屋確保できますから、そこを納屋スペースのように使うことができます。
■子供ができたときもそのまま住めるから■
子供が生まれた時に、2部屋あれば、1部屋はこれまでと同じように、自分たちの寝室、1部屋は子供用品を置く部屋、というようにできる
(20代後半/女性)
将来のことも考えると子供ができた時に引っ越したり、それに費用がかかったりするのはもったいないと感じる方もいるようです。
また、余っている部屋を子供部屋に充てられるからと考えている方も多くいました。結婚が前提の同棲であるならなおさら良いかもしれませんね。
なんで1LDKではないの?同棲に2LDKがおすすめな理由
たしかに多くのカップルに人気なのは1LDKですが、実際に同棲生活を送ったことのある方の支持が多かったのは圧倒的に2LDKでした。
そこで、ここからは先ほどの2LDKが支持された理由を引用しつつ、1K・1DK・1LDKではいったい何が足りないのか?以下の5項目を比較していながら見ていきたいと思います。
恋人といえどお互いのプライバシーは大事 |
生活リズムが異なる2人でも迷惑をかけなくて済む |
ケンカした時に逃げ場がある |
2人分の収納スペースが十分だから |
同棲中のプライバシーのあり方
間取りが1LDKの場合、2部屋あるとはいえ、リビング・ダイニングスペースも寝室も、彼と共用の空間になります。ずっと顔を合わせてくっついて…というのが幸せな人もいますが、中には寄り添いたいときにそばにいて、たまに一人でぼーっとしたい/何かに没頭したいという人もいます。
また、私物の管理の面からも、共有空間にあるものはどうしても相手にも見えてしまいます。(別に見られてやましいものはないと思いますが。)
もしもお互いにすべてさらけ出してもストレスを感じなければいいですが、中にはそれがちょっと苦手という人もいます。日本人はそういったオープンじゃない人が多いですから、そういった意味では『程度な距離感を保つ』ために部屋数の多い間取りを選択するのも一つでしょう。
生活リズムの相違を乗り越えるために
1LDK、1DKなら少しマシかもしれませんが、1Kのような物件では生活リズムが違う場合、お互い迷惑をかけてしまう/迷惑に感じてしまうケースが多分にあります。
仮にそれがライフスタイルの問題であれば、なるべく一緒の時間に寝る・起床することで改善できますが、仕事の都合などの場合、どうしようもなくて、ただただストレスになってしまうことが多いのです。
そんな生活面のズレからくるストレスを最小限に抑えるためには、やはり部屋数の多い2LDKがおすすめできると言えます。
早く仲直りしたいからこそ
ケンカしたとき相手の顔を見るのも嫌なときありますよね。そんなとき同じ空間に居なければならない状況であれば、より事態が悪くなってしまうこともしばしば。
そんな2人に冷却時間をくれるのが別々の空間のある間取りです。
これはあなたの心の感じ方次第ですが、逃げ場がないというのは、非常にストレスになりますが、逃げ場があるだけでかなりストレスが緩和されるそうで、まさに1LDKや2LDKは最適な間取りだと言えます。
収納スペースは広い方がいい
正直に言うと、かなり家賃の高い、ものすごく専有面積が広い物件以外は、2人分の収納スペースはほとんど確保できないことが多いです。
また、根本的にあなたが思っているより、2人分の荷物+家具家電はスペースを要してしまいます。
そこで、最低限洋服などの置き場に困らないためには、2LDKの間取りを選んで1部屋を洋服ダンスやクローゼットを置く場所として利用をしてみましょう。
リビング・ダイニングや寝室にそういったものがないだけでも、かなり空間がすっきりしますから、やはり2LDKはおすすめです。
結論!やっぱり同棲の間取りは2LDKがおすすめ
同棲前や直後は「間取りは1LDKで十分、どれだけ一緒の空間で過ごせるかが大事!」という気がしますが、実は同棲生活はそれだけでは成立せず、適度な距離感を保つことが長続きする秘訣だと言えます。
あなたも子供の頃、一人部屋を貰っていた経験があるかもしれませんが、そういった環境で育ってきた人にとって「常に同じ空間に人がいる」というのは、潜在的に苦手な人も多いのです。
もちろん、間取りが多くなり専有面積が広がれば、その分家賃は高騰してしまいます。なので、2LDKに暮らすのは予算的に少し厳しいかも…という方もいるかもしれません。
それでもぜひ一度は2LDKの物件を検討してみてください。きっと後悔はしないはず!順風満帆な同棲生活が送れるはずですよ!
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