「無職でも上京して東京に住む方法はある?」
「どんな物件なら住めるの?」
流行のお店や最新のレジャースポットなどが世界中から集まる東京。華やかなイメージや地方より求人も多いことから上京したい!と思う人は多いです。
しかし、無職の場合は初期費用が足りるのか、賃貸契約はできるのかと不安や疑問に思いますよね…。
そこで当記事では、無職の人が上京する方法を紹介しています。どんなお部屋が借りられるのかも解説するので参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
無職の人が東京に住む4つの方法
無職の場合、収入面で入居審査に落ちやすいです。しかし、就職中で無職・上京してからバイト先を探す予定の人も実際には一定数います。
不動産屋側からすると、案外普通のことなので、無職で上京するからといってお部屋を借りれないことはありません。以下の4つのいずれかで探してみてください。
- ・普通の賃貸物件を借りる
- ・シェアハウスに住む
- ・一時的にマンスリーマンションを借りる
- ・UR賃貸住宅で探す
普通の賃貸物件を借りる
仕事が決まっているが上京するまで無職、家賃2年分以上の貯金がある、親に代理契約してもらうという人は、普通の賃貸物件を借りれます。
賃貸物件の入居審査は「家賃の支払い能力」を重視します。上京後に働く意思があったり、何かしらで家賃を支払える人であれば審査に通る可能性があります。
普通の賃貸物件に住むメリット・デメリット
普通の賃貸物件に住むメリットは「長期間住みやすい」「設備が充実している」ことです。
ただし「初期費用や家賃が高め」「入居審査が厳しい」などのデメリットもあります。
収入が安定する目途が立っている人なら、普通の賃貸物件でお部屋探しをした方が良いです。
シェアハウスに住む
「シェアハウス」とは、自室とは別に入居者全員が共同で使うスペースがある賃貸住宅のことです。共同で使うのは、リビングやキッチン、トイレ・お風呂などの水回りです。
お部屋のタイプにもよりますが、普通のワンルームと比べて2~3割ほど安く借りれます。2人以上で住むの「相部屋タイプ」なら、都内でも5万円以下です。
敷金や仲介手数料が不要なので、普通の賃貸よりもかなり安く借りられます。保証人や収入証明が不要なので、無職でも人柄に問題なければ入居できます。
シェアハウスのメリット・デメリット
シェアハウスを利用するメリットは「初期費用が安い」「家具家電を買い揃えなくていい」ことです。5万円以下で入居できるシェアハウスも多いので、最低限の費用で上京できます。
他の居住者との交流があるので、知らない土地でも寂しくならずに生活できます。
一方デメリットは「盗難などのトラブルがある」「1人の時間やプライバシーを確保しにくい」ことです。常に他人がいるので、家にいても気が休まらないという人もいます。
一時的にマンスリーマンションを借りる
マンスリーマンションは、1ヶ月単位で自由に居住期間を選んで契約できるお部屋のことです。
お部屋には生活に必要な家具・家電が揃っていて、入居当日から普通に暮らせます。洗剤やシャンプーなどの日用品が最初から使えるので、最低限の手荷物で上京できます。
マンスリーマンションを契約する際は、契約手数料・居住期間分の家賃・水道光熱費など必要な費用を一括で前払いします。合計額は1ヶ月あたり約15万円です。
その他、オプションとして賠償責任保険やレンタル寝具を利用すると追加費用がかかります。退去時は清掃費として5~6千円かかります。
マンスリーマンションのメリット・デメリット
家具や家電を買わなくて良いため、簡単な荷物だけで引っ越せるのが主なメリットです。賃貸物件よりも初期費用が安く、審査も簡単です。
デメリットは、1ヶ月分の費用が高い点です。長く住むと割高になるので、最大でも3ヶ月程度の利用に留めていずれ普通の賃貸を借りるようにした方が良いです。
UR賃貸住宅で探す
UR賃貸住宅は「UR都市機構」が運営管理する賃貸物件のことで、東京都には320棟以上あります。
UR賃貸住宅は、礼金・仲介手数料・保証人が不要です。必要なのは、敷金2ヶ月分と契約月の日割り家賃と共益費のみです。高くても家賃の3ヶ月分で済みます。
また、UR賃貸住宅はおトクに借りられる契約プランを多数用意しています。例えば、契約名義人が35歳以下の単身なら「U35割」という3年間・最大20%割引されるプランがあります。
UR賃貸のメリット・デメリット
無職の場合でも、家賃の100倍の貯金残高を証明できれば入居できる点が魅力です。
ただ、家賃5万円の物件を借りる場合でも500万円以上の貯金が必要になるので、シェアハウスやマンスリーマンションに比べると入居のハードルはかなり高いです。
無職でも上京しやすい人の5つの特徴
無職だとしても、以下で紹介する特徴に当てはまっていれば上京できる可能性が高いです。
- ・親が賃貸物件を借りてくれる
- ・就職先がすでに決まっている
- ・就職先に社宅や寮がある
- ・50万円程度の貯金を持っている
- ・東京にルームシェアできる友人がいる
それぞれの特徴について詳しく紹介します。
親が賃貸物件を借りてくれる
親が現役で働いている場合は、親の名義で普通の賃貸を借りられます。大学生が学校の近くに下宿する際によく用いる契約方法ですが、学生ではなくても使えます。
就職先がすでに決まっている
親に頼らず自力で上京するなら、引っ越し前に東京での就職先を決めておくと良いです。
先に就職先を見つけるにはリモート面接してもらうのがおすすめです。交通費をできるだけかけずに就職活動できます。
就職先に社宅や寮がある
就職先の企業に社宅か寮があれば上京しやすいです。不動産屋の入居審査がないので、空きがあればすぐに入居できます。
社員寮の家賃は1~3万円程度とかなり安いところが多いです。企業によっては水道光熱費を負担してくれたり、食堂の利用ができたりと家賃以外にもメリットがあります。
50万円程度の貯金を持っている
シェアハウスなどで初期費用を抑えたとしても、上京を目指しているなら初期費用分+上京後向こう2~3ヶ月間は生活できる貯金を持っておくべきです。
上京してもすぐに職が決まるとは限らないからです。目安として50万円くらいあれば、当分の生活には困りません。
東京にルームシェアできる友人がいる
東京に暮らしている友人や親戚がいれば、ルームシェアをさせてもらうと良いでしょう。その間に就職活動したりアルバイトをしたりして、一人暮らしの準備ができます。
ただし無断でルームシェアすると契約違反になりトラブルに発展します。あらかじめ不動産屋に許可をもらうようにしてください。
無職でも借りやすい物件の特徴
無職でも借りやすい物件の特徴をまとめました。普通の賃貸はもちろん、シェアハウスやUR団地を探すときにも活かせるので、是非参考にしてください。
- ・家賃相場が低いエリア
- ・アパートタイプの物件
- ・駅徒歩10分以上
- ・築年数が古い
- ・3点ユニットバス
- ・室外洗濯機置き場
一般的に人気がない条件だと、家賃が安く入居審査が緩い傾向にあります。理由は、少しでも空室期間を短くするためです。
東京23区の家賃相場一覧
東京23区の家賃相場をまとめました。相場が低いエリアを探す際の指標にしてください。
なお、全国宅地建物取引業協会連合会の「家賃相場:東京都(2022年5月3日)」を参考に、ワンルーム・1Kの平均家賃相場が安い順にまとめています。
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
葛飾区 | 54,100円 | 60,700円 |
足立区 | 54,700円 | 61,500円 |
練馬区 | 54,700円 | 63,600円 |
板橋区 | 56,300円 | 64,500円 |
江戸川区 | 58,200円 | 62,400円 |
中野区 | 60,200円 | 69,800円 |
北区 | 62,200円 | 70,500円 |
杉並区 | 62,600円 | 69,200円 |
荒川区 | 64,400円 | 69,800円 |
豊島区 | 64,600円 | 74,200円 |
そのほかの区の相場はこちら
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
大田区 | 66,600円 | 74,900円 |
墨田区 | 67,100円 | 79,700円 |
世田谷区 | 68,400円 | 72,200円 |
江東区 | 70,000円 | 80,700円 |
台東区 | 70,300円 | 89,200円 |
文京区 | 73,200円 | 82,600円 |
新宿区 | 74,500円 | 89,000円 |
品川区 | 74,900円 | 82,200円 |
目黒区 | 76,600円 | 74,900円 |
渋谷区 | 88,200円 | 98,100円 |
港区 | 105,800円 | 117,200円 |
中央区 | 111,500円 | 107,100円 |
千代田区 | 119,100円 | 119,000円 |
さらに家賃を抑えたいなら駅徒歩15分以上離れている物件や、各駅停車しか停まらない駅など人気のない条件がおすすめです。
上京してお部屋を借りる際にかかる費用
上京してお部屋を借りる際にかかる費用を「普通の賃貸物件」「シェアハウス」「マンスリーマンション」の場合に分けて紹介します。
普通の賃貸物件を借りる場合
一般的な賃貸物件を借りる場合は、契約時に家賃4.5~5ヶ月分の初期費用がかかります。
5万円の物件を契約する場合、33~35万円が目安です。以下で内訳を紹介します。
目安 | 家賃5万円の場合 | |
---|---|---|
敷金 | 家賃1ヶ月分 | 50,000円 |
礼金 | 家賃1ヶ月分 | 50,000円 |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 | 55,000円 |
前家賃 | 家賃1ヶ月分 | 50,000円 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 | 25,000円 (15日入居)の場合 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 | 25,000~50,000円 |
火災保険料 | 約15,000円 | 15,000円 |
鍵交換費用 | 約16,500円 | 16,500円 |
合計 | - | 約331,500~356,500円 |
なお、お部屋を探すときは家賃+管理費の「総家賃」で考えましょう。管理費・共益費は、家賃と同じく毎月発生する費用となります。
シェアハウスを利用する場合
シェアハウスを利用する場合の費用内訳を解説していきます。今回は5万円のお部屋を借りた場合の1ヶ月分の費用を紹介します。
発生費用 | 金額 |
---|---|
家賃 | 50,000円 |
管理費・水道光熱費 | 20,000~30,000円 |
デポジット | 10,000~50,000円 |
退去時清掃費 | 5,000~20,000円 |
備品貸出費 | ~5,000円 |
合計 | 85,000~155,000円 |
家具や家電は基本的に完備されていますが、布団やマットレスの貸し出しで5千円程度かかるケースが多いです。
事前に、別途費用が必要な備品はあるかを確認しておいた方が良いです。
デポジットとは保証金として預けるお金のこと
シェアハウス独自の費用に「デポジット」という保証金の預け入れ制度があります。デポジットは通常1~5万円程度で、一般的な賃貸物件でいう敷金よりも割安なのが特徴です。
マンスリーマンションを利用する場合
マンスリーマンションを利用する場合の費用内訳を解説していきます。
都内のマンスリーマンションの家賃相場は5~15万円程度です。今回は、10万円のお部屋を借りた場合の1ヶ月分の費用を紹介します。
発生費用 | 金額 |
---|---|
家賃 | 100,000円 |
管理費 | 20,000~30,000円 |
水道光熱費 | 20,000~30,000円 |
退去時清掃費 | 5,000~20,000円 |
合計 | 145,000~180,000円 |
一般的なマンスリーマンションの契約では、1ヶ月分の管理費や水道光熱費などを合わせて家賃1.5~2ヶ月分相当の費用が発生します。
マンスリーマンションは、敷金礼金や保証会社など普通の賃貸契約でかかる費用は基本的に不要です。火災保険や家財保険は任意加入になっている場合が多いです。
また、家具・家電・日用品はほとんど完備されているので、入居後に自分で購入する必要はありません。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
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また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
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