「浴室乾燥機とはどんな設備?」
「一人暮らしなら電気代はいくら?」
お部屋探しをしていると「浴室乾燥機」という条件を一度は目にしますよね。洗濯物を室内で干しやすいと、一人暮らしからファミリーまで根強い人気があります。
しかし、そもそも浴室乾燥機とはどんな設備か、かかる電気代や家賃の違いについて分からない人が多いです。
そこで当記事では、浴室乾燥機とは何か、1時間つけっぱなしにすると電気代がどれくらいかかるのか解説します。向いている人の特徴も紹介するのでぜひ参考にしてください。
そもそも浴室乾燥機とは?
浴室乾燥機とは、浴室の空調設備の1つで換気・暖房・涼風・乾燥の4つの機能が兼ね備わっています。
浴室の換気だけではなく、温風を出して浴室内を暖かくしたり、冷風を出して火照った身体を覚ましたり、洗濯物を乾かしたりできます。
物件情報には「浴室乾燥」や「衣類乾燥」と記載されていることがありますが、どちらも浴室乾燥機のことです。逆に「換気」としか書かれていない場合は、普通の換気扇です。
洗濯機についている乾燥機と違って、衣類をハンガーにつるしたまま乾かせるため、衣類にシワが付きにくいので女性やファミリーに人気がある設備です。
ちなみに高級マンションについている浴室乾燥機の中には、ミスト(霧)が出るタイプのものもあるので、温風とあわせてミストサウナ風に体を温めることができます。
一人暮らしの場合は、収入に余裕があるので家賃が高くなっても良い、最新設備が付いているお部屋じゃないと嫌という人以外は、正直あっても無くても良い設備です。
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浴室乾燥機の電気代は1時間30~50円
浴室乾燥機の消費電力は約1250Wなので、1時間30~50円ほどかかります。
洗濯物を乾かすのに3時間かかるとして、1日90~150円。それを毎日続けると、年間約32,850~54,750円もの電気代がかかってしまいます。
週3日ほどしか洗濯をしない場合でも、年間約15,000~25,000円ほどの電気代が必要です。
洗濯機と一緒になった乾燥機だと、年間約5,000円~8,000円ほどなので、約7倍以上も電気代が高くなります。
24時間つけっぱなしはやめておくべき
エアコンは長時間つけっぱなしのほうが電気代が節約できますが、浴室乾燥機は電気代がかなり跳ね上がるので辞めておくべきです。
もともと浴室乾燥機は1回で使用する電気のワット数(W)が高いので、エアコンの電気代と比べ物になりません。
そのため24時間つけっぱなしにしてしまうと、30~50円×24時間で1日720~1200円、1ヶ月だと21,600円~36,000円も電気代がかかります。
少しでも電気代を抑えるため、お風呂に入る前や洗濯物を乾かすとき、浴室を乾燥させるとき以外はスイッチをオフにしておきましょう。
毎月1.5~2千円節約する方法
浴室乾燥機だけだと電気代が節約しにくいので、以下の6つの節約方法を試してみてください。
すべての節約に成功すれば、毎月1,500円~2,000円ほど電気代を節約できます。
②タップ式コンセントで待機電力を減らす
③夏は扇風機を併用する
④冬はエアコン以外の暖房器具を使う
⑤省エネタイプの家電製品にする
⑥電気会社のプランを見直す
①エアコンの温度を一定にする
エアコンの温度設定と夏は26度、冬は20度で固定するだけで、年間で約15,000円も電気代を節約できます。
エアコンは設定温度を1度変えるだけで、13%も電力の消費量が変わると言われています。どうしても温度を変えたい場合は、なるべく長時間同じ温度設定にしましょう。
ちなみに寝る時はタイマーより、つけっぱなしのほうが消費電力が少なくお得です。
②タップ式コンセントで待機電力を減らす
タップ式の延長コンセントにして、使用していない家電製品の電源をオフすれば、毎月150円ほどの電気代を節約できます。
とくに消費電力が多い、テレビ・ブルーレイレコーダー・パソコン・ドライヤーは、寝ている7時間だけでも良いので、オフにしましょう。
毎回消すのが面倒、月150円ほどなら別に良いと思いがちですが、1年で1,800円、5年で9,000円になるので、こまめな節約が大切です。
③夏は扇風機を併用する
扇風機は、弱だと1時間約0.5円、中で約0.8円、強で約1.1円の電気代なので、エアコンの8割近くも電気代を抑えられます。
ただ、扇風機だけだとなかなかお部屋の中が冷えないので、エアコンの温度を28度設定にし、扇風機を併用で使いましょう。
これだけで、エアコン26度設定にするより、月500~800円ほど電気代を抑えられます。
④冬はエアコン以外の暖房器具を使う
電気代を節約するために、冬場はエアコンを使わず、電気毛布などの暖房器具を使いましょう。
エアコンにかかる電気代が約2.8円~53.5円なのに対し、電気毛布は約1.3円と言われています。
それぞれ毎日8時間使い続けた場合、エアコンは約672円~12,840円かかりますが、電気毛布なら約312円で済みます。
⑤省エネタイプの家電製品にする
長年使い続けている家電がある場合は、新しいものに買い替えましょう。家電の性能は改善され続けているので、新しい製品のほうが消費電力を抑えられます。
家電を買う時に注目するポイントは「エネルギー消費:〇〇kWh」という表記です。数値が高いほど、大量の電気を使うことになります。
家電の買い替えには費用が必要ですが、長い目で見れば節約になります。特に照明は長時間にわたって使うものですので、すぐにでもLEDのものに変えましょう。
⑥電気会社のプランを見直す
一般家庭で契約している標準プランでは、どの時間帯に電気を使っても一律料金ですが、電気会社によって時間帯で電気代が異なるプランを用意している場合があります。
例えば東京電力では、日中不在が多く夜間に主に電気を使用する人向けに、夜間の電気代がお得になる「夜トクプラン8」「夜トクプラン12」を用意しています。
夜トクプラン12では、午前9時~午後21時までの電力量料金単価が33円76銭と少し値上がる代わりに、午後21時~午前9時の間は22円55銭と夜トクプラン8よりも安く利用できます。
浴室乾燥機付きのお部屋は家賃が高い
浴室乾燥機付きのお部屋は、ないお部屋と比べて家賃が高くなります。
不動産屋専用の情報サイト「ATBB」で、都内23区の駅徒歩10分以内の1K~1LDKの平均家賃を調べた結果、浴室乾燥機付きのお部屋のほうが「約2.3万円高い」という結果でした。
浴室乾燥機付き | 約84,700円 |
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浴室乾燥機なし | 約61,200円 |
浴室乾燥機がついているお部屋は、基本的にお風呂とトイレが別になっているので、ユニットバスのお部屋より家賃が高いです。
また、浴室乾燥機付きのお部屋は物件自体の築年数が浅いものや、オートロック付きなどの設備が整っていることが多いのも、家賃が高めになっている要因です。
少しでも家賃を抑えたい人は、浴室乾燥機ではなく普通のお部屋を探しましょう。
浴室乾燥機の代用品とかかる費用
浴室乾燥機がないお部屋の場合、除湿機やファンヒーターで乾かしたり、月に数回コインランドリーで乾かすなどで代用できます。
それぞれの代用品の電気代と、どちらがお得なのか紹介します。
除湿機だと電気代が年間1.5万円で安い
除湿機は約600wなので、1時間の電気代が約13.5円です。毎日3時間使用したとしても、年間で約15,000円なので、かなりお得です。
ただし、除湿機は温風が出ないので、衣類が乾くまでに時間がかかります。
ファンヒーターだと電気代が年間約1.5万円で安い
ファンヒーターも除湿機同様、約600wなので、毎日3時間使用したとしても、年間で約15,000円ほどの電気代で済みます。
パワーが強いものでも900wほどなので、1時間の電気代が約20円。毎日3時間使用しても、年間で20,000円ほどなので、浴室乾燥機よりはお得です。
ただし、ファンヒーターは本来お部屋を暖める器具なので、きちんと乾燥させることはできず、湿気の臭いが衣類に残る場合があります。
コインランドリーは10分で100円かかるので割高
コインランドリーは乾燥だけで、10分100円ほどかかるので割高です。
14kgまでまとめて乾燥機に入れられる点は良いですが、コインランドリーに洗濯物を持ち運びする手間を考えると、かなり面倒です。
あまり洗濯物をしない、してもまとめて洗いたい、そもそも洗濯機を持っていないという人は、家賃や電気代を抑えてコインランドリーを使用しても良いかもしれません。
浴室乾燥機がないと困る人の特徴
一人暮らしだと基本的に浴室乾燥機は不要ですが、以下の3つに当てはまる人は、浴室乾燥機のお部屋を探しましょう。
でないと、体調が悪くなったり病気になったりと健康被害にかかわります。
・お風呂に入る前に浴室を温めたい
・子どもやお年寄りと一緒に住む予定
防犯やアレルギー対策で室内干ししたい
浴室乾燥機があれば室内に干すので、下着泥棒に合うことがありません。また、外に干さないので、花粉やPM2.5などのアレルギー対策にもなります。
浴室乾燥機は温風で水分を乾燥させるため、換気扇よりも短時間で湿気を取り除くので、湿気やカビによる室内干しの独特な臭いもありません。
お風呂に入る前に浴室を温めたい
年中冷え性の人や、冬場にお風呂に入るのをちゅうちょしてしまう人など、お風呂に入る前に、浴室内を温めておきたい人に浴室乾燥機はおすすめです。
温風が出るので、お湯を出しっぱなしにしなくても浴室内を温められます。
子どもやお年寄りと一緒に住む予定
子どもやお年寄りと一緒に住む予定がある人は、洗濯回数が増えるので、天気に左右されず干せる浴室乾燥機付きのお部屋を選びましょう。
また、温風で浴室内を温められるので「ヒートショック」を防げます。これは、10度以下に冷えた浴室内に裸で入ることにより、急激な気温変化に身体がついてこれなくなり、血圧が急上昇する現象です。
とくに、お年寄りや体温調節が苦手な子どもがヒートショックになりやすいので、浴室を温めておいて防ぎましょう。
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