「楽器相談可物件はどの程度音出して良い?」
「借りる際の注意点とは?」
楽器の演奏って楽しいですよね!スタジオだけでなく家でも練習できたら上達も早いです。
しかし、楽器相談可物件と言ってもどこまで音を出していいのか、なんの楽器でもOKなのか疑問に思う人は多いです…。
そこで当記事では、楽器相談可物件の許容範囲や借りる際の注意点を解説しています。ぜひ参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
楽器相談可物件ってどの程度OKなの?
物件情報に楽器相談可と書いてある物件でも、実際どんな楽器なら使って良いのか、どんな楽器は使用不可能なのかは、大家さんの判断によって違います。
そのため、詳しく楽器の情報が記載されていない限りは、不動産屋に確認してもらうしか判断する方法はありません。
一般的には、周辺住民に迷惑にならない楽器なら良いとされています。ギターやベースはアンプに繋がなければ演奏できます。エレキギターや電子ピアノなども、ヘッドホンにつなげば大きな音が出ないので演奏できます。
楽器相談可物件と楽器可物件の違い
楽器を演奏して良い物件には、細かく分けて「楽器相談可物件」と「楽器可物件」の2種類あります。2つの違いは、お部屋の防音設備が充実しているかどうかです。
ただし、物件サイトによってはどちらも「楽器相談可物件」として掲載している場合もあるので、実際にどんな物件なのかは不動産屋に確認する必要があります。
以下の項目で、楽器相談可物件と楽器可能物件の違いについて詳しく説明します。
楽器相談可物件
楽器相談可物件は「防音設備が整っていない物件だが、大家さんの好意で楽器の演奏を許可されている物件」という意味です。
隣り合っているお部屋に楽器の音が響く可能性が高いため、ほかの入居者から苦情が出れば、楽器が禁止になる可能性があります。
楽器可物件
楽器可物件は「最初から楽器を演奏する人が住む前提で建てられた、防音性が高い物件」という意味です。
ただし、楽器可物件の中でも、以下の2つのように細かく種類が分かれていて、若干違いがあります。
・契約上では24時間いつでも演奏可能
・家賃が高め
・演奏可能な時間帯など、細かく決まっている
・音が大きい楽器では入居できない可能性もある
楽器相談可物件の探し方
楽器相談可物件は、物件数自体がかなり少なく、なかなか自分で良いお部屋を見つけることができません。少しでも多くのお部屋情報を見たい人は、以下の3つのことを試してみてください。
音楽大学近くのエリアで探す
音大が近くにある地域なら、楽器を演奏する生徒が多いため、楽器演奏可の物件が集まっていることが多いです。
東京であれば、上野や玉川上水、雑司が谷などに音大があります。大阪であれば、梅田や、四天王寺、庄内などで探してみてください。
大きいライブハウスがある地域で探す
大きいライブハウスがある地域は、楽器を演奏したい人が多いことや、ライブハウスからの音漏れに慣れている人たちが住んでいるので、相談できる物件が見つかりやすいです。
不動産屋に相談する
自分で楽器相談可の物件を探すのには限界があるので、不動産屋に相談して探してもらう方法が一番手っ取り早いです。
相談する際には、どの楽器を1日どれくらい演奏するか伝えましょう。良い不動産屋であれば楽器相談可物件の中でも、防音性が高めのお部屋を中心に紹介してくれます。
不動産屋に来店するのが面倒な人は、ネット上の不動産屋「イエプラ」に相談してみましょう。チャットやLINEで希望条件を連絡するだけで、ピッタリのお部屋を探してくもらえます。
楽器相談可物件を借りる際の注意点
楽器相談可物件を借りる前に、注意しておくべきことを3つ紹介します。
大家さんによってOKな楽器が違う
楽器相談可物件でも、大家さんによって演奏可能な楽器が違います。例えば、ギターやベースはOKだけどピアノはNG、ヘッドホンにつなげる電子楽器以外はNGなど、大家さんによってバラバラです。
お部屋を借りる前に、事前に不動産屋に自分が演奏する楽器を伝えて置き、大家さんに演奏して良いかどうか確認してもらいましょう。
演奏可能な時間帯が決められている場合が多い
楽器防音物件のように、楽器を演奏するためのお部屋ではない限り、演奏可能な時間帯が決められている場合が多いです。
夜間の楽器演奏禁止や、10時~20時の間のみ可など、周辺住民に迷惑がかからない時間帯のみ演奏できます。必ず事前に確認しておきましょう。
必ずしも防音性が高い部屋ではない
楽器相談可の物件は、必ずしも防音性が高いわけではありません。むしろ、ほかのお部屋からも楽器の音が漏れてくるのでうるさいです。
音が漏れてきてもお互い様ということで、我慢しましょう。自分の音も他人の音も気にするという人は、家賃が高いですが、楽器防音物件を探すべきです。
楽器相談可物件のトラブル事例
楽器相談可物件で実際に起きたトラブル例と、対処方法を紹介します。
楽器可物件なのに隣人からクレームが来た
防音シートを買ってきて壁に貼ったり、カーテンを遮音性のものに替えるようにしましょう。楽器相談可の物件だからといって、入居者全員が楽器を演奏したいとは限りません。
また、トランペットなどの管楽器であれば、サイレンサーやミュートと呼ばれる、ベルを防ぐ器具を使用して音を小さくしましょう。
楽器相談可物件なのに実際は楽器NGだった
楽器相談可の物件は、あくまで「相談できるだけ」です。ほかの住民からうるさいとクレームが上がってしまうと、演奏可能であっても、演奏禁止になる可能性が高いです。
お部屋を借りる前に、ギターを1日どれくらい演奏するかを伝えておき、クレームが出なさそうか大家さんに確認してもらいましょう。
また、エレキギターであればヘッドホンにつなげて音を出さないようにすれば、騒音に関するクレームを減らせます。
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