お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
お部屋探し用語や探し方のコツ・街の住みやすさなどを初心者にもわかりやすいように解説します。

賃貸アパートの退去連絡の流れと伝え方|解約で後悔しないための注意点とは?

退去連絡ってどうしたら良い?のイメージ イラスト

賃貸の退去連絡はどうしたらいい?
アパートの解約にあたって注意点はある?

新しいお部屋への住み替えでわくわくしている、転職や進学を機に引っ越しを考えているという人は多いのではないでしょうか。

しかし、賃貸を解約するには様々な手続きが必要です。連絡の仕方や注意点を抑えておかないと、トラブルに巻き込まれたり余計な費用がかかったりします。

当記事では不動産屋の店長である阿部さん監修のもと、退去の伝え方や注意点を詳しく解説していきます。引っ越しを考えている人は参考にしてください!

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監修 阿部 陽一郎
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長

「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。

賃貸物件から退去するまでの流れ

  1. 契約書を確認する
  2. 電話で退去したい旨を伝える
  3. 解約通知書を不動産屋に郵送する
  4. 電気・水道・ガスの手続き
  5. 住民票の転出届の提出
  6. 郵便物の転送手続きをおこなう
  7. 荷造りや不要品の処分
  8. ご近所への挨拶
  9. お部屋の掃除
  10. 引っ越し(荷物の搬出)
  11. 退去の立ち会い
  12. 退去費用の精算

1.契約書を確認する

まずは、契約書を見て解約連絡を「誰に」「いつまでに」「どのように連絡するのか」を確認します。

連絡は退去日の1ヶ月前までにする必要がある

借主の都合で解約する場合、退去日の1~3ヶ月前まで連絡する必要があります。この期間を「解約予告期間」といいます。

「契約期間終了の解約手続きが間に合わなかった」「忘れていた」という場合は自動的に契約が更新されて、更新料を支払わなければなりません。

契約の更新は事前にハガキなどで連絡が来るので、退去の日程が決まっている場合は早めに連絡してください。

契約書がない場合は不動産屋に問い合わせる

手元に契約書がない場合は、お部屋を仲介してくれた不動産屋もしくは管理会社に連絡しましょう。契約書のコピーをもらえるはずです。

2.電話で退去したい旨を伝える

解約予告期限までに、電話で担当者に退去することを伝えましょう。伝える内容はお部屋の住所、名前と連絡先、退去希望日の3つです。連絡の具体的な言い方は後ほど解説します。

稀にWEB受付のみの場合がある

稀に解約連絡がWEBやFAX受付のみの場合があります。例えばレオパレス21は入居者専用WEBサイト・アプリ、またはお部屋に備え付けられている専用機器からしか受け付けていません。

特殊な連絡が必要な場合は、契約書に記載があるので確認しておきましょう。

3.解約通知書を不動産屋に郵送する

入居時に渡された「解約通知書」に必要事項を記入し、担当者宛に送ります。手元にない場合は担当者に連絡し、送付してもらうようにお願いしてください。

通知書が到着した日が受付日になる

一般的に、解約通知書が担当者に到着した日が受付日になります。電話連絡だけでは解約受付が完了しないので注意してください。

例えば予告期間が1ヶ月で3月31日に退去したい場合、解約通知書は2月28日までに担当者が受け取る必要があります。

退去日の丁度1ヶ月前に電話で連絡したとしても、当日に解約通知書を不動産屋が受け取れなければ解約日がずれる可能性が高いです。

4.電気・水道・ガスの手続き

退去日までに電気・水道・ガスなど、ライフラインの手続きを済ませましょう。手続きはそれぞれWEBや電話で可能です。

手続きの際はお客様番号がわかる検針票や料金明細票などを用意しておくとスムーズです。

ガスは立ち会いが必要な場合がある

ガスの使用停止には立ち会いが必要なことがあります。例えばオートロック付きの建物に住んでいる場合や、警報機の取り外しを希望する場合です。

立ち会いの有無に関してはあらかじめ担当者に確認しておくと安心です。

5.住民票の転出届の提出

引っ越し前後2週間以内に役所に行き、転出届を出しましょう。転出届を出すと発行される「転出証明書」は引っ越し先の自治体で必要になります。なくさないように管理してください。

手続きには本人確認書類と印鑑が必要です。住民基本台帳カードやマイナンバーカードを持っている人は持参します。カードが転出証明書の代わりになるからです。

また、自治体が発行している保険証や印鑑登録証を持っている場合は持っていきましょう。

同じ市区町村内の引っ越しは「転居届」を出す

同じ市区町村内で引っ越す場合は「転居届」を出します。転出届と同様に引っ越しから2週間以内に役所でおこなってください。

6.郵便物の転送手続きをおこなう

近くにある郵便局の窓口で転居届を出しておくと、1年間旧住所宛ての郵便物を新住所に転送してくれます。

手続きには本人確認書類と、旧住所が確認できる運転免許証やパスポートなどが必要です。転送サービスは無料なので忘れずに手続きしておきましょう。

転送手続きはWEBでもできる

忙しくて窓口に行く時間がないという人はWEB申し込みがおすすめです。「ゆうびんID」というアカウントが必要なので、持っていない人は新しく作っておきましょう。

7.荷造りや不要品の処分

荷造りは、季節外れの洋服や卒業アルバムのような普段使わないものから梱包していくと効率的です。

引っ越しを機に不要品を処分するのもおすすめです。リサイクルショップやフリマアプリで売れば引っ越し費用の足しになります。

忙しい人はおまかせプランがおすすめ

「おまかせプラン」とは、荷造りや搬出・搬入など引っ越しに関する作業をすべてプロに頼むプランです。自分で作業するよりも料金は高くなりますが、時間や手間を削減できます。

気になる人は、業者を決める際に見積もりを出してもらいましょう。

8.ご近所への挨拶

ご近所付き合いがある人や「引っ越し作業で迷惑をかけるのでは?」と気が引けるという人は、引っ越しの挨拶をしておきましょう。

タイミングとしては作業前日の正午~夕方頃に挨拶するのがおすすめです。挨拶の対象は、両隣と下階の人で十分です。

挨拶するときは手土産を持っていくべき

挨拶は手ぶらではなく手土産を持っていきましょう。予算は一般的に1軒あたり500~1,000円です。贈るものは洗剤などの消耗品や、使う人を選ばない白いタオルが良いでしょう。

9.お部屋の掃除

退去前にお部屋を掃除しておくと良いです。自分で落としておけば退去後のクリーニング代を抑えられる可能性があります。

ホコリやちょっとしたカビ・水垢など、普段と同じ程度の掃除で問題ありません。

無理な掃除や修繕はしない方が良い

自分で落とせないような汚れや傷の凹みは無理にやらなくて良いです。無理やり落とそうとして汚れや傷を広げてしまうと、余計な費用がかかるかもしれません。

普段の掃除で落とすのが難しいものはプロにまかせましょう。

10.引っ越し(荷物の搬出)

引っ越し当日は業者が来て荷物を搬出してくれます。時間までに必ず荷造りを終わらせておきましょう。

作業中は必ず立ち会いが必要です。荷物の破損や積み忘れなどのトラブルを防ぐためです。

立ち会いは代理人でも良い

万が一立ち会いが難しい場合は、家族や友人など代理人に依頼しても良いです。

代理人にお願いする場合は、荷物のリストや新居の家具配置がわかるようなメモを渡しておきましょう。メモを参考に、自分の代わりに業者に指示を出してくれます。

11.退去の立ち会い

荷物をすべて搬出したら、担当者と一緒に退去の立ち会いをおこないます。お部屋の傷や汚れを確認して、退去後の修繕費用を貸主側・借主側のどちらが負担するのかを決めるためです。

所要時間は20~40分が目安

立ち会いにかかる時間は20~40分程度が目安です。部屋数が多いと時間がかかるため、スケジュールは余裕を持って決めておいてください。

12.退去費用の精算

立ち会い後に修繕費用の見積りをもらえます。修繕費用は敷金から差し引かれて、余ったお金は返金されます。

退去後2~3週間の間にいつごろ返金されるのかという書類が届き、2ヶ月以内には返金されるケースがほとんどです。

見積もりは必ずもらうべき

中には見積書を作らずいきなり請求書を送ってくる業者がいます。しかし、内訳が分からないのに応じるべきではありません。

必ず見積もりをもらい、立ち合いのときに確認した内容とズレている場合は訂正してもらいましょう。書類にサインしてしまうと合意したとみなされ減額されなくなります。

退去時の注意点

  • ・二重家賃が発生することがある
  • ・家賃の計算方法によっては余計な家賃がかかる
  • ・早すぎる解約は違約金がかかることがある

二重家賃が発生することがある

二重家賃の図
二重家賃とは引っ越す際に、今住んでいるお部屋と新しいお部屋の両方で家賃が発生してしまうことです。住んでいるお部屋の退去日と新居への入居日がズレることによって発生します。

入居予定日が決まっている人は、退去日を入居予定日に合わせるように退去連絡すると二重家賃を抑えられます。

入居予定日が決まっていない人は、退去予定の人が住んでいるお部屋を契約すると入居日を遅めに設定可能です。

二重家賃を防ぐ方法

二重家賃になるのを防ぐには、一定期間の家賃が無料になる「フリーレント付き」を選ぶと良いです。退去日が遅れて契約期間が重なっても新居の家賃が発生しません。

フリーレント付きでなくても、交渉次第で付けてもらえる可能性があります。まずは、交渉に強い不動産屋に相談してみてください。

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家賃の計算方法によっては余計な家賃がかかる

計算方法
日割 月の経過した日数分だけ支払う
半月割 15日までに退去するなら半月分、15日以降に退去するなら1ヶ月分支払う
月割 いつ解約しても1ヶ月分の家賃を支払う

解約月の家賃は、上記のいずれかの計算方法で算出されます。日割計算であれば損することはありませんが、半月割や月割だと退去日によっては余計な家賃がかかります。

例えば半月割の場合、1日に退去しても15日退去しても同じ金額を支払う必要があります。同じ金額を支払うなら15日に退去したほうがお得です。

計算方法は契約書に記載があるので、事前に確認しておきましょう。

早すぎる解約は違約金がかかることがある

2年契約にもかかわらず5ヶ月で解約など、入居期間が短い場合は「短期解約違約金」というお金がかかることがあります。

入居期間が短すぎると、退去時のリフォーム費用や入居者の再募集にお金がかかり貸す側に損失が出ます。その損失を補填するために設定されています。

違約金の相場は「1年未満の退去で家賃1ヶ月分」と言われています。思い当たる節がある人は契約書を確認しておくと安心です。

退去連絡の言い方

解約通知書が手元にある場合

入居者
女性のアイコン〇〇アパートに住んでいる□□です。△月末で退去したいのですが、必要な手続きを教えてください。
不動産屋
男性のアイコンお電話ありがとうございます。△月末の解約ですね。かしこまりました。お部屋の解約には解約通知書をお送り頂く必要がございます。契約時にお渡しした書類に解約通知書も同封されているので、ご記入のうえ返送をお願いいたします。
入居者
女性のアイコンわかりました。郵送で送れば良いでしょうか?
不動産屋
男性のアイコンはい。郵送でお願いいたします。なお、解約通知書を受け取った時点での解約申込となるので、お早めにお送りいだきますようよろしくお願いいたします。

契約時に書類と解約通知書を受け取っていた場合の会話例です。手元にある場合は、不動産屋に退去連絡をしたあとに解約通知書を郵送するだけです。

解約通知書はハガキの場合もあれば、メールで電子署名で済ませられるタイプもあります。気になる点やわからないことがあれば不動産屋に聞いてみましょう。

解約通知書が手元にない場合

入居者
男性のアイコン△△アパートに住んでいる××です。◯月□日で退去しようと考えています。
不動産屋
女性のアイコン××様、お電話ありがとうございます。お部屋の解約には解約通知書をお送り頂く必要があります。お手元に解約通知書はございますか?
入居者
男性のアイコン見当たらないので、送ってもらうことは可能ですか?
不動産屋
女性のアイコンかしこまりました。では、お住まいの住所に解約通知書をお送りいたします。なお、通知書の到着が解約の受付日となるのでお早めにお送りください。

解約通知書が手元にない場合は、電話で伝えれば対応してもらえます。

ただし、通知書が到着した日が受付日になるのでギリギリだと間に合わない可能性があります。急いでいる場合は速達で送るなど、期限に間に合うようにしてください。

退去日までに準備しておくこと

  • ・貸与された備品を揃えておく
  • ・退去費用の用意
  • ・火災保険の解約
  • ・入居時に撮った写真や確認書の用意
  • ・引っ越し業者の手配
  • ・引っ越し作業で出たゴミの処理

貸与された備品を揃えておく

退去日までにお部屋に元々あった備品をすべて用意しておきましょう。

エアコンのリモコンや取扱説明書、玄関のスペアキーなど入居時に渡されたものはすべて返却しなければなりません。

紛失したり、壊してしまった場合は退去時に追加で費用を請求されることがあるので注意してください。

退去費用の用意

事前に退去費用を用意しておきましょう。退去費用を支払わないと解約できないからです。

特に契約時に敷金を預けていない場合は費用が高くなります。退去費用は分割できないことがほとんどのため、通帳の残高を確認しておいてください。

退去費用の平均額については後ほど詳しく説明します。

火災保険の解約

入居時に加入した火災保険は自分で解約する必要があります。退去連絡を入れたとしても保険会社から連絡は来ませんので忘れないようにしましょう。

解約は保険証券に記載されている連絡先に電話し、解約の意向を伝えます。その後、解約請求書が送付されるので必要事項を記入し返送してください。

保険会社によってはWEBで手続き可能です。公式サイトを確認してみてください。

入居時に撮った写真や確認書の用意

入居当初から存在していた傷や汚れの写真や「現況確認書」があれば用意しておきます。立ち会いの際に担当者と照らし合わせながら確認することで、余計な費用を払わずに済みます。

引っ越し業者の手配

業者を使って引っ越しするのであれば、早めに予約しておくことをおすすめします。

引っ越しシーズンである2~3月は予約がすぐに埋まり、希望の日に引っ越しできない可能性があります。

繁忙期は料金が高くなるため、スケジュールが調整できるなら4月以降の閑散期に引っ越すと良いです。

引っ越し作業で出たゴミの処理

引っ越しで出たゴミの処理方法を事前に確認してください。

特に粗大ゴミは事前の申し込みや処理手数料の支払いが必要な場合が多く、ギリギリだと間に合いません。早めに自治体の公式サイトやゴミ処理センターに問い合わせておきましょう。

退去時にかかる費用の平均はいくら?

間取り 退去費用の平均
ワンルーム、1K、1DK、1LDK 49,980円
2K、2DK、2LDK 79,924円
3DK、3LDK、4K、4DK、4LDK 90,139円

無人契約機検索サイト「アトムくん」がおこなったアンケート調査によると、間取りごと退去費用の平均額は上記の通りです。

間取りやお部屋の使い方で金額が変わる

退去費用は間取りや設備、お部屋の使い方によって金額が変わります。

お部屋の中でタバコを吸っていてニオイや壁の黄ばみがひどい、故意に傷つけた凹みなどがあると高くなりやすいです。

普段からこまめに掃除していてキレイにしておけば、入居時に支払って敷金でほとんどまかなえる人が多いです。

敷金なしのお部屋は退去費用が高くなる

敷金は退去したあとのルームクリーニング代や、室内消毒の費用に当てられます。入居時に支払った金額から差し引かれて、余った分は返金される仕組みです。

しかし、入居時に敷金を支払っていない場合は、退去時にまとめて支払うことになります。余裕を持って用意しておきましょう。

6~8年以上住むと安くなる

一般的には6~8年同じお部屋に住み続けた場合、故意に汚したもの以外は経年劣化になります。経年劣化とみなされるものは大家さんや管理会社が費用を負担することになるからです。

ただし、経年劣化とみなされる年数は、設備の耐用年数で決められます。6年以上住み続ければすべてが経年劣化の対象になるとは限らないので注意しましょう。

▶長期間住んでいたアパートの退去費用についてはこちら

原状回復とは入居前の状態に戻すこと

普通に生活してできた傷は大家さんが負担する

普通に暮らしていれば当然できるような傷や汚れは、大家さんや管理会社が費用を負担して修繕します。入居者が当時の状態まで戻す必要はありません。

常日頃からこまめに掃除していれば、退去前に排水溝や換気扇などを重点的に掃除する程度でOKです。

原状回復の基準はガイドラインで定められている

原状回復の基準は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で定められています。

ガイドラインによると「入居者の過失による汚損は入居者負担」「経年劣化や自然損傷は大家さん負担」です。

例えば「物を落としてフローリングを傷つけた」「掃除を怠ったせいで汚れが取れない」場合などは入居者の過失です。

年月が経つことで自然とできる壁紙の日焼けなどの汚れは「自然損耗」や「経年劣化」に当てはまるので大家さん負担になります。

特約はガイドラインよりも優先される

原状回復はガイドラインが基準になりますが、契約書に「特約事項」が記載されている場合は特約が優先されます。

ただし「修繕にかかる費用はすべて入居者が負担する」などの一方的な内容の特約は、無効だと主張できる場合があります。まずは契約書を確認しておきましょう。

入居者負担になる事例

  • ・物をぶつけてめくれた壁紙
  • ・物がこすれて壁紙についた汚れ
  • ・煙草を吸ったせいで変色した壁紙
  • ・落書きによる壁紙の汚損
  • ・窓の結露を放置して発生したカビや壁紙の浮き
  • ・洋服をかけるために壁に開けた穴
  • ・金具のない天井につけた照明器具の跡
  • ・キャスター付のイスによるキズ、へこみ
  • ・家具の移動によってできた傷、汚損
  • ・布団を敷きっぱなしにして発生したカビ
  • ・こぼした飲食物を放置してできた汚れ
  • ・掃除せずホコリが固まってしまった換気扇
  • ・髪の毛が絡んで流れにくい排水溝
  • ・エアコンの水漏れによる壁や床の腐食
  • ・ベランダの鳥のフンを放置した汚れ
  • ・ペットがつけた傷跡
  • ・乱暴に使ったために歪んだ鍵

入居者が不注意でつけた傷や、掃除せず放置したせいでこびりついた汚れは、キレイに掃除しておかなければいけません。

原状回復できなかったものは、原状回復費用や清掃費用として敷金から引かれるか、別途費用を請求されます。

大家さん負担になる事例

  • ・日光によるフローリングや壁紙の日焼け(変色)
  • ・冷蔵庫やTVなどの家電による壁の電気焼け
  • ・カレンダーや時計のために壁に開けた画鋲の穴
  • ・壁についたカレンダーや時計の跡
  • ・エアコン設置によるビス穴、跡
  • ・ベッドやタンスでへこんだフローリング
  • ・畳の表替え、裏返し
  • ・エアコンの内部洗浄
  • ・自然災害によるガラスの損傷
  • ・網戸の張り替え
  • ・専用業者を入れないと清掃できない部分の汚れ
  • ・破損や紛失以外での鍵の取り替え
  • ・耐用年数経過による設備品の故障
  • ・フローリングのワックスがけ
  • ・台所、トイレの消毒

長年住んでいたため自然と汚れた経年劣化部分と前入居者がつけた汚れや傷は、入居者ではなく大家さんが負担します。

ただし、普通に使っていて破損した設備を放置してしまった場合は、経年劣化が原因の破損であっても入居者が負担しなければいけません。

設備の破損を見つけた際は、すぐに大家さんか管理会社に連絡しましょう。

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