「賃貸の家賃が安い理由は？」
「安い物件って住んでも大丈夫？」

毎月の固定費である家賃は、出来る限り抑えたいですよね。寝に帰るだけなのでもったいないと考える人も多いです。

しかし、安い物件にはそれなりの理由があるんです。事前に知っておかないと、住んでから後悔する可能性が高いです。

そこで当記事では、賃貸物件の家賃が安い4つの理由を解説します。家賃が安いお部屋を探したい人は、ぜひ参考にしてください。

家賃が相場よりも安い理由とは？

賃貸物件の家賃が相場よりも安くなっている理由はお部屋に何らかの問題があって入居者が集まりづらいためです。

以下の項目で、入居者が集まりづらい問題をパターン別に詳しく解説します。

・事故物件の場合
・誰でも入れる物件で住民の質が微妙な場合
・建物の立地に問題がある場合
・建物やお部屋自体に問題がある場合

事故物件の可能性がある

周辺の物件と比較して、3割以上家賃が安い物件は事故物件の可能性があります。物件情報の備考欄などに「告知事項あり」と記載されている物件は、ほぼ事故物件です。

ただし、賃貸物件を仲介する不動産屋は「事故が起こったことを入居者に伝える」というルールがあるので、事故物件であることは隠せません。

気になった物件が事故物件か心配な場合は、まず告知事項の記載がないか確認してみましょう。

誰でも入れる物件で住民の質が微妙な場合

大家さんが空室を避けるために、家賃を下げて入居審査が厳しいと言われている人を入居させている場合があります。

審査がゆるく、誰でも入れるような物件は、生活スタイルや文化の違いからトラブルに発展しやすいため、注意が必要です。

立地に問題がある場合

家賃が安く、お部屋の中身や設備に問題が無い場合は、以下のように立地が良くないこともあります。

最寄り駅から遠い

最寄り駅から15分以上離れていると、徒歩だと遠く感じバスを使う人が多くなるため、家賃が安い傾向にあります。

歩くのが苦ではなく、毎日バスを使うのもありならおすすめです。

近くに歓楽街がある

歓楽街が近いと、居酒屋やラブホテル、風俗などが多く騒がしいです。

女性や小さい子どもがいるファミリーからは人気がないため、家賃を下げていることが多いです。

線路沿い、高速道路が近い

線路沿いや高速道路沿いだと、電車やトラックが走るたびに騒音や振動に悩まされます。

電車が通る度に建物がガタガタ揺れると、ゆっくり寝られない可能性が高いです。

健康被害が出る可能性もあるので、ほとんど家にいない人や、騒音や振動をまったく気せずに眠れる人以外はやめておきましょう。

坂道の上にある

坂道の上にある物件に住むと、毎日の坂の上り下りがストレスです。

緩やかな坂道ならまだしも、急な坂を自転車や徒歩でのぼるのは体力的にキツいので人気が無いです。

近くにお墓がある

お墓の近くは静かで、夜は暗く人通りが少ないため、女性の一人暮らしは避ける傾向があります。

また精神的に落ち着かず、避ける人が多いことから家賃を下げる大家さんが多いです。

物件周辺に宗教団体や暴力団施設がある

宗教団体・暴力団施設があると、宗教の勧誘が多かったりなんらかのトラブルに巻き込まれたりする危険が伴います。

トラブルに巻き込まれる可能性を少しでも減らしたい人は避けましょう。

どのような宗教団体・暴力団施設があるのかは、不動産屋に聞けば教えてくれることが多いです。

建物自体に問題がある場合

家賃が安く、物件自体に問題がある場合、以下のような特徴がある場合が多いです。

築年数が古い

築年数が古いと、設備も老朽化しているため日常生活が不便なことが多いです。

排水口が劣化していて嫌なニオイがしやすかったり、トイレが和式だったりと、不人気な設備が多いので家賃を下げている大家さんが多いです。

また、1981年6月以前に建てられた部屋は、新耐震基準を満たしていないため耐震性が低く、地震が多い日本では不安が残ります。

築年数が古い物件を選ぶ際は、1981年6月以降に建てられた物件を選ぶようにしましょう。

洗濯機置き場が外にある

洗濯機置き場が外にある物件は、防犯性が低い・洗濯機の劣化が早くなることから人気が出づらいです。

特に1階で洗濯機置き場が外にあると、下着を盗まれたりイタズラされたりする可能性があります。

また、屋根がないところや直射日光が当たる場所に洗濯機置き場があると、砂ボコリなどで汚れますし洗濯機の劣化が早くなるため、故障しやすくなってしまいます。

外に洗濯機を置く場合は、柵や板で囲ったり、専用のカバーを付けると良いでしょう。

冷蔵庫置場が居室にある

冷蔵庫置き場がキッチンではなく居室内にあると、人気が出づらいです。

居室に冷蔵庫があると、冷蔵庫のモーター音が気になって眠れないという人も多いです。キムチなどのニオイが強いものを入れていると、開けたときに部屋にニオイが広がってしまいます。

また、キッチンで料理していても、わざわざ居室にある冷蔵庫まで食材を取りに行く必要があり不便です。

居室が狭い

一般的に居室が広くなるにつれて家賃も高くなります。

居室が6畳以下だったり、お風呂やトイレが共同で、洗濯機置き場がないケースは家賃が安いことが多いです。

居室の広さよりも、立地や家賃の安さを優先させたいならおすすめです。

家具が配置しづらい間取り

三角形のような形や、変なところに柱があるなど、家具が配置しづらい間取りは人気がないため、家賃を安くしていることがあります。

持ち込み予定の家具が少ない人や、インテリアにこだわりがない人ならおすすめです。

防犯性が低い

オートロックやモニター付きインターホンが無い物件は、家賃が安くなっていることが多いです。

セキュリティが低い物件は、一人暮らしの女性にとくに人気が出づらいです。

大家さんが入居者の生活態度に厳しい

大家さんが入居者の生活態度に厳しく、いちいち口出ししてくる物件は人気がなく、家賃を下げている場合があります。

貸し出している物件に大家さんが住んでいると、入居者と大家さんの距離が近く、口出ししてくる可能性が高いです。

大家さんとのトラブルに発展するかもしれませんので、大家さんが同じ物件に住んでいる場合は、どんな人なのかを不動産屋に確認しておきましょう。

取り壊し予定が決まっている

すでに取り壊し予定が決まっている物件は、家賃を下げて貸し出していることがあります。

取り壊しが決まっている場合、予期せぬ引っ越しを迫られるかもしれませんので、契約期間は必ず確認しましょう。

物件によっては、定期借家として期間限定で貸し出されていることもあります。

▶定期借家について詳しく知りたい人はこちら

設備が壊れている・キズや汚れが残っている

お部屋の設備が壊れていたり、キズや汚れが残ったりしている場合、修理したり清掃してから入居者を集めます。

ただ、修繕費用があまりに高額になる場合や、物件自体が古く、修繕してもすぐにまた壊れてしまう可能性がある場合などは、修理や清掃をせずに貸し出しするので家賃が安いことがあります。

不動産業界の閑散期に家賃を下げることもある

不動産屋の閑散期になると、人気が無いわけではない物件でも、家賃を下げる場合があります。閑散期は入居希望者が少なく、そもそも入居者が決まりにくいためです。

不動産屋の閑散期は、主に4～6月と、10月～11月です。

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