お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
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年収400万円で一人暮らしはきつい?余裕を持って貯金できる家賃はいくら?

年収400万円で一人暮らしはきつい?のアイキャッチイラスト

年収400万円での一人暮らしはきつい?
余裕で貯金できる額はいくら?

年収400万円あれば、一人暮らしは余裕です!毎月約26万円が手取りになるので、平均的な生活を送りつつ充分貯金もできちゃいます。

しかし、初めての一人暮らしで適切な家賃が分からない、満足いく生活レベルなのか気になる人が多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、年収400万円の一人暮らしがきついかどうか解説します。毎月いくら貯金できるか、東京でどんなお部屋に住めるかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

監修 岩井 勇太
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士

日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。

年収400万円の一人暮らしはきつい?

年収400万円以下で生活している人が多い

年収の中央値 年収400万円以下の割合
350万円 56.5%

年収400万円での一人暮らしを「きつい」と感じる可能性は低いです。転職サイトdodaによると、年収400万円以下で生活する人の割合は約56%と半数以上です。

年収を低い順に並べた際に丁度真ん中を意味する中央値は350万円です。データとしてみれば、年収400万円あれば問題なく一人暮らしできると言えます。

年収400万円の人は月の手取りが26万円

年収400万円の月の控除額と手取り額の例
厚生年金保険料 31,110円
健康保険料 17,000円
雇用保険料 2,000円
所得税(源泉徴収税額) 6,991円
住民税 14,816円
月の手取り額 261,415円

参考:税金・保険料シミュレーション

年収400万円の月の手取りは26万円です。家賃6万円のお部屋に住んだ場合、残りの20万円を生活費に回せるので、ほとんどの人が余裕を持って一人暮らしできます。

どんな生活が実際に送れるかこの後詳しく紹介します。

年収400万円で一人暮らしがきついと感じるなら家賃を抑えておけば良い

年収400万円で一人暮らしがきついと感じたら、固定費である家賃を抑えましょう。意識せずとも生活費を抑えられるので、ストレスが溜まりません。

ただし、家賃が安すぎる物件は壁が薄かったり虫が出やすいなどで住みにくい可能性があります。不動産屋に相談して、お部屋の状態を細く確認するべきです。

当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」は、LINEなどから気軽に相談できます。不安なら「過去にトラブルはなかった?」と送るだけで、管理会社に直接確認が可能です。

夜23時まで営業しているので、学校や仕事が忙しくてお店に行けない人や、移動中や寝る前のスキマ時間を活用したい人にもおすすめです。

そもそも一人暮らしの平均生活費は月16万円

食費 39,069円
住居 23,300円
水道光熱費 13,098円
家具・家事用品 5,487円
被服及び履物 5,047円
保健医療 7,384円
交通・通信 19,303円
教養娯楽費 17,993円
その他の支出 31,071円
消費支出合計 161,753円

※統計データのため合計数字に誤差あり

年収290万円あれば充分一人暮らし可能

総務省統計局公表の「家計調査2022年度(表番号1)」によると、一人暮らしの1ヶ月の平均生活費は161,753円です。

住居費には持ち家が含まれるため低めに出ています。同年の家計調査(表番号8)によると、賃貸物件の平均家賃は約5.4万円と、上記データより約3.1万円高いです。

住居費の差額を合わせて計算し直すと、一人暮らしの平均生活費は月に約19万円です。

そのため、貯金を考慮しなければ手取りで月19万円、年収換算で約290万円あれば充分一人暮らし可能です。

家賃を手取りの3分の1に抑えることがポイント

手取り3分の1 手取り4分の1
手取り20万円 約66,000円 約50,000円
手取り21万円 約70,000円 約52,500円
手取り22万円 約73,000円 約55,000円
手取り23万円 約76,000円 約57,500円
手取り24万円 約80,000円 約60,000円
手取り25万円 約83,000円 約62,500円
手取り26万円 約86,000円 約65,000円
手取り27万円 約90,000円 約67,500円
手取り28万円 約93,000円 約70,000円
手取り29万円 約96,000円 約72,500円
手取り30万円 約100,000円 約75,000円

一人暮らしの家賃は、手取りの3分の1以下に抑えましょう。家賃目安を超えると、生活費が圧迫されて「きつい」と感じやすいです。

年収400万円なら月の手取りが26万円のため、家賃目安は8.6万円です。保険料や税金が引かれてしまう年収より、手取りを元に家賃を考えたほうが確実です。

より生活費に余裕を持たせたい人は、家賃を手取りの4分の1以下に抑えましょう。手取りが26万円なら、家賃目安は6.5万円です。

年収400万円あるなら毎月3万円貯金できる

家賃 その他生活費 毎月の貯金額
6.5万円 約14万円 約5.5万円
8.6万円 約14万円 約3.4万円

年収400万円の一人暮らしで、家賃8.6万円のお部屋で平均的な生活をした場合、毎月約3万円を貯金できます。年間なら約40万円です。

家賃や生活費を多少抑えれば、月5万円は貯金できます。自分のライフスタイル次第ですが、年収400万円は充分貯金できるだけのゆとりがある収入と言えます。

年収400万円の一人暮らしの生活費シミュレーション

家賃6.5万円なら余裕を持って生活できる

家賃 65,000円
食費 50,000円
水道光熱費 10,000円
娯楽費・交際費 50,000円
通信費 10,000円
交通費 10,000円
衣類・日用消耗品代 20,000円
合計 215,000円
貯金 45,000円

家賃6.5万円だと、何も考えなくとも毎月5万円近く貯金できます。外食や趣味に制限をかけなくても良いので、ストレスなく生活できます。

東京都内で家賃6.5万円なら、ワンルームや1Kのお部屋がみつかります。築年数を指定せず家賃相場が低い足立区や練馬区なら、風呂・トイレ別などの希望条件も叶います。

毎日自炊できる人や、お金のかかる趣味がない人なら、毎月6~7万円の貯金も現実的です。

家賃8.6万円なら節約しなくても生活できる

家賃 86,000円
食費 40,000円
水道光熱費 10,000円
娯楽費・交際費 50,000円
通信費 10,000円
交通費 10,000円
衣類・日用消耗品代 20,000円
合計 226,000円
貯金 34,000円

家賃8.6万円なら、衝動買いなどの無駄遣いをしなければ、節約を意識せずとも快適な暮らしを送れます。

上記のテーブルにある食費4万円は、自炊と外食半々ほどの人です。自炊ができない人は、月5万円は食費用に確保しておきましょう。

貯金は月3~4万円できるので、年間では40万前後貯まります。さらに貯金したい人は、娯楽費や通信費など、節約できる費用から調整してください。

家賃11万円だと少し節約が必要

家賃 110,000円
食費 35,000円
水道光熱費 10,000円
娯楽費・交際費 40,000円
通信費 10,000円
交通費 10,000円
衣類・日用消耗品代 20,000円
合計 230,000円
貯金 25,000円

家賃11万円にもなると、ある程度節約しないと貯金できません。無計画にお金を使うと、冠婚葬祭や体調不良時の医療費などの急な出費に対応できません。

1日2食以上は自炊を心がける、スマホゲームの課金はマンスリーパックのみで抑えるなど、無理の来ない範囲で節約しましょう。

東京都内の年収400万円で住めるお部屋例

家賃8.6万円のお部屋【東京23区内】

23区内の家賃8.6万円のお部屋の間取り図
引用:業者専用のデータベース「ATBB」より転載可の物件

家賃8.6万円の賃貸物件の特徴【東京23区内】
  • ・マンションが7割以上
  • ・築浅はワンルーム、1Kが中心
  • ・築古なら1DKが見つかる
  • ・駅徒歩10分以内
  • ・風呂トイレ別 など

東京23区内で家賃8.6万円前後の物件はマンションタイプが多いです。築浅に絞るなら専有面積が20㎡程度のワンルーム・1Kで一人暮らしできます。

築古でも問題ない人や、駅徒歩を妥協できる人なら1DK~1LDKのお部屋にも住めます。

風呂トイレ別や独立洗面台、オートロックなど人気のある条件は一通り揃っている物件が多いです。こだわる条件が多すぎない限りは、ストレスなく生活できます。

家賃8.6万のお部屋【東京23区外】

23区外の家賃8.6万円のお部屋の間取り図
引用:業者専用のデータベース「ATBB」より転載可の物件

家賃8.6万円の賃貸物件の特徴【東京23区外】
  • ・マンションとアパートが半々
  • ・築浅は1K~1DK
  • ・築古なら2DK~2LDK
  • ・収納スペースが広い
  • ・独立洗面台 など

東京23区外で家賃8.6万円前後で住めるお部屋は、マンションもアパートも豊富です。防音性を重視したければマンション、広めの間取りが良ければアパートを選ぶと良いです。

築浅に絞ると1K~1DK中心ですが、クローゼットが広い、独立洗面台付きなど、室内設備が整っている物件が多いため過ごしやすいです。

通勤時間が40~50分程度まで許容できる人なら、住み心地の良い23区外で一人暮らしを始めるのもアリです。

家賃6.5万円のお部屋【東京23区内】

23区内の家賃6.5万のお部屋の間取り図
引用:業者専用のデータベース「ATBB」より転載可の物件

家賃6.5万円の賃貸物件の特徴【東京23区内】
  • ・ワンルームが大半
  • ・専有面積20㎡未満
  • ・ロフト付き物件
  • ・築20年以上
  • ・3点ユニットバス など

東京23区内で家賃6.5万円前後で見つかるお部屋は、専有面積20㎡未満のワンルームが大半です。コンロ1口、3点ユニットバスなど、人によっては住みづらいと感じます。

東京23区はエリアによって家賃相場の差が大きいです。家賃6.5万円で探すなら、足立区や練馬区、葛飾区といった家賃相場の低いエリアが狙い目です。

家賃6.5万円のお部屋【東京23区外】

23区外で家賃6.5万円のお部屋の間取り図
引用:業者専用のデータベース「ATBB」より転載可の物件

家賃6.5万円の賃貸物件の特徴【東京23区外】
  • ・アパートタイプ
  • ・木造
  • ・専有面積20~25㎡程度
  • ・ワンルーム、1Kが中心
  • ・2点ユニットバス など

東京23区外で家賃6.5万円前後で見つかるお部屋は、木造のアパートタイプが多いです。専有面積は20~25㎡あるので、一人暮らしなら充分な広さです。

築年数や駅徒歩を妥協できるなら、1LDKのお部屋も見つかります。

ただし、家賃の安い物件は防音性やセキュリティなど住み心地に関わる性能が低いです。住んでから後悔しないために、不動産屋にアドバイスをもらいながらお部屋を探しましょう。

年収400万円の引っ越しなら貯金70万円は必要

家賃8.6万円の初期費用例
費用の内訳 相場
賃貸契約の初期費用 387,000~430,000円
引っ越し料金 40,000~100,000円
家具家電の購入費用 100,000~150,000円
合計 528,000~680,000円

年収400万円で一人暮らしを始めるなら、貯金は70万ないときついです。上記は家賃8.6万円で引っ越した場合の初期費用の目安で、平均50~70万円程度かかります。

賃貸契約の初期費用がとくに高額

目安金額
敷金 家賃1ヶ月分
礼金 家賃1ヶ月分
仲介手数料 家賃1ヶ月分+税
前家賃 家賃1ヶ月分
日割り家賃 入居日によって変動
保証会社利用料 家賃0.5~1ヶ月分
火災保険料 約15,000円
鍵交換費用 約16,500円
初期費用の項目ごとの解説はこちら
敷金 退去時にお部屋を入居前の状態に戻すための費用です。退去費用で使わなかった分は返金されます。
礼金 入居する物件の大家さんに渡すお礼金です。礼金がないお部屋もあります
仲介手数料 不動産屋や仲介会社に、大家さんとの橋渡しの手間賃として支払うお金です。「家賃1ヶ月分+消費税」が上限です。
前家賃 家賃発生月の翌月の家賃のことです。1日など月初に入居する場合は、従来通りの家賃引き落としのため前家賃はありません。
日割り家賃 月の途中にお部屋を借りた場合の、残り日数分の家賃です。入居日を月末にすればするほど日割り家賃を安くできます。
保証会社利用料 連帯保証人の代わりになる会社を利用する費用です。連帯保証人の実で契約できるお部屋の場合、不要です。
火災保険料 火事や落雷で燃えた建物や家具を補償してくれる保険の費用です。保険は大家さんや不動産屋が指定しているので選べません。
鍵交換費用 前の入居者が使用していた鍵から、自分が使用する鍵に交換する費用です。新築の場合は不要です。

引っ越しまでに必要な費用のうち、特に高いのは賃貸契約の初期費用です。家賃の4.5~5ヶ月分が相場で、家賃が8.6万円なら約40万円かかります。

契約時に「24時間サポート費用」や「クリーニング費用」といったオプション代が必要な物件は、家賃6~7ヶ月分になることも少なくありません。

貯金が全くない状態ではお部屋を借りられないので、一人暮らししたいと思ったタイミングで計画的に貯金を始めましょう。

初期費用を抑える方法も多い

  • ・敷金礼金なしの物件を選ぶ
  • ・仲介手数料の安い不動産屋を選ぶ
  • ・入居日を月初にする
  • ・フリーレント付きの物件を選ぶ
  • ・不要なオプションを外す

賃貸契約の初期費用は、やり方次第で抑えられます。敷金礼金なしの物件を選ぶだけでも、家賃2ヶ月分は安くなります。

フリーレントとは、入居後1ヶ月ほどの家賃が無料になる物件です。不動産屋との交渉次第で付けてくれる物件が多いので、初期費用を抑えたい人は相談してみましょう。

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年収400万円の一人暮らしに関するよくある質問

年収400万円の生活レベルは高い?

平均的な生活レベルです。家賃を抑えれば、外食中心の生活を送りながら貯金もできます。

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年収400万円でどれくらい貯金できる?

贅沢しなければ、月に3~5万円は貯金できます。

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年収400万円の女性はすごい?

年収300万円前後の女性が多いので高収入といえます。

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年収400万円で車を持てる?

住むエリアを選べば車を持てます。東京23区内だと駐車場代が3万以上かかるので、車を持つなら23区外か近隣県で駐車場付きのお部屋を探しましょう。

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東京に住むなら年収いくら必要?

年収300万円程度必要です。手取りに換算すると約20万円です。

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年収400万円で家賃10万円のお部屋はもったいない?

もったいないです。年収に対して家賃が高すぎると生活費を圧迫して貯金もままなりません。

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