「一軒家の賃貸が安い理由とは?」
「格安の戸建てに住んでも大丈夫なの?」
一軒家はマンションやアパートよりも広くて住みやすいです。広さの割には家賃が安いケースが多く、気になっている人が多いのではないでしょうか。
しかし、家賃が安いと物件になにか問題があるのではないか、事故物件かもしれない…と不安になりますよね。
そこで当記事では、一軒家の賃貸物件の家賃が安い理由を解説しています。物件の効率的な探し方もまとめているので参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
一軒家の賃貸物件の家賃が安い理由
- ・建売住宅か中古物件である
- ・築年数が古い
- ・設備が古いままで交換されていない
- ・大家さんのローン返済が終わっている
- ・木造で建てられている
- ・管理会社が入っていない
- ・庭なしで専有面積が狭い
- ・駅から遠く離れている
- ・連棟式建物になっている
- ・定期借家契約になっている
建売住宅か中古物件である
一軒家には大きく分けて「建売住宅」と「注文住宅」の2種類があります。
建売住宅は土地と建物をセットで販売しています。広い土地をいくつかの区画に分けて、同じような建物をまとめて建てるのでコストが比較的安く済みます。
そのため、建売住宅であれば注文住宅よりも安く貸し出しできるのです。中古物件も新築より手頃な価格で手に入るため、家賃が安く設定されています。
注文住宅はハウスメーカー等に設計・工事を依頼し一から家を作ります。法令の範囲内であればデザインや間取りを自由に選べますが、コストがかかり家賃が高くなりがちです。
築年数が古い
一軒家の賃貸は築年数が古い建物がほとんどです。元々誰かが住んでいて、空き家になった建物を貸し出ししているケースが多いからです。
新築や築浅はほとんどなく、築25~30年以上経過している物件ばかり見つかります。
家賃には築年数が大きく影響します。キレイにリフォームされていても、築年数が古い物件は家賃が安く設定されています。
設備が古いままで交換されていない
一軒家の賃貸は設備が古い状態のまま貸し出されていることが多いです。集合住宅のように定期的な設備交換がおこなわれないからです。
住む前にエアコンやトイレなど設備を細かく確認しておきましょう。あまりにも古いと電気代が高くなったり、すぐに故障したりなどトラブルに発展する可能性があります。
交渉次第で交換してくれるケースもあるので、不動産屋のスタッフや大家さんに相談してみてください。
大家さんのローン返済が終わっている
一軒家の賃貸の家賃は、大家さんが毎月返済しているローンの金額よりも高く設定されるケースがほとんどです。
しかし、ローン返済が終わっていれば安い家賃でも建物を維持管理できます。安い方が入居希望者も集まりやすいというのも理由の1つです。
木造で建てられている
建物構造 | 家賃 | 防音性 | 耐震・耐火 | 通気性 |
---|---|---|---|---|
木造 | ◎ | × | △ | ◎ |
軽量鉄骨造 | 〇 | △ | △ | 〇 |
重量鉄骨造 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
RC造 | △ | 〇 | ◎ | × |
SRC造 | × | ◎ | ◎ | × |
木造は数ある建物構造の中でもっとも建設コストがかかりません。一軒家のほとんどは木造が採用されているため、家賃が安く設定されています。
その他の構造は鉄筋やコンクリートなど高コストの素材が使われています。マンションなど大規模な建物は、建設期間が長く人件費もかさむので家賃が高くなりやすいのです。
管理会社が入っていない
大家さんが入居者募集などを自主管理している場合は家賃が安いです。管理会社に業務委託するための費用がかからないからです。
一軒家の賃貸は自主管理する大家さんが多い
「所持している物件数が少ない」「建物の手入れは入居者がすることが一般的」などの理由から、一軒家の賃貸は自主管理する大家さんが多いです。
ただし、管理会社が入っていない場合はいざというときの対応が遅くなるケースがあります。特に大家さんが遠方に住んでいる場合は注意が必要です。
庭なしで専有面積が狭い
専有面積は広くなるほど家賃が跳ね上がります。庭なしの場合はその分狭くなるため家賃が安いです。
また、一軒家に住みたい人の多くは庭付きの物件を探しています。庭なしは人気がないため、家賃を安くして入居者を集まりやすくしていることもあります。
駅から遠く離れている
賃貸で探す人の多くは駅からの距離を重視します。一軒家は駅から離れた土地に建てられていることが多いため、距離が遠くなるほど家賃が安くなるというわけです。
物件情報には徒歩ではなく「バスで◯分」「車で◯分」と記載されているケースもあります。見落としてしまうと「思ったよりも遠かった」という事態に陥るため注意しましょう。
連棟式建物になっている
一軒家に見えても実は連棟式の「テラスハウス」や「タウンハウス」と呼ばれる建物になっていることがあります。
一軒家は各住戸が独立していますが、連棟式は壁同士が繋がっています。連棟式の方が少ないスペースで複数の住戸を作れるため、家賃を安くできるのです。
定期借家契約になっている
一軒家の賃貸は、契約更新できない「定期借家」の募集が多いです。大家さんに出張や単身赴任などの事情があり、不在の間だけ賃貸に出していることが多いからです。
定期借家契約でも大家さんがOKを出せば再契約できます。しかし、大家さんが自宅に戻る場合は断られる可能性が高いです。
1~2年住んでまた引っ越しが必要となると、物件探しや入居審査で苦労します。
安すぎる一軒家の賃貸は事故物件の可能性がある
周辺相場と比べて3割以上安い場合は要注意
事故物件とは、一般的に入居者など人が亡くなった物件を指します。
自殺や殺人などの事件、事故、火災での死亡事故が該当します。国土交通省の「ガイドライン」で示されているだけで、法律上の定義はありません。
事故物件になった原因によって金額は異なりますが、自殺の場合2~3割、事件や殺人の場合5割ほど相場より安くなっています。
住みづらい物件も事故物件に含まれることがある
「大量の虫が出る」「軍事施設や火葬場などが近くにある」など住みづらいと感じる場合も、事故物件(告知事項あり)に該当することがあります。
家賃が相場とあまりにもかけ離れている場合は注意しましょう。
家賃が安いと感じたら不動産屋に理由を確認するべき
理由を聞いておけば無用なトラブルを回避できる
相場よりも家賃が安いと感じたら、不動産屋に確認してみましょう。「築年数が古いから」「駅から遠いから」など、なんらかの理由を教えてくれるはずです。
事故物件の場合は不動産屋が必ず教えてくれます。事故物件になってから3年間は告知義務があるからです。
告知義務があるにもかかわらず、事故物件と知らされないまま契約した場合は契約の無効化や損害賠償の請求ができます。
気軽に確認するならネット上の不動産屋がおすすめ
気になる物件が事故物件かどうかを確認したいなら、当サイト運営がしているネット上の不動産屋「イエプラ」を使ってみてください。
チャットやLINEで物件情報を送るだけでOKです。管理会社に直接確認するので、正確な情報が簡単に手に入ります。
SUUMOやHOME’Sには載っていない未公開物件も取り扱っているので、お部屋探しの幅が広がります。
LINEで気軽に相談できるので、ぜひ利用してみてください!
一軒家の賃貸物件に向いている人の特徴
引っ越し予定があるファミリーにおすすめ
- ・転勤などで引っ越しの可能性がある
- ・子育て中で騒音トラブルが気になる
- ・費用を抑えて一軒家で暮らしたい
- ・庭でガーデニングや家庭菜園を楽しみたい
- ・車を所持している
- ・ペットを飼っている、飼う予定がある
一軒家の賃貸は購入に比べると退去が簡単です。転勤の可能性がある、子どもの進学先に合わせて引っ越したいというファミリーにおすすめです。
専用の庭があればガーデニングを楽しむ、子どもを遊ばせる場所にするなど様々な使い方ができます。
新しくてキレイな物件に住みたい人はやめた方がいい
- ・新築や築浅のキレイな物件に住みたい
- ・自治会や町内会に入りたくない
- ・防犯性の高さを最重要視している
- ・ゴミ捨て場の掃除は管理会社にまかせたい
- ・一人暮らしや同棲カップル
新築のキレイな物件に住みたい人には一軒家の賃貸は不向きです。オートロックや防犯カメラなどの設備がないことがほとんどなので、防犯性を重視する人は注意してください。
また、自治会への参加や近所付き合いが必要なケースもあります。面倒くさいことを避けたい人は一軒家の賃貸はやめた方がいいです。
一軒家の賃貸物件に住むメリット
- ・騒音トラブルが少ない
- ・ライフイベントに合わせて気軽に引っ越しできる
- ・広いお部屋で快適に過ごせる
- ・固定資産税の支払いが不要
- ・敷地内に専用の駐車場を持てる
- ・庭で子どもを遊ばせられる
- ・周辺環境が良い
- ・ペット相談可物件が多い
騒音トラブルが少ない
マンションやアパートと違い、同じ建物に住んでいるのは家族だけです。隣の建物と一定の距離が保たれているので、話し声や足音などの騒音トラブルが非常に少ないです。
ライフイベントに合わせて気軽に引っ越しできる
持ち家の場合、複雑な売却手続きなどが必要で手間も時間もかかります。一軒家の賃貸なら転勤など、家族のライフイベントに合わせて気軽に引っ越せます。
広いお部屋で快適に過ごせる
一軒家はマンションやアパートと比べると広々としています。大きな家具を置いても圧迫感がなく非常に快適です。
固定資産税の支払いが不要
一軒家の賃貸は、固定資産税の支払いが不要です。入居者はあくまで物件を借りているだけなので、毎月の家賃さえ払えば問題ありません。
敷地内に専用の駐車場を持てる
一軒家は敷地内に駐車場を設けていることがほとんどです。別で契約する必要がなく、駐車場代を節約できます。
庭で子どもを遊ばせられる
専用庭があれば子どもやペットを遊ばせられます。他にもガーデニングやDIYなど、集合住宅では難しいことが実現可能です。
周辺環境が良い
一軒家は駅から離れたエリアや、交通量の少ない住宅街に建てられていることが多いです。静かに暮らしたい人におすすめです。
ペット相談可物件が多い
一軒家の賃貸はペット相談可であることが多いです。集合住宅に比べると、鳴き声による騒音などトラブルに発展しづらいからです。
無断で飼育はできないので、あらかじめ大家さんに許可をとっておきましょう。
一軒家の賃貸物件に住むデメリット
- ・近所付き合いが必要
- ・自治会(町会)の活動が入ることがある
- ・建物の防犯性が低い
- ・掃除する場所が増える
- ・庭の手入れが面倒
- ・虫が出やすい
- ・階段の上り下りが発生する
- ・ゴミ捨て場まで遠い
近所付き合いが必要
一軒家は持ち家として長く住んでいる人が多いため、適度な近所付き合いが必要になります。
距離感は異なりますが「顔を合わせたら挨拶する」「軽い世間話をする」程度の付き合いは発生します。
自治会(町会)の活動が入ることがある
自治会への基本的に参加は任意ですが、地域によっては半強制的なケースもあります。入居前に活動状況を確認しておきましょう。
建物の防犯性が低い
一軒家はオートロックや防犯カメラが付いていません。特に1階部分は空き巣や下着泥棒に狙われやすく注意が必要です。防犯性を高めるためには、自分自身で対策しなければなりません。
掃除する場所が増える
一軒家はマンションやアパートと比べて広いため、掃除する場所が増えます。内階段や手すりなど、マンションにはない設備も多いです。
庭の手入れが面倒
植栽の手入れや草むしりなど、庭の手入れは入居者の責任です。管理を怠って損害が出た場合、自己責任になる可能性があります。
虫が出やすい
庭や生け垣があるため、虫が発生しやすいです。特に1階は虫が侵入しやすいので、苦手な人は注意してください。
階段の上り下りが発生する
毎日階段の上り下りが発生します。忘れ物した場合、いちいち階段を上がる必要があり面倒です。足腰が弱い人は負担に感じるでしょう。
ゴミ捨て場まで遠い
一軒家のゴミ捨て場はエリアごとにブロック分けされており、必ずしも物件の近くにあるとは限りません。車で行く必要があるほど遠い場合もあります。
一軒家の賃貸物件に関するリアルな声
物件の古さに関する意見が多い
今、住んでいるのは海のそばの古い木造の戸建て賃貸。
夏は蒸し暑くて、冬は寒い。
体力的にもエネルギー的にも優しくないな。— リヒトン (@rihito27) November 11, 2022
ほんまに梅雨明けなんかってくらいよく降るな、、なんなら梅雨より降ってるし雨なのに32度で蒸し暑い!
ちなみに40年築くらいの古い戸建て賃貸のせいか、台所のあらじおは湿気で塩水になって全滅します。— ra改め羅狩-rasyu@APEX (@ra_APEX1) July 19, 2022
古い戸建て賃貸なんですがね。残基物の12年物のエアコンが壊れてえいもう買ったれ!って思い切って買って、今日取り付けだエアコン様々ひゃっほーーい!てなってたのにいざ業者きたら電気工事しないとだめだってなってて今泣いてるところ。古さの弊害…
— ちば。 (@chibacche_st) June 30, 2022
多頭飼いOKの戸建て賃貸を探してるんだけど、築年数がすごい古いものばっかりで、まるで犬飼いは新しい家に住むなと言われてるみたいで悲しい新しめのだと家賃も高いし敷金3ヶ月上乗せとか…やっぱり金で解決するしかないのか…
— ゆぅ (@finn_and_pu) November 20, 2022
「夏は暑くて冬は寒い」「エアコンの取り付けで追加工事が必要になった」など、物件の古さに関するデメリットが多く挙げられています。
「築浅の物件が見つからない」と嘆いている人もおり、キレイな物件に住みたい人は探すのに苦労しているようです。
騒音を気にしなくて良いところが高評価
戸建て賃貸のいいところ
・広い
・騒音の心配があまりない戸建て賃貸のわるいところ
・一人暮らしには広すぎるこんなにいらん
・掃除大変
・寒い
・ガチで寒い— 天兎まひろ (@amausaU0x0U) January 30, 2023
【戸建ての快適さ】
・騒音問題から解放される
・家の中を走り回ってもよい
・敷地内だったら車をどこでも停めてもOK
今回、初めて平屋の戸建て賃貸に住んでいます。
「騒音問題」から解放されたことが快適。うるさくしてもよい…気持ちの余裕につながります。#転勤族 #転妻 #引っ越し— アオ|転妻卒業! (@ao_simplelife) May 25, 2021
一軒家タイプの賃貸に引っ越しましたーbr>今の所快適です
騒音から抜け出せてメンタル穏やかですw
荷解きクソ疲れた…
ダンボールを元に戻す作業は1番最後にやりたかったのであえて散乱させてますw pic.twitter.com/kuvOszMsnw— あっちゃん@LiSAッ子 (@acchan_LiSA) November 3, 2022
「足音を気にしなくて良い」「気持ちの余裕ができた」など、騒音トラブルがないことをメリットに挙げている人が多いです。賃貸で騒音に悩まされた人は検討の余地ありです。
一軒家の賃貸物件の探し方
- ・普通の不動産屋で紹介してもらう
- ・「ウチコミ」で探す
- ・ネット上の不動産屋で探す
普通の不動産屋で紹介してもらう
一軒家の賃貸は、マンションやアパートと同じように不動産屋に行けば紹介してもらえます。募集している物件が少ないので複数の不動産屋をまわることをおすすめします。
「ウチコミ」で探す
ウチコミとは、大家さんが直接入居者を募集している物件が掲載された賃貸サイトです。一軒家は自主管理している大家さんが多いため、ウチコミで多数の募集情報が掲載されています。
直接やり取りできるので、初期費用や入居日の交渉がしやすいのもポイントです。
ネット上の不動産屋で探す
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