「一人暮らしの1ヶ月のガス代はいくら?」
「冬はどれくらい高い?節約方法は?」
光熱費は、生きていくうえで必要な出費です。少しくらいなら高くても、仕方ないと考えて支払う人は多いものです。
しかし、一人暮らしの平均ガス代を知っておかないと、思った以上の金額になっていることもあります。
そこで当記事では、一人暮らしの1ヶ月の平均ガス代や、都市ガスとプロパンガスでの費用比較を解説します。一人暮らしでガス代を抑える方法もあるので、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
一人暮らしの1ヶ月の平均ガス代はいくら?
一人暮らしの1ヶ月の平均ガス代は3,331円
総務省統計局公表の「2022年度 単身家計調査」の結果によると、一人暮らしの1ヶ月の平均ガス代は3,331円です。
2021年度は3,001円、2020年度は3,021円と金額の誤差は数百円程度です。余裕を持たせるために、月のガス代を4,000円確保しておくと安心できます。
四半期ごとの平均ガス代まとめ
1~3月 | 3,892円 |
---|---|
4~6月 | 3,387円 |
7~9月 | 2,345円 |
10~12月 | 2,777円 |
一人暮らしのガス代は、冬の1~3月が最も高くなります。理由は、冷えた水を温めるために、時間や熱量が倍近くかかるからです。
また、冬はお湯の温度を上げる人が多いです。温度を1度上げるだけで、ガス代が0.3~0.5円増えます。お湯の温度を高めに設定する人は、ガス代が高くなりやすいです。
一人暮らしの1ヶ月の平均ガス使用量は5㎥
世帯人数 | 平均使用量 |
---|---|
1人 | 5㎥ |
2人 | 7㎥ |
3人 | 9㎥ |
平均使用量参照:一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター
一人暮らしの1ヶ月の平均ガス使用量は5㎥です。冬だと7㎥ほどまで上がります。
一人暮らしでガス使用量が10㎥を越えた場合は使い過ぎと言えます。温度が高すぎないか、お湯を出しっぱなしにしていないかなど確認してください。
都市ガスとプロパンガスでは料金に差が出る
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
基本料金 | 1,650円 | 759円 |
従量料金/㎥ | 145.31円 | 308円 |
※東京23区の料金比較
上記は、2023年9月時点のプロパンガスは都市ガスの料金まとめです。この金額を基に、一人暮らしの平均ガス使用量・冬のガス代想定を計算していきます。
一人暮らしの平均ガス使用量での費用比較
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
基本料金 | 759円 | 1,650円 |
5㎥使用した場合 | 727円 | 1,540円 |
月額合計 | 1,486円 | 3,190円 |
※小数点は四捨五入
一人暮らしの平均ガス使用量を基に、都市ガスとプロパンガスの料金を比較しました。結果、1ヶ月のガス代は2倍近く差があります。
都市ガスはもともと公共料金だったため、基本料金が安いです。ガスの供給方法は地下の配管を通すので、人件費などのコストが低めです。
一方でプロパンガス(LPガス)は、会社ごとの自由料金です。ガスボンベを運ぶ人件費がかかる、市場価格によって変動するため価格設定が高いです。
一人暮らしの冬のガス使用量での費用比較
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
基本料金 | 759円 | 1,650円 |
7㎥使用した場合 | 1,017円 | 2,156円 |
月額合計 | 1,776円 | 3,806円 |
※小数点は四捨五入
冬はお湯の温度を上げる人が多く、ガス使用量も増えます。ガス代で言うと月500~1,000円ほど高くなります。
お湯の温度を高めに設定する、毎日湯船を沸かすという人は、冬のガス代を多めに確保しておいた方が良いです。
都市ガス対応エリアならプロパンガスの物件は避けるべき
こだわり条件で「都市ガス」を選択すべき
都市ガス対応エリアならプロパンガスの物件は避けるべきです。ガス代が高くなるので、毎月の支出を抑えたい人にプロパンガスは向いていません。
お部屋探しのこだわり条件で「都市ガス」を選択してください。ガスの種類は、基本的に物件詳細に明記されています。
都市ガスの賃貸物件を効率的に探す方法
都市ガスの物件は人気があり、空室が出ても条件の良い物件はすぐに埋まってしまいます。良い物件に申し込むには常に最新の募集情報を手に入れることが重要です。
効率的に探したいなら当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」がおすすめです。LINEなどで条件を伝えるだけで希望に合うお部屋を提案できます。
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一人暮らしのガス代を抑える15の方法
キッチン周りでガス代を抑える方法
- ・野菜の下ゆでにはレンジを使う
- ・冷凍物はレンジで解凍してから調理する
- ・お湯は電気ケルトで沸かす
- ・短時間で料理できる炒め物を中心に食事を作る
- ・火は強火にせずできるだけ中火を使う
- ・鍋に蓋をして熱を逃がさないようにする
- ・食器類はできるだけ冷水で洗う
- ・お湯で洗うなら溜め洗い用の桶を使う
キッチン周りでガス代を抑える方法は主に「ガスコンロの使用時間を短縮」「お湯を使い過ぎない」ことです。最低でもこの2つを気をつければ、ガス代を節約できます。
特に料理は、電子レンジや電気ケトルを使えば時間の短縮ができるので、電気代も高くなりにくいです。ガスコンロの火は、鍋底をはみ出さないように中火で料理しましょう。
お風呂・洗面所でガス代を抑える方法
- ・お湯に浸からずシャワーで済ませる
- ・温度は40℃以下に抑える
- ・浴槽に溜める湯量を少なめに調整する
- ・洗い流すとき以外はシャワーを止める
- ・お湯の量を調節できるシャワーヘッドに変更
- ・お風呂の熱を逃がさない保温シートを活用する
お風呂・洗面所でガス代を抑える方法は主に「お湯の温度を上げ過ぎない」「お湯を使い過ぎない」ことです。
温度を40℃以下に抑えて、節水シャワーヘッドに取り換えるだけでも十分な節約になります。水道料も抑えられるので、一石二鳥です。
都市ガスならガス会社を見直すのもアリ
2017年4月に、エネルギーシステム改革の一つとして「ガスの自由化」が開始になりました。電気同様に、ガス会社を自分で選べます。
対象は「都市ガス」のお部屋です。地域電力会社だけではなく、値段が安い民間のガス会社を選ぶことで、ガス代を抑えられます。
会社によっては電気とガスのセットプランがあり、単体契約よりさらにお得になる場合があります。
自分のガス代が高いと思った人は、各ガス会社のシミュレーションを利用して安い会社を探すと良いです。
いきなり高額になった時はガス漏れを疑うべき
- ・ガスの元栓の閉め忘れをしていないか
- ・元栓のキャップがとれていないか
- ・ガスメーターのランプが赤く点滅していないか
- ・ガス機とガス栓をつなぐホースに亀裂がないか
いきなり高額になった場合はガス漏れを疑うべきです。ガス特有の臭いがしなくても、どこかしらから漏れている可能性があります。
ガス漏れが確認できた場合は、契約中のガス会社に至急電話してください。ガス栓近くに、緊急連絡先の電話番号が記載されています。
また、プロパンガスの人は「市場で急激に液化石油ガス(LPG)が高騰してないか」も確認してください。市場の原料価格が高騰すると値段が跳ね上がりやすいです。
一人暮らしのガス代に関するよくある質問
一人暮らしのガス代が5,000円になるのはなぜ?
一人暮らしのガス代が5,000円になるのは「お湯の使い過ぎ」「設定温度が高い」の2つが理由です。
一人暮らしでも、毎日湯船に入る・食器を洗うときにお湯を出しっぱなしにしている人であれば、月のガス代が5,000円以上になります。
一人暮らしでガス代8,000円じゃ高すぎる?
一人暮らしでガス代8,000円は高すぎます。プロパンガスだったとしても、使い過ぎです。
冬のガス代で考えても高額なので、お湯の使い方を見直してください。もしくは、契約中のガス会社を見直したほうが良いです。
プロパンガスで月3,000円以下に抑えられる?
プロパンガスでも月3,000円以下に抑えられます。先に紹介した14の節約方法を試してみてください。
一人暮らしのガス代は性別によって変わる?
女性のほうがお風呂の時間が長い分、ややガス代が高くなりやすいです。
オール電化とガス併用どっちがお得?
一人暮らしならガス併用のほうが1,000円ほどお得です。
関西電力によると、一人暮らしのオール電化の電気代は月11,415円です。併用の場合は電気代6,808円+ガス代3,331円で、合計10,139円です。
年間で12,000円近く差が出るので、一人暮らしであればガス併用の賃貸物件を探したほうが良いです。
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