「納戸と洋室は何が違う?」
「サービスルームって何?エアコンはある?」
納戸(なんど)がある間取りは、お部屋が多くて魅力的ですよね!物件の間取り図を見る限りでは、自由に使えるスペースが多くて色々な使い道が考えられます。
しかし、納戸やサービスルームなどと呼ばれるお部屋は、洋室や寝室とは少し違うんです。よく確かめずに申し込むと、普段過ごすお部屋として使いづらく後悔してしまうことも…。
そこで当記事では、納戸とは何かやメリット・デメリット、間取り図への記載方法や借りる前のチェックポイントまで徹底解説しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
納戸と洋室の違いは主に室内に入る光の差
納戸とは居室として扱えないお部屋のこと
納戸とは、建築基準法で規定された「居室」の定義を満たさないお部屋のことです。日当たりや換気の関係で居室の窓の大きさなどに基準があり、満たさないと「納戸」と扱われます。
建築基準法28条や政令で、住宅の居室と呼ぶためには採光のための窓などが「床面積に対して7分の1以上」必要と定められています。換気のための窓に関する規定もあります。
また、不動産の広告ルールを定めた「不動産の表示に関する公正競争規約」で、居室の基準を満たさない納戸を「洋室」「寝室」などと表記するのは不当表示とされています。
納戸とサービスルームはほとんど同じ
納戸のアルファベット表記の例 | |
---|---|
N | 納戸 |
S | サービスルーム |
F | フリールーム |
M | マルチルーム |
DEN | 書斎、多目的ルーム |
納戸とサービスルームに大きな違いはありません。募集図面などで、多目的に使える納戸は「サービスルーム(S)」や「フリールーム(F)」などと表記されます。
本来、納戸は「普段使わない服や家具の収納」を指す言葉です。貸す側が収納としての使い道を想定しているときは「納戸(N)」と表記されることが多いです。
洋室とは西洋風の居室のこと
洋室とは、建築基準法で規定された「居室」の定義を満たす西洋風のお部屋のことです。床材は、フローリングなどが使われます。床が畳の居室は「和室」と扱われます。
賃貸の間取り図を見るときは、どう書かれるか把握したうえで実際の状況まで必ず確かめましょう。手作業で作成しているので、稀に記載が間違っていることがあるからです。
洋室や寝室と表記されていても、実際は納戸に近い場合があります。大切なのは、自分にとって必要なスペースや設備、費用などに納得してから申し込むことです。
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納戸は生活スタイルに応じて自由に使えるのがメリット
- 日に当たらないため収納に最適
- ウォークインクローゼットのように利用できる
- 仕事や趣味のスペースに使える
- 居室を増やした間取りよりは家賃が安い
①日に当たらないため収納に最適
納戸は、日焼けさせたくない物をしまっておく収納として最適です。ほとんどの納戸は窓がないか小さく、日光が入りにくいです。
使わない衣服や家具などを納戸に片付けておけば、傷まないうえに居室のレイアウトをすっきりできます。
本や写真などのコレクションの他、野菜なども保管できます。物件によっては、湿気やカビ、虫などの対策は必要です。
②ウォークインクローゼットのように利用できる
ウォークインクローゼット(WIC)とは、中で着替えたり歩いたりできる広いクローゼットのことです。広さや天井の高さによっては、納戸をウォークインクローゼットのように使えます。
納戸の場合、ハンガーラックや棚は自分で用意しないといけません。自分で使いやすいレイアウトを整えたい人には向いています。
③仕事や趣味のスペースに使える
照明やデスク、パソコンなどを置ける納戸は、仕事や趣味のスペースとして使えます。ゲーム部屋やリモートワーク部屋として活用するのもアリです。
小さくても窓があるなど、長時間いても問題ない納戸なら、生活スペースと空間を分けて集中できる環境が作れます。
④居室を増やした間取りよりは家賃が安い
納戸がある間取りは、居室を1つ増やすより家賃を抑えられるケースが多いです。似たような設備や築年数で探すと、基本的に居室の数が多くて広いほど家賃は高いからです。
1DKは収納が足りない、2LDKだと予算オーバーといった状況で、1DK+納戸の間取りなら予算に収まる可能性があります。
家賃は、広さの他に立地や階数、築年数、建物の構造などでも大きく変わります。家賃が妥当か確認したいときは、周辺の似たような物件と比較してみてください。
納戸は洋室ほど快適に過ごせないのがデメリット
- 日当たりや風通しが悪く湿気が溜まりやすい
- エアコン設置用の穴やコンセントがない場合がある
- 納戸がない物件よりは家賃が高い
①日当たりや風通しが悪く湿気が溜まりやすい
納戸は居室と比べて日当たりや風通しが悪いです。長時間過ごすと不健康な生活になりやすいので要注意です。
物件によっては、納戸に小さめでも窓があったり、エアコンや換気システムがあって快適な湿度を保てます。
②エアコン設置用の穴やコンセントがない場合がある
納戸にエアコンを付けたくても、設置用の穴やコンセントがない場合があります。コンセントが少なくて、照明器具やパソコンを持ちこむうえで不便な納戸も多いです。
置き型の冷暖房を使ったり、延長コードを納戸の外から引くのが面倒なら、もう1つ居室がある間取りを選んだほうが良いです。
③納戸がない物件よりは家賃が高い
納戸がない物件よりは、スペースが広いぶん家賃が高いです。お部屋のように使ってみて不便だと引っ越してから後悔しやすいです。
収納や作業スペースを確保したいなら、近隣のトランクルームや自習室を借りたほうが快適かもしれません。納戸のコストと必要性は、他の手段もふまえて慎重に見極めましょう。
納戸を洋室のように使いたいときの5つのチェックポイント
- コンセントの有無
- エアコンが設置できるか
- 換気できる環境かどうか
- 用途に応じた十分な広さがあるか
- 防音性は高いか
①コンセントの有無
納戸を確認するときは、まずコンセントの数を確かめましょう。延長コードや電源タップなどでカバーできるなら特に問題はありません。
ちなみに、増設したいときは大家さんの許可が必要です。電気工事の資格があっても、自分で勝手に工事はできません。
②エアコンが設置できるか
納戸にエアコンがない場合、設置用の穴があるか確認しておきましょう。配管を通すエアコンスリーブやコンセントがないときは、自費でも設置は難しいです。
エアコンがない納戸でも、冷暖房機能がある空気清浄機や扇風機などを使えば多少はマシにできます。ただし、購入のコストを考えるとおすすめはできません。
③換気できる環境かどうか
小さくても窓がある納戸なら換気ができます。窓がない納戸は、室内換気システムがないと空気がこもりやすく、体に良くありません。
納戸にある窓の大きさや数、室内換気システムの有無などで、長時間いても快適かどうか考えてみてください。
④用途に応じた十分な広さがあるか
自分にとって必要な広さがあるかチェックするときは、物を置いた状態をイメージしてみてください。何も置いていない状態だと広く感じるためです。
内見するときは、置きたい家具の大きさに切った新聞紙やメジャーを持っていくと良いです。物を置いた状態で動線が確保できないとストレスになります。
⑤防音性は高いか
納戸を洋室のように使いたいときは、納戸の防音性もチェックしておいたほうが良いです。オーディオルームやリモート部屋にしたときに、隣に音が筒抜けだとトラブルになります。
内見では納戸の他にもたくさんのチェックすべき箇所があります。見ておくべきポイントや防音性の確かめ方、持ち物などは以下の記事でも詳しく解説しています。
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納戸を活用する方法5選
- 通路を確保してハンガーラックを設置
- 壁面を本棚にして書斎にする
- リモートワークやゲーム部屋
- 子どもの遊び場
- オーディオルームやシアタールーム
①通路を確保してハンガーラックを設置
動線を確保してハンガーラックや収納家具を配置すれば、取り出すときに便利です。何を片付けるかは最初に決めて、物で溢れないように使いましょう。
壁にネジなどで固定するタイプの棚は、賃貸ではやめたほうが良いです。退去時に修繕費用を請求される可能性が高いからです。
②壁面を本棚にして書斎にする
納戸の壁面を本棚にしてデスクと照明器具を置けば、書斎や勉強部屋として使えます。リクライニングチェアーを置くのもアリです。
長時間過ごす場所にするときは、快適に過ごせそうか内見でしっかり確かめてください。換気がしづらかったり、照明が暗いと健康上あまり良くないです。
③リモートワークやゲーム部屋
納戸を洋室のように使えれば、TV会議システムで顔を出しても居室の様子を隠せたり、ゲームに没頭できる空間が作れます。
広さや必要な電源が確保できるかは前もってチェックしておきましょう。狭すぎるとストレスを感じやすいです。
④子どもの遊び場
子どもがいるファミリーは、納戸やサービスルームがあると何かと便利です。秘密基地のような雰囲気が子どもの遊び場にピッタリです。
成長に伴っておもちゃなどを使わなくなったら、収納スペースとして引き続き使えます。子育てするときは、納戸を除いて2DK以上の間取りだと理想的です。
⑤オーディオルームやシアタールーム
防音性が高いマンションなら、音楽が好きな人は納戸をオーディオルームにできます。プロジェクターが設置できれば自分専用のシアタールームとしても活用できます。
アナログレコードやCD、映画のパンフレットなどのコレクションを日焼けせずに保管できるのも嬉しいポイントです。
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