「1Kで同棲はできる?」
「賃貸契約で気を付けることは?」
彼氏や彼女との同棲を考えるとワクワクしますよね。狭い間取りであっても「一緒に過ごせるなら平気」という人も多いです。
しかし、カップルで賃貸を借りるときは「募集条件」に注意すべきです。禁止されているお部屋で同棲して、家を追い出されることも…。
そこで当記事では、そもそも1Kで同棲できるのか、同棲する際の注意点などを解説します。狭い間取りで同棲するメリット・デメリットもまとめています。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 営業スタッフ
池袋にある仲介不動産屋「家AGENT」で勤務する営業スタッフ。女性視点できめ細やかな接客をしてくれます。同棲に関する悩みや地域の住みやすさについてのアドバイスに定評があります。
1Kで同棲ってできるの?
1Kは元々単身向けの間取りですが、物件情報に「二人入居可」「ルームシェア可」と記載されていれば同棲できます。
ですが、何も記載がなかったり「単身限定」と書かれていたお部屋で同棲すると、賃貸契約違反になります。
バレたときのリスクが高く、最悪強制退去になるので、同棲するときは必ず申し出ましょう。
ちなみに、今住んでいる1Kに彼女や彼氏を呼んで同棲をする場合も、事前に大家さんや管理会社に連絡して許可をとってください。
二人入居可の1Kは全体の1割ほど
1Kで「二人入居可」になっている物件はかなり少なく、全体の1割ほどしかありません。
下記の表には、不動産屋専用サイト「ATBB」で東京23区内の物件を調べて、二人入居可の物件が何件あるのかまとめました。
物件数 | |
---|---|
東京23区内の1K物件 | 15,916件 |
うち「二人入居可」の物件 | 1,524件 |
※2022年1月30日時点
二人入居可の1Kは極端に物件数が少ないので、駅徒歩や築年数、お部屋の設備など複数の希望条件で探すと見つけにくいです。
1Kで同棲できれば、ほかの間取りよりも家賃を抑えられますが、希望に合ったお部屋を見つけるには根気が必要です。
週末同棲なら問題にならないケースが多い
週末だけ恋人が泊まりに来る、いわゆる「週末同棲」の場合は、一般的な1Kの物件でも問題にならないケースが多いです。
週末同棲は、友人を泊まらせているのと変わらないので黙認されます。
ただし、あまりに騒音を立ててしまうと「うるさい」とクレームを言われ、週末同棲すらできなくなるので注意してください。
また「平日は基本泊まっていて、土日の1~2日だけ別の家に帰る」というのは同棲と同じになるので基本NGです。
内緒にしていたのが大家さんや管理会社にバレると、契約上の問題になります。
1Kで同棲する3つのメリット
1Kで同棲するメリットは主に以下の3つです。
- ・家賃をかなり抑えられる
- ・いつでも一緒にいられる
- ・相手の生活スタイルが把握しやすい
とくに、家賃は2人で支払うことで一人の負担がかなり減ります。家賃8万円のお部屋なら、一人当たりの負担は4万円です。
浮いた分を、食費や将来のための貯金に回せます。共通の趣味がある場合は、趣味のお金を多めに確保するのもアリです。
また、お部屋内が狭いので常に一緒にいられます。そのため、相手の生活スタイルや価値観などを把握しやすいです。
とにかく家賃を抑えたい、いつでも一緒にいたいというカップルは1Kで同棲しても苦ではありません。
1Kで同棲する4つのデメリット
1Kで同棲するデメリットは、とにかくお部屋が狭いため以下の4つのような弊害があります。
- ・収納スペースがない
- ・お風呂やトイレのブッキングが発生
- ・一人になる場所がない
- ・些細なことで喧嘩になりやすい
もともと1Kは単身向けの間取りのため、クローゼットもしくは押入れが1つしかなく、2人分の収納スペースがありません。
そのため、お互いの荷物を限界まで断捨離しないと、お部屋に収まり切りません。ベッドも大きくてセミダブルサイズまでしか置けないので、窮屈です。
ユニットバスの1Kを選んだ場合、相手がお風呂に入っているときはトイレが使えません。逆もしかりなので、上手くタイミングを見ないとお風呂もトイレも使えません。
そして、お部屋が狭いため常に彼氏・彼女がそばにいます。一人になる時間はお風呂かトイレのタイミングしかないので、ストレスが溜まりやすい人は苦痛です。
ストレスからイライラしてしまい、片付けや相手の言動など些細な事で喧嘩に発展しやすいので注意してください。
同棲可能な1Kの探し方
同棲できる1Kを効率良く探せる方法を2つ、ご紹介します。お部屋探しの際に、参考にしてください。
物件情報サイトで「二人入居可」か「ルームシェア可」を条件に加える
ホームズやスーモといった物件情報サイトを利用する際に「二人入居可」か「ルームシェア可」を条件に入れて1K物件を探すと、同棲できるお部屋だけが検索結果に出ます。
もともと複数人で入居することを想定しているお部屋なので、わざわざ契約前に「同棲できますか?」と確認する必要もありません。
ちなみに、二人入居可の物件は代表1人の名前だけでも、恋人と2人で連名でも契約できます。一方、ルームシェア可の物件は連名でなければ入居できません。
不動産屋から大家さんに交渉してもらう
「二人入居可」や「ルームシェア可」で募集されていない1Kであっても、大家さんが「同棲しても良い」と許可すればカップルで住めます。
結局のところ、賃貸契約の内容を決めるのは大家さんだからです。仲介の不動産屋であれば契約前に大家さんと交渉できるので、事情を伝えて協力してもらいましょう。
不動産屋は契約を成功させるために手伝ってくれます。また、大家さんのなかには「同棲でもいいから空室を減らしたい」と考えている人もいるので、許可を得られる可能性はあります。
不動産屋に相談するのがラクで確実
同棲できる1Kのお部屋を探すなら、最終的に不動産屋に相談するのがラクなうえ、確実です。
お部屋探しのプロなら、1Kのお部屋に住みたい理由を深く掘り下げたうえで、より2人に適したお部屋を紹介してくれることがあります。
1Kで同棲する際の注意点
1Kで同棲する場合は、以下の4つのことに気を付けましょう。
- ・居室は10畳以上
- ・バストイレ別
- ・大きなものを買うときは事前に相談
- ・お互いに一人になる時間を作る
居室は10畳以上
1Kで同棲をする場合は、居室の広さが10畳以上のお部屋にしましょう。6畳は一人暮らしの平均的な広さなので、同棲するとかなり窮屈です。
10畳以上あれば、ベッドとテーブルを置いてもお互いの荷物をなんとか収納できるほどのスペースがあります。
また、1Kはキッチンスペースが4.5畳未満と定められています。そのため、キッチンスペースは限界の4~4.5畳ほどのお部屋がおすすめです。
バストイレ別
必ずバス・トイレ別になっている1Kを探しましょう。ユニットバスにしてしまうと、相手がお風呂に入っている間はトイレに入れません。
また、ユニットバスだと2人分のアメニティを置くスペースがないので、彼女がシアメニティにこだわりがある場合だと収納しきれません。
大きなものを買うときは事前に相談
テレビやスピーカー、卓上ゲーム機など、大きく場所を取るものを買うときは、事前に相手に相談しましょう。
あれもこれも購入してしまうと、片づける場所がなくベッドの上以外生活するスペースが無くなります。
お互いに一人になる時間を作る
お部屋が狭く一緒にいる時間が長いので、お互いに意識して一人に慣れる時間を作る様にしてください。
「毎週月曜と水曜日の夜は好きなことをする」「日曜日は自分たちの趣味に時間を使う」など、同棲のルールを作っておくのも手です。
一人の時間を作らないと自分が思うよりもストレスが溜まってしまうので、適度にリフレッシュするようにしましょう。
1Kで同棲したことのあるカップルの体験談
1Kで同棲したことのあるカップルに、どんな生活になるのか体験談を聞いてみました。
体験談では、いつでも一緒にいたい・節約したい・頻繁にモノを買わないカップルであれば、1Kで同棲しても長続きしそうです。
逆に、一人になる時間が欲しい人・私物が多い人・ストレスを溜めやすい人は、喧嘩に発展して破局に繋がりやすいので、1Kでの同棲には向いていません。
狭い部屋のレイアウト例
Kでの二人暮らしが上手くいくレイアウトを4つご紹介します。1Kで同棲しようと考えているカップルは、ぜひ参考にしてください。
- ・仕切りを使って一人になれる空間を作る
- ・家具はコンパクトなものを配置する
- ・脚付きのベッドを買ってスキマを活用する
- ・収納場所を1ヵ所にまとめる
仕切りを使って一人になれる空間を作る
部屋に仕切りを造って、お互いが一人になれる空間を確保しましょう。家具を仕切りに使うと、場所を有効活用できて良いです。
家具はコンパクトなものを配置する
家具をできるだけコンパクトなものにして、床を占領しないようにしましょう。床がスッキリしていれば、狭苦しさもゆるくなります。
本棚や姿見のような、なくても困らない家具は、できるだけ買わないほうが良いです。
脚付きのベッドを買ってスキマを活用する
脚付きのベッドを買って、下のスキマを収納場所として活用しましょう。
1Kでの二人暮らしだと衣類や小物の収納場所に困ることが多いので、限られたスペースを有効活用する工夫が大切です。
荷物の収納場所を1ヵ所にまとめる
2人の荷物が1ヶ所にまとまるように収納場所を整えれば、使えるスペースが広くなります。一方の壁に家具を寄せるなど工夫しましょう。
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他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
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