「大熊町の住みやすさは?」
「移住するとどんなメリットがある?」
都心から地方に移住して新たなチャレンジを始めるのは夢がありますよね。最近は在宅ワークや多様な働き方が進み、都市部を離れて郊外に移住する人も多いです。
当記事では、少しでも移住を考えている人向けに、新たな挑戦にピッタリでこれからの可能性に満ちている「福島県 大熊町」の住環境を紹介しています!ぜひ参考にしてください。
大熊町はどんな町?
大熊町について | |
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所在地 | 福島県浜通り地方 中央部 |
人口 (2022年10月末現在) |
10,032人(3,911世帯) ※居住人口は別途 |
面積 | 約78.71km² |
都市部へのアクセス |
▶車 大熊町~東京駅周辺:約3時間 大熊町~仙台駅周辺:約1時間30分 大熊町~郡山駅周辺:約1時間30分 大熊町~いわき駅周辺:約1時間 |
移住支援制度 |
①福島県12市町村移住支援金 ②住宅取得補助制度 ③賃貸住宅家賃補助制度 ④省エネリフォーム補助制度 ⑤次世代モビリティ導入補助制度 ⑥その他補助金多数 |
不動産情報 |
▶おおくままちづくり公社(大熊町移住定住支援センター) ※町内物件の個別案内の相談も可能 |
自然・施設 |
・おおくまーと ・ほっと大熊 ・坂下ダム ・ネクサスファーム ・linkる大熊 ・大熊インキュベーションセンター ・学び舎ゆめの森(2023年度完成予定) |
独自ポイント |
・2023年度に新しい学校が完成予定 ・2024年度オープン予定で駅前開発が進んでいる など |
震災からの復興を着実に進めている町
大熊町は福島県浜通り地方の中央部に位置する町です。2011年3月に、東日本大震災の影響で全町避難を経験しています。
2019年に避難指示が一部解除され、2022年には町の中心部も解除されています。現在でも官民が力を合わせて復興に取り組んでいます。
新しい商業施設や宿泊施設がオープンしていて、大熊町の新しい住宅地に住む人の他、近隣市町村から通う人もいます。
全国からさまざまな人が集まっている
もともと住んでいた人だけでなく、復興に関する新しい取り組みのため移住者も多く集まっています。
まだ便利とは言えない住環境ですが、建設中の教育施設があったり、駅前の再開発も始まっていて今後の可能性に満ちています。
大熊町の5つの住みやすさポイント
- 車やバス30分圏内に生活に必要な施設がある
- 都市部にアクセスしやすい
- 新しい挑戦にピッタリの環境
- 比較的温暖な気候で過ごしやすい
- 移住支援制度が手厚い
①車やバス30分圏内に生活に必要な施設がある
大熊町にはまだお店の数が少ないですが、車やバスで30分圏内に、近隣市町村のお店や病院が揃っています。
例えば、車に乗れば約15分で行ける富岡町には「さくらモール」などの大型スーパーや、公立病院もあります。
車や路線バスの他、運賃が無料の生活循環バスで移動できるのも嬉しいポイントです。
②都市部にアクセスしやすい
車の場合、都市部のいわき市に約1時間で行けます。郡山市には約1時間半、東京には約3時間で行けます。
必要に応じて都会に行きやすいのは魅力です。鉄道も運転は再開していて、今後再開発が進むにつれて便利になっていく期待があります。
③新しい挑戦にピッタリの環境
復興支援や新しい挑戦のために、すでに県内外から人が集まってきています。現在もさらなる復興のため、知恵や人手が求められています。
町内には大規模な起業支援施設がオープンしていて、今後は商業施設も増えていくため新しいチャンスが広がっています。
④比較的温暖な気候で過ごしやすい
太平洋の影響を受けた気候で、夏は海風が涼しく、冬は比較的温暖で1年を通して過ごしやすいです。
東北地方は雪が積もるイメージがありますが、大熊町はほとんど積雪がありません。雪の少ない町からの移住でも大きなギャップを感じずに生活できます。
⑤移住支援制度が手厚い
大熊町は全国的に見ても移住支援制度が手厚く、主に住宅や引っ越しに関するさまざまなサポートが受けられます。
自分が対象になる補助金の有無は、移住前に必ずチェックしておきましょう。
大熊町の移住支援制度について
- 福島県12市町村移住支援金
- 住宅取得補助制度
- 賃貸住宅家賃補助制度
- 省エネリフォーム補助制度
- 次世代モビリティ導入補助制度
- その他補助金多数
①福島県12市町村移住支援金
県外から大熊町に移住する人は、就業や起業などの条件を満たすと単身で最大120万円、2人以上の世帯なら最大200万円の支援金が受け取れます。
「12市町村」とは過去に原発事故で避難指示の対象になった地域のことで、全国の地域と比べて支援金の金額が約2倍になっています。
②住宅取得補助制度
町外からの移住をきっかけに大熊町で住宅を取得する人は、条件を満たすと手厚い補助金が受け取れます。
補助金額は、中古を購入してリフォームする場合は最大750万円、新築で「ZEH基準」を満たす場合は最大920万円です。
ZEH基準とは、従来の省エネ基準よりさらに環境に優しい基準のことです。補助を受けて性能の高い住宅に住めるのは魅力です。
③賃貸住宅家賃補助制度
大熊町では、賃貸住宅を借りて移住する場合にも家賃補助があります。補助金額は最大4万円で、家賃の2分の1が限度です。
補助金を受け取るためには、物件に関する条件や、転入後に5年以上住むなどの条件をすべて満たす必要があります。
④省エネリフォーム補助制度
住宅のエネルギー消費性能を向上するためのリフォーム費用に対して、最大150万円の補助金が出る制度があります。
建物の断熱材や窓ガラス、窓枠の他、オール電化にするためエコキュート(給湯機)などの導入にかかった費用が対象で、リフォーム費用の3分の2まで補助が受けられます。
⑤次世代モビリティ導入補助制度
大熊町での生活のために環境に優しい車を購入する場合、補助金が出る制度があります。
補助金額は購入費用の最大3分の1までで、電気自動車(EV)と燃料電池自動車(FCV)は上限100万円、プラグインハイブリッド自動車(PHV)は上限40万円です。
自家用車だけでなく、事業用の車も対象になる制度です。補助金が出ないケースもあるので、購入する前の確認は必須です。
⑥その他補助金多数
補助金の内容 | |
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引っ越し費用補助 | 県外から2人以上で転入する世帯の引っ越し費用の補助(最大20万円) |
太陽光パネル導入補助金 | 住宅に太陽光パネルを設置する際に最大出力(kW)×10万円の補助 |
蓄電池導入補助金 | 住宅に蓄電池を設置する際に最大充電量(kWh)に応じた補助(最大50万円) |
庭木への補助 | 自宅や事務所への植栽や庭木の設置費用を2分の1(最大20万円まで)補助 |
大熊町には住まいや引っ越しに関するさまざまな補助制度があります。また、就業や創業・起業、テレワークなど仕事面のサポートも手厚いです。
各制度の詳細は大熊町の公式ホームページでチェックしてみてください。また、申請する前に町役場の担当者の方にも相談しましょう。
大熊町への移住相談でよくあるQ&A
住める家はある?
賃貸と購入どちらもあります。
賃貸住宅は2022年現在、町営アパートが40戸、民間アパートが3棟40戸あります。
戸建ては売買物件がほとんどで、修繕が必要なケースが多いです。
廃炉関係以外の仕事はあるのか
通勤圏内に多様な求人があります。
大熊町で仕事が見つからない場合、通勤圏内の近隣市町村に多様な求人があります。
廃炉関連企業の事務職や、ホテルなどの求人もあります。
農業はできる?
大熊町の担当課に相談が必要です。
1人で営農を始めるのは現状は難しいです。ただ、農業に就きたい場合、どのような方法があるか町に問い合わせてみるのは手です。
町では最先端の技術を導入した植物工場でのいちご栽培など、新たな取り組みも進められています。
町内の娯楽施設の有無
現状は娯楽施設がほぼありません。
町内には現状、大型スーパーやアミューズメント施設がありません。宿泊温浴施設やスポーツ施設はオープンしています。
周辺環境が心配な人は、何度か下見に行ってみたほうが良いです。
どんな人が移住に向いている?
町の直面する課題に興味が持てる人に向いています。
大熊町は地域で力を合わせて復興に向けた取り組みを重ねています。
町が直面している課題の解決に興味を持っている人や、経験を生かせる人の移住は特に歓迎してもらえます。
学び舎ゆめの森の教育方針に賛同できる子育て世帯の移住先としてもおすすめです。
大熊町の注目スポット5選
- おおくまーと
- ほっと大熊
- linkる大熊
- 大熊インキュベーションセンター
- 学び舎ゆめの森
①おおくまーと
2021年4月にオープンの、買い物や休憩、食事ができる商業施設です。コンビニや雑貨店、電器店など、日用品が揃えられるお店が入っています。
飲食店では新鮮な海鮮を使った魚料理や和食が食べられます。モーニングやランチにピッタリの喫茶店もあります。
美容室やコインランドリーもあって、大熊町に住む人々の生活を支えています。
②ほっと大熊
2021年10月に完成した宿泊温浴施設です。多様な宿泊部屋や大浴場があり、泊まりでも日帰りでも利用できます。
サウナや水風呂、休憩所のマッサージ機や自動販売機など、設備が充実しています。また、町民は一般料金よりも安く宿泊できます。
③linkる大熊
ほっと大熊と同時期にオープンした複合施設です。スポーツ施設や多目的ホール、音楽スタジオや研修室など、さまざまな設備が充実しています。
運動したり図書コーナーでゆっくりしたり、色々な過ごし方に対応しています。授乳室やキッズルームも備えています。
おおくまーと、ほっと大熊と同じく大熊町の「町交流ゾーン」にあります。全施設が新しく綺麗で、無料Wi-Fiが使えるのも嬉しいポイントです。
④大熊インキュベーションセンター
旧:大野小学校から生まれ変わった起業支援拠点で、2022年7月に開所しています。大熊町で新たなチャレンジを始める企業や起業家が集まる場所です。
施設内には貸事務所やシェアオフィス、校舎の趣を残した会議室などがあります。
コワーキングスペースや交流スペース、売店もあり、地域住民との交流やイベント・セミナーに使えます。
⑤学び舎ゆめの森
中学校までの義務教育、認定こども園、預かり保育、学童保育を一体にした革新的な学校で、2023年度の完成を予定しています。
教育施設の新設の他、駅前の開発も進んでいます。大熊町は、現状はまだ不便でもこれからの発展が期待できます。
新しいチャレンジを始めたい人や地域おこしに興味がある人は、ぜひ移住先として検討してみてください。
移住の不安は大熊町移住定住支援センターに相談できる
大熊町は現状、合う人と合わない人が明確に分かれる住環境です。移住を考えている場合は「大熊町移住定住支援センター」に相談してみてください。
移住相談の対応を町が「一般社団法人おおくままちづくり公社」に委託していて、2022年4月に大熊町の旧大野児童館をリフォームした相談窓口が開所しています。
窓口の詳細や移住に関する情報は、大熊町の移住定住ポータルサイトと、おおくままちづくり公社のホームページでチェックできます。