「無職でも一人暮らしはできる?」
「どんな物件なら入居しやすい?」
一人暮らしは自分だけの空間しかありません。趣味に没頭したり、好きなだけ惰眠をむさぼれます。
しかし、転職や休業などの関係で無職の人は、賃貸の入居審査に不利になります。一人暮らしどころではなくなることも…。
そこで当記事では、無職でも一人暮らししたい人向けに6つのコツを紹介します。費用を抑える方法もあるので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
無職でも一人暮らしは可能
無職の人でも入居審査に通過すれば一人暮らしは可能です。
入居審査は、入居希望者がお部屋に住むのにふさわしいかを、大家さんや管理会社が確認するためにおこなわれます。
「家賃を支払い続けられる収入があるか」「社会的信用があるか」「問題を起こしそうな言動や行動をしないか」などをチェックされ、問題がなければ入居できます。
無職が一人暮らしをするための6つのコツ
無職の人でも、入居審査を通過すれば一人暮らしは可能です。
審査に通るためのコツを6つまとめました。
- ・就職時期を説明する
- ・代理契約してもらう
- ・連帯保証人を立てる
- ・不動産屋に味方になってもらう
- ・就職意欲をアピールする
- ・貯金金額で審査してもらう
以下で項目ごとに解説していきます。
就職時期を説明する
就職先や転職先などが決まっていれば、審査時点で働いていなくても借りられるお部屋はあります。
入居審査では「定期的な収入があるか」(家賃を滞納しないか)が最も重視されます。
転職のために引っ越す人や就職を控えている学生でも「雇用契約書」や「内定通知書」を提出できれば「定期的な収入が期待できる」と判断してもらえます。
書類を用意できない場合でも内定に至るまでのメールのやり取りや、電話で在籍確認ができれば審査してもらえるケースもあります。
代理契約してもらう
親や兄弟などに代わりにお部屋を契約してもらう「代理契約」なら、入居審査に通らない無職の人や学生でも一人暮らしは可能です。
代理契約を頼める人には、続柄や収入などの制限があります。以下にまとめました。
- ・入居者と3親等以内
- ・家賃の36倍の年収がある
- ・定期的に安定した収入がある
- ・勤続年数が長い
- ・反社会的な業種ではない
- ・高齢すぎない
- ・信用情報に傷が無い
代理契約を依頼する人は「一定以上の収入が安定してある」「反社会的な業種ではない」「信用情報に傷がない」などの条件を満たしている必要があります。
3親等以内であれば代理契約は依頼できますが、親や兄弟など親等が近い人のほうが審査は通過しやすくなります。
連帯保証人を立てる
入居者が無職の場合は、連帯保証人を立てることで審査に通過できる場合があります。
連帯保証人とは、入居者が家賃を支払えなくなったときに代わりに返済の義務を負う人のことです。
物件によっては連帯保証人ではなく、保証会社を利用すれば入居できることもあります。
不動産屋に味方になってもらう
無職の人が一人暮らしをするには、入居審査のプロである不動産屋に事情を説明して味方になってもらうのが効果的です。
数あるなかでも特におすすめなのが、ネット不動産屋の「イエプラ」です。無職の人を数多く審査に通過させてきた経験豊富なスタッフが揃っています。
また、LINEやチャットでやり取りするので「無職の期間が長くて…」「貯金が少なくても入居できる物件はある?」など、対面では話にくいことも相談しやすいです。
就職意欲をアピールする
「就活に苦戦していて…」「◯次選考まで進んでいます」など就職の意欲や状況をアピールすることで、無職の人でも審査に通過しやすくなることがあります。
入居審査の最終判断をするのは大家さんや管理会社の人です。無職だったり収入が安定しない職種でも人柄次第では審査に通過できます。
立ち振舞いや印象が審査に影響を与えます。服装や言動にも気をつけてください。
貯金金額で審査してもらう
家賃の約2年分の貯金があれば、無職の人でも審査に通りやすくなります。
預貯金審査といって、通帳のコピーを提出して貯金額で審査してもらう方法です。
例えば、家賃6万円のお部屋では約144万円の貯金があれば審査に通る可能性が高いです。求められる貯金額は大家さんの意向によって違うので、不動産屋に確認してください。
預貯金審査は金額の条件がかなり厳しい審査方法です。仕事を辞めたばかりの人や収入の安定しない職種(夜職、フリーランス)の人がお部屋を契約する際によく使用します。
無職でも一人暮らししやすい物件
無職の人でも一人暮らしをしやすい物件は存在します。中々審査に通らない人は、以下の物件を検討してみてください。
- ・シェアハウス
- ・マンスリーマンション
- ・UR賃貸
無職の人が一人暮らしを始められない理由の大半は「定期的な収入がない」「保証審査に通らない」「信用情報に傷が付いている」です。
一般的な賃貸の入居審査ではこの項目をかなり重視されます。上記の3種類の物件ではこの3項目はあまり重視されないので、無職の人でも入居しやすいです。
各物件の特徴と審査を通過するためのコツを詳しく紹介していきます。
シェアハウス
シェアハウスとは4.5~6畳ほどの自室のほかに、リビングやキッチンなどの共有スペースがある物件のことです。
入居審査では収入よりも「共同生活でトラブルが起きないか」を重視します。無職の人でも、人柄に問題がなければシェアハウスの入居審査に通りやすいです。
また、一般的な物件の初期費用が家賃の4.5~5ヶ月分(家賃6万円なら27~30万円)かかるのに対して、シェアハウスでは10万円ほどの初期費用で入居できます。
「引っ越し費用が用意できない人」「予算の関係でお部屋探しが進まない人」「住みたい地域にこだわりがある人」などにはシェアハウスがおすすめです。
入居費用の安いシェアハウス
「入居費用に10万円も払えない」「もっと気軽に引っ越ししたい」という人におすすめなのが、初期費用が一律3万円で入居できる「クロスハウス」です。
業界初の「物件の無料移動サービス」を実施していて、人間関係に馴染めなくても無料で物件の移動ができます。理由を問われることはありません。
お部屋の使い勝手が悪いときも気軽に別の物件に移動できるので、就職のためにひとまず引っ越したい人におすすめです。
マンスリーマンション
マンスリーマンションとは、2週間~1ヶ月の短い期間からで入居できるマンションです。
入居前に滞在期間を決めて家賃と固定費を一括で支払うので、無職の人でも貯金さえあれば入居可能です。
運転免許証やマイナンバーカードなどで身分証明ができれば入居できるので、契約のための審査や保証人も必要ありません。
家賃や固定費はやや高めですが、礼金や仲介手数料などの初期費用が不要なので、5ヶ月以内の短期間の滞在なら普通のお部屋よりも安く住めます。
UR賃貸
都市再生機構が運営しているUR賃貸の「一時払い制度」や「貯蓄基準制度」を利用すれば無職の人でも一人暮らし可能です。
「一時払い制度」では1年単位で家賃と共益費を前払いします。毎月の収入に関係なく入居でき、収入証明書などの提出も免除されます。
「貯蓄基準制度」は貯金額が家賃の100倍以上ある人が利用できます。家賃6万円のお部屋なら貯金額は600万円必要です。
また、UR賃貸は金銭面の他にも入居条件があり「申込者本人または親族と同居」「トラブルなく入居してくれる」「反社会的勢力の関係者ではない」などの条件も満たす必要があります。
一人暮らしを始めるために必要な初期費用
一人暮らしを始めるには「賃貸の初期費用」「引っ越し業者への費用」「家具家電の購入費用」の3種類の費用がかかります。
以下はおおよその内訳です。
賃貸の初期費用 | 家賃4.5~5ヶ月分 |
---|---|
引っ越し業者費用 | 約3.7~5万円 |
家具家電購入費 | 約10万~15万円 |
賃貸の初期費用だけでも家賃4.5~5ヶ月分と、かなり大きな出費になります。家賃6万円のお部屋に引っ越す場合は、最低でも35万円の貯金が必要です。
引っ越し業者費用は荷物の量や移動距離、業者選びなどでかなり変わってきます。後ほど費用を抑える方法を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
家具家電購入費は、始めて一人暮らしをする人が1から買い揃えることを想定しています。すでに一人暮らしをしている人はほとんど費用がかかりません。
引っ越しの初期費用を抑える方法
引っ越しの初期費用を安くする方法は主に以下の3つがあります。
- ・家賃の安いお部屋にする
- ・敷金や礼金のかからないお部屋を選ぶ
- ・閑散期に引っ越す
以下で項目ごとに解説していきます。少しでも安く引っ越すためにぜひ参考にしてください。
家賃の安いお部屋にする
引っ越しの初期費用を抑えたい場合は家賃の安いお部屋を選ぶようにしてください。
敷金や仲介手数料などの初期費用は家賃をもとに計算されます。
以下に家賃ごとにかかる初期費用をまとめました。家賃の4.5~5倍で計算しています。
家賃4万円 | 約18~20万円 |
---|---|
家賃4.5万円 | 約20.25~22.5万円 |
家賃5万円 | 約22.5~25万円 |
家賃5.5万円 | 約24.75~27.5万円 |
家賃6万円 | 約27~30万円 |
家賃6.5万円 | 約2.92~32.5万円 |
家賃7万円 | 約31.5~35万円 |
家賃7.5万円 | 約33.75~37.5万円 |
家賃8万円 | 約36~40万円 |
上記はあくまでも目安です。不動産や大家さんとの交渉やお部屋の条件次第で変化します。
ゼロゼロ物件を選ぶ
「ゼロゼロ物件」とは敷金礼金が0円で入居できる物件です。
敷金と礼金はどちらも家賃1ヶ月分が相場です。家賃6万円のお部屋なら12万円も初期費用を抑えられます。
しかし、ゼロゼロ物件では敷金と礼金の分が家賃に上乗せされていることがあります。周辺の相場との大きな差がないか確認してください。
「駅から遠い」「築年数が古い」などの理由で空室期間の長いお部屋も多いです。初期費用だけではなく、内見などでお部屋や周辺の状況もチェックしてください。
閑散期に引っ越す
6~8月は不動産屋の閑散期です。繁忙期に入居者が決まらなかったお部屋の家賃が値下げされることがあります。
家賃が下がると毎月の負担が少なくなるだけではなく、敷金や礼金も安くなります。
また、閑散期には仲介手数料や家賃の値下げ交渉、1~3ヶ月の間家賃が無料になる「フリーレント」の交渉も成功しやすくなります。
引っ越し業者の費用を抑える方法
引っ越し業者の費用を安くする方法は主に以下の4つがあります。
- ・閑散期に引っ越す
- ・相見積もりをとる
- ・荷物を減らす
- ・キャンペーンやサービスを利用する
以下で項目ごとに解説していきます。少しでも安く引っ越すためにぜひ参考にしてください。
閑散期に引っ越す
不動産屋と同じく6~8月は引っ越し業者も閑散期になり、引っ越し費用の相場も低くなりやすいです。
以下に6~8月の閑散期と1~3月の繁忙期の引っ越し費用をまとめました。ちなみに東京~大阪間が約500kmです。
6~8月 | 1~3月 | |
---|---|---|
200km未満 | ~約5万円 | ~約8万円 |
500km未満 | ~約6万円 | ~約9万円 |
500km以上 | 約7.5万円~ | 約10万円~ |
500km以内の引っ越しでは閑散期と繁忙期で3万円ほど費用が変わります。
少ないお客さんを獲得するために、業者間での値下げがおこなわれます。安く引っ越ししたいなら閑散期は非常に狙い目です。
引っ越し時期の都合が合う人はぜひ検討してみてください。
相見積もりをとる
引っ越し業者を選ぶときは、複数社からの見積もりを比較して決めてください。
引っ越し費用には定価が無く、各業者が自由に値段を決められます。また、余計なオプションが付いていることもあり、同じ条件でも値段が倍以上違うことがあります。
安い業者を見分けるだけでなく、具体的な費用分かっていれば「B社の方が◯◯円安かった」など、値下げ交渉の材料にもなります。
荷物を減らす
引っ越しの費用は業者に依頼する荷物の量で変化します。
荷物の梱包と一緒に不要な物を断捨離すれば、引っ越し料金を減らせます。荷解きが楽になり、物が少なければ引っ越し先のレイアウトの幅が広がります。
また、大型の家具や家電は、引っ越し業者に移動を頼むとかなりの料金がかかります。引っ越しを機に買い換えれば、新居に無料で届けてもらえます。
キャンペーンやサービスを利用する
引っ越しの日程や時間に余裕がある人は「フリー便」や「web割引」などのキャンペーンやサービスの利用がおすすめです。
「フリー便」は引っ越し日だけ指定できるプランです。業者がいつ来るかわからないので、丸1日予定を空けなければいけません。
1~3月や週末などの引越し業者が忙しい時期では、1万円ほど引っ越し費用が安くなることがあります。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!