「賃貸契約時に印鑑証明は必要なの?」
「発行が間に合わない場合はどうする?」
進学や就職を機に引っ越す人は多いです。気に入る物件が見つかったら、できるだけ早く契約してお部屋を抑えたいですよね!
しかし、賃貸契約にはいくつか必要な書類があります。中でも印鑑証明は用意するのを忘れがちで、引っ越し希望日に契約が間に合わないことも…。
そこで当記事では、印鑑証明は必要なのか、発行が間に合わない場合はどうしたらいいのかを解説しています。参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」の営業マン
宅地建物取引士
賃貸の仲介会社「家AGENT」の現役の営業マン。宅地建物取引士の資格を取得している。営業マンとしての経験と専門知識を活かして、お部屋探しや入居審査についての不安や疑問を解決しています。
賃貸契約時に印鑑証明って必要?
基本的には実印と銀行印のみで契約できますが、不動産屋によっては印鑑証明が必要になります。
印鑑証明は、自治体という第三者が、印鑑に正当性があり社会的信頼があることを保証しているという証です。
そのため、連帯保証人になる親が県外に住んでいる場合や、フリーターやフリーランスなどの職業の場合、トラブルを未然に防ぐために印鑑証明を求める大家さんが多いです。
ちなみに、様々な地方から人が集まる東京では、地方と比べて、賃貸契約時に印鑑証明を求められることが多いです。
連帯保証人は印鑑証明必須
連帯保証人は、印鑑証明で「私は連帯保証人になることを承諾した」と意思表示するため、提出が必須です。
連帯保証人が印鑑証明を持っていない場合は、以下で解説する方法で印鑑証明を作ってもらうか、連帯保証人なしで入居できる物件を探す必要があります。
印鑑証明の発行が間に合わない場合は?
印鑑証明を持っておらず、提出期限までに発行が間に合わない場合は、嘘をついたりせずに必ず事情を説明して、提出期限を延ばしてもらうべきです。
印鑑証明は大家さんが入居者の身元を明確にするために必要な書類なので緊急性は無く、丁寧に事情を説明すれば期限を延長してくれることが多いです。
以下の項目で紹介する手順に沿って用意すれば、1週間以内には提出できることがほとんどなので、いつまでに提出できるか伝えましょう。
印鑑証明の作り方
印鑑証明は、賃貸契約以外でも必要になる場合もあるので、登録しておくと便利です。一度登録しておけば、実印をなくさない限り何度でも発行できます。
連帯保証人が印鑑証明を持っていない場合も、同様に役所で印鑑登録してもらえば、印鑑証明書を発行できます。
②役所で印鑑登録する
③印鑑登録証明書を発行してもらう
①実印を用意する
まず、印鑑登録する「実印」を用意しましょう。インク付きのシャチハタや、熱などで劣化しやすいゴム印、名前以外の情報が入ったハンコは、実印登録できません。
また、悪用されることを防ぐために、文具店などで購入できる三文判ではなくオーダーメイドで作ってもらうのが一般的です。
インターネットで注文した場合は、早ければ注文の翌日には実印が届きます。遅くても1週間くらいで届きますが、念のためできるだけ早く注文したほうが良いでしょう。
既に実印を持っているはずだがどの印鑑が実印か分からない、という人は、新しく実印にしたい印鑑を持って役所に行き「改印届」を出せば、新しい印鑑を実印として利用できます。
②役所で印鑑登録する
実印が用意できたら、役所に行って印鑑登録してもらいましょう。印鑑登録の際には、以下の3点が必要になります。
・顔写真付きの本人確認書類
・登録費用(~500円ほど)
顔写真付きの本人確認書類を提出できた場合は、即日で登録できます。
顔写真付きの本人確認書類が無く、代理人に登録してもらった場合は、後日「照会書」が郵送されます。早くて3日~1週間ほどで手元に届くので、書類を記入して再度役所に行きましょう。
③印鑑登録証明書を発行してもらう
印鑑登録できたら、そのまま窓口で「印鑑登録証を発行してほしい」と言いましょう。1枚200円ほどで、すぐに発行してもらえます。
印鑑登録~証明書発行までは、役所の混雑具合にもよりますが、およそ3時間ほどで即日発行できます。
賃貸契約に必要なもの一覧
印鑑証明を含めて、賃貸契約の際に必要になる書類をまとめました。
提出が遅れると入居審査が延びてしまい、入居日が先延ばしになったり最悪の場合審査に落ちることがあるので、提出を求められた書類は早めに用意するべきです。
・納税証明書
・収入証明書
・連帯保証人の納税証明書
・連帯保証人の収入証明書
・通帳のコピー(預金審査の場合)
・住民票
・実印
・印鑑証明書
・銀行口座がわかるもの
・銀行印
・連帯保証人の住民票
・連帯保証人の印鑑証明書
住民票や印鑑証明書は、発行から3ヶ月を過ぎたものは無効になるので注意しましょう。
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