最終更新:2022年6月6日

単身赴任の1ヶ月の平均生活費について徹底解説します!
全国・地域別の平均生活費や、家賃のいくら会社負担になるか、実際に単身赴任したことのある人の生活費実例を紹介しています。
おすすめの節約方法や、単身赴任するための転居費用についてもあるので、是非参考にしてください。
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
単身赴任の1ヶ月の生活費は平均12~14万円
アート引越センターが運営しているthe0123引越し文化研究所の「単身赴任レポート vol.1-(1)」によると、単身赴任している人の生活費でもっとも多いのは「12~14万円」です。
出典:アート引越センター|No.8 単身赴任レポート vol.1-(1)
次に多いのが8~12万円なので、単身赴任の生活費は最低でも10万円かかると認識しておいた方が良いです。
ただし、ライフスタイルによって変動します。食費や趣味にお金を使う場合は、さらに支出が増えます。
一人暮らしの平均生活費は約15万円
総務省統計局公表の「家計調査 2021年 (表番号1)」によると、一人暮らしの生活費の1ヶ月の平均額は約15万円です。
単身赴任の平均生活費と比べると、ほぼ同じくらいと考えて良いです。
食費 | 約38,410円 |
---|---|
住居 | 約22,117円 |
水道光熱費 | 約11,358円 |
家具・家事用品 | 約5,687円 |
被服及び履物 | 約4,606円 |
保健医療 | 約7,625円 |
交通・通信 | 約18,819円 |
教養娯楽費 | 約17,082円 |
その他の支出 | 約29,226円 |
消費支出合計 | 約154,937円 |
※統計データのため合計が合わない可能性あり
総務省のデータはあくまで「全国の平均」です。家賃(住居費)の平均額が約2.2万円となっており、物価が安い田舎に住んでいる人や持ち家のケースを含んでいます。

地域別の生活費目安
総務省統計局公表の「家計調査 2020年(都市階級・地方別)」を基に、地域別の生活費目安を紹介します。
一般的に寒い地方は暖房を使う機会が多いので、光熱費が高めになる傾向にあります。家賃は東京が含まれる関東地方がトップクラスで高いです。
家賃 | 水道光熱費 | 食費 | |
---|---|---|---|
北海道・東北 | 21,237円 | 13,215円 | 39,487円 |
関東 | 39,668円 | 9,813円 | 41,214円 |
北陸・東海 | 19,822円 | 9,918円 | 39,642円 |
近畿 | 23,155円 | 9,231円 | 41,753円 |
中国・四国 | 25,504円 | 11,654円 | 38,109円 |
九州・沖縄 | 26,890円 | 11,183円 | 38,027円 |
食費はどの地域でもそれほど差はありません。家賃や水道光熱費と違い節約しやすい項目なので「自炊を徹底する」「飲み会の回数を減らす」などで対策しましょう。
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家賃は一部会社負担になるケースが多い
アート引越センターの「No.9 単身赴任レポート vol.2-(2)」によると、単身赴任中の家賃は、一部会社負担になるケースが多いです。
出典:アート引越センター|No.9 単身赴任レポート vol.2-(2)
家賃の一部支給は全体の約30%、一定額まで補助が27%、全額会社負担が18%です。全額自腹という人は2%しかいませんでした。

大企業以外は民間の賃貸を利用することが多い
同調査によると、一般賃貸・単身者専用マンションなど民間の賃貸物件に住む人が約64%いることがわかります。
出典:アート引越センター|No.9 単身赴任レポート vol.2-(2)
大企業以外は、借り上げ社宅や独身寮などを保有していないため、民間の賃貸を使っていると予測できます。
民間の賃貸の場合、自分で好きなお部屋を選べるので、過ごしやすい環境を整えられます。
会社負担の家賃は給料日に戻ってくる
会社負担の家賃は基本的に、翌月の給料日に戻ってきます。つまり1月の家賃は、2月の給料日に至急されます。

会社によっては、末締め翌々月払いで給料が入る場合があります。自己負担分が厳しくなるので、単身赴任中は無駄遣いしないようにしましょう。
単身赴任は金銭の負担が大きいので家賃を抑えるべき
単身赴任中は、家賃を一時全額負担、会社の飲み会が増えるなどで金銭問題が多いので、毎月の固定費である家賃を抑えたほうが良いです。
会社から補助が出るからと言って高いお部屋に住んでしまうと、補助分のお金が戻ってくる間の期間が金欠になります。
会社へのアクセスの良さのみを優先し、築年数やオートロックなどの条件はできる限り緩和すると良いです。
安いお部屋の探し方
安くて質の良いお部屋は、不動産屋に直接問い合わせたほうが見つかりやすいです。理由は、希望条件をヒアリングしより良い物件をスタッフが探して提案してくれるからです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」はチャットやLINEから「家賃◯万円以下のお部屋を探して!」と送るだけで、スタッフが理想のお部屋を紹介してくれます。
全国の賃貸情報の8割が集約されている業者専用のデータベース「ATBB」を使って物件を紹介してくれるので、ネット上にない非公開物件も見られます。
来店不要な上に深夜0時まで相談に乗ってくれるので、忙しくて赴任先の不動産屋に行く時間がない人にもおすすめです。
単身赴任の生活費実例
東京都内に住むAさんと、地方に住むBさんの生活費のモデルをご紹介します。FPの岩井さんによるアドバイスもあるので是非参考にしてみてください。
東京での単身赴任の生活費例
合計生活費 | 155,000円 |
---|---|
家賃 | 63,000円 |
水道光熱費 | 8,000円 |
食費/飲み代 | 52,000円 |
日用雑貨費 | 3,000円 |
スマホ代/ネット代 | 16,000円 |
娯楽費 | 13,000円 |


地方での単身赴任の生活費例
合計生活費 | 106,000円 |
---|---|
家賃 | 41,000円 |
水道光熱費 | 8,000円 |
食費/飲み代 | 34,000円 |
日用雑貨費 | 3,000円 |
スマホ代/ネット代 | 13,000円 |
娯楽費 | 7,000円 |


その他にも帰省する際は交通費がかかります。普段から節約を心がけることが単身赴任では重要です。
根本的に大事なのは、旦那さんがきちんと金銭管理をできるかです。難しい場合は、奥さんにまかせるのもアリです。
悪い言い方になるかもしれませんが、常に奥さんに監視されていると思うと、意外と不摂生な生活になることなく生活費を抑えられます。
ただし、単身赴任は慣れない土地で一人暮らしするということです。気分転換しないと精神的にツラくなるので、どこかで調整しましょう。
単身赴任の人におすすめの節約方法
単身赴任の人におすすめの節約方法を紹介します。特に、毎月の負担が減るように家賃を抑えることと、単身赴任の人が高くなる傾向にある食費を抑えることを意識すると効果的です。
- ・家賃補助圏内に住む
- ・帰省する際は費用が安い交通手段を選ぶ
- ・食費や飲み代は自炊で抑える
- ・電気は新電力会社で契約する
- ・スマホを格安SIMに変更する
- ・マイボトルを持ち歩く
- ・散髪代はカットモデルになって浮かせる
- ・娯楽は無料サービスを活用する
家賃補助圏内に住む
単身赴任は会社の都合による異動が多く、会社の指定エリア内では家賃補助制度があるケースが多いです。
家賃を抑えることは前提として、家賃補助制度があるなら利用すべきです。
特に東京の場合は家賃が高いので、部屋を探す際は住んでから無理せず支払える家賃帯にしましょう。
帰省する際は費用が安い交通手段を選ぶ
帰省する際は、夜行バスや回数券を利用するなどして費用を節約しましょう。
早めの予約で料金が割引になる制度や、ポイントやマイルを貯めるのも良いです。

食費や飲み代は自炊で抑える
単身赴任の生活費で、家賃の次に節約できるのが食費です。
1ヶ月の食費を3万円以内に収めることを目標にしましょう。自炊しなくても、コンビニではなく街のスーパーを積極的に使うことで月5千円ほどは節約できます。
大手チェーン店では500円以内のお弁当も多く、種類が豊富で栄養もきちんと考えられているのでおすすめです。
電気は新電力会社で契約する
電力会社を選べば、ライフスタイルを変えなくても電気代を節約できます。
2016年4月1日から始まった電力自由化により、消費者が自由に電気代の安い会社が選べるようになりました。
しかし電力会社によって、料金プランが異なるため、比較やシミュレーションが必要になり、電力会社選びはやや面倒です。
電力会社比較ナビでは、電話で相談するだけで自分の生活に合った一番お得な会社を紹介してくれます。
以下のサイトから申し込むと最大1万円のキャッシュバック特典を受け取れます。開通工事も必要ないので、簡単に切り替えられます。
スマホを格安SIMに変更する
大手の携帯会社だと利用料金は6千円以上かかりますが、格安SIMであれば3千円前後まで固定費を下げられます。
例えば「楽天モバイル」はデータ1GBまでなら0円というプランもあります。自分に合ったプランを選んで賢く節約しましょう。
マイボトルを持ち歩く
コンビニやカフェで飲みものを買うと高いので、家で作ったお茶をマイボトルで持ち歩くようにしましょう。
1本150円のペットボトルの飲みものを毎日買うとすると、1ヶ月あたり4千円以上必要です。
一方自分で淹れたお茶をマイボトルで持っていくと、1本あたり約14円なので1ヶ月約420円で済みます。
散髪代はカットモデルになって浮かせる
散髪はカットモデルになって浮かせましょう。
アシスタントや見習いの人が担当するため、仕上がりにはバラツキがありますが費用を抑えたい人にはぴったりです。
モデルになるにはSNSでの募集から応募したり、カットモデル募集専用のアプリを使うのがおすすめです。
娯楽は無料サービスを活用する
娯楽費を節約するなら無料サービスを活用するようにしましょう。例えば、無料のスマホアプリで遊ぶ、本は自分で買わずに図書館で借りるなどです。
無料で入れる美術館や博物館に出かけるのもおすすめです。
単身赴任における転勤費用は合計20~24万円ほど
単身赴任における転勤費用は、合計で約20~24万円ほどです。内訳は、家具家電購入費で約6.3万円、引っ越し費用で約5.1万円、初期費用で約11.9万円です。
出典:アート引越センター|No.9 単身赴任レポート vol.2-(2)
単身赴任期間が半年以上あるなら、現在住んでいる家から家具家電や生活雑貨を持っていくべきです。
転勤費用も一部会社負担になることが多い
転勤費用も、一部会社負担になることが多いです。会社命令の転勤なので、必要な補助金として支給されます。

また、冷蔵庫や洗濯機といった、大型家電かつ生活に必須のものは、会社で負担してくれる可能性が高いです。
転勤が決まったら、どこまで会社で負担してくれるのか細かく確認しておきましょう。
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