お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

単身赴任に必要な生活費はいくら?平均金額や会社から出る手当について解説!

単身赴任の生活費のイメージイラスト

単身赴任で必要な生活費の相場はいくら?
効果的な節約方法はある?

会社から転勤の辞令が出ることは珍しくありません。新しい職場で経験を積めば昇給や昇格に有利になります。

しかし、二重生活でお金が足りないかもしれない、会社から手当は出るのかと経済的に不安になりますよね。

そこで当記事では、生活費の目安や節約方法について解説しています。生活費をいくら渡すか決めるときの参考にしてください。

単身赴任の1ヶ月の生活費は平均いくら?

単身赴任の生活費グラフ
出典:アート引越センター|No.8 単身赴任レポート vol.1-(1)

12~14万円で生活している人が多い

アート引越センターが運営している「the0123引越し文化研究所」の単身赴任レポート vol.1-(1)によると、単身赴任している人の生活費でもっとも多いのは「12~14万円」です。

次に多いのが8~12万円です。単身赴任の生活費は最低でも10万円かかると認識しておいた方が良いです。

ただし、住むエリアの物価やライフスタイルによって変動します。食費や趣味にお金を使う場合はさらに支出が増えます。

一人暮らしの平均金額は約15万円

住居 22,117円
食費 38,410円
水道光熱費 11,358円
家具・家事用品 5,687円
被服及び履物 4,606円
保健医療 7,625円
交通・通信 18,819円
教養娯楽費 17,082円
その他の支出 29,226円
消費支出合計 154,930円

総務省統計局公表の「家計調査 2021年 (表番号1)」によると、一人暮らしの生活費の1ヶ月の平均額は約15万円です。

単身赴任の平均生活費と比べるとほぼ同じくらいです。ただし、東京や大阪などの物価が高い大都市ではプラス3~5万円ほどかかると考えておきましょう。

住居費が約2.2万円と少ない理由

住居費が少ないのは、家計調査の対象者の中で家賃を払っている人の割合が少ないからです。

持ち家がある人の中には住宅ローンを払っている人もいますが、住宅ローンの返済費は消費支出には含まれません。

地域別の生活費目安

住居 水道光熱費 食費
北海道・東北 24,511円 12,986円 35,827円
関東 33,647円 9,357円 42,575円
北陸・東海 25,534円 10,267円 41,008円
近畿 34,672円 8,877円 42,033円
中国・四国 25,307円 11,483円 35,446円
九州・沖縄 21,489円 10,953円 34,580円

総務省統計局公表の「家計調査 2021年(都市階級・地方別)」をもとに地域別の生活費目安を紹介します。

住居費(家賃)と食費は東京が含まれる関東地方や、大阪が含まれる近畿地方が高くなっています。給料だけでなく物価も高いからです。

家賃や水道光熱費と違って節約しやすい項目です。「自炊を徹底する」「飲み会の回数を減らす」などで対策しましょう。

水道光熱費は北海道・東北地方が高いです。一般的に寒い地方は暖房を使う機会が多いからと考えられます。

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家賃は一部会社負担になるケースが多い

身赴任レポートによる家賃補助のグラフ
出典:アート引越センター|No.9 単身赴任レポート vol.2-(2)

約98%の会社は家賃を一部~全額負担してくれる

アート引越センターの「No.9 単身赴任レポート vol.2-(2)」によると、単身赴任中の家賃は一部会社負担になるケースが多いです。

家賃の一部支給は全体の約30%、一定額まで補助が27%、全額会社負担が18%です。全額自腹という人は2%しかいませんでした。

岩井さんのアイコン 岩井
単身赴任中の家賃は通常の30~50%ほどの負担で済むことがわかります。そのため、単身赴任中は毎月の家賃が多少抑えられます。

会社負担の家賃は給料日に戻ってくる

会社から家賃補助が出るとしても、一旦は自分で全額支払います。立て替えておいた家賃は翌月の給料日に戻ってくるのが一般的です。

家賃補助を差し引いて生活費を考えてしまうとお金が足りなくなる可能性があります。引き落とし日に残高不足にならないように注意しましょう。

単身赴任の手当一例

  • ・単身赴任手当
  • ・家賃補助(住宅手当)
  • ・転勤支度金(単身赴任準備金)
  • ・帰省手当

単身赴任手当

単身赴任手当とは転勤命令が出たものの「子どもを転校させるのが難しい」などの理由から、家族と別れて生活しなければならない社員に対して会社から支給される手当金のことです。

単身赴任手当の支給は法律で定められていません。あくまでも任意で支給するお金なので条件を設けている企業がほとんどです。

厚生労働省公表の「令和2年就労条件総合調査」によると、民間企業の場合の相場は4.7万円です。国家公務員は3万円と配属地の距離に応じた金額が支給されています。

▶単身赴任手当の相場について詳細はこちら

家賃補助(住宅手当)

単身赴任すると、元々の家と赴任先の家の2つが必要になり出費がかさみます。その負担を軽くするために支給されるのが家賃補助です。

厚生労働省の調査によると、家賃補助の相場は約1.7万円と言われています。

転勤支度金(単身赴任準備金)

転勤支度金とは、賃貸契約の初期費用や引っ越し業者の利用など一人暮らしを始めるときにかかる費用を補助するための手当金です。金額は会社によって差があります。

帰省手当

帰省手当とは、赴任先から家族が住んでいる家に帰省するための交通費を負担する手当です。会社が実際にかかった交通費を全額負担するのが一般的です。

しかし「月に◯回まで」「年間で◯回」までのように条件付きであることがほとんどです。

単身赴任の生活費実例

東京での単身赴任の生活費例

合計生活費 155,000円
家賃 63,000円
食費 52,000円
水道光熱費 8,000円
日用品 3,000円
通信費 16,000円
娯楽費 13,000円
男性のアイコン Aさん
毎月の生活費は約14万~15万円です。自炊をしない上にタバコを吸うので、食費と娯楽費が多いですね。あと、家で仕事をすることもあるのでネット回線も引いています。
岩井さんのアイコン 岩井
東京都内の家賃相場が低いエリアに住んでいるため、合計生活費は相場通りの金額に抑えられています。自炊をせず、会社の飲み会が多い人は、固定費である家賃を抑えることを検討しましょう。

地方での単身赴任の生活費例

合計生活費 106,000円
家賃 41,000円
食費 34,000円
水道光熱費 8,000円
日用品 3,000円
通信費 13,000円
娯楽費 7,000円
男性のアイコン Aさん
生活費は10万~11万円くらいです。地方なので1DKの間取りでも、4万円くらいの家賃で済んでいます。タバコやギャンブルは一切やらないので、10万円以下で収まる月もあります。
岩井さんのアイコン 岩井
平均よりも出費が抑えられている例です。さらに節約するならスマホを格安SIMにすれば5千円以上安くできます。プランを見直すのも効果的です。

単身赴任中は固定費を徹底的に抑えるべき

家賃を抑えるのが手っ取り早くておすすめ

一般的に単身赴任すると年収は上がりますが、家族が暮らす家と赴任先の二重生活になり生活費がかさみます。収入が上がると翌年の住民税が上がり、家計の圧迫も考えられます。

できる限り節約して単身赴任を乗り切りましょう。もっとも手っ取り早いのは家賃や通信費など、毎月かかる固定費を抑えることです。

特に家賃は1度決めると簡単には変えられません。後悔しないためにも余裕を持って払える家賃のお部屋を選んでください。

家賃が安くて住みやすいお部屋を探す方法

家賃が安くて良いお部屋は不動産屋に探してもらうのが良いです。業者専用のデータベースから紹介してくれるので、SUUMOやHOME’Sにない未公開物件が見られます。

気軽に相談するならネット上の不動産屋「イエプラ」がおすすめです。LINEでやり取りするので来店不要、急な単身赴任や地方からの上京のときに重宝します。

また、仲介手数料が基本無料で、お部屋によってはキャッシュバックもあります。お得に引っ越したい人は、ぜひ試してみてください。

単身赴任の人におすすめの節約方法

  • ・家賃補助圏内に住む
  • ・帰省するときは費用が安い交通手段を選ぶ
  • ・食費や飲み代は自炊で抑える
  • ・電気は新電力会社で契約する
  • ・スマホを格安SIMに変更する
  • ・マイボトルを持ち歩く
  • ・散髪代はカットモデルになって浮かせる
  • ・娯楽は無料サービスを活用する

家賃補助圏内に住む

会社の指定エリア内であれば家賃補助が支給されるケースが多いです。支給される条件をあらかじめ確認してからお部屋を探しましょう。

帰省するときは費用が安い交通手段を選ぶ

帰省するときは、夜行バスや回数券を利用するなどして費用を節約しましょう。早めの予約で料金が割引になる制度や、ポイントやマイルを貯めるのも良いです。

食費や飲み代は自炊で抑える

1ヶ月の食費を3万円以内に収めることを目標にしましょう。週末におかずを作り置きし、ご飯をまとめて炊いて冷凍しておくと平日の負担を減らせます。

自炊が難しい場合は、コンビニではなく街のスーパーを積極的に使いましょう。コンビニは価格が高いだけでなく、余計なものを買ってしまいがちです。

電気は新電力会社で契約する

電力会社を選べば、ライフスタイルを変えなくても電気代を節約できます。

2016年4月1日から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました。

しかし電力会社によって、料金プランが異なるため、比較やシミュレーションが必要になり、電力会社選びはやや面倒です。

電力会社比較ナビでは、電話で相談するだけで自分の生活に合った一番お得な会社を紹介してくれます。

以下のサイトから申し込むと最大1万円のキャッシュバック特典を受け取れます。開通工事も必要ないので、簡単に切り替えられます。

電力会社比較ナビのバナー

スマホを格安SIMに変更する

大手の携帯会社だと利用料金は6千円以上かかりますが、格安SIMであれば3千円前後まで固定費を下げられます。

例えば「楽天モバイル」は3GBまでなら月額980円というプランもあります。自分に合ったプランを選んで賢く節約しましょう。

マイボトルを持ち歩く

コンビニやカフェで飲みものを買うと高いので、家で作ったお茶をマイボトルで持ち歩くようにしましょう。

1本150円のペットボトルの飲みものを毎日買うとすると、1ヶ月あたり4千円以上必要です。

一方自分で淹れたお茶をマイボトルで持っていくと、1本あたり約14円なので1ヶ月約420円で済みます。

散髪代はカットモデルになって浮かせる

散髪はカットモデルになって浮かせましょう。アシスタントや見習いの人が担当するため、仕上がりにはバラツキがありますが費用を抑えたい人にはぴったりです。

モデルになるにはSNSでの募集から応募したり、カットモデル募集専用のアプリを使うのがおすすめです。

娯楽は無料サービスを活用する

娯楽費を節約するなら無料サービスを活用するようにしましょう。例えば、無料のスマホアプリで遊ぶ、本は自分で買わずに図書館で借りるなどです。

無料で入れる美術館や博物館に出かけるのもおすすめです。

単身赴任で家に残る家族の生活費

世帯収入40万円で単身赴任前の生活費例

収入 金額
340,000円
60,000円
合計 400,000円
家賃 123,000円
食費 60,000円
水道光熱費 22,000円
スマホ・ネット代 20,000円
衣類・日用品 30,000円
交際費・娯楽費 40,000円
教育費 10,000円
保険・医療費 20,000円
その他 30,000円
支出合計 355,000円
収支 +45,000円

通常通り同じ家で生活する分には問題なく生活できます。残った分は貯金可能です。

単身赴任後の生活費例

収入 金額
340,000円
60,000円
単身赴任手当 40,000円
合計 440,000円
家族 単身 合計
家賃 123,000円 30,000円 153,000円
食費 40,000円 50,000円 90,000円
水道光熱費 22,000円 10,000円 32,000円
スマホ・ネット代 20,000円 5,000円 25,000円
衣類・日用品 20,000円 10,000円 30,000円
交際費・娯楽費 30,000円 20,000円 50,000円
教育費 10,000円 0円 10,000円
保険・医療費 20,000円 5,000円 25,000円
その他 25,000円 10,000円 35,000円
支出合計 310,000円 140,000円 450,000円
収支 -10,000円

二重生活になると手当が出ても赤字になることは珍しくありません。単身赴任先で自炊しないわりに飲み会が増える、帰省の交通費やストレス解消のための娯楽費などが考えられます。

残された家族の生活費も食費は多少減ると予想されますが、水道光熱費や通信費はそれほど変わらないケースが多いです。

単身赴任は支出が増えて赤字になりやすい

単身赴任は支出が増えて赤字になりやすいです。残された家族と赴任先で生活費が2重にかかるだけでなく、単身赴任手当によって年収が上がり住民税や所得税が増えるからです。

帰省手当が月に1回しか出ないにもかかわらず、2~3回と帰ればその分交通費もかさみます。人によってはかなり節約を強いられるので覚悟しておきましょう。

単身赴任の初期費用はいくらかかる?

賃貸契約の初期費用は家賃4.5~5ヶ月分

目安 家賃7万円の場合
敷金 家賃1ヶ月分 70,000円
礼金 家賃1ヶ月分 70,000円
仲介手数料 家賃1ヶ月分+税 77,000円
前家賃 家賃1ヶ月分 70,000円
日割り家賃 入居日によって変動 20日入居
27,096円
保証会社利用料 家賃0.5~1ヶ月分 35,000~70,000円
火災保険料 約15,000円 15,000円
鍵交換費用 約16,500円 16,500円
合計 - 380,596~
415,596円

一般的に賃貸契約にかかる初期費用は家賃4.5~5ヶ月分が相場と言われています。上記は家賃7万円のお部屋を借りる場合の目安をまとめたものです。

しかし、実際に賃貸契約にかかる費用相場を細かくまとめると相場をオーバーすることが珍しくありません。

会社で費用を負担してくれない場合は、礼金や仲介手数料が安くなるようにお部屋を探しましょう。

家具家電は揃えるのに約10万円以上かかる

目安
ベッド 約20,000~50,000円
寝具 約15,000円
カーテン 約4,000~10,000円
冷蔵庫(150L・2ドア) 約30,000~60,000円
電子レンジ 約6,000~15,000円
洗濯機(縦型・6Kg) 約35,000~50,000円
トイレットペーパー 約300円
トイレ・お風呂の掃除用品 約1,500円
歯磨き用品 約500円
ボディケア・ヘアケア用品 約2,000円
洗濯洗剤・柔軟剤 約1,000円
物干し用品 約1,500円
タオル各種 約6,500円
バスマット 約1,000円

家具・家電の購入費用は人によって変わりますが、新たに家具・家電を揃える場合は約10万円以上の予算が必要です。

自炊しない人は買う必要はありません。あらかじめ単身赴任する期間が決まっている人は、家具家電付きのお部屋を借りたほうが安い可能性もあります。

引っ越し費用は距離や荷物の量によって変わる

東京までの引っ越し距離

出発地 1月~4月
(繁忙期)
5月~12月
(閑散期)
横浜
(約45km)
平均47,000~61,000円 平均37,000~49,000円
宇都宮
(約90km)
平均48,000~77,000円 平均44,000~64,000円
名古屋
(約350km)
平均55,000~95,000円 平均54,000~79,000円
仙台
(約350km)
平均55,000~95,000円 平均54,000~79,000円
大阪
(約510km)
平均67,000~120,000円 平均62,000~98,000円
広島
(約800km)
平均67,000~120,000円 平均62,000~98,000円
福岡
(約1,000km)
平均67,000~120,000円 平均62,000~98,000円

出典:価格.com 引越し

引っ越し費用は距離や荷物の量、時期によって大幅に違います。上記の金額は、一人暮らしの一般的な荷物量で計算しています。

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単身赴任に関するよくある質問

単身赴任の生活費は10万円で足りる?

節約は必要ですが生活はできます。また、単身赴任の手当がいくら出るのかにもよります。

万が一、手当が一切出ない場合は非常に難しいです。自分の生活費と手当を照らし合わせて無理なく生活できるか確認してみましょう。

▲よくある質問に戻る

単身赴任の生活費が足りない…

単身赴任は二重生活になるため、赤字になることは珍しくありません。まずは自炊を増やすなど、節約できる部分はないか見直してみましょう。

節約が難しいようであれば妻に働く時間を増やしてもらうなど、収入を増やせないか検討してみると良いです。

▲よくある質問に戻る

単身赴任の生活費の渡し方は?

新しく専用の口座を作るのがおすすめです。妻子の生活費(元々の生活費)の口座と分けることで管理がラクになります。

あらかじめ決まった金額だけ渡すようにすれば、その範疇でやりくりするため無駄な出費が減らせます。

▲よくある質問に戻る

単身赴任の夫が生活費をくれないんだけど…?

まずはお互いの支出を見直してみましょう。夫の生活費が思ったよりもかかっている可能性や、妻も節約が足りていない部分があるかもしれません。

支出の管理には2人で共有できる家計簿アプリがおすすめです。お互いに監視の目があれば節約意識が高まります。

レシートを撮影するだけの簡単なものや、口座やクレジットカードと連携できるものなど種類が豊富です。自分たちに合うアプリを見つけてみてください。

▲よくある質問に戻る

単身赴任でも貯金できる?

節約すれば十分可能です。確実に貯められるのは「先取り貯金」です。給料が入った時点で引き落としされれば使い込みを防げます。

▲よくある質問に戻る

部屋探しならアエラスがおすすめ

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