「ペット不可の賃貸でも動物を飼いたい!」
「こっそり飼ってもバレる?」
好きな動物との生活を考えるとワクワクしますよね。犬・猫・鳥などが人気で、一緒に暮らせば毎日癒やされます。
しかし、一般的な物件ではペットの飼育を禁止しています。無断でペットを飼うと、高額な違約金を請求されることも…。
そこで当記事では、ペットの飼育を禁止する理由や、バレたときの罰則について解説します。交渉次第で飼育を許可してもらえるケースもまとめました。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
ペット不可の賃貸では原則飼えない
賃貸物件では基本的にペットは飼えません。
鳴き声や臭いからトラブルが起きたり、退去時の修繕費が高額になるからです。
国土交通省による「平成30年度マンション総合調査」という最新の調査では、ペットの飼育を「全面的に認めている」物件の割合はわずか5.1%でした。
賃貸でペットの飼育が禁止される理由は主に3つあります。
②敷金(修繕費)を抑えるため
③物件全体のモラルを保つため
以下では、項目ごとの解説をしていきます。
①トラブルの防止
住民が好き勝手にペットを飼うと、餌やペットの臭い、鳴き声など、通常では起きないトラブルが発生します。飼い主がいくらしつけても、ペットに完璧なマナーは求められません。
騒ぎが大きくなると物件内だけでなく、近隣住民にまで迷惑がかかります。物件の評判が下がるのは大家にとって大きな問題です。
ペットの飼育を禁止すれば、アレルギーを持った人でも自由にお部屋を借りられます。
大家と借り手、隣人の全員が快適に過ごす環境づくりのためにも多くの賃貸でペットの飼育が禁止されています。
②敷金(修繕費)を抑えるため
ペットが残したキズや臭いを消すには多くの修繕費が掛かります。この補填には敷金が充てられます。
ペットが残したキズや臭いを消すために、ペット可物件では家賃1ヶ月分敷金が上乗せされる傾向にあります。
敷金が増えると入居のハードルが高くなり、借り手が減ってしまいます。空き部屋の期間を短くする為にも、ほとんどの賃貸でペットの飼育が禁止されています。
③物件全体のモラルを保つため
曖昧なルールはモラルの低下に繋がります。一度特例ができると、ルールがあやふやになって規則に緩みが生まれるからです。
住民が自己判断するルールが増えると、大家の思惑から外れることも増えトラブルが多くなります。
管理にかかる手間を減らすためにも、多くの賃貸ではペットの飼育が禁止されています。
ペットがバレたときの罰則
内緒でペットを飼っていることが管理会社や大家にバレた場合、どのような罰則があるかを紹介します。
「注意していればバレない」とこっそり飼い始める人がいますが、細心の注意を払っても臭いや鳴き声、生活音から周囲にバレることが多いです。
罰則を課された本人はもちろん、飼い主を失ったペットも不幸になってしまいます。以下を参考に、こっそり飼おうとしている人はもう一度考え直してみてください
ペットを手放すことを求められる
飼育がバレた場合、ペットを手放すよう大家と話し合いをおこないます。
本来の契約状態に戻すために、お部屋に住み続ける限りはペットと別れる必要がありす。
知人に預ける、保健所に連れてくなど、引き取り手を探さなければなりません。
最終的には強制退去になる
決められた期限内にペットを手放さないと強制退去させられる場合があります。
基本的には2週間~1ヶ月の期限の後、飼育の解消か退去に応じない場合は賃貸契約解除の後強制退去となります。
本来の契約状況から外れているので拒否はできません。
入居者の違反が原因なので、1週間以内という短い期間で退去を求められる場合もあります。
敷金が高くなってしまう
大家との話し合いの末に飼育の許可が出ても、敷金を追加で請求される場合があります。ペットが原因で発生するクリーニング代や修繕費を補填するためです。
ほとんど場合敷金は戻ってきません。ペットを快く思わない住民からは厳しい目で見られることになります。以前のようにのびのびと過ごせなくなり、精神的なゆとりもなくなります。
違約金を支払うことになる
ペットを手放なす、強制退去などの罰則を受けた上で違約金を請求される場合もあります。
賃貸の契約内容にペットの飼育禁止が含まれていれば、言い逃れは難しいです。
ペットがバレる原因
細心の注意を払っていても、鳴き声や物音、臭いから大家や隣人にバレることがあります。
こまめな掃除や換気をおこなっても、ペットを飼っていない人は臭いを敏感に感じとります。お部屋の状態ではなく、ゴミに出した餌の袋から発覚することもあります。
仮にバレていなくても、隣人がアレルギーに悩まされる、退去後の工事の工程が増えるなど、本人の知らないところで他人に迷惑をかけてしまいます。
おおまかなペットの種類ごとに、飼育がバレるきっかけと体験談を紹介します。隣人の様子が気になる人も参考にしてください。
犬
犬の飼育がバレる主なきっかけは鳴き声です。
飼い主が不在時に淋しくて鳴く、廊下を通り過ぎた人に反応して鳴く、散歩中の犬に向かって吠えるなど原因も様々で対策が難しいです。
毎日行う散歩の際にすら、お部屋の出入りに気を使わなければいけません。隠し通すのは難易度が高いです。
猫
猫は自由にお部屋の中を動き回ります。足音や高いところから飛び降りた音が原因で隣人に発覚することが多いです。
抜け毛が原因で飼育がバレることや、知らないうちにアレルギーで迷惑をかけてしまうこともあります。
小動物・鳥
臭いや鳴き声が少なく、隠れて飼いやすい小動物や鳥ですが、多少の臭いは発生します。ペットを飼わない人は僅かな臭いにも敏感です。
ハムスターなどの夜行性の動物が起こす音は案外ストレスになります。滑車などのおもちゃで遊ぶ音は大きく響くので寝不足などにも繋がりやすいです。
熱帯魚
熱帯魚などはペットそのものより水槽の扱いが難しいです。
水槽に水や器具を入れるとかなりの重さになります。移動の際に床を傷つけたり、長期間の設置で床が歪む原因になります。
水漏れで床が腐る、下の階に水漏れするなど、ペットの飼育がバレなくても多額の修繕費を請求される場合があります。
爬虫類・昆虫
爬虫類や昆虫は鳴き声からバレることがあります。お部屋が高い階層になるほど言い訳が苦しくなります。
餌も特殊なものが多くゴミ袋が目立ちます。生き餌の管理にも注意が必要です。
交渉すれば飼えることもある
周囲への影響が少ないペットの場合、大家や管理会社によっては飼育の許可が出ることがあります。
既に周囲の住民がペットを飼っている場合や飼いたいペットが大人しくて迷惑にならない場合、退去時に復元できれば問題ないと大家が考えている場合は交渉が成功しやすいです。
契約した後では交渉が難しくなるので、どうしてもペットを飼いたい場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
交渉が成功した場合は周囲への配慮が必要
交渉が成功した場合は、周辺住民への考慮は必須です。動物の鳴き声や臭いなどでトラブルになる可能性があるからです。
少しの物音や臭いが原因でストレスが溜まったり、思わぬアレルギーに苦しめられる可能性があります。
ハムスターやフクロウ、ヤモリなどの飼いやすい動物は夜行性なことも多いです。
ケージで飼える上に昼間は物静かですが、深夜に動き回る音やおもちゃで遊ぶ物音は想像以上にストレスに感じます。隣室への騒音対策は必須です。
たとえ大家や管理会社に認められても、周辺の住民がペットに寛容とは限りません。
問題を起こさず平和に暮らすためにも、ペットの臭いやゴミの出し方には気をつけなくてはいけません。
ペットと一緒ならペット可物件に住むべき
ペットを飼うならペット可物件に住むべきです。部屋飼いできる動物で、常識の範囲内であれば多頭飼いや複数種の飼育も認められます。
大家だけでなく住民の理解も得られるので、必要以上に周りに気を使うこともありません。トラブルを起こしても知恵や助けを借りれます。
通常の賃貸との違い
ペット可物件は通常の賃貸と比べて敷金が1ヶ月分、家賃は1~2割高い傾向にあります。
物件数が少なく立地も限られるので不便に感じる点も多いですが、そんな条件でも集まった住民はペットに対しての理解があります。
沢山のペットが集まるのでもトラブルも様々ですが、飼い主同士「お互い様」という意識を共有しているので揉め事になることは少ないです。
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