「ユニットバスとはどんなお風呂?」
「バストイレが一緒以外のタイプはある?」
せっかく引っ越すなら、少しでも設備の良いお部屋に住みたいものです。お部屋探しの最中には「ユニットバス」という言葉を一度は耳にしますよね。
しかし、そもそもユニットバスとはどんなお風呂か、メリット・デメリットが何か分からない人が多いです。
そこで当記事では、ユニットバスとはどんなお風呂か、タイプ別の違いと共に解説します。3点ユニットバスとバストイレ別のどちらに住むか迷っている人は参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
ユニットバスとは浴槽や壁などが一体化したもの
ユニットバスは、浴槽や壁、床などの各パーツが一体になっている浴室です。
取り付けに時間がかからないので、賃貸物件などで多く設置されています。
よくユニットバスは、バストイレが一緒になったお風呂と認識されがちですが、別になったユニットバスもあります。大きく分けて3種類あるので解説します。
1点ユニットバス
浴室が独立していて浴槽だけのものが、1点ユニットバスです。
専有面積が大きい物件や、複数人の入居が想定された物件などに多く設置されています。
バストイレ別で洗面台も独立なので、広々としたスペースを確保できるのが特徴です。
2点ユニットバス
2点ユニットバスとは、浴室に浴槽と洗面台がセットになったお風呂です。
洗面台が浴室にあるので、1点よりも体を洗うスペースが少し狭いですが、十分な広さが確保されています。
掃除のときは、シャワーを使って洗面台も一緒に洗えるので、掃除の手間が減ります。
3点ユニットバス
3点ユニットバスは、浴槽と洗面台、トイレが一緒になったものです。ビジネスホテルや一人暮らしのお部屋でよく見かけます。
2点ユニットバスと同じように、シャワーですべて掃除できるので効率が良いです。
しかし、トイレとシャワーを同時に使えないことや、トイレットペーパーが湿ってしまうなど、少し使いにくい点もあります。
一人暮らし向けの賃貸で多い3点ユニットバスについて詳しく解説していきます。
3点ユニットバスのメリット
3点ユニットバスのメリットについて、詳しく解説します。
バストイレが一緒であることで受けられる恩恵は、主に4つあります。
- ・家賃が安い物件が多い
- ・掃除が効率的で簡単
- ・断熱性に優れる
- ・水漏れしにくい
家賃が安い物件が多い
3点ユニットバスは建設コストが低い分、家賃が安めに設定されていることが多いです。
不動産屋専用サイト「ATBB」で、東京23区にあるワンルーム、1K、1DKのお部屋の家賃の差をまとめてみました。
1R | 1K | 1DK | 平均 | |
---|---|---|---|---|
ユニットバス | 4.3万円 | 4.5万円 | 6.9万円 | 5.2万円 |
バストイレ別 | 5万円 | 5.2万円 | 7.4万円 | 6.1万円 |
※築年数20年以内・家賃が安い上位50件の平均
築年数や立地にもよりますが、ワンルームや1Kでは7千円もの差があります。
立地にこだわりたい人や学生で設備よりも家賃の安さを重視するなら、3点ユニットバスがおすすめです。
掃除が効率的で簡単
浴室の中にトイレと洗面台があり、すべて一緒に洗えるので掃除が楽です。
内部が防水加工されているので、全体をシャワーで洗い流せます。
それぞれ独立していると手間がかかりますが、3点ユニットバスは1回で掃除が完了するので時間の節約にもなります。
断熱性に優れる
ユニットバスは二重構造になっているので、断熱性に優れています。
周りに断熱材が貼られているものは、より暖かさが保たれます。
浴室内が冷たくなりがちな冬場でも、比較的暖かい状態でお風呂に入れるので快適です。
水漏れしにくい
3点ユニットバスは水回りが集まっていて、排水管がまとまっているので漏水が少ないです。
バストイレ別の場合は、排水管が別々になるため漏水のリスクが上がります。
万が一、トイレのタンクから水が漏れても、床や壁の隙間から水が漏れることはありません。
集合住宅の場合、下の階に漏水すると多額の修理費が必要になります。不安な人は3点ユニットバスがおすすめです。
3点ユニットバスのデメリット
洗面台とトイレが独立していないことで、少し不便に感じる場合もあります。
後ほど、デメリットを解消するための対処方法もご紹介します。
- ・来客時にトイレや洗面が使いにくい
- ・身体を洗いにくい
- ・カビが発生しやすい
- ・収納スペースが少ない
来客時にトイレや洗面が使いにくい
浴室にトイレや洗面台があるので、友達や恋人が来たときに困ります。
入浴時やトイレを使っているときは浴室が使えないので、お互い気を使うことが多くなり不便に感じます。
同棲やお部屋に頻繁に人を呼ぶ場合は、バストイレ別の物件を選ぶべきです。
身体を洗いにくい
トイレが同じ空間にあるので、基本的に浴槽の中で身体を洗うことになります。
湯船に浸かりたい人は、洗い場と浸かる湯船が同じ浴槽内なので、先に身体を洗ってからお湯を溜めると身体が冷える可能性があります。
シャワーで済ませる人は気になりませんが、湯船に浸かりたい人にはおすすめできません。
カビが発生しやすい
ユニットバスは窓がないものが多いので、湿気がこもりやすくカビが生えやすいです。
換気扇を回すか、浴室の扉を開けて、こまめに換気する必要があります。
また、シャワーカーテンの取り付けた場合、シャンプーや石鹸が付着しやすく、湿度も高いのでカビの温床になりやすいです。
収納スペースが少ない
バストイレ別のお風呂より自由に使えるスペースが少なく、収納スペースが限られます。
お風呂場の備品以外に、トイレットペーパーや歯ブラシなど、トイレと洗面で使うものも収納する必要があります。
特に、ボディケアグッズが多い女性は、工夫して収納しなければなりません。
浴室を清潔に保つための湿気・カビ対策
デメリットにある、カビや湿気の悩みを解決する対処法があります。
特に、カビ対策は換気扇を回すだけでは足りません。浴室を快適に使うために、是非参考にしてください。
- ・珪藻土マットで足元を快適にする
- ・除湿機と換気で湿気をなくす
- ・防カビくん煙剤を使う
珪藻土マットで足元を快適にする
出典:ニトリ
珪藻土マットは、水気を吸収してすぐに乾くバスマットで繰り返し使えます。
床が水浸しになりやすい3点ユニットバスでは、足元の水分を吸収してトイレや洗面台を快適に利用できます。
珪藻土には調質性があるので、浴室内の湿気を吸い取ってカビ対策につながります。
価格が1,000~2,000円と手軽に購入できるので、是非お試しください。
除湿機と24時間換気で湿気をなくす
入浴後に24時間換気や除湿機を使うことで、効率的に湿気をなくせます。
24時間換気ができる浴室は、扉を締めたほうが上手く換気できます。扉の下部に通気スリットがない場合は、少し開けて換気しましょう。
浴室に24時間換気がついていない場合や、除湿の効率を高めたいときは、除湿機の使用をおすすめします。
安いものは10,000円ほどで購入できて、除湿と同時にシャワーカーテンやバスマットも乾かせます。
防カビくん煙剤を使う
出典:amazon.co.jp
カビの発生を抑制するために、防カビくん煙剤を使いましょう。ドラッグストアなどで1つ500円で購入できます。
防カビくん煙剤は、除菌成分の銀イオンにより見えないカビの原因菌を除菌します。
風呂桶や椅子、普段なかなか掃除できない天井など、隅々まで広がります。
賃貸の場合は、入居前にクリーニングされている状態でくん煙剤を使用すると、きれいな状態を保てます。
収納スペースを増やす便利グッズ
狭くなりがちな2点、3点ユニットバスで、収納スペースを増やす便利グッズをご紹介します。
- ・コーナーラック
- ・バスタブトレー
- ・シャワーラック
コーナーラック
出典:ニトリ
コーナーラックを設置すれば、シャンプーボトルや洗顔料などを置くスペースを作れます。
床や浴槽の角と、天井を突っ張り棒で支えれば、重いものを置いてもグラグラしません。
壁に穴を空けてボルトで固定しないので、賃貸でも安心です。
バスタブトレー
出典:amazon.co.jp
浴槽のフチに乗せて使うトレーで、お風呂グッズを置けます。
シャンプーボトルやボディタオルを置けるので、浴槽で身体を洗うときにかなり便利です。
湯船に浸かる際は、本やスマートフォンを置いて自分の時間を楽しめます。
シャワーラック
出典:ニトリ
シャワーホルダーに差し込むだけで、収納スペースを増やせる便利グッズです。
特に、3点ユニットバスで身体を洗う場合は、高い位置にお風呂グッズをまとめて置けるので、とても使いやすいです。
また、ヌメリの原因になるボトル類や石鹸を、床や浴槽のフチから浮かせて置けるので掃除の手間が減ります。
3点ユニットバスでも快適に暮らせる人の特徴
3点ユニットバスとバストイレ別では、どちらが自分の生活スタイルに合っているかをまとめました。
これから賃貸に住もうと考えている人は、入居してから後悔しないように自分に合っているタイプを選びましょう。
3点ユニットバスのお部屋に住むべき人の特徴
3点ユニットバスのお部屋に向いている人の特徴をまとめました。
- ・家賃を安く抑えたい
- ・お風呂はシャワーだけで済ます
- ・家にあまり人を呼ばない
- ・掃除が面倒くさい
とにかく家賃を抑えたい人は3点ユニットバスの一択です。
家賃は生活費の支出でかなりのウエイトを占めているので、大きな節約になります。
また、掃除が楽なので家にいる時間が短い人や、掃除の手間と時間を削りたい人にもおすすめです。
バス・トイレ別のお部屋に向いている人の特徴
バストイレ別の物件をおすすめする生活スタイルの特徴です。
- ・お風呂とトイレの空間は分けたい
- ・頻繁に湯船に浸かりたい
- ・お部屋に人を呼ぶ機会がよくある
- ・同棲する予定がある
一人暮らしでもトイレの臭いを気にする場合は、バストイレ別の物件にしましょう。
また、同棲する予定がある人は「独立洗面台」の物件をおすすめします。
朝の準備やシャワーのタイミングによって、洗面台が使えない可能性があります。
経済的に余裕がある場合は独立洗面台の物件も検討してみましょう。
- 関東圏の取り扱い物件が約4.8万件と豊富
- オリコン顧客満足度1位の接客サービス
- 未公開物件も紹介してもらえる
東京・神奈川・千葉・埼玉の部屋探しには、アエラス(AERAS)がおすすめです。
アエラスは1996年に池袋西口店をオープンしてから28年間にわたって拡大を続け、2024年現在ではグループ全体で67店舗を展開しています。
また、2023年、2024年のオリコン顧客満足度ランキング(賃貸情報店舗 東京都)で第1位を受賞しており、利用者からの評判も良いです。
他社が掲載している物件もまとめて紹介してもらえる
アエラスは、他の不動産屋が掲載している物件もまとめて調査し、紹介してくれます。複数の不動産屋に行かなくても、一度にすべて紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また、ホームズやSUUMOなどに掲載されていない、いわゆる「未公開物件」も数多く扱っています。主要駅の駅前に店舗を構えているため、内見にも行きやすいです。
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