「コインランドリーが近くにあると便利?」
「一人暮らしで賃貸なら洗濯機は不要?」
賃貸でコインランドリーが近くにあると、大型の洗濯機や高性能の乾燥機が使えて便利です。生活スタイルによっては、コインランドリーに通えば洗濯機がなくても何とかなります。
しかし、いざ行ってみると使い心地が悪かったり、コインランドリーに通い続けると洗濯代が高くつくことがあります…。
そこで当記事では、賃貸住みでコインランドリーを使うメリットとデメリット、得する人・損する人の特徴などを、家庭用洗濯機と比較して解説しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
賃貸の一人暮らしなら洗濯機なしでコインランドリーだけでもアリ
洗濯機を買うよりコインランドリー通いのほうが安い場合がある
洗濯機 | 乾燥機 | 合計 | |
---|---|---|---|
1回あたりの料金 | 300~ 500円 |
200~ 300円 |
500~ 1,000円 |
月に4回利用 | 1,200~ 2,000円 |
800~ 1,200円 |
2,000~ 3,200円 |
1年に48回利用 | 14,400~ 24,000円 |
9,600~ 14,400円 |
24,000~ 38,400円 |
2年に96回利用 | 28,800~ 48,000円 |
19,200~ 28,800円 |
48,000~ 76,800円 |
※「乾燥機」は乾くまで利用した場合の目安
コインランドリーだけで洗濯するのは、賃貸の一人暮らしならアリです。洗濯機の購入費用を約30,000円と考えると、コインランドリーに通ったほうが安い場合があります。
1人分の洗濯をコインランドリーで済ますときの料金相場は、洗濯に300~500円、乾燥機で乾かすなら200~300円です。表のように、1年未満なら工夫次第で節約ができます。
2年以上住む予定なら、洗濯機は買ったほうが良いです。コインランドリーに通い続ける費用で洗濯機が買えるのでもったいないです。
洗濯機は容量や機能によって価格差が大きい
洗濯機の相場価格【一人暮らし用】 | ||
---|---|---|
洗濯容量 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
5kg以下 | 20,000~30,000円 | - |
6kg | 30,000~40,000円 | - |
7kg | 30,000~60,000円 | 110,000~180,000円 |
コインランドリーに通うか洗濯機を買うかは、費用面だけでなく性能面も比較して決めましょう。コインランドリーによっては、家庭用洗濯機より高性能で洗濯物が綺麗に仕上がります。
一人暮らし用の洗濯機は、容量が5~7kgくらいが目安です。一度にたくさん洗える洗濯機や、高性能の洗濯機ほど値段が高いです。
二人暮らし以上ならたまに使う程度のほうが良い
二人暮らし以上なら、コインランドリーはたまに使うくらいがちょうど良いです。洗濯物の量が多いと、洗濯と乾燥の料金が高くついてしまいます。
同棲相手や家族がいると、自分以外の洗濯物が出るので洗濯するペースが変わってきます。家では洗いづらい毛布や布団を洗ったり、乾燥機を使いたいときには便利です。
コインランドリー近くの賃貸物件は家賃が高いことがある
コインランドリーは、利益を確保するために利便性が高い場所に出店されることが多いです。特に都市部では、駅や商業施設の近くに出店されます。
周辺環境が充実している物件は家賃が高くなりやすいです。近くにコインランドリーがある物件が気になる人は、家賃相場に詳しい不動産屋に探してもらいましょう。
コインランドリー近くの賃貸物件は何かと便利
- 営業中ならいつでも洗濯できる
- 洗濯物を干さずに済む
- 洗濯機で洗いづらい物が洗える
- まとめて洗濯しやすい
- 靴を洗える場合がある
①営業中ならいつでも洗濯できる
コインランドリーが近くにあれば、時間を気にせず早朝や深夜でも洗濯ができます。都市部には24時間営業のコインランドリーが多いです。
特に、夜勤などで昼夜逆転している人にとってメリットが大きいです。家の洗濯機を使う場合、洗濯する時間を考えないと騒音トラブルの原因になります。
洗濯物の盗難やいたずらが心配な人は、コインランドリーに監視カメラがあるかチェックしておきましょう。
②洗濯物を干さずに済む
コインランドリーは乾燥機を使えば干す手間がなくなります。天気が悪くてもすぐに乾かせて、洗った服をすぐに着たいときに便利です。
乾燥機で乾かすと、肌触りが良い状態でシワをつけずに持ち帰れます。ドラムの遠心力でホコリや花粉、ハウスダストを飛ばせるのもメリットです。
高温で乾かすので、殺菌・除菌の効果があります。家庭用の乾燥機で落ちない衣服のニオイを消臭してくれます。
③洗濯機で洗いづらい物が洗える
コインランドリーの洗濯機は、7~22kgまで幅広い容量に対応しています。一人暮らし用の洗濯機だと洗濯が大変な、布団や毛布などの大きい寝具が洗いやすいです。
寝具はクリーニング屋でも洗濯できますが、受け取りまで数日かかることが多いです。場所によっては、綺麗に仕上げられるふとん専用の乾燥機があります。
洗濯機OKのカーテンなども洗えます。ただし、カーテンは乾燥はできない素材が多いです。洗濯や乾燥についての注意書きは、洗濯物ごとにタグなどで確認しておきましょう。
④まとめて洗濯しやすい
コインランドリーの容量が大きめの洗濯機は、一人暮らしの洗濯物なら4~5日分をまとめ洗いできます。乾燥まで一気にできるので、休日以外に洗濯できない人にとって便利です。
容量が20kg前後あれば、1週間以上溜まった洗濯物を1回で洗えます。洗濯機の容量は店舗によって違うので、ネットを見たり内見するときに確認しておくと良いです。
⑤靴を洗える場合がある
コインランドリーによっては靴専用の洗濯乾燥機があります。手洗いするのが大変なスニーカーなどを、洗濯のついでに洗えて便利です。
自動投入の洗剤で洗えるタイプが多く、靴専用の洗剤を買わずに済みます。子どもの上履きや運動靴などを洗いたいファミリーにも嬉しい設備です。
賃貸だとお部屋で靴を洗える場所がなかったり、水回りを汚してしまう心配があります。コインランドリーなら洗いやすく、家で干せばコストが抑えられます。
賃貸住みでコインランドリーを使うときの注意点
- 使い方によっては費用がかさむ
- 店までの往復と洗濯物の持ち出しが必要
- 待ち時間が発生する場合がある
- 服が縮んでしまうことがある
- 混んでいると使えないときがある
- お店によって設備に差が出る
①使い方によっては費用がかさむ
コインランドリーで洗濯から乾燥まですると、1回あたりの洗濯代が高いです。光熱費や洗剤代はかかりませんが、2年近くコインランドリーを使うと同じ費用で洗濯機が買えます。
長く住むなら洗濯機は買ったほうが良いです。洗濯機は買うときの出費は大きいですが、水道代や電気代は1回あたり100円もかかりません。
洗濯できるのがコインランドリーだけだと、お部屋に洗濯物が溜まりやすいです。洗濯機が家にあればこまめに洗濯できます。
②店までの往復と洗濯物の持ち出しが必要
コインランドリーに通うのは、体調が悪いときや悪天候の日に大変です。お部屋からお店まで遠いと歩くだけで一苦労です。
徒歩で行けない距離だと、自転車や車で持って行く必要があります。都心には駐輪場や駐車場がないコインランドリーが多いです。
③待ち時間が発生する場合がある
コインランドリーを使うと、洗濯や乾燥が終わるまで時間を活用できないことがあります。次に使いたい人のため、盗難防止などの理由で、洗濯物を長時間は放置できないからです。
周辺の環境によっては、買い物に行ったり家に戻る時間がなく近くで待たないといけません。家の洗濯機を使っていれば、終わるまでの時間は自由に使えます。
④服が縮んでしまうことがある
乾燥機を回すのが長すぎると、服の生地によっては縮んでしまいます。温度調節できるタイプなら、洗濯物のタグについている洗濯表示を見てから乾燥させましょう。
また、コインランドリーの洗濯機は脱水機能が強めです。洗濯物の繊維同士が張り付いて縮んでしまうこともあるので要注意です。
⑤混んでいると使えないときがある
コインランドリーは、土日祝日や天気が悪い日に混み合います。全台使われていると、1台空くまで待たないといけません。
コインランドリーで洗濯と乾燥にかかる時間はそれぞれ30分前後が目安です。一人が退店するのに1時間ほどかかることを見越して入店しましょう。
⑥お店によって設備に差が出る
- ・集中精算機が導入されている
- ・キャシュレスの支払いに対応している
- ・専用アプリの操作に対応している
- ・スマホに運転終了の通知がくる
- ・コンビニやカフェが併設 など
コインランドリーの設備はオープンした後はあまりリニューアルされません。オーナーが初期費用を回収するまではメンテナンスしながら維持されます。
最近オープンした店はドラム式の洗濯機が置いていますが、旧式の縦型洗濯機しかないお店も少なくありません。
コインランドリーの設備があまりに使いづらいと、不満が出てきて使い続けられなくなります。使いたいお店があれば設備状況を事前に確認しましょう。
コインランドリーのみの洗濯で得する人と損する人の特徴
コインランドリーのみの洗濯で得する人の特徴
- ・近所や敷地内にコインランドリーがある
- ・一人暮らしで洗濯物が少ない
- ・賃貸に住む予定が1年未満
- ・ある程度まとめて洗濯する
- ・物件の近くに飲食店などが多い
- ・木造や鉄骨造のアパート
- ・物件に洗濯機が置けない
- ・外干しをしたくない
- ・生活リズムが不規則
敷地内や近所にコインランドリーがあれば、洗濯機を買わなくても何とかなります。洗濯物が少なく、ある程度まとめて洗濯する人に向いています。
木造や鉄骨造のアパートは、防音性が低くて洗濯機の振動音が響きやすいです。洗濯機置き場がベランダや外にあるときも、コインランドリーが騒音対策に適しています。
物件の近くに飲食店が多いと、外干ししたときにニオイがつきやすいです。コインランドリーは、洗濯物のニオイが気になる人や、あまり外干しをしたくない女性にとって便利です。
コインランドリーのみの洗濯で損する人の特徴
- ・賃貸に1年以上住む予定がある
- ・お部屋で乾燥機付き洗濯機が使える
- ・近所にコインランドリーがない
- ・洗濯代を節約したい
- ・洗濯機を共用したくない
- ・服の縮みを気にする
- ・待ち時間を活用できない
賃貸に1年以上住む予定がある場合は、長期的に考えると洗濯機を買ったほうが節約になります。自分の好きなタイミングで洗濯したい人にとって洗濯機は必須アイテムです。
コインランドリーまで外出するのが面倒な人も洗濯機がおすすめです。家に乾燥機能付きの洗濯機があれば、無理にコインランドリーまで行く必要はありません。
最近のコインランドリーにはドラム洗浄機能付きのものが多く清潔です。ただ、洗濯機を他人と共用したくないなら、コインランドリーで使うのは乾燥機のみにしたほうが良いです。
賃貸の初期費用を抑えれば洗濯機の購入費は捻出できる
家庭洗濯機は、一人暮らし用なら30,000円前後で買えます。賃貸の入居時にかかる敷金や礼金などの初期費用を抑えれば、洗濯機代くらいは捻出できます。
敷金と礼金が無料の「ゼロゼロ物件」なら、初期費用を相場より家賃2ヶ月分くらい抑えられます。大家さんがフリーレントをつけている物件も狙い目です。
コインランドリーを賃貸で使うときの5つのチェックポイント
- 内見で実際に行き来してみる
- 費用を長期的にシミュレーションする
- 騒音に問題がないか確かめる
- コインランドリー設備の性能
- コインランドリーの清潔さ
①内見で実際に行き来してみる
内見で物件の現地に行ったときは、コインランドリーまで実際に歩いてみましょう。遠いと感じるときは、洗濯機を買ったほうが生活はしやすいです。
物件とコインランドリーの距離だけでなく、コインランドリーの周辺環境も確かめてみてください。近所にスーパーやドラッグストアがあれば、洗濯のついでに買い物できて便利です。
敷地内にコインランドリーがある物件は、お部屋に洗濯機置き場がないことが多いです。コインランドリーを使う前提で借りる前に、洗濯機が置ける物件とも比較したほうが良いです。
②費用を長期的にシミュレーションする
コインランドリーの料金表を見て、長期的なコストをシミュレーションしましょう。コインランドリーによっては、洗濯機や乾燥機の性能が必要以上に良くて料金が高いです。
電気代と水道代は、洗濯機メーカーのサイトでシミュレーションできます。洗濯する頻度や洗濯機の使用期間から、ランニングコストを確かめて比較してみてください。
③騒音に問題がないか確かめる
コインランドリーが物件の近くにあるときは騒音に注意しましょう。機械の振動音や室外機の作動音が気になってしまう場合があります。
物件の1階にコインランドリーがあるときは特に気をつけましょう。騒音対策が不十分なコインランドリーは作業音が響きやすいです。
物件によっては、騒音を抑えるために夜間の使用が制限されます。仕事や学校帰りの時間と合わないと設備として使いこなせません。
④コインランドリー設備の性能
コインランドリーによって設備の性能には差があります。洗濯乾燥機はドラム式か、小銭が要らないチャージ式のICカードは使えるかなどを確かめておきましょう。
洗濯機や乾燥機の型が古くて、洗濯物の仕上がりがイマイチなコインランドリーがあります。小銭しか使えないと、両替の手間がかかってストレスが溜まります。
店舗によってはフリーWi-Fiやマンガがあったり、カフェが併設されていて洗濯待ちの時間に快適に過ごせます。
⑤コインランドリーの清潔さ
コインランドリーは、日常的にメンテナンスや清掃ができているか確認が必要です。ホコリが溜まっていたり、ゴミが散らかっているお店は使いづらいです。
綺麗なコインランドリーが物件の近くにあるときは、しばらく洗濯機を買わずに暮らしてみるのも手です。洗濯機が欲しくなったときに置けるかも内見時に確認しておきましょう。
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