お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
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家賃10万円も払うのはもったいない?高い賃貸は無駄なの?

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家賃10万円はもったいない?
高い家賃を払うのは無駄なの?

家賃10万円の場合、一人暮らしなら高級賃貸マンションに住めます。同棲やファミリー向けでも、それなりに広い間取りが選べるはずです。

しかし、毎月10万円になるともったいないと感じる人が多いです。マイホームを購入したほうが安いのでは?と疑問に思う人もいます。

そこで当記事では、家賃10万円はもったいないのか、賃貸と購入それぞれのメリットを踏まえて解説しています。ぜひ参考にしてください。

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家賃10万円はもったいない?

一人暮らしなら家賃10万円はもったいない

家賃10万円の場合、1DK~1LDKの間取りが借りられます。地域によっては2LDK以上のファミリー向けも選択肢に入るほどで、一人暮らしだとお部屋を持て余します。

せっかく高い家賃を払っていても使わなければ無意味です。特別な事情がなければ家賃は安いところにして、貯金や趣味などで有意義に使うことをおすすめします。

二人暮らし以上なら家賃10万円はアリ

同棲カップルやファミリーなど、二人暮らし以上なら家賃10万円はアリです。例えば同棲に人気の1LDK~2DKは、東京23区内だと10万円前後に設定されていることが多いです。

お部屋を持て余すことなく使える、1人あたりの経済的負担が少なくて済むなどメリットもあります。

家賃に10万円払えるなら購入も視野に入る

毎月の平均返済額
新築
注文住宅 約116,000円
分譲戸建て住宅 約105,000円
分譲マンション 約125,000円
中古
戸建て住宅 約83,000円
中古マンション 約84,000円

国土交通省の2021年度「住宅市場動向調査」によると、住宅ローンの毎月の平均返済金額は新築で10万円前後、中古で8万円前後です。

そのため「家賃10万円払う」のと「住宅を購入してローンを払う」のは大して変わらないと感じる人が多いです。

例えば家賃10万円の物件に35年住んだ場合、4,200万円かかります。物件や購入するエリアによって金額は変わりますが、十分マイホームを購入できる金額です。

マイホームはローン返済後に資産になります。しかし、賃貸は家賃を払い続けても資産になることはないので「もったいない」と感じる人が多いです。

賃貸とマイホームの生涯コスト比較

毎月支払額 50年間の総支払額
支払家賃
(月々10万円)
100,000円 60,000,000円
住宅ローン返済額
(借入金額4,000万円・
金利1.5%の場合)
94,803円 56,881,800円
差額
(支払家賃-住宅ローン)
5,197円 3,118,200円

参考:賃貸とマイホーム比較

毎月10万円の家賃を支払い続けた場合と、4,000万円の借入をおこなった場合を比較した生涯コストのシミュレーションです。

税金や保険代の諸費用を除いていますが、50年間の総支払額はマイホームの方が安いです。

しかし、戸建ては外壁など定期的なメンテナンス、分譲マンションは修繕積立金と管理費が必要です。ローン以外にも毎月の支払いが発生するので、そちらも頭に入れておきましょう。

賃貸は住宅ローンの控除が受けられない

住宅ローンの控除とは、年末の住宅ローン残高1%を基準に支払った所得税などから10年間控除される制度です。年間最大40万円まで控除が受けられるため、かなりの節税になります。

賃貸で家賃を払っていても控除は受けられません。同じくらいの金額を支払うなら、マイホームを購入し住宅ローンの控除を受けた方が良いという考えもあります。

賃貸と購入で迷うなら不動産屋に相談すると良い

賃貸とマイホーム購入で迷ったら不動産屋に相談してみましょう。ライフスタイルや収入など総合的にヒアリングし、どちらがいいのかアドバイスしてくれます。

家賃10万円の賃貸が向いている人とは?

  • ・好立地に住みたい
  • ・転勤などで引っ越しの可能性がある
  • ・会社から住宅手当が出る
  • ・収入に余裕がある

好立地に住みたい

都心の駅チカなど好立地に住みたい人は、家賃10万円の賃貸が向いているかもしれません。長く住み続けたとしても、購入するより安い可能性があるからです。

例えば会社の近くに住めば遅くなってもすぐに帰宅できて、睡眠や食事する時間が取りやすくなります。家賃が安くても会社から遠いとストレスが溜まります。

「時間をお金で買った」と思えば、家賃10万円がもったいないとは思わない人もいます。

転勤などで引っ越しの可能性がある

賃貸なら転勤や子どもの進学など、ライフイベントに合わせて引っ越しやすいです。

購入してしまうと単身赴任で二重生活を強いられたり、売却手続きに手間取ったりします。売却先がすぐに見つかるとも限らず、理想の金額で売れる保証もありません。

賃貸なら家族が離れ離れになることもありませんし、解約手続きだけで簡単に退去できます。

会社から住宅手当が出る

住宅手当の平均額
会社規模 平均支給額
全体平均 17,800円
1,000人以上 21,300円
300~999人 17,000円
100~299人 16,400円
30~99人 14,200円

会社から「住宅手当」や「家賃補助」などの名目て手当てが支給されるなら、家賃10万円の賃貸でも問題なく暮らせる可能性があります。

厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査」によると住宅手当の平均額は1.7万円なので、自己負担は8.3万円程度に抑えられます。

住宅手当の金額や支給条件は会社によって異なります。あらかじめ担当者に確認しておきましょう。

収入に余裕がある

収入に余裕があれば、家賃10万円の賃貸でも問題なく暮らせます。「家賃目安は手取りの3分の1以下」と言われているので、30万円以上あればOKです。

しかし、賃貸の場合は退職後のことも考えておかなければなりません。現役時代は余裕があっても、年金や貯金だけで暮らすとなると支払いが厳しくなるからです。

一度上げた生活の質を落とすのは難しいです。年を取ると生活環境が変わるのは大きなストレスになり、引っ越しも億劫になります。

賃貸で暮らし続けるなら、無理せず払える金額の物件を選びましょう。

家賃が高いと後悔する可能性が高い

  • ・賃貸契約の初期費用が高い
  • ・生活費のために節約を強いられる
  • ・精神的に不安定になりやすい
  • ・一度上げた生活の質を落とすのに苦労する

賃貸契約の初期費用が高い

賃貸契約の初期費用は家賃を基準にして計算します。初期費用とは契約する際に必要な手数料や保険料をまとめたお金のことです。

家賃の4.5~5ヶ月分が目安で、家賃10万円のお部屋だと45~50万円必要です。物件によってはオプションサービスがあり、目安よりも高額になるケースが珍しくありません。

生活費のために節約を強いられる

家賃が高いと、水道光熱費などの必要最低限の支払いだけで余裕がなくなってしまいます。貯金や趣味などにまわせないどころか、借金してしまうケースもあるほどです。

精神的に不安定になりやすい

毎月高い家賃を払って生活費を切り詰めていくうちに、精神的に追い詰められてしまう人は多いです。

「今まで買えたものが買えない」「貯金が少しずつ減っていく」といった小さな不安は、積み重なると次第に耐えられないほど大きくなるケースがあります。

何を優先するのが精神衛生上いいのか、物件を探す前に考えてみてください。

一度上げた生活の質を落とすのに苦労する

一度家賃の高いところに住むと、広い間取りや充実した設備に慣れてしまいます。次に引っ越す際に、条件面での妥協が難しく家賃が高くなりがちです。

条件が厳しいと物件を探すのにも時間がかかります。妥協できないポイントは3つまでに絞っておくとスムーズです。

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家賃は手取りの3分の1以下が目安

手取り3分の1 手取り4分の1
手取り15万円 約50,000円 約37,500円
手取り20万円 約67,000円 約50,000円
手取り25万円 約83,000円 約62,500円
手取り30万円 約100,000円 約75,000円
手取り35万円 約116,000円 約87,500円
手取り40万円 約133,000円 約100,000円
手取り45万円 約150,000円 約112,500円
手取り50万円 約170,000円 約125,000円

家賃は「手取りの3分の1」までに抑えると、生活に余裕を持てます。貯金を頑張りたいなら、家賃は「合計手取り4分の1」を目安に探すと良いです。

手取りとは、税金や保険料が引かれて手元に残るお金です。実際に使えるお金で予算を組めば、生活費が足りなくなる可能性は低いです。

実際にお部屋を探すときは、管理費(共益費)も含めた「総家賃」で考えてください。24時間サポートといった月額のオプション代にも注意が必要です。

賃貸に住むメリット・デメリット

賃貸は状況に応じて住み替えしやすい

  • ・気軽に引っ越しできる
  • ・設備の交換や修理の負担がない
  • ・固定資産税や都市計画税を払わなくて済む
  • ・会社から家賃補助が受けられる可能性がある
  • ・収入の変化に合わせて家賃を調整しやすい

賃貸に住む最大のメリットは気軽に引っ越しできることです。転職や子どもの進学など都合に合わせて住み替えできます。

万が一収入が減ってしまっても、家賃が安いところに引っ越せば毎月の負担を少なくできます。設備の交換や固定資産税の支払いが不要など、管理面がラクなのも嬉しいポイントです。

資産にならず死ぬまで家賃の支払いが続く

  • ・死ぬまで家賃を支払い続ける必要がある
  • ・自分の資産にはならない
  • ・高齢になると賃貸契約が難しくなる
  • ・リフォームやリノベーションができない

賃貸は家賃を支払っても自分の資産になることはありません。借りている状態なので、死ぬまで家賃を支払い続ける必要があります。

高齢になると健康面や金銭面の不安から、入居審査で断られるケースも増えます。気軽に引っ越せなくなる可能性があることは覚えておきましょう。

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マイホームのメリット・デメリット

賃貸よりもクオリティの高い物件に住める

  • ・賃貸よりも設備や内装を充実させられる
  • ・自由にリフォームやリノベーションができる
  • ・退職までに返済が終われば老後も安心
  • ・自分の資産にできる

マイホームは長く住むことを前提に建てるため、賃貸よりも設備や内装が充実しています。注文住宅であれば間取りやデザインを自由に選べるので、さらに愛着が湧きます。

退職までに返済が終われば、老後の住居費の負担は少なくなります。室内のバリアフリー化など、老後に備えて自由にリフォームできるのも安心です。

ライフスタイルの変化に合わせるのが困難

  • ・賃貸と比べると簡単には引っ越せない
  • ・収入が減っても住居費を下げられない
  • ・固定資産税の支払いが必要
  • ・建物のメンテナンスを自分でおこなう必要がある
  • ・売却時の買い手が見つからない可能性がある
  • ・マンションは修繕積立金や管理費が毎月かかる

マイホームは購入すると気軽に引っ越せなくなります。万が一収入が減った場合、ローンの返済期間は延長できますが金額が減ることはありません。

賃貸と違い、マイホームは建物の管理も自分でおこないます。外壁や屋根など定期的に業者に頼んでメンテナンスしてもらうなど、維持するのに手間もお金もかかります。

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