
引っ越しの際に、実家もしくは旧居からペットを連れていく場合は3つの移動方法があります。
②ペット輸送専門業者に依頼
③ゲージにいれて自分で連れて行く
今回は、それぞれの移動方法のメリット・デメリットや費用などについて解説していきます。
また、少しでもペットのストレスを少なくする方法や、引っ越し後におこなうペットの手続き、どうしても飼えない場合の対処方法も紹介します。
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①ペットを運べる引っ越し業者を利用
遠距離の引っ越しをする人で、できる限り引っ越し作業の手間を増やしたくないという人は、ペットも一緒に運んでくれる引っ越し業者の利用をおすすめします。
ペットも運んでくれる引っ越し業者であれば、ペット専用のゲージの用意があったり、ペットに負担がかかりにくい最善の方法で運んでくれます。
ペットの運送は、国土交通省が定める「標準引越運送約款」によって、家財を積んだトラックのスペースに乗せてはいけないと決められているため、別の車両で運ばれます。
デメリットとしては、ペットを運んでくれる業者を探す手間があるうえ、別途引っ越し費用が追加になるため割高になることです。
ペットを運べる業者の引っ越し費用目安
引っ越し業者のペット輸送運賃は、業者によってバラバラです。しかも、明確な金額を出しているところがほぼ無いので、一度問い合わせてみましょう。
以下は、唯一公式サイトに金額が記載されていたヤマトホームコンビニエンスの費用目安です。
猫 | 大型犬 | |
---|---|---|
東京→大阪 (約510km) |
約38,000円~ | 約45,600円~ |
東京→福岡 (約1,000km) |
約46,000円~ | 約55,200円~ |
※航空機併用便の金額
ペットの種類や大きさ、移動距離によっては10万近くかかる場合もあるので、必ず利用前に見積もりを依頼して確認しておきましょう。
ペットを運んでくれる業者一覧
大手引っ越し業者の中で、ペットを運んでくれる業者と、対応してくれるペットの種類をまとめました。
業者名 | 対応ペット |
---|---|
ヤマトホームコンビニエンス | 犬・猫、地域によって鳥・爬虫類・熱帯魚も可能 |
サカイ引越センター | 熱帯魚などの水中生物以外 |
ハート引越センター | 犬・猫・鳥・熱帯魚 |
赤帽引越運送 | 小型犬・猫 |
アート引越センター | 要問い合わせ |
アーク引越センター | 要問い合わせ |
また、どの引っ越し業者も「生後3ヶ月未満」の動物は場合によって輸送できない可能性があるので、事前にペットの年齢を伝えておくと話が進みやすいです。
②ペット輸送専門業者に依頼
ペットの負担を最優先に考えるのであれば、ペット輸送専門業者に依頼しましょう。
ペット輸送専門業者は、その名と通りペットに特化しているため、ペット目線で社内環境を整えて目的地まで運んでくれます。そのため、1番ペットへの負担が少ないです。
また、引っ越し業者と違い、ペットの取り扱い種類が豊富です。犬や猫はもちろん、うさぎやハムスターなどの小動物・鳥・爬虫類・魚類なども運んでくれます。
ただし、引っ越し業者と別で探さなくてはいけない手間と、引っ越し業者費用+ペット輸送費用で別々にお金がかかるため、費用がかさみます。
ペット輸送専門業者一覧と費用目安
ペット輸送専門業者一覧と取り扱いペット、東京⇔大阪間の費用目安をまとめました。
以下の業者は全国対応してくれるので、長距離引っ越しでも安心して利用できます。
業者名 | 費用目安 (東京⇔大阪) |
対応ペット |
---|---|---|
エイチケイEXPRESS | 約40,000円 | 犬・猫・鳥・小動物・爬虫類・魚類・昆虫など |
ワンダフル | 約70,000円 | 犬・猫・鳥・小動物・亀など |
わんにゃん ハイヤー |
要問合せ 50km以上割引 |
犬・猫・鳥・小動物など |
ワンニャンキャブ | 約40,000円 | 犬・猫・鳥・小動物・爬虫類・魚類・昆虫など |
湘南ペット ハイヤー |
約60,000円 | 犬・猫・鳥・小動物・爬虫類・魚類など |
ドリーム エクスプレス |
約70,000円 | 犬・猫・鳥・小動物・爬虫類・魚類・昆虫など |
ちなみに、ワンニャンキャブは動物輸送歴20年以上の専門業者なうえ、動物園の動物輸送もおこなっているので特におすすめです。
動物の種類も特に問わないため、珍しい動物を飼っている人はワンニャンキャブに問い合わせてみください。
また、エイチケイEXPRESSは動物病院・ペットホテルと連携しているので、万が一体調がすぐれなくなった場合や引っ越し日時がずれた場合でも安心できます。
ペットタクシーを使えば飼い主も同乗できる
ペットタクシーが利用できる業者であれば、飼い主もペットと一緒に移動できます。
ペット料金にプラスしてタクシー利用料金が加算されるので割高になりますが、飼い主が一緒にいるためペットのストレスがかなり少ないです。
ただし、基本的に同乗者は1名なので、家族全員で移動はできません。
③ゲージにいれて自分で連れて行く
短距離~中距離の引っ越しの場合で費用を極力抑えたい人は、ゲージに入れて自分でペットを連れていくことをおすすめします。
自家用車がある人は、ゲージに入れるかきちんとリードに繋いで逃げないようにして一緒に移動しましょう。
公共機関を使う場合は、基本的にペットは手荷物扱いになります。
新幹線で移動する場合
新幹線で移動する場合は「普通手回り品きっぷ(290円)」を、1ケースにつき1枚、別途購入しなければいけません。
普通手回り品きっぷは、券売機では購入できないのでみどりの窓口で購入してください。
ペット専用の置き場所がないため、足元か膝の上におくしかありません。
ちなみに、指定席券を2枚購入してペットを置くことは、JRの規則によって禁止されています。あくまでも席は「人」用です。
ペットのために指定席を用意してしまうと、JR規則の「指定席券2枚の同時使用は禁止」に該当するため、最悪の場合下車を求められる可能性があります。
また、小型犬・猫・小動物・インコなどの小型鳥類以外の動物は、新幹線に持ち込めないのでご注意ください。
飛行機で移動する場合
飛行機で移動する場合は客室内に持ち込めないため、貨物扱いとなります。
そのため、暑さに弱いパグ・フレンチブルドッグ・ブルドッグなどの短吻種犬は、一緒に引っ越せない可能性があるのでご注意ください。
利用料金は、ANA・JALは6,000円、スカイマークは5,000円が標準価格です。
飛行機で移動する場合の手続きは、搭乗日当日に出発カウンターにて同意書や確認書を提出し、ペットを預けるだけです。
引っ越し繁忙期である1月~4月の時期は、飛行機の貨物置場がいっぱいになる可能性があるので、事前に電話で予約しておくことをおすすめします。
ストレスなくペットを移動させる方法
ペットの種類別に、ストレスを軽減させつつ引っ越しする方法を紹介します。
犬
犬と一緒に引っ越しする際は、以下の3点に注意すればストレスを軽減できます。
・ゲージに自分の臭いが付いた衣類を入れる
・事前にゲージに入る癖付けをしておく
また、長距離移動対策でトイレシートを多めに入れて、こまめに水を上げるようにしてください。少しでも体調が悪くなると、一気にストレスを感じます。
犬を連れて引っ越しする際は、万が一の場合に備えて首輪に迷子札を付けておくこともおすすめします。
猫
猫と一緒に引っ越しする際は、以下の4点に注意すればストレスを軽減できます。
・ゲージの中にお気に入りの玩具と毛布を入れる
・酸素が薄くならないよう布で目隠しする
・事前にゲージに入る癖付けをしておく
とくに猫は気温の変化に弱い生き物なので、夏は冷却マット、冬は毛布をゲージの中に入れるなどの気温対策が必須です。
また、自分の臭いが付いていないとストレスを感じるため、常日頃からゲージに入れて臭いを付けておくと良いです。
小動物・鳥類
小動物は、基本的に飼育しているゲージのまま運んでください。少しでもゲージが変わると、それだけでかなりのストレスを感じます。
また、移動中はゲージの上から布をかぶせて、できるだけ暗くし周りが見えないようにすることも大切です。
鳥類は、ゲージの中で飛び回って身体が傷つかないように、少し小さめのゲージに移してください。また小動物同様に、布で目隠ししてください
爬虫類
爬虫類は温度管理が難しいため、気温対策が必要です。電池式の爬虫類用ヒーターを準備しておきましょう。
また、黒布をゲージにかぶせておけば、移動中でも落ち着いて寝ていてくれます。
魚類
魚類など水槽で運ぶペットは、以下の3点に注意すればストレスを軽減できます。
・引っ越し2日前から餌を控えて排泄物を抑える
・水の温度調整に気を付ける
金魚や熱帯魚などの魚類は、もともと毎日餌にありつける環境ではないので、1週間ほど餌をあげなくとも生きれます。
そのため、数日前から餌を控えて、移動中の排泄物が原因でアンモニア中毒になることだけは避けてください。
引っ越し後に必要なペットの手続き
犬や、国から指定動物に指定されているペットを飼っている場合は、引っ越し後に都道府県や自治体に申請しなければいけません。
犬は役所で「登録事項変更届」を出す
犬は、人と同様に住所変更をおこなわなければいけません。引っ越し先の役所もしくは保健所に「登録事項変更届」を提出してください。
提出後に「鑑札」という犬という漢字が書かれたシールをもらえるので、引っ越し先の家のわかりやす所に貼りましょう。
自治体によっては、ほかに狂犬病予防注射を受けた証明である「注射済票」や、登録料、注射済票交付手数料などが必要になることがあります。
国指定動物は動物愛護管理行政局に連絡
国から指定されている動物は、都道府県もしくは自治体管轄の「▶こちら動物愛護管理行政担当部局」に連絡してください。
動物の種類によって申請方法が違うため、必ず事前に問い合わせておくと良いです。
もしくは、引っ越し前に旧居の自治体に行き、どうすれば良いが聞いておくと手続きがスムーズにいきます。
どうしてもペットを引っ越し先に連れていけない場合の対処方法
新居の利用規約や金銭面などの理由で、どうしてもペットを引っ越し先に連れていけない場合は、以下のいずれかで対処しましょう。
・里親を探す
・動物愛護団体に相談する
連れていけないからと言って、置き去りにしたり保健所に連れて行くことだけは絶対に避けてください。
親や友人に引き取ってもらう
親や友人に引き取ってもらえば、気軽にペットに会いに行けるので最前の方法です。
その際は、餌やトイレシートなどペットが使っていた品も一緒に引き取ってもらいましょう。ペットの臭いが付いたままなので、引き取ってもらった先でも環境に慣れやすいです。
また、友人に引き取ってもらう場合は、引っ越しする前に何回か会って事前に慣れさせておくと良いです。
里親を探す
引き取り手がいない場合は、里親を探してください。動物病院やペットショップなどに貼り紙を出してもらったり、ネット上で探しましょう。
里親を募集する際は、ペットの名前・種類・性別・年齢・性格を記載しておくと、慣れた人は相性が合うかも読み取ってくれます。
ただし、里親になりたいと声をかけてきた人の中に、まれに悪意がある人がいます。きちんと相手の身元を確認し、マメに連絡が取れるかなど厳重に確認してください。
動物愛護団体に相談する
どうしても引き取り手が見つからない場合は、地域の動物愛護団体に相談してください。
団体によっては、里親が見つかるまで預かってくれたり、譲渡会で変わりに里親を探してくれることがあります。
また、愛護団体同士のネットワークがあるので、自分で探すよりもきちんと身元がはっきりした里親が見つかりやすいです。
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