「IT重説のデメリットとは?」
「スムーズに受けるためのポイントは?」
IT重説は、契約手続きに必要な重要事項説明を自宅で受けられます。遠方に住んでいる人や、忙しくて来店できない人に向いています。
しかし、IT重説にはデメリットも存在します。説明が不十分だと感じたり、通信環境のせいでスムーズに進まないことも…。
そこで当記事では、IT重説のデメリットを解説します。IT重説のメリットや当日までの流れもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
そもそもIT重説とは
重要事項説明をオンライン上ですること
IT重説とは、オンライン上で重要事項説明を受けることです。テレビ電話やテレビ会議システムなどを使って、宅地建物取引士からの説明を聞きます。
2017年10月の法改正により、賃貸契約の重要事項説明をオンライン上で実施できるようになりました。従来は来店が必須でしたが、IT重説なら自宅にいながら説明を聞けます。
不動産の契約では重要事項説明が義務化されている
- ・契約物件の所在地などの情報
- ・法令上の制限
- ・契約の内容に関する事項
- ・室内設備
- ・ライフラインの設備
- ・入居トラブルの連絡先 など
不動産の契約時には、宅建士による重要事項説明が義務化されています。上記は、IT重説の時に確認する内容をまとめました。
重要事項説明とは、宅建士が契約に関する重要事項を説明することです。室内設備や契約条件などを1つずつ確認していきます。
契約書類は手元に用意する必要がある
説明だけならオンラインで可能ですが、実際の契約書類は手元に準備する必要があります。不動産屋が事前に郵送してくれるので、目を通しておくとスムーズに進みます。
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IT重説のデメリットとは?
- ・説明されるのは重要事項説明書のみ
- ・安定した通信環境が必要
- ・静かな場所に移動するのが手間
- ・アプリのインストールが面倒
- ・基本的にカメラオフできない
- ・タイムラグでスムーズな会話が難しい
- ・気が抜けて重要な部分を聞き逃しやすい
説明されるのは重要事項説明書のみ
IT重説のデメリットは、説明されるのが重要事項説明書のみという点です。賃貸借契約書などの説明は義務化されていません。
重要事項説明書と契約書の内容はほとんど同じです。似た書類を2度読み合わせるのは効率が悪いため、重要事項説明のみに絞っています。
安定した通信環境が必要
IT重説のデメリットは、安定した通信環境が必要という点も含まれます。ビデオ会議システムでは動画を映すので、ある程度の通信速度が求められます。
家のネット環境が光回線であれば、問題なく通信ができます。データを受信する「下り」の速度で言うと、10~30Mbpsが目安です。
静かな場所に移動するのが手間
IT重説は、静かな場所に移動するのが手間というデメリットがあります。騒がしい状況だと、雑音のせいで説明が聞き取れません。
自室以外の場所なら、イヤホンやヘッドホンを用意しましょう。マイク付きのものがあれば理想的です。
アプリのインストールが面倒
IT重説のデメリットの1つとして、アプリのインストールも含まれます。新規で登録が必要なZoomやGoogle Meetを使っている業者が多いからです。
不動産屋によって、使っているアプリも違います。事前に、使用するアプリと対応している端末を確認しておきましょう。
基本的にカメラオフできない
IT重説中は、基本的に自分のカメラはオフにできません。国土交通省の資料では「お互いに音声・映像のやり取りができる状態であること」と決められています。
通信トラブルで映像が映らない時は、別の方法で説明を受けられないか確認してください。状況が改善されない場合、不動産屋に来店して説明を受けなければいけません。
タイムラグでスムーズな会話が難しい
IT重説のデメリットには、タイムラグが発生してスムーズな会話が難しいことが挙げられます。音声が途切れてしまって、大切な部分が聞こえないというケースがあります。
気が抜けて重要な部分を聞き逃しやすい
IT重説は、気が抜けてしまい重要な部分を聞き逃しやすいです。自宅だと、リラックスしすぎてしまう人が多いからです。
内容をよく把握しないままでは、入居後トラブルが起こった際に不利になります。読み合わせは30分~1時間で終わるので、集中して宅建士からの説明を聞いてください。
IT重説を受けるならスマホ上でやり取りできる不動産屋がラク
IT重説を受けるなら、スマホ上でやり取りできる不動産屋がラクです。物件紹介からIT重説までを、すべてスマホ上で完結できるからです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は、すべての物件でIT重説に対応しています。今まで契約した人の約20%がIT重説を受けているので、安心して任せられます。
契約手続きに関することはチャットやLINEから気軽に問い合わせできます。「IT重説希望」など、スキマ時間でパっと送信できて便利です。
忙しくて時間のない人でも気軽に利用可能です。遠方に住んでいて現地に行けない人は、ぜひ利用してみてください。
IT重説のメリットは5つ
- ・来店しなくて良い
- ・時間短縮できる
- ・無駄な出費を避けられる
- ・リラックスして説明を聞ける
- ・録音、録画が簡単にできる
来店しなくて良い
IT重説のメリットは、不動産屋へ来店しなくて良いことです。移動の手間や外出の支度がないので、日程の調整がラクになります。
遠方からの引っ越す人でも、自宅で契約手続きを進められます。親が代わりに契約する代理契約の場合、入居者が一緒に説明を受けられるのでトラブルが少ないです。
時間短縮できる
家でIT重説を受ければ、契約手続きの時間を短縮できます。来店して説明を受けると1時間以上かかりますが、IT重説であれば30分程度で終わります。
事前に契約書類を確認しておくと、聞きたい質問内容をまとめておけます。疑問点は、返送前に管理会社に確認してくれるので安心です。
無駄な出費を避けられる
IT重説をするメリットは、無駄な出費を避けられる点です。実際に現地に行く必要がないので、交通費や宿泊費を抑えられます。
物件によっては、契約時と鍵渡し時で2度来店するケースがあります。遠方に住んでいる人ほど、IT重説を活用した方が良いです。
リラックスして説明を聞ける
自宅でIT重説を受ければ、リラックスした状態で説明を聞けます。不動産屋に行くと緊張してしまって「疑問点を質問できなかった」という人は多いです。
契約時は、聞き慣れない専門用語が多く登場します。スマホやパソコンの前で説明を聞くので、調べながらでもIT重説を受けられます。
録音・録画が簡単にできる
IT重説だと録音・録画が簡単にできます。使用するツールの機能で録画ができるので、専用機器の準備が不要です。
IT重説の様子を記録しておけば、言った言わないなどのトラブルを避けられます。重要な箇所を後で見返す時にも便利です。
IT重説を受ける時の流れ【5ステップ】
- 契約書類を郵送で受け取る
- 通信端末を用意する
- 通信環境を確認する
- 宅建士からIT重説を受ける
- 説明に納得できれば署名捺印して返送する
IT重説の流れは全部で5ステップです。スムーズに説明を受けるポイントと併せて紹介します。
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STEP1
契約書類を郵送で受け取る
IT重説を受ける際は、不動産屋から契約書が郵送されるので、IT重説の日までに受け取ります。
説明の2~3日前までに、書類が手元にあると理想的です。当日までに書類に目を通してきましょう。
-
STEP2
通信端末を用意する
書類が届いたら、ネットがつながる通信端末を用意します。パソコンやスマホ、タブレットがあれば問題ないです。
パソコンの場合は、カメラ機能が作動するかを確認してください。自分の顔を映せないと、IT重説ができないのでカメラテストを済ませておきましょう。
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STEP3
通信環境を確認する
端末が用意できたら、通信環境を確認します。IT重説を受ける予定の場所で、通信速度の測定をします。
Googleの検索窓に「インターネット速度テスト」と入れるだけで測れます。IT重説の場合、下り(ダウンロード)が30Mbpsあれば大丈夫です。
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STEP4
宅建士からIT重説を受ける
IT重説の当日は、実際に宅建士からIT重説を受けます。最初に宅建士の免許証を提示されてから、説明が始まります。
所要時間は30~1時間程度です。事前に不明点をまとめておけば、スムーズに進みます。
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STEP5
説明に納得できれば署名捺印して返送する
IT重説に納得できれば、契約書類に署名押印して返送します。返送用の封筒がもらえるので、不備書類が出ないように注意して返送してください。
IT重説に関するよくある質問
IT重説をする時はカメラオフにして良い?
顔は映しておく必要があります。IT重説では、双方向で音声や映像でやり取りができる状態でなければいけません。
IT重説に録画義務はある?
録画義務はありません。言った言わないを避けるために録画しておくと安心です。
IT重説の時間はどのくらいかかる?
30分~1時間かかります。事前に質問をまとめておくと、スムーズに進みます。
IT重説だと事故物件は告知されない?
告知されます。告知義務のあるお部屋であれば、重要事項説明書に記載されます。
IT重説の対応物件かどうかはどこで確認できる?
賃貸サイトの物件情報に載っています。フリーワード検索から探すのもアリです。
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