「名古屋で住んではいけない地域はどこ？」
「治安が悪いと住んではいけないの？」

名古屋市は、東京・大阪と同じく「日本三大都市」の1つです。利便性が高く、できるなら主要駅付近に住みたいと考えますよね。

しかし、名古屋市は地域(区)によって特色があり、治安が悪い・家賃相場が高い・災害リスクがあるなど、住みづらい理由が明確です。

そこで当記事では、名古屋で住んではいけない地域を理由とともに徹底解説します！治安・交通の便・家賃相場・災害リスクにわけて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

街の選定には不動産屋の「家AGENT」のスタッフ3名に協力していただきました。

	阿部さん 「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380～400件と経験豊富です。
	早川さん スーパーや商店街など、周辺のお店の情報について常にアンテナを張り巡らせています。
	村野さん 自分が住むつもりで治安や住みやすさについてアドバイスしています。

名古屋で住んではいけない地域は？

名古屋で住んではいけない地域の特徴

治安が悪い地域

治安が悪い地域は「トラブルに巻き込まれる可能性が高い」「昼夜問わずうるさい」「街並みが汚い」などの理由で、住んではいけないと言われています。

特に女性の一人暮らしや、小さな子どもがいる世帯は後悔する可能性が高いので避けたほうが良いです。

電車やバス路線がなく交通の便が悪い地域

電車やバス路線がなく交通の便が悪い地域は、車を持っていない人は住みづらいです。徒歩や自転車だけでは移動が難しいケースがあるからです。

特に進学や仕事のために他県から名古屋に引っ越しする人は、JRや地下鉄の主要駅に出やすい地域でお部屋を探すことをおすすめします。

家賃相場が高く自分の収入に見合っていない地域

ターミナル駅・繁華街・高級住宅街近くは、家賃相場が高いです。自分の収入に見合っていない相場だと、固定費が高くなり毎月の出費がかさみます。

家賃は手取りの3分の1が一般的な目安ですが、収入が低い人は手取りの4分の1まで抑えたほうが良いです。

水害など自然災害リスクが高い地域

名古屋は伊勢湾(海)に面した地域があります。住む場所によっては水害リスクが高いので、長く住むなら事前に調べておくべきです。

特に海抜がマイナスの地域の1～2階のお部屋は浸水被害に遭いやすいので避けましょう。

中区：市内で最も治安が悪い地域

総認知件数	2,836件
凶悪犯	30件
粗暴犯	290件
窃盗犯	1,864件
知能犯	145件
風俗犯	39件
その他(住居侵入・横領など)	468件

出典：愛知県警公表「令和4年度 刑法犯 認知件数」

名古屋市中区は、市内で最も犯罪発生率が高いです。愛知県警公表のデータによると、2位の中村区と比べて2倍以上の事件が発生しています。

中区は名古屋市内最大の繁華街「栄」がある地域です。特に錦三丁目付近は、キャバクラなど接待を伴う飲食店や風俗店が軒を連ねる歓楽街となっています。

観光地でもあるので日中であれば女性の一人歩きでも大丈夫ですが、夕方以降になると一気に雰囲気が変わります。住む場所ではなく、遊びに行く場所という認識のほうが良いです。

中村区：栄に次ぐ治安が悪い地域

総認知件数	1,831件
凶悪犯	8件
粗暴犯	181件
窃盗犯	1,251件
知能犯	132件
風俗犯	25件
その他(住居侵入・横領など)	234件

出典：愛知県警公表「令和4年度 刑法犯 認知件数」

名古屋市中村区は、中区に次いで犯罪認知件数が多いです。ターミナル駅で昼夜問わず人が多い、飲み屋や風俗街が集まっている、競輪場が近くて騒がしいなど複数の要因があります。

地図の赤枠部分にある「名古屋駅」「中村公園駅」「中村日赤駅」周辺は特に治安が心配な地域です。お部屋探しの際は注意してください。

守山区：市内で唯一地下鉄がない地域

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出典：https://ja.wikipedia.org

守山区は電車の路線が2路線しかなく、市内で唯一地下鉄がない地域です。JR駅は「新守山駅」しかないので、市内や県外に出るには乗り換えが必要です。

駅徒歩など距離が遠い物件を探す場合は、車持ち以外は住んではいけない地域と言えます。地方から引っ越してくる人は避けましょう。

千種区：高級住宅街で家賃が高い地域

ワンルーム	約6.5万円
1K	約6.7万円
1DK	約7.3万円
1LDK	約9.3万円
2LDK	約13.2万円
3LDK	約24.5万円

※2023年12月時点の家賃相場

千種区は「覚王山」「星ヶ丘」といった高級住宅街がある地域です。名古屋市内の家賃相場よりも1万円以上高いので、費用の安さ重視の人は住んではいけません。

駅徒歩などの条件を緩和しても、他の地域より高いことは覚悟しておくべきです。繁華街で有名な「今池」もあるので、場所によっては治安面に不安があります。

港区：海抜ゼロメートル地帯が多い地域

港区は名前の通り「名古屋港」がある海に面した地域です。海抜ゼロメートル地帯が多く、南海トラフ地震の想定では10メートルを超える津波警報区域です。

埠頭付近は埋め立て地でもあるので、液状化現象・地盤沈下にも要注意です。築年数が古い物件は床が斜めになっている可能性があるので、避けた方が良いです。

中川区：中川運河が近く水害が多い地域

中川区は「中川運河」があります。名古屋港と繋がっており、潮の干満や津波の影響を受けやすいエリアです。海抜も低く、低層階だと浸水リスクがあります。

区内には「庄内川」「新川」も通っており、台風や豪雨による水害が度々起きています。一次的に住むならアリですが、長期間住み続けるならおすすめできません。

また、中川区は交通事故が発生しやすいエリアとしても知られています。「名古屋市公式サイト」によると、令和3年度の負傷者数は市内で3番目の多さです。

「山王橋交差点」は下り坂になっており、スピードを落とさずに侵入してくる車や自転車による事故が頻発しています。

ライフスタイルによっては住みやすい場合がある

自分が何を最重要視するかによって住みやすい地域は変わる

住んではいけない地域でも、人によっては住みやすい可能性があります。

例えば治安が悪い場所は繁華街が多く、商業施設や飲食店が充実しています。買い物や外食がしやすいため、自炊しない人からすれば「住みやすい」と感じます。

高級住宅街など家賃相場が高い地域は、子育て世帯や富裕層に人気です。治安が良く落ち着いた街並みとなっており、家賃よりも静かさを重視する人からすれば住みやすいです。

住むうえで自分が何を1番重視するかを今一度考え、より最適な地域を探しましょう。

そもそも住みやすい街の定義とは？

住みやすい街の定義とは、長期間住み続けられる環境が整っていることです。衣食住のバランスが良く、治安が良い地域がおすすめです。

「住みたい街」はあくまでも憧れです。今回紹介したような、住んではいけない街や観光地がピックアップされるケースが多いです。

名古屋でおすすめの住みやすい街

金山駅：利便性重視の一人暮らし向け

金山駅は、JR東海道線で名古屋駅から1駅と好立地です。その割に家賃相場が低く、ワンルーム・1Kともに家賃の平均が5万円台です。

名鉄や市営地下鉄の路線も使えるので、栄や中部国際空港にも直通で行けます。利便性がかなり良く、出張・転勤族にも人気があります。

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御器所駅：女性の一人暮らしにおすすめ

出典：https://ja.wikipedia.org

御器所は治安がかなり良く落ち着いた街並みをしているので、女性の一人暮らしにおすすめです。高級住宅街が近い割に、ワンルーム・1Kが家賃5万円台前半です。

「名古屋工業大学」が近い学生街でもありますが、娯楽施設や飲み屋が少なく騒がしい印象はないです。街並みが綺麗に整備されています。

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はなみずき通駅：子育て世帯におすすめ

出典：https://ja.wikipedia.org

はなみずき通は、リニモ開通に伴い発展した新しい街です。街並みが綺麗・治安が良い・物価が安いことから子育て世帯に人気です。

2LDKで家賃相場が約8万円、3LDKでも条件次第では家賃10万円を切ります。愛知の「2022年 子育て環境の充実が魅力の駅ランキング」で1位を獲得したこともあります。

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