「北向きはやめとけって本当?」
「日当たりが悪いお部屋のメリットは?」
北向きのお部屋はあらゆる方角の中で1番家賃が安いです。毎月の生活費を抑えたい人なら検討の余地があります。
しかし、日当たりが悪いお部屋は住み心地が微妙に感じることが多いです。デメリットを理解した上で住まないと後悔することも…。
そこで当記事では、北向きのお部屋の住みやすさについて解説しています。ぜひ参考にしてください。
「北向きは日当たりが悪い」と言われる理由
北向きが日当たりの悪いと言われる理由は、太陽の動きと日本の位置に関係しています。
日本位の緯度では、真夏でも太陽は真上を通る軌道にはならず、常に南に傾いた軌道を通っています。
太陽は、東から昇って西に沈みます。実際は南側を通るので北向きには日光がほとんど当たらないです。
北向きのお部屋に住むデメリットと対策
北向きの最大のデメリットは日光が当たらないことです。日が当たらないことによって3つのデメリットが生まれます。
北向きのお部屋は、日当たりが悪いですが対策次第で快適に過ごせます。
洗濯物が乾きにくい
日当たりが悪いと、洗濯物が乾きにくいです。室内に干しっぱなしにしていると、生乾き臭が発生します。
洗濯物が乾きにくいという悩みは、以下で紹介する3つの方法で対策できます。
洗濯物の間隔をあける
洗濯物の間隔を約10㎝開けることで、風通しが良くなります。
また、丈の長い服は丈の短い服と交互に干すなど、高低差を付けるのも良いです。
浴室や換気扇の下で干す
浴室や、キッチンなど換気扇がある場所で室内干すと良いです。空気の流れを良くしやすいので、洗濯物が乾きやすくなります。
換気扇の下に干すことで、通常の室内干しよりも短時間で乾きやすいので、臭い対策にもなります。
コインランドリーを使う
室内干しが嫌な人や、まとめて洗濯したい人はコインランドリーがおすすめです。
洗濯から乾燥まで一気に出来るので生乾き臭が出にくいです。また、コインランドリーの乾燥機は基本的に業務用なので、ダニやカビが死滅します。
湿気やカビが発生しやすい
日当たりが悪いと湿気が溜まり、カビが発生しやすいです。特に梅雨の時期は窓周辺に湿気が溜まりやすいです。
アレルギーのある人は特に健康被害にも関わります。簡単に対策が出来るので参考にしてください。
定期的に換気する
定期的に換気をすることで、湿気が減りカビの発生を抑えられます。
換気する際は、窓だけでなく玄関や部屋のドアも少し開けて、風の通り道を作ることでしっかりと換気ができます。
窓などを開けても風通しが悪い場合は、エアコンの除湿を付ける。扇風機を首振りで回すなどして風通しを良くしましょう。
除湿器を置く
除湿器を置くことで湿度を40~55%に保てます。カビは湿度60%以上で活発に動くと言われているので、効果的な対策です。
洗濯物を室内で干すときに使えば、乾きやすくなり生乾き臭がしにくいです。
クローゼットや押入れに除湿剤を置く
クローゼットや押入れなどの風が通りにくい場所に除湿剤を置くことで湿気が溜まりにくくなり、カビが発生しにくくなります。
クローゼットや押入れの床にすのこを置いて、通気性を良くするだけで湿気が溜まりにくくなります。
換気するついでに、クローゼットや押入れを開けっ放しにするのも良いです。
布団は布団乾燥機を使う
最低でも1ヶ月に1回は、布団乾燥機にかけましょう。カビやダニは熱に弱いので、布団乾燥機をかければ対策ができます。
布団乾燥機がない人は、専用の掃除機を使う、コインランドリーを利用すると良いです。
冬場は冷え込む
日差しが入りにくいので、室内はかなり冷えます。夏は快適ですが、冬は寒すぎます。
とくに女性や、冷え性の人は生活に大きく影響します。是非参考にしてください
カーペットやコルクタイルを敷く
カーペットやコルクタイルを敷けば、冷えたフローリングとの接触面を減らせます。なかでも、ホットカーペットや断熱性のカーペットがおすすめです。
暖かい空気の約10%は床から外に逃げると言われています。フローリングを覆うことで、温かい空気を室内に保てます。
断熱性カーテンを使う
断熱性カーテンを使うのも良いです。断熱性カーテンは、特殊な素材を使っているので、通常よりも50%近くも保温性が高いです。
また、外からの冷たい空気や、窓の結露により発生した冷気を室内に入れにくくする効果もあります。
室内と外気の温度差で出来る結露も防止できるので、カビ対策にも繋がります。
北向きのお部屋メリット
北向きのお部屋のメリットを3つ紹介します。
ほかの方角に比べて家賃が安い
日当たりが良いお部屋と比べる、同じ物件内や条件が同じお部屋でも家賃が安めに設定されています。
北向きのお部屋は、1日中日当たりが良い南向きよりも4,000円~6,000円ほど家賃が安いことがあります。物件によっては、年間で48,000円~72,000円も家賃を抑えられます
家具・カーテン・床が日焼けしにくい
日当たりの悪いお部屋は、紫外線が差し込みにくいです。カーテンや床、家具などが日焼けしにくいです。
買い替える頻度が減るうえ、床や壁が日焼けしにくいので退去時の原状回復費用が高額にならないので、費用面でのメリットがあります。
夏は涼しい
直射日光が差し込まないので、夏場は涼しくて過ごしやすいです。エアコンを切って日中外出していても、サウナ状態になりにくいです。
室内で過ごすときも、扇風機だけやエアコンを使う場合は温度設定も低めでも快適に生活できます。
方角別の日当たり比較
東西南北すべてのお部屋の特徴をまとめました。お部屋探しの参考にしてください。
南向き | ・一番日当たりが良い ・洗濯物が乾きやすい ・夏場は冷房費が高くなりやすい ・家具や本が日焼けしやすい |
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東向き | ・午前中の日当たりが良い ・夏場でも涼しく過ごせる ・夜は暗く、冷え込みやすい ・午後から干した洗濯物は乾きづらい |
西向き | ・夕方でも日光がお部屋に入る ・夕方から夜にかけてお部屋が暖かい ・朝方は日が入らず、お部屋が暗くて寒い ・夕方は東日がキツくてまぶしい |
北向き | ・どの方角よりも夏場は涼しい ・家具や本が日焼けしづらい ・日当たりが悪く、冷え込みやすい ・午後から干した洗濯物は乾きづらい |
ライフスタイルによって、住み心地の良いお部屋の向きは変わります。
北向き以外のお部屋についての解説は、別の記事でまとめています。上記の表の青い文字を押すと、それぞれの詳しい解説ページに移動します。
一般的には日当たりが良い方角ほど家賃が高いです。南向きのお部屋が最も家賃が高く、東向き、西向き、北向きの順で相場が安くなっています。
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