「特別募集住宅とは何?」
「普通のUR物件とどう違うの?」
UR賃貸は礼金や仲介手数料が不要で借りられるので、入居を検討している人も多いと思います。中には、家賃が割り引かれる「特別募集住宅」というものがあるんです。
しかし、そもそもUR賃貸の特別募集住宅がどんなものなのか気になりますよね。
そこで当記事では、URの特別募集住宅とは何か、普通のUR物件との違いや申し込み方法について解説します。家賃を安く抑えたいから住んでみたい!という人は参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
UR特別募集住宅とは
UR特別募集住宅とは、UR物件の中でもいわゆる「事故物件」のことで、部屋内で入居者が亡くなったお部屋です。
通常の事故物件とほぼ同じですが、老衰などの自然死も含まれます。
UR賃貸住宅では、事故や自殺などにより入居者が亡くなると、1年~2年間家賃を半額にして貸し出しています。
割引期間が1年間か2年間かは物件によって異なります。
UR特別募集住宅は家賃が安い
UR特別募集住宅のメリットは、一定期間家賃が安くなることです。
以下で、普通のUR物件と特別募集住宅に2年間住んだ場合どれくらい家賃に差が出るのかを表しました。
普通のUR物件 | 特別募集住宅 (1年間半額) |
|
---|---|---|
家賃 (共益費) |
79,300円 (3,200円) |
39,650円 (3,200円) |
1年間の合計家賃 | 990,000円 | 514,200円 |
2年間の合計家賃 | 1,980,000円 | 1,504,200円 |
仮に2年間物件に住んだ場合、特別募集住宅の方が475,800円も安くなります。家賃を抑えたい人には魅力的なメリットです。
しかし、居室内で人が亡くなっているというデメリットもあります。
いくら安くても、事故物件であることが気になってしまう神経質な人にはおすすめできません。
UR特別募集住宅に住んでも問題ない人
UR特別募集住宅に住んでも問題ない人の条件を以下で説明します。
条件に複数当てはまらない人は、UR特別募集住宅はおすすめしません。
できるだけ家賃を抑えたい人
入居後最初の1~2年間は家賃が半額になるので、できるだけ家賃を抑えたい人にはおすすめです。
しかしUR物件の場合、家賃の4倍の月収がないと申し込めないので注意が必要です。
1、2年後の家賃も問題なく払える人
家賃の割引がなくなる1、2年後は、割引前の家賃を毎月支払わなければなりません。
もし支払えない場合、もっと家賃が安い物件に引っ越す必要があります。
引っ越しするにも費用がかかるので、できれば割引前の額でも問題ない人の方が良いです。
事故物件でも気にならない人
室内で人が亡くなっている部屋なので、精神的に気にならない人でないと快適に生活できません。
霊感があったり、神経質な人は身体的にも不安定になる恐れがあるので、避けましょう。
臭いに鈍感で気にならない人
人が亡くなった後は必ず清掃が入りますが、発見に時間がかかってしまうとなかなか臭いが取れません。
最悪入居後にも臭いが残ってしまっている場合があるので、臭いに鈍感で気にならない人でないとおすすめしません。
内見する際は、臭いが残っているかよく確認しましょう。
通常のURと同様申込のハードルが高い
そもそもUR物件は申し込み資格のハードルが高く、特別募集住宅も例外ではありません。
特別募集物件申し込むには、割り引かれた家賃の4倍以上の平均月収額が必要です。
この平均月収額は、雇用保険や国民健康保険、年金など諸々含めた所得金額になります。月収がわからない場合は、源泉徴収を確認し、過去1年間の合計収入を12で割ってください。
以下は、単身者で申し込んだ場合と世帯で申し込んだ場合の必要な年収額の表です。
家賃 | 単身者の場合 | 世帯の場合 |
---|---|---|
62,500円未満 | 家賃の4倍 | 家賃の4倍 |
62,500円~20万円 | 25万円以上 | 35万円以上 |
20万円以上 | 40万円以上 | 40万円以上 |
なお、申し込みの際の収入基準は、基本的に申込者個人の収入です。世帯合計ではないので注意してください。
UR特別募集住宅に申し込む際の流れ
UR特別募集住宅は、通常のUR物件のようにインターネットで申し込めません。
申し込むには、直接UR賃貸営業所に行く必要があります。申し込む際の流れは、以下の通りです。
URの公式サイトで特別募集住宅を探す
まず、URの公式サイトで特別募集住宅が募集されているか確認します。
東京都の特別募集住宅は特に人気なので、空きが出てもすぐに埋まってしまいます。
物件最寄りのUR賃貸営業所で仮申込みする
物件最寄りのUR賃貸営業所に行き、窓口でネットで見た物件を問い合わせましょう。
その時点で空きがあれば、申込書と同意書を書いて仮申込ができます。申込書と同意書は営業所で用意してくれます。
この時点では物件を仮止めするだけなので、収入額や身分証明書の確認はありません。
内覧へ行く
仮申し込み後、物件の内覧ができます。内覧の前には、物件の図面や事故発生時報告書を確認できます。
事故発生時報告書では、亡くなった場所や死因が書かれています。部屋の状態と照らし合わせて、住む上で問題無いかよく確認しましょう。
UR賃貸営業所で本申込する
内覧した結果問題なければ、URの営業所で本申込をします。
本申込の際に必要なものは以下の通りです。
・課税証明書
・住民票
・初期費用の現金(割引後の2ヶ月分家賃)
・入居同意書
入居同意書はURが用意してくれますが、それ以外は自分で用意します。
また、申込時に契約日と入居日を決める必要があります。
契約日と入居日を決めたら、初月の日割り家賃や敷金を計算した振込用紙が渡されて、本申込は完了です。
UR営業事務所で契約手続き
もらった振込用紙で振込を行い、振込領収書と身分証明書を持って再度営業所に行きます。
窓口の方の指示に従って、契約書類を記入すれば契約完了です。
実際に特別募集住宅に住んだ人の体験談
実際にURの特別募集住宅に住んだ人の体験談を紹介します。
特別募集住宅に住もうかどうか悩んでいる人は参考にしてください。
問題なく暮らしている人の声
・家賃86,200円→割引後43,100円に
・割引期間1年間の2DK
・死因は浴室内で病死
事故物件であることが気になってしまう人の声
・家賃48,200円→割引後24,100円に
・割引期間1年間の3DK
・死因は畳の上で病死
特別募集住宅より普通に家賃が安いお部屋を探したほうが良い
自分の月収額が少なくて余裕がない人は、特別募集住宅より普通に家賃が安いお部屋を探したほうが良いです。
1~2年間の割引が無くなれば元の家賃を払わなければならないですし、それが無理なら引っ越しする必要があります。
引っ越しするのにもお金がかかってしまうので、最初から家賃の安い物件に申し込みましょう。
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