「引っ越したいと思う理由は?」
「早く引っ越すためのコツはある?」
立地や周辺環境が良いと、同じ場所に長く住み続けたいって感じますよね!
しかし、室内設備が不便、周辺がうるさくって落ち着けない、坂があって通勤通学がダルいなどの理由で、引っ越しを考える人がいます。
そこで当記事では、どんなきっかけで「引っ越したい!」と思うのかを体験談と併せて解説していきます。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
引っ越したいと思ったきっかけ
実態調査のために、弊社「家AGENT」を利用していただいたお客様に「引っ越したい!と感じたきっかけはなんですか?」というアンケートを実施しました。
調査内容は以下のとおりです。
期間:2021年4月~2021年10月
対象:引っ越しを検討している人
調査数:200人
特に多かった意見を、体験談を交えながら解説していきます。
住み始めたら意外と不便だった
「収納スペースが少なかった」「家具を置いたら狭かった」「キッチンが狭すぎて使いづらい」など、実際に生活しないとわかりにくい点に苦労する人が多いようです。
家具の大きさや圧迫感が想定外だったり収納スペースを見落としたりと、引っ越しに慣れていない人はレイアウトで困惑しやすいです。
必要最低限の家具だけ用意して、お部屋に慣れながら少しずつ買い足していけば大きな失敗はしません。
周辺環境が合わない
「大通り沿いはお店がたくさんあって便利」「夜道でも明るいから安心」など、周辺環境の良い面しか見えていなかった場合、欠点に気が付かないことがあります。
周辺環境を確認するためには昼と夜、平日と週末というように時間帯や状況を変えて複数回内見するのがおすすめです。
不動産屋に案内してもらえない場合でも、物件の近くまで来れば交通量や周囲の治安は確認できます。
移動時間が長くて不便
物件から駅までの距離が遠かったり電車での移動時間が長いと、プライベートの時間が削られてしまいます。
家賃の関係で駅から離れた場所にお部屋を借りる場合は、バス停の近くがおすすめです。また、駅の側に駐輪場があれば自転車での移動がしやすくなります。
隣室の物音がうるさい
隣人と生活習慣が合わないと、小さな物音もかなり気になります。
寝ようとしているときに目が冴えたり、まだ起きる時間ではなくても隣室のアラームで起こされることがあります。
古い物件や一部の賃貸マンションなどの防音性が低い物件では、隣の部屋の音が筒抜けになることがあります。
内見時に壁を叩いて軽い音がしたり、窓を閉めていても外の物音が聞こえたら要注意です。
同棲したくなった
恋人とずっと一緒にいたいと思ったとき、引っ越して同棲したいと感じる人が多いようです。
本格的に同棲を始める場合、物件情報に「同棲可能」とあるお部屋に引っ越す必要があります。ちなみに、週末泊まる程度なら一人暮らし向けの物件でも問題はありません。
引っ越し前の準備一覧
引っ越しのための準備は大きく分けて以下の4ステップに分かれます。
- スケジュール決め
- 物件探し
- 荷物の準備
- 各種手続き
項目ごとに詳しく解説していきます。
01.スケジュール決め
引っ越しが決まったら大まかなスケジュールを決めます。上の表を参考にして予定を組んでください。
ほとんどの場合、お部屋を探しをはじめてから入居するまでは1.5ヶ月ほどかかります。仕事や学校の都合に合わせて逆算して動きましょう。
特にお部屋探しは早めに進めてください。新居の目処がある程度立たないと、現在の大家さんや管理会社に退去連絡ができません。
入居時に退去連絡をしてから一定期間は家賃を払わないといけない「解約予告期間」という契約を結んでいます。退去の1ヶ月前には連絡をしましょう。
02.物件探し
物件探しの第一歩として、住みたい地域や家賃、通勤通学のしやすさを考慮して大まかな地域を決めます。
自分で地域を絞りきれない人は不動産屋に相談するのがおすすめです。プロの視点から適切な物件を紹介してくれます。
また、希望条件は固め過ぎない方がお部屋は探しやすいです。築年数や最新設備、駅からの距離など人気の条件を増やすほど家賃は高くなるので、予算内に収まりにくくなります。
住みたいお部屋を契約するためには、入居審査に通過する必要があります。結果が出るまで1週間~10日は見ておきましょう。この間お部屋探しはストップします。
時間がないときのお部屋の探し方
お部屋を探すときは不動産屋に頼るのが一番です。しかし、スケジュールに余裕がないときやお仕事で忙しい場合は、物件について相談する時間を確保しにくいです。
賃貸サイトではお部屋についてのやり取りに時間がかかりますし、引っ越し先の街の不動産屋ではじっくり相談ができません。
そこでおすすめなのがネット不動産屋の「イエプラ」です。LINEやチャットでお部屋の相談ができるので、テンポよく短時間でお部屋探しができます。
「◯◯駅まで徒歩10分以内で通える物件」など自分では探しにくい条件でも、最適なお部屋を提案してもらえます。膨大な数の物件から探す手間がかかりません。
03.引っ越し準備
お部屋が決まったら荷造りを進めていきます。季節モノの洋服や家電など今すぐ使わない物から優先してダンボールにしまっていきます。
靴や洋服、食器など少量で使い回せるものは、引っ越し1週間前から計画的に梱包していきます。引っ越しの直前の食事は外食やお惣菜で済ませるの一つの手です。
身軽に引っ越すためにも荷造りをしながら不要品は処分していきます。1年以上使っていない物や捨てるか迷う物は、思い切って断捨離してしまいましょう。
荷物の梱包が終わったら、ある程度お部屋の中をキレイにします。完璧に元通りにする必要はありませんが、キレイであればあるほど退去費用は安くなりやすいです。
04.各種手続き
荷物の梱包と平行しながら、引っ越しに必要な様々な手続きを進めていく必要があります。
引っ越し業者を決めるときは、複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。価格を比較できるだけでなく、値下げ交渉の材料にもなります。
お部屋を退去する14日前から役所で転出届が提出できるようになります。住民票を移すための大切な手続きなので、忘れずにおこなってください。
電気・水道・ガス、などの解約と新規の手続きは引っ越しの1~2週間前からできます。
お部屋探しを失敗しないための注意点
お部屋探しを失敗しないためにも、内見時に必ずチェックするべきポイントまとめました。
- ・お部屋の防音性
- ・収納スペース
- ・家具の設置スペース
- ・設備の劣化具合
- ・コンセントの位置や数
- ・電波状況
- ・日当たり
- ・前の住人の退去理由
- ・ゴミ捨て場やエントランス
- ・虫が湧きやすい環境か確認する
- ・時間を変えて2回内見する
項目ごとに詳しく解説していきます。
何度も内見しなくていいように、大事なポイントをしっかり抑えて内見をしましょう。
お部屋の防音性
お部屋の壁をノックして柔らかい感触がしたり、軽い音がした場合は防音性には期待できません。お部屋の中心で手を叩いて音が反響した場合も同様です。
知人や不動産屋のスタッフに、廊下や階段などの共有部分を実際に歩いてもらうのもおすすめです。窓やドアを閉め切れば実生活に近い音を感じられます。
物件の近くに学校や工場、踏切がある場合は大きな音が聞こえてくるので避けましょう。
収納スペース
クローゼットやキッチンの引き出し、靴箱などの収納スペースが十分確保されているか確認してください。
私物が収納できなければ、追加で収納器具を購入する必要があります。
和室のお部屋ではハンガーを掛けられるラックがあるか、ラックを置く場所はあるかを確認してください。押し入れは大きいですが、長いコートなどの収納には不便です。
家電や家具の設置スペース
冷蔵庫や洗濯機の設置スペース、防水パンなどの大きさは内見時に必ず確認してください。
場合によっては、事前に用意していた冷蔵庫や収納用具が入らない場合があります。
物件の図面を見ても、高さと幅の数値は分かりません。実際にメジャーを持ち込んで測定してください。
設備の劣化具合
ドアの歪みや床のきしみなど建物の傷みに気がついた場合は、内見の時点で不動産屋のスタッフに伝えてください。
設備の不具合は、物件の管理会社に伝えてもらって直してもらえます。しかし、入居後に発覚すると立ち入り工事の必要があり面倒です。
コンセントの位置や数
お部屋のどの部分にいくつコンセントが設置されているのか把握しておきましょう。
コンセントの数が少ないと、お部屋の中が延長コードやタコ足配線だらけなってしまいます。
最悪の場合、お部屋の許容量を超える電流が流れてブレーカーが落ちたり、火災の原因にもなります。
また、事前にコンセントの場所を把握できれば、家具をどのように配置するかのシミュレーションができます。
電波状況
内見中にスマホを見て、室内の電波状況に問題がないか確認してください。
物件によっては構造上の問題や近くにアンテナがないことが原因で電波状況が悪い場合があります。
入居後に気付いても電波状況は改善できません。内見時に確認することをおすすめします。
ベッドやソファ、デスクなどを設置する予定の場所には長時間居ます。特に念入りに確認してください。
日当たり
日中に内見に行き、お部屋の明るさを確認しましょう。
南向き以外のお部屋は日が差し込む時間が短いか、日が差し込まず暗い場合が多いです。南向きの物件でも、窓のすぐそばに建物があると日差しを遮られてしまいます。
日当たりと周辺の建物の位置に問題がないか、実際に目で確かめてください。
前の住人の退去理由
一般的に、退去理由は転職や結婚などが多いですが、中には騒音などのトラブルで退去した可能性もあります。
入居後の周辺住民とのトラブルを回避するために、不動産スタッフに前の住民の退去理由を尋ねてみましょう。
ゴミ捨て場やエントランス
物件の住民の質を調べるには、ゴミ捨て場やエントランスを見るのが一番です。
ゴミ捨て場が荒れていたり、集合ポストの周りにチラシが散らかっている場合は住民のマナーには期待できません。
騒音トラブルや揉め事にも発展しやすく、あまりおすすめはできません。
虫が湧きやすい環境か確認する
建物の1階が飲食店やコンビニになっていたり、すぐ側に公園や自然が多い物件は、ゴキブリなどの虫やネズミが発生する可能性が高いです。
餌が豊富な環境が近くにあると、どんなにお部屋を清潔に保っていても虫が侵入しやすくなります。
また、古い木造の物件は湿気で構造が歪んでいることが多く、虫の侵入口ができやすいです。
時間を変えて2回内見する
昼と夜、平日と休日といったように、可能であれば2回以上内見をしてください。
時間や曜日によって街の雰囲気や治安、住民の様子が変わることがあります。
「明るい時間は静かな雰囲気だったが、夜になると酔っぱらいがたくさんいて安心して出歩けなくなった。」などのギャップを感じないためにも状況を変えて複数回内見をしてください。
引っ越し費用の目安
一人暮らしの引っ越しでは大きく分けて「賃貸契約の初期費用」「引っ越し業者費用」「家具家電の購入費用」の3種類の費用がかかります。
おおよその内訳は以下のとおりです。
引っ越し業者費用 | 約37,000~50,000円 |
---|---|
賃貸の初期費用 | 家賃4.5~5ヶ月分 |
家具家電購入費 | 約50,000~100,000円 |
家賃70,000円のお部屋に引っ越す場合は最低でも約400,000円はかかります。
初期費用の目安
一人暮らしの人が引っ越しをする場合、賃貸契約の初期費用だけでも家賃の4.5~5ヶ月分の費用がかかります。
家賃70,000円のお部屋に引っ越した場合の、初期費用の内訳をまとめました。
敷金 | 70,000円 |
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礼金 | 70,000円 |
仲介手数料 | 77,000円 |
前家賃 | 70,000円 |
日割り家賃 | 入居日によって変動 |
保証会社利用料 | 35,000~70,000円 |
火災保険料 | 約15,000円 |
鍵交換費用 | 約15,000円 |
合計 | 約352,000~387,000円 |
お部屋を契約して入居するだけでも、350,000円以上の費用がかかります。
初期費用位を節約する方法
初期費用を抑えて引っ越しするためのコツを6つまとめました。
- ・敷金0円の物件を選ぶ
- ・礼金0円の物件を選ぶ
- ・仲介手数料が抑えられる不動産屋を選ぶ
- ・フリーレント物件を選ぶ
- ・月初めや月末に入居する
- ・保証人のみで審査してもらえる部屋を選ぶ
項目ごとに詳しく説明していきます。
敷金0円の物件を選ぶ
敷金0円の物件を選ぶことで、ほとんどの物件で初期費用を家賃1ヶ月分を安く済ませられます。
敷金は退去時の清掃費や、家賃を滞納した時に備えて大家さんに預けるお金です。
退去時に残っていれば手元に戻ってくるので、入居時に払っても損はしません。
礼金0円の物件を選ぶ
入居者を集めるために礼金を0円にしている物件があります。
礼金は大家さんや管理会社に、お部屋を貸してくれたお礼として支払うお金です。敷金と違って手元に戻ってくることはありません。
引っ越し費用を抑えたい人にとって狙い目の条件です。お部屋探しの段階で不動産屋に頼めば探してもらえます。
仲介手数料が抑えられる不動産屋を選ぶ
仲介手数料は大家さんや管理会社との間に入ってくれた不動産屋に支払うお金です。
交渉次第では値切ることも可能ですが、不動産屋によっては対応が悪くなったり申し込みを断られる場合もあります。
仲介手数料の金額設定は不動産屋ごとに決まっています。仲介手数料を支払いたくないときは、不動産屋選びが重要です。
大手不動産屋の仲介手数料をまとめました。
会社名 | 仲介手数料 |
---|---|
レオパレス | 無料 |
エイブル | 家賃0.5ヶ月分+税 |
mini mini(ミニミニ) | 家賃0.5ヶ月分+税 |
アパマンショップ | 家賃1ヶ月分+税 |
ピタットハウス | 家賃1ヶ月分+税 |
お部屋探しのマスト | 家賃1ヶ月分+税 |
ホームメイト | 家賃1ヶ月分+税 |
いい部屋ネット | 家賃1ヶ月分+税 |
レオパレスは物件の管理から紹介まで自社でおこなっています。仲介業者が間にいないので仲介手数料がかからないケースが多いです。
フリーレント物件を選ぶ
フリーレント物件では住み始めて一定期間の家賃が無料になります。一般的に1~3ヶ月分無料になることが多いです。
しかし、一定期間住まないと違約金を支払わなければいけません。
普通の賃貸より物件選びは慎重におこなう必要があります。
できるだけ月末に近い日に入居する
入居日から月の末日までは、家賃を月の日数で割った「日割り家賃」を日数分請求されます。
少しでも日割り家賃を抑えたいときは29日や30日などの月末に入居してください。
また、大家さんや管理会社との交渉次第では少額の日割り家賃は支払わなくて良い場合もあります。
保証人のみで審査してもらえる部屋を選ぶ
保証人のみで審査してもらえるお部屋を選べば、保証会社利用料が不要になります。
最大で家賃の1ヶ月分の費用が抑えられるので、不動産屋に相談して探してもらってください。
契約直後に退去は可能
賃貸契約した直後でも、すぐに退去することは可能です。
しかし、多くの賃貸契約では退去申請をしてから1ヶ月間家賃を払わないといけない「解約予告期間」が設けられています。
また、入居期間がどんなに短くても退去時の清掃費はかかります。フリーレント契約などでは別途違約金が発生する可能性が高いです。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
初期費用の分割払いに対応している
アエラスは、初期費用の分割払いサービスを全店舗でおこなっています。普段、現金よりもカード払いがメインという人でも安心です。
分割する金額は初期費用の全額または足りない分から選べるので、引越しの負担を減らしたい人にもおすすめです。関東の物件を探している人は、LINEで来店の予約や相談ができるので、登録してみてください!