最終更新:2022年5月13日

同棲するときはお金の管理方法やルールを決めておかないと、負担がどちらかに偏って不満が溜まったり、支払いを忘れてしまうなどのトラブルが起きます。
トラブルのない同棲生活を送るために、それぞれのカップルに合ったお金の管理方法や、節約の仕方を解説しているので是非参考にしてください。
お部屋を借りる初期費用や生活費の目安も合わせて紹介しています。
この記事の内容は、ファイナンシャル・プランナーの岩井さんに監修していただきました。
ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
同棲カップルにおすすめのお金の管理方法
同棲カップルにおすすめのお金の管理方法を6つ紹介します。
ファイナンシャル・プランナーの岩井さんによるメリットとデメリットや、どんなカップルに向いているかも合わせて解説にするので参考にしてください。
・お互いの収入を1つにまとめて管理する
・平等になるように完全に折半する
・1ヶ月ごとに交代で支払う
・固定費とそれ以外で分担する
・クレジットカードで管理する
毎月一定の金額をお互いに出し合う
お互いに毎月決まった金額のお金を出し合って、その中でやりくりする方法です。
例えば、彼氏が12万円、彼女が10万円ずつ出すとしたら、毎月22万円以内で家賃や水道光熱費などの生活費をやりくりします。
2人に収入差があっても、収入に応じた金額に調整できるので不公平感が出にくいです。収入差がないなら同じくらいの金額を出せばOKです。

無駄遣いを減らしたいカップルにおすすめ
毎月決まった金額を出し合うので管理がラクです。決まった金額の中でやりくりするので、無駄遣いを減らすことにもつながります。
多めに金額を入れておけば、急な出費があっても対応しやすいです。
お互いの収入を1つにまとめて管理する
お互いの収入を1つのお財布や口座にまとめて管理する方法です。そこから必要な費用を払ったり、お小遣いを割り振ります。
ただし、まとめたお金を無断で使うことはできません。ほしいものがあったら相手に相談してから買う必要があります。

面倒な計算はしたくないカップルにおすすめ
収入をまとめるので「どの費用を誰が払うのか」「今月はいくら渡せば良いのか」などの計算が不要なので、面倒なことやお金のトラブルは減らしたいというカップルにおすすめです。
平等になるように完全に折半する
平等になるように、家賃や水道光熱費などをすべて折半して払う方法です。
収入を1つにまとめる方法と違い、生活費を払えば残りのお金は自由に使えます。

収入が同じくらいのカップルにおすすめ
折半するので、収入が同じくらいのカップルだと不公平感がないです。
万が一、同棲解消するときも後腐れなく別れられるので、結婚を前提としない同棲にも向いています。
1ヶ月ごとに交代で支払う
家賃や水道光熱費など、2人で分担するべき費用を決めて1ヶ月ごとに交代で支払う方法です。折半と違って、毎月費用を計算する手間がありません。

月ごとに自分の使えるお金が欲しいカップル
支払いが1ヶ月おきなので、支払いがない月は自由に使えるお金が多いです。趣味などでお金を多く使う月がある場合におすすめです。
固定費とそれ以外で分担する
家賃やスマホ代などの固定費と、毎月金額が変わる食費や日用品代などに分けて分担する方法です。
細かい計算が不要なので支払いがラクですが、固定費とそれ以外の費用で金額が偏ってしまうことがあるので注意しましょう。
以下で、固定費とそれ以外で分担するべき費用についてまとめたので参考にしてください。
固定費 | ・家賃 ・水道光熱費 ・インターネット回線 |
---|---|
その他の費用 | ・食費(外食費用含む) ・トイレットペーパーなどの日用品代 ・デート代 ・交通費 |

収入差があるカップルにおすすめ
収入に応じて費用を分担できるので、収入差があるカップルにおすすめです。
フリーターやフリーランスなど、毎月の収入が変動しやすいカップルも向いています。収入が少ないときに調整しやすいからです。
クレジットカードで管理する
共同の口座を作ってクレジットカードで払う方法です。明細が出たら、折半した金額を口座に入れるようにします。
支払いをクレジットカードでまとめられるので計算がラクです。

お得に同棲生活を送りたいカップルにおすすめ
クレジットカードはポイントが貯まるので、賞品と交換したり値引きに使えたりとメリットがあります。
ポイントを上手に使って、節約を頑張りたいカップルは是非クレジットカード払いを検討してみてください。
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同棲のお金の管理方法は2人で話し合って決めるべき
同棲中のお金の管理方法は、2人で話し合ってしっかり決めておくべきです。
管理方法が決まっていないと、どちらかに負担が偏って不満が貯まり、喧嘩やトラブルの原因になりやすいからです。
もちろん決めた管理方法は、お互いに守るべきです。それでもうまくいかない場合は、再度話し合って管理方法を変更してください。
管理方法も大切ですが、それ以上にお互いを尊重する気持ちや気配りが大切です。
収入や物に対する価値観は人それぞれ違うので、お互いに歩み寄る気持ちを持ちましょう。でなければ、同棲はうまくいきません。
生活費を抑えればお金の管理がラクになる
毎月かかるお金が少なければ、お金の流れが把握しやすいのでお金の管理がラクになります。
家賃や通信費など、必ずかかるお金は工夫次第で大幅に抑えられるので見直してみましょう。
家賃は更新のタイミングが見直しのチャンスです。目安より高い家賃を払っている、広い間取りに住んでいるがお部屋を持て余している人は引っ越しを検討してみてください。
初期費用はかかりますが長い目で見れば大幅な節約になるかもしれません。
費用を抑えてお部屋探しするならプロに相談すべき
「初期費用を抑えたい」「生活費を抑えて貯金を増やしたい」などお金についての悩みは、プロに相談したほうが解決しやすいです。
ネット上の不動産屋「イエプラ」は、来店不要でチャットやLINEから気軽にお部屋探しの相談が可能です。FPの資格があるスタッフも在籍しています。
「LDKで予算〇万円が良い」「お互いの職場に行きやすいエリアで安いお部屋はあるか」「光熱費を抑えられる物件が良い」など、検索サイトで探しにくい条件でも探せます。
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同棲がうまくいくお金の管理のコツ
同棲でお金を管理するときのコツを紹介します。金銭トラブルが原因で同棲解消にならないためにも、是非参考にしてください。
・どの費用を折半するのか決める
・家計簿をつける
・共通のお財布や口座を作る
・大きな買い物をする前は相談する
・具体的な貯金額の目標を決める
管理方法やルールはしっかり決めておく
お金の使い方や節約に関するルールを決めて、2人で守るように共有しましょう。
「支払いは毎月◯日にする」「外食は月に◯回まで」などを決めておくと、トラブルや無駄遣いが防げます。
とは言え、あまりにも細かく決めすぎるのも考えものです。守れなかったときにケンカに発展してしまうので、2人が守れる範囲のルールを決めるようにしてください。
どの費用を折半するのか決める
どの費用を折半するのかをあらかじめて決めておきましょう。
家賃やお部屋のネット回線、トイレットペーパーなど、2人で使うものに関しては折半がおすすめです。
一方、シャンプーはそれぞれ別のものを使っている場合や、彼女しか使わない化粧品は個別で買うと良いです。
家計簿をつける
家計簿をつけることで、何にお金を使ったのかがわかるので無駄遣いが減らせます。お金の流れが分かれば計画的に貯金ができます。
おすすめは家計簿アプリを使うことです。いつでも記録できるうえに、2人で情報を共有できて便利です。
最近はレシートをカメラで撮影するだけで、記録できるアプリもあります。
共通のお財布や口座を作る
生活費の支払いは、自分が普段使っている財布や口座と別に、生活費専用の財布や口座を作ることをおすすめします。2人の生活費と個人の出費の区別を明確にできるからです。
2人の生活費と個人の出費を分けておけば、生活費の使い込みや無駄遣いが防げます。
大きな買い物をする前は相談する
大きな買い物をするときは、それが自分のお金で買うものであっても、事前に相手に相談するようにしましょう。
相談もせずに大きな買い物をすると「勝手に生活費などを使われるんじゃないか」と不安になります。節約して貯金を頑張っている場合、喧嘩の原因にもなりかねません。
前もって相談しておけば相手も安心ですし、お金に関して信頼できる人という印象を与えられます。
具体的な貯金額の目標を決める
「1年で◯万円貯める」など、具体的な貯金額の目標を決めましょう。
どちらかの出費が多いと不満が溜まりやすいですが、明確な目標を持って2人で節約すれば不満が起きにくいです。
一般的な毎月の貯金目安は、2人の合計手取りの10~20%前後と言われています。最初は10%からでも良いので、増やせるように頑張ってみましょう。
同棲中のお金に関するトラブルと解決方法
同棲中に起きがちなお金に関する4つのトラブルを紹介します。解決方法も合わせて解説するので参考にしてください。
生活費の負担が偏ってしまう
最初は折半していたのに、徐々に負担が偏って気づいたら自分が半分以上支払っていた、というケースがあります。
この場合、支払いルールを再度2人で話し合って決めることで解決できます。
また、食費や日用品の購入時の立て替えトラブルが起きることもあります。二人の共通の財布を作っておき、立て替える必要がない状態にしておきましょう。

貯金を勝手に使い込まれた
将来のために二人で貯めている口座から内緒で貯金を使われるケースです。
ちなみに勝手に使いこまれる理由で多いのが、ギャンブル・クレジットカードの支払い・お酒やタバコの購入などです。
通帳をこまめに記帳して、不透明な出費があったらお互いに何に使ったのか確認するようにしましょう。

同棲相手が貯金してくれない
どちらか一方が貯金をしているのに、もう1人は自分の趣味や嗜好品にお金を使っているパターンです。
毎月の貯金額を決めず、生活費から余った金額だけ貯めようとしているカップルに多いトラブルです。
トラブルを避けるためには、貯金額をあらかじめ決めておいて、自動積立で貯金するのがおすすめです。

別れる直前に過去の支払い分を請求される
「今まで余分に払ってやった費用を払え」と言われてしまうトラブルです。支払い金額がどちらかに偏っている場合に起こりやすいです。
同棲解消に置いて、支払い義務が生じるのは「婚約していた場合」に限られます。婚約していない限り、家賃や生活費を請求されても応じる必要はありません。

あまりにもしつこい場合は警察に相談しましょう。相手はお金を返してほしいのではなく、ただ文句を言って苦しめようとしている可能性もあります。
同棲に必要な生活費と理想の支出割合
同棲に必要な生活費は、10万円のお部屋を借りる場合、1人あたり毎月約16.3万円です。
お部屋を借りるときに必要な初期費用は、約94万円かかると言われています。
以下で、詳細の内訳と理想の支出割合を紹介するので参考にしてください。
1ヶ月あたりの生活費の負担額は1人約16.3万円
総務省が公表している「2020年度 家計調査報告 二人以上の世帯 世帯人数別(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」によると、家賃を除く二人暮らしの生活費平均は約22.6万円です。
東京都内の1LDKの平均である家賃10万円のお部屋で同棲し、費用を折半すると1ヶ月あたりの負担額は1人約16.3万円です。
同棲 | 1人あたり | |
---|---|---|
家賃 | 約100,000円 | 約50,000円 |
食費 | 約68,000円 | 約34,000円 |
水道光熱費 | 約19,000円 | 約9,500円 |
家具・日用品代 | 約12,000円 | 約6,000円 |
衣類・履物代 | 約8,000円 | 約4,000円 |
保健・医療代 | 約14,000円 | 約7,000円 |
交通費 | 約4,400円 | 約2,200円 |
通信費 | 約14,000円 | 約7,000円 |
教養・娯楽費 | 約24,000円 | 約12,000円 |
その他の消費支出 | 約63,000円 | 約31,500円 |
合計 | 約326,400円 | 約163,200円 |
参考:2020年度 家計調査報告 二人以上の世帯 世帯人数別

同棲カップルの理想の生活費割合
同棲カップルの理想の生活費を紹介します。今回は2人の手取り合計額が30万円として計算しています。
生活費は住む場所や生活スタイルによって異なります。以下の支出割合は参考程度に確認してください。
支出割合 | 支出金額 | |
---|---|---|
家賃 | 約30% | 約90,000円 |
食費 | 約15% | 約45,000円 |
水道光熱費 | 約5% | 約15,000円 |
衣類・日用品購入費 | 約5% | 約15,000円 |
スマホ・ネット代 | 約5% | 約15,000円 |
娯楽・交際費 | 約20% | 約60,000円 |
医療保険代 | 約5% | 約15,000円 |
その他雑費 | 約5% | 約15,000円 |
貯金・予備費 | 約10% | 約30,000円 |
合計 | - | 約300,000円 |

同棲の初期費用は約94万円かかる
東京都内の1LDKの平均である家賃10万円のお部屋に住む場合、初期費用として94万円は必要です。
引っ越し直後はなにかと入用になることが多いので、余裕を持って100万円の予算を見ておくべきです。
以下で、目安と一緒に内訳を紹介するので参考にしてください。
賃貸契約 | 敷金 | 100,000円 | 549,410円 |
---|---|---|---|
礼金 | 100,000円 | ||
仲介手数料 | 110,000円 | ||
前家賃 | 100,000円 | ||
日割り家賃 | 54,910円 | ||
保証会社 利用料 |
50,000円 | ||
火災保険料 | 18,000円 | ||
鍵交換費用 | 16,500円 | ||
引っ越し費用 | 引っ越し 業者代 |
80,000円 | 80,000円 |
家具家電 | ダブル ベッド |
50,000円 | 310,000円 |
寝具 | 15,000円 | ||
二人掛け ソファ |
40,000円 | ||
ダイニング テーブル |
25,000円 | ||
冷蔵庫 (300L以上) |
90,000円 | ||
7kg以上の 洗濯機 |
70,000円 | ||
カーテン (3窓分) |
20,000円 | ||
予備費 | 60,000円 | ||
合計 | 約999,410円 |
住む場所や必要な物は人によって違うので、あくまでも参考にしてください。

家賃を抑えれば生活費に余裕ができる
毎月の固定費である家賃を抑えれば、生活費に回せるお金が増えます。また、家賃を抑えれば初期費用も安くなるので、入居後に無理な節約生活をしなくて済みます。
家賃は値引き交渉で安くすることができます。積極的に不動産に交渉してみると良いです。
以下の記事では、家賃交渉を成功させるための6つのコツについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
同棲カップルにおすすめの節約方法
同棲カップルにおすすめの節約方法を5つ紹介します。貯金して結婚にこぎつけるためにも参考にしてください。
・生活リズムをできるだけ同じにする
・新電力に切り替える
・お金のかからないデートを楽しむ
コスパの良い食材で自炊する
食費を抑えるために、外食に頼らずコスパの良い食材で自炊しましょう。
例えばファミリーレストランでパスタを2人で頼むとすると、約900円✕2で約1,800円かかります。一方、家でパスタを茹でて作れば1食あたり、約200円✕2で約400円で済みます。
また、まとめて作り置きしておくことで、時間と光熱費の節約にもつながります。

生活リズムをできるだけ同じにする
生活リズムをできるだけ同じにすると、水道光熱費が節約できます。
例えば、お風呂を別々の時間に入ると沸かし直しが必要になり、余計なガス代や電気代がかかります。一緒に入るか、立て続けに入ることで簡単に節約できます。

新電力に切り替える
従来の地域電力会社ではなく、新電力サービスに切り替えましょう。プランによっては基本料金が0円だったり、初月の電気代が無料になったりなどお得です。
電気とガスをセットにすることでさらに割引になるプランもあるので、最適なプランを選ぶと良いです。

お金のかからないデートを楽しむ
デートはお金をかけないプランにしましょう。毎回テーマパークやショッピングモールに行っていると、出費がかさみます。
家でDVDを見てのんびりする、近くの公園を散歩するなど、できる限りお金がかからないデートにすると無理なく節約できます。

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