「1Kに住むのはやめたほうがいい?」
「ワンルームと比べてどっちがいい?」
1Kは一人暮らしに最も人気の間取りです。ゆっくり過ごせる居室とキッチンや水回りを分けられるので、生活にメリハリが出て過ごしやすいですよ!
しかし「ワンルームより家賃が高い」「思ったより狭いからやめたほうがいい」など、ネガティブな声も聞きます。
そこで当記事では、1Kの住み心地や向いている人の特徴を解説します。1Kを探す際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
1Kはやめたほうがいい?
家賃を最優先で抑えたいならやめたほうがいい
- ・家賃はできるだけ抑えたい
- ・自炊はまったくしない
- ・友人や恋人を呼ぶ予定がない
- ・帰ったら寝るだけの人
- ・掃除の手間を省きたい
1Kは、家賃を抑えるのが最優先ならやめたほうがいいです。広さが同じようなワンルームと比べると、家賃が5千~1万円ほど高く設定されているためです。
居室が独立しているので、基本的な住み心地はワンルームより1Kのほうが上です。ただし、自炊しない人や帰ったら寝るだけの人なら、メリットが感じられないのでもったいないです。
新社会人などで収入に余裕がないうちは、ワンルームにを中心に探すのもアリです。
生活スペースを分けたいならおすすめ
- ・自炊予定がある
- ・友人や恋人を呼びたい
- ・プライバシーを確保したい
- ・暑さや寒さが苦手
- ・家にいる時間が長い
生活スペースを分けて快適に過ごしたいなら1Kを選びましょう。キッチンと居室の間に仕切りがあることで、料理中のニオイが服や寝具に付きません。
また、玄関から居室が直接見えないので、来客時のプライバシーが気になりません。居室の話し声が、外の廊下に漏れずらいのも特徴です。
自炊したい人や在宅時間の長い人は、ストレスなく過ごせる1Kに住むのが適しています。
間取りに迷ったら不動産屋に相談するべき
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1Kは一人暮らしに最も選ばれるお部屋
間取り | 割合 | |
---|---|---|
1位 | 1K | 33% |
2位 | 1R | 23% |
3位 | 1DK | 18% |
4位 | 2DK | 8% |
4位 | 1LDK | 8% |
6位 | 2K | 5% |
7位 | その他 | 4% |
- 調査内容
1Kは居室とキッチンに仕切りがある間取り
1K | ワンルーム |
---|---|
1Kとは、居室が1つでキッチンスペースが4.5畳未満の間取りのことです。トイレやお風呂などの水回りは、キッチンか廊下に面しているお部屋が多いです。
ワンルームとの違いは、居室とキッチンを分ける仕切りの有無のみで、設備の差はありません。キッチンが4.5畳以上なら1DK、8畳以上なら1LDKと呼ばれます。
1Kに多い広さは18~27㎡
専有面積 | 1Kの物件数【東京23区】 |
---|---|
~15m² | 1,358件 |
15~18m² | 6,737件 |
18~21m² | 12,956件 |
21~24m² | 9,713件 |
24~27m² | 10,326件 |
27~30m² | 3,013件 |
30m²~ | 2,184件 |
不動産屋専用のデータベース「ATBB」調べ(2023年5月24日時点)
不動産屋専用のデータベースで1Kの広さを調べてみました。お部屋全体の広さを示す専有面積だと、18~27㎡の1Kが多かったです。
居室の広さは6~8畳と、一人暮らしには十分な広さです。キッチンスペースの平均は2畳ほどなので、収納場所として使うのは難しいです。
1Kは物件数も豊富
物件数【東京23区】 | |
---|---|
ワンルーム | 26,210件 |
1K | 43,103件 |
1DK | 10,154件 |
1LDK | 13,162件 |
不動産屋専用のデータベース「ATBB」調べ(2023年5月24日時点)
東京23区内の物件数で比較すると、1Kはワンルームより約1.5倍、1LDKより3倍多いです。物件数が多いほど、エリアや設備などの希望条件にマッチしたお部屋が見つかりやすいです。
注意点として、物件数が多すぎると迷って絞り切れない可能性があります。自分で探すより、不動産屋に相談して住みやすいお部屋を紹介してもらうのがおすすめです。
1Kに住むメリット
- ・キッチンと居室を分けられる
- ・仕切りでプライベートを守りやすい
- ・トイレやお風呂の音が聞こえづらい
キッチンと居室を分けられる
- ・料理中のニオイが居室に広がらない
- ・夏の生ゴミ臭が気にならない
- ・冷蔵庫の作動音が聞こえない
1Kに住む大きなメリットは、キッチンと居室を分けられる点です。衣服や寝具に料理中のニオイが付きにくいほか、夏の生ゴミ臭で気分が悪くなることもありません。
冷蔵庫によくある「ブーン」という作動音によるストレスも溜まりません。音やニオイに敏感な人は、1Kがおすすめです。
仕切りでプライバシーを守りやすい
居室の間に仕切りのある1Kなら、玄関から居室への視線が遮られます。郵便や宅配の人に対応する際も、お部屋の中を気にせずに済みます。
1Kは、玄関ドアと居室の間にキッチンのある間取りがほとんどです。居室での会話が外に漏れずらいので、友人や恋人を呼びたい人や、電話が多い人にも向いています。
トイレやお風呂の音が聞こえづらい
仕切りがあるため、トイレなど水回りの音が居室まで聞こえにくいです。
ほとんどの1Kでは、トイレやお風呂はキッチンか廊下に面します。居室と直接つながっていないので、誰かが使用中でも気になりません。
ワンルームの場合は、すべてのドアが居室と接しています。どうしても距離が近いため、意識せずとも音が聞こえてしまいます。
1Kに住むデメリット
- ・家賃がワンルームより高い
- ・掃除が面倒
- ・扉に圧迫感があって狭い
- ・エアコンの風がキッチンまで届かない
家賃がワンルームより高い
ワンルーム | 約4.0万円 |
---|---|
1K | 約4.9万円 |
- 調査内容
1Kとワンルームの家賃を比べると、1Kのほうが約0.9万円高いです。建築コストがかさむうえ、設備や収納の整ったお部屋が多いためです。
1年間で考えると10万円以上の差です。住み心地よりも家賃の安さを重要視する人であれば、ワンルームに住んで趣味や貯金に回したほうが快適な暮らしを送れます。
掃除が面倒
1Kだと、仕切り部分にほこりが溜まりやすく掃除が大変です。ずぼらな人は、段々と掃除が面倒になってゴミ屋敷のようになってしまうことも考えられます。
1Kに住むなら、掃除の手間を減らしておくのがポイントです。床に服を置かない、隙間ができない家具を選ぶなどの小さな工夫でもラクになります。
扉に圧迫感があって狭い
扉がある分、1Kは同じ専有面積のワンルームと比べて狭く感じます。20㎡未満のコンパクトな1Kだと、居室にいるだけでストレスが溜まる人も一定数います。
圧迫感を減らすために、荷物が少ない人は、背の低い家具を設置して空間を広くしましょう。荷物が多い人は、アルミラックなどで収納を工夫してください。
エアコンの風がキッチンまで届かない
1Kはキッチンまでに距離や仕切りがあるので、エアコンの風が届きにくいです。夏は暑くて冬は寒く、気温変化に弱い人はお風呂上りや料理中に体調を崩す可能性があります。
気温差の対策として、小型の電気ヒーターや扇風機を置くのがおすすめです。居室の冷暖房効率が良い分、トータルの電気代は安くなりやすいです。
1Kのお部屋を探すときの注意点
- ・キッチンが狭すぎないか
- ・収納スペースが充分か
- ・風呂トイレ別になっているか
- ・冷蔵庫がキッチンに置けるかどうか
キッチンが狭すぎないか
1Kのお部屋を探すなら、キッチンの広さを確かめてください。一人暮らし向けの1Kでは、まともに料理できないレベルの狭いキッチンが多いです。
コンロが2口あるか、まな板や食器棚は置けそうかなどは、お部屋の写真である程度判別できます。自炊予定の人は重点的にチェックしておきましょう。
収納スペースが充分か
収納スペースの広さは見落としがちなポイントです。1Kのクローゼットは狭いため、服やシーズン家電の収納場所に困る人が多いです。
広さの目安は、幅130cm×奥行き35cmのクローゼットです。横幅で言うと、両手を軽く広げたサイズほどあれば充分です。
風呂トイレ別になっているか
1Kの物件は、風呂とトイレが一緒になったユニットバスが多いです。家賃は安いですが、人を呼びづらかったり、ニオイが気になるなどデメリット面の方が目立ちます。
住みやすさを意識して1Kを選ぶのであれば、風呂トイレ別の方を強くおすすめします。
冷蔵庫がキッチンに置けるかどうか
一人暮らしの1Kは、冷蔵庫がキッチンに置けるかどうかもチェックしておきましょう。キッチンの広さが2畳程度しかないと、冷蔵庫を居室に置かざるを得ません。
料理中の動線が悪くなるので、自炊予定の人ほど気をつけてください。間取り図だけで判断せずに、必ず内見で確かめたほうが良いです。
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