「一人暮らしで犬は飼える?」
「毎月の飼育費はいくらになる?」
一人暮らしは、自分だけの空間を持てます。実家では飼えなかった犬などのペットを希望する人が多いです。
しかし、自分1人の生活費を確保するだけでも大変、仕事が忙しくてお世話できるか不安と思う人もいます。
そこで当記事では、一人暮らしで犬を飼うための条件や必要費用を解説します!犬と一緒に快適に過ごせるお部屋の特徴もまとめているので参考にしてください。
一人暮らしで犬を飼うための条件
一人暮らしでも犬は飼えます。ただし、生き物を飼うということは責任重大です。以下で紹介する条件をすべてクリアできない場合は飼うのは止めるべきです。
・最後まで面倒を見る覚悟がある
・金銭的に安定している
・ペット可のお部屋に住んでいる
・犬アレルギーではない
・留守番できるようにしつけができる
・もしものときの受け入れ先が用意できる
犬の平均寿命は10~13年と言われています。犬が寿命をまっとうするまで、しっかり面倒を見れるかよく考えて、無責任な行動はしないようにしましょう。
犬優先の生活に切り替える覚悟がある
犬を飼い始めると、自分のために使える時間が減ります。
どんなに忙しくても疲れていても、毎日の餌やりやトイレ掃除、散歩などのお世話が必要になるからです。
また、一緒に遊んであげる時間も必要です。犬は本来群れで生活する生き物で、ひとりで過ごす時間をあまり好みません。
ひとりぼっちの時間が長すぎると、ストレスが溜まりやすく「うつ」のような症状が見られることもあります。
犬も飼い主も幸せな時間が過ごせるように、生活スタイルを切り替えられるかどうかをよく考えてみましょう。
最後まで面倒を見る覚悟がある
犬を飼う以上どのような状況になっても、最後まで面倒を見る覚悟が必要です。
老犬になると夜鳴きや粗相の介助を余儀なくされることもありますが、どんな理由があっても飼育放棄はできません。
動物愛護管理法では、平成25年9月1日から「動物を飼う者は、動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(終生飼養)」と明示してるからです。
万が一犬を捨てたら、100万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役が課せられます。
金銭的に安定している
一般的に、犬の生涯で必要な費用は生体代抜きで約200~300万円と言われています。
自分の生活費に加えて、ペットの生活費も余裕を持って支払えるかどうかが重要です。
犬を飼うのに必要な費用については、後ほど詳しく解説するので参考にしてください。
ペット可のお部屋に住んでいる
賃貸の場合、ペット可のお部屋に住んでいる必要があります。
ペット不可の物件で内緒で飼ったとしても、ニオイや鳴き声、隣人からの通報で大家さんに知られてしまいます。
違約金や高額な退去費用を払うことになる可能性が高いため、必ずペット可のお部屋で飼いましょう。
また、住人同士がトラブルにならないように、防音性が高いお部屋に住むのがおすすめです。
犬アレルギーではない
犬アレルギーと知らずに犬を飼い始めてしまうと、くしゃみや鼻水、目のかゆみや蕁麻疹などの健康被害が出てしまいます。
飼う前に必ずアレルギー検査を受けておきましょう。検査料金は病院によって違いますが、3000~5000円ほどで受けられます。
ちなみに、猫アレルギーや羽毛アレルギーなどの動物関係のアレルギーを持っている人は、併発する可能性が高いです。
留守番できるようにしつけができる
犬がひとりでも留守番できるようにしつける必要があります。
他の住人に迷惑をかけないように無駄吠えをさせないようにしたり、トイレの場所も覚えさたりなどしつけは多岐にわたります。
もしものときの受け入れ先が用意できる
「犬がケガや病気になった」「飼い主が入院した」など、もしものときに助けてくれる受け入れ先が必要です。
動物病院はもちろんのこと、ペットシッターや面倒を見てくれる家族や友人などを受け入れ先をいくつか探しておいてください。
犬を飼うために必要な費用
ペット保険の大手として有名なアニコムホールディングス株式会社の「アニコム家庭どうぶつ白書2020」によると、10kg未満の小型犬を飼うのに必要な費用は年間で294,569円です。
この金額は平均のため、飼い方や環境などによって費用は変わります。以下で、費用について詳しく解説していきます。
飼い始めるまでに必要な費用は約15万円
犬を家に迎えるまでに必要は費用目安は約15万円です。ただし、犬の種類によってはかなり高額になります。
生体代 | 約100,000円~ |
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餌・水の容器代 | 約2,000円 |
フード・おやつ代 | 約5,000円 |
トイレ容器・シーツ代 | 約4,000円 |
ケージ・ペットサークル代 | 約15,000円 |
ペット用キャリーバッグ | 約10,000円 |
ベッド | 約3,000円 |
おもちゃ | 約1,000円 |
畜犬登録・初期予防接種代 | 約10,000円 |
合計 | 約150,000円 |
リードやブラシ、犬用のシャンプーはお迎え初日からは使わないので、必要に応じて買い足しましょう。
一人暮らしに人気の犬種の参考価格
一人暮らしに人気の犬種の価格の一例を紹介します。色や毛の長さ、ペットショップやブリーダーによって価格が変わるので参考程度にお考えください。
トイプードル | 約10~20万円 |
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チワワ | 約25~30万円 |
シーズー | 約10~20万円 |
フレンチブルドッグ | 約30~35万円 |
ミニチュア・シュナウザー | 約10~30万円 |
ミニチュアダックスフンド | 約25~30万円 |
毎月必要な飼育費用は約8千円
健康的に飼い続けるためには、毎月最低でも8千円ほどのお金が必要です。
以下は、毎月必要になるものと目安金額です。犬種によっては、必要なお金が変わるので、あくまで目安としてください。
フード・おやつ | 約5,000円 |
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トイレシーツ | 約2,000円 |
おもちゃ | 約1,000円 |
必ず受ける必要があるワクチン代は約2.5万円
必ず受ける必要があるワクチンは「狂犬病の予防ワクチン」です。
厚生労働省が定める狂犬病予防法により、生後3ヶ月以降のすべての犬に対し、年1回のワクチン接種が義務付けられています。
その他の混合ワクチンは義務ではありませんが、病気予防のためにも定期的に受ける必要があります。
室内飼いの場合は「3種類混合ワクチン」を摂取すれば大丈夫ですが、犬は外に散歩する可能性が高いので「5種類混合」以上を受けるのがおすすめです。
狂犬病ワクチン | 約3,000円 |
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3種混合ワクチン | 約5,000円 |
5種混合ワクチン | 約7,000円 |
6種混合ワクチン | 約7,000円 |
7種混合ワクチン | 約8,000円 |
どのワクチンを打つべきかは、動物病院で獣医と相談して決めましょう。
その他に必要な費用一覧
病院やトリミングなど、状況に応じて必要な費用についてまとめました。
健康診断代 | 約10,000円 |
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ペット保険(1ヶ月あたり) | 約2,000円 |
避妊去勢手術費 | 約40,000円 |
フィラリア・ノミ予防薬 | 約3,000円 |
トリミング | 約6,000円 |
ペットホテル | 約8,000円 |
その他、病気やケガになると治療費がかかります。例えば小型犬が骨折して入院と手術をした場合、28万円かかるというケースもあります。
ペットの治療費は高額になりがちなため、備えとしてペット保険に加入しておくのがおすすめです。
犬のお世話で必要なこと
犬のお世話で主に必要なことは以下の11点です。犬が健康的な生活を送るためにも、しっかり把握しておきましょう。
・十分な運動(散歩)
・おもちゃで遊んであげる
・排泄の後始末
・成長や体調に合わせた食事管理
・定期的なグルーミング
・室内の温度管理
・去勢や避妊手術
・家具や電気コードなど危険なものの対策
・脱走対策
・ペットカメラの導入
犬専用のスペースを確保する
お部屋に犬専用のスペースを確保しましょう。犬の縄張りを明確にできるだけでなく、お留守番のときのケガやいたずらを予防する効果があります。
エアコンや家具の場所を考慮して、犬が安心して過ごせる位置に設置してください。
5kg以下の小型犬の場合は、幅800~900㎜✕奥行400~500㎜✕高さ600~700㎜を目安にすると良いです。
他の家具との兼ね合いを考えると6畳のお部屋だと狭く感じる人が多いため、できるだけ広いお部屋がおすすめです。
十分な運動(散歩)
ストレス解消や、心身のリフレッシュのためにも外で散歩させる必要があります。
他の犬や人間と触れ合うことで社会性を育てることもできるため、できるだけ毎日散歩に行きましょう。
小型犬の場合、20~60分の散歩時間が理想です。運動量は犬種や犬の性格によっても変わるのので、様子を観察しながら時間を決めるようにしてください。
おもちゃで遊んであげる
おもちゃを投げて犬にとってきてもらう「レトリーブ」や、嗅覚を使っておやつを探させるなど、犬と遊んであげる時間を取りましょう。
遊ぶ時間や内容は、犬の好みによって調節してください。時間を決めて遊び終わったら必ずケージに返すようにすると、メリハリが付いて良いです。
排泄の後始末
室内の場合、使っているペットシーツによりますが薄型のものは1~2回で交換、厚型なら1日で交換するのが良いと言われています。
うんちをしたら、発見次第取り除くようにしましょう。放置しておくと匂いが充満したり、犬によっては食べてしまうこともあります。
また、散歩のときもおしっこを水で流したり、うんちを拾って持って帰るなどのマナーを守る必要があります。
成長や体調に合わせた食事管理
犬の成長や体調に合わせて、適切な餌をあげる必要があります。他にも必要に応じて、おやつや犬用のサプリメントもあげましょう。
ただし、人間の食べ物は絶対にあげないようにしてください。塩分過多で病気の原因になったり、玉ねぎや豚肉など犬にとって毒になるものも多いからです。
以下で、犬にあげてはいけない代表的な食べ物を紹介します。
・ニラ
・ニンニク
・チョコレートやココア
・キシリトール
・ナッツ系
・ブドウ(レーズン)
・アボカド
・豚肉
・スルメ
・アワビやサザエなどの貝類
定期的なグルーミング
病気や匂いを予防するためにも、定期的にグルーミングをしてあげましょう。
グルーミングとは、シャンプーやブラッシング、爪切りや耳掃除、歯磨きなどのお手入れのことを指します。
自分でおこなうのが難しい場合は、ペットサロンでプロにお願いすることもできます。
室内の温度管理
ペットを飼う場合は、室内の温度管理にも気をつける必要があります。特に夏は、熱中症になりやすいため1日中エアコンを入れっぱなしというケースも多いです。
アニコムの調べによると、ペットの飼育に伴う追加分として1年間で約1.5万円の光熱費が上乗せされると言われています。
去勢や避妊手術
去勢・避妊手術で発情をなくせば、生殖器の病気や望まぬ繁殖を減らせるので、特別な理由がない限り手術をするのがおすすめです。
発情するとオスは遠吠えをしたり、散歩中の逃亡や喧嘩につながってしまいます。メスは生理(ヒート)によって、出血もあるためお世話が大変になってしまいます。
家具や電気コードなど危険なものの対策
家具や電気コードなど、お部屋には犬にとって危険なものがたくさんあります。
倒れやすい家具は固定する、電気コードはかじられないようにカバーを付けるなど安全に暮らせるように対策しましょう。
また、プラスチックの小物や薬など誤飲しやすいものは、犬が届く範囲に置かないようにしてください。
脱走対策
犬が脱走しないように、しっかり対策しましょう。脱走してしまうと車に轢かれてしまったり、知らない人に誘拐されてしまうなどの危険があるからです。
ドアには飛び越えられないようにゲートを付ける、目を離すときはケージに入れておくなど、普段から脱走対策が必要です。
ペットカメラの導入
お留守番の強い味方としてペットカメラを導入する人も多いです。
外出先からいつでも様子が確認できるので安心ですし、通話対応ならペットに声掛けができるのでペットのストレス軽減も期待できます。
高機能モデルならエアコン操作ができるので、熱中症対策にもなります。
一人暮らしで犬を飼っている人の感想
一人暮らしで犬を飼っている人の感想を紹介します。飼って良かったと思っている感想はもちろんのこと、後悔している人の感想も赤裸々に紹介します。
自分が飼っても後悔しないかどうかを判断する参考にしてください。
犬は生き物のため、自分の思い通りにならないことが多々あります。その場合でも、最後まで責任を持って飼うという覚悟を持ちましょう。
犬と快適に暮らせるお部屋の特徴
ペット可物件であるのはもちろんですが、それ以外にも犬と快適に暮らせるお部屋の特徴がいくつかあります。お部屋探しするときの参考にしてください。
・公園やドッグランが近くにある
・物件の近くに動物病院がある
・RC造など防音性が高い
・共用部分に足洗い場がある
ケージを置いても余裕の広さがある
5kg以下の小型犬の場合は、幅800~900㎜✕奥行400~500㎜✕高さ600~700㎜のケージを置くスペースが必要です。
6畳のお部屋だと狭く感じるので7畳以上か、2部屋以上ある間取りがおすすめです。
公園やドッグランが近くにある
周辺に犬と遊べる公園や、お散歩コースがあると良いです。他にもドッグランや、ペットも一緒に入れるカフェなどがあると、休日のお出かけが楽しくなるのでおすすめです。
物件の近くに動物病院がある
できる限り物件の近くに動物病院がある物件が理想です。
具合の悪い犬を長時間移動させるのはストレスですし、容態が急変したときもすぐに対応できないため命に関わります。
RC造など防音性が高い
犬の鳴き声によるトラブルを防止するために、RC造などできる限り防音性が高いお部屋を選びましょう。
木造や鉄骨造は防音性が低く、ペットを飼っていない住人から苦情が来るなどトラブルに発展しやすいです。
共用部分に足洗い場がある
ペットの足洗い場がある物件は、脚やお腹部分の汚れをサッと落とせるので、お部屋に土やホコリを持ち込まなくて済みます。
ペット可物件を効率的に探すなら
ペット可物件は数が少なく、希望に合うお部屋を探すのは非常に苦労します。SUUMOやHOME’Sで探してもすでに埋まっていたり、飼育できる犬種が限られていることも多いです。
効率的にお部屋を探すなら、当サイトが運営するネット上の不動産屋「イエプラ」がおすすめです。
「◯◯駅周辺で犬を飼えるお部屋を探している」など、LINEなどで条件を伝えるだけでプロのスタッフが最適なお部屋を提案できます。
不動産業者だけが有料で見ることができるサイトから調べられるので、希望に合うお部屋が見つかりやすいです。
一人暮らしにおすすめの犬種
一人暮らしでも飼いやすいおすすめの犬種を紹介します。以下の条件に当てはまる犬種であれば、一人暮らしでも比較的飼いやすいので是非参考にしてください。
・明るく人懐っこい性格
・無駄吠えが少ない(鳴き声が小さい)
・抜け毛が少なく手入れがラク
・体が丈夫で病気になりにくい
・学習能力が高い
トイプードル
トイプードルは全犬種の中で2番目にIQが高いと言われており、非常にしつけやすいことでも知られています。
愛情深い性格が多いため、自分だけでなく他人や他の犬とのコミュニケーションも上手です。
毛がカールしていますが、抜け毛が少ないので掃除の手間も少ないです。ただし、絡みやすいためブラッシングや定期的なトリミングが必要です。
チワワ
チワワは、一人暮らしからファミリーまで人気が高い超小型犬です。一人暮らし向けのワンルームや1Kでも飼いやすいサイズです。
散歩は1回15分~30分ほどで良いので、体力がない女性でも飼いやすいです。ただし、かまってちゃんな面があるので、遊ぶ時間は十分確保する必要があります。
ミニチュア・シュナウザー
ミニチュア・シュナウザーは、高い適応能力と忠誠心があるので一人暮らしでも育てやすい犬種です。忍耐力も強く、一人での留守番もほかの犬種に比べると得意です。
フレンチ・ブルドック
フレンチ・ブルドックは学習スピードが速いので、しつけやすい犬です。
甘えたがりな子が多いので、家にいる間はずっとそばに寄り添ってきてくれます。
ただし、皮膚病になりやすいうえ、骨格上激しい運動ができないので注意が必要です。長時間の散歩が苦手な人向けの犬種です。
シーズー
シーズーは、遊び好きで活発な面と、かなり落ち着いた面の2面を持ち合わせており、切り替えの早い犬種です。
そのため、飼い主がいる時は甘えたで元気ですが、ひとりになると大人しく寝ていることが多いので、一人暮らしでも飼いやすいです。
長毛で手入れが大変と思われがちですが、抜け毛が少ない犬種なので、適度にブラッシングをしてあげれば良いです。
ただし、小型犬の割には体格が良いので、適度に運動させないと肥満になりやすいです。
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