「一人暮らしの食費が高い気がする…」
「毎月の食費2万円は可能?」
一人暮らしの食費を2万円に抑えられれば、家賃や娯楽費、貯金額などを増やせます。そのほかの節約が不要なほど、生活に余裕が出ます。
しかし、毎日の自炊が面倒、自炊をした方が食費が高くついたという人もいます。
そこで当記事では、毎月の食費を2万円に抑える方法を徹底解説します!手取りに対する理想の食費割合や、自炊が苦手な人向けの簡単節約レシピも紹介しています。
- 1日3食自炊しないと1ヶ月の食費2万円は厳しい
- 毎月の家賃を抑えられれば、浮いた分の固定費を食費に回せる
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ファイナンシャル・プランナー
宅地建物取引士
日本FP協会認定のFP。お金に関する知識を活かし、一人暮らしからファミリー世帯まで幅広い世帯の生活費を算出しています。宅建士の資格も取得しており、お客様の収入に見合った家賃を提案するなど、生活設計についてのトータルサポートをおこなっています。
一人暮らしの食費2万円は1日3食自炊しないと無理
一人暮らしで1ヶ月の食費2万円を目指すなら、コスパの良い食材を使って1日3食自炊しないと難しいです。
単純計算で1日650円ほど抑えないといけません。1食にすると216円ほどです。
また、食材を買うときもレトルト系の商品は避け、安い野菜を買うなど節約を徹底しなければいけません。
手取り14万円以下の人は食費2万円を目指すと良い
「理想の食費は手取りの15~16%ほど」と言われているので、手取り14万円以下の人は食費2万円を目指してみてください。
理想の食費 | |
---|---|
手取り14万円 | 21,000~22,400円 |
手取り15万円 | 22,500~24,000円 |
手取り16万円 | 24,000~25,600円 |
手取り18万円 | 27,000~28,800円 |
手取り20万円 | 30,000~32,000円 |
ただし、食費を削りすぎると十分な栄養が取れません。体調を崩し、医療費がかさむ可能性があります。
食費を2万円以下に抑える方法
食費を2万円以下に抑えるために、最低限おこなうべき節約方法を7つ紹介します。
食費の節約は、買い物が重要となってくるので是非意識してみてください。
- ・家計簿をつけて無駄な支出を無くす
- ・買い物は週2~3回に減らす
- ・あらかじめ買うものを決めておく
- ・コスパの安い食材を購入する
- ・1つの食材で複数の献立を考える
- ・一度に大量に作って残りは冷凍
- ・ポイントカードを活用する
家計簿をつけて無駄な支出を無くす
家計簿をつけておけば、無駄な支出が視覚的にわかるので節約しやすいです。
もしくは、食費専用のお財布を作り、2万円の中でやりくりするだけでも変わってきます。
買い物は週2~3回に減らす
買い物は、週2~3回の頻度に減らしてまとめ買いしましょう。お店に行く回数を減らすことで、余計なモノを購入するのを防げます。
また、来店頻度を減らすことで、購入した食材でどう効率よく自炊すべきか考えられるようになります。
あらかじめ買うものを決めておく
購入するものは、あらかじめ決めておきましょう。購入するものが決まっていれば、余計なモノを買わずに済みます。
とりあえず安いものを買えばいいと思っていても、食材の使いまわしがしづらい、使わずに腐らせてしまう場合があります。
コスパの安い食材を購入する
食材を購入するときは、価格が安くてボリュームが出るコスパが良いものを選んでください。
- もやし:1袋10~20円
- キャベツ:半玉200円
- じゃがいも:1個25~35円
- 人参:1個35~45円
- たまねぎ:1個35~45円
- えのき:1袋80~100円
- ぶなしめじ:1袋90~150円
- たまご:1パック100~200円
- 豆腐:1丁30~40円
- 納豆:3パックセット50~150円
- パスタ麺:1袋100~200円
- 豚ばら:100g100円
- 鶏胸肉:100g70円
- ひき肉:100g60円
上記の食材を使えば、お好み焼きや豆腐ハンバーグ、カレーやシチューなどが作れるうえ、1食分約200円ほどに収まります。
1つの食材で複数の献立を考える
1つの食材で複数の料理を作ると、食材の無駄が無くなり節約につながります。
例えば、メインの食材を「じゃがいも」と決めた場合、カレーや肉じゃが、ジャーマンポテトやポテトサラダなど、野菜を使いまわせる献立を考えましょう。
「もやし」であれば、もやし炒めやナムル、もやしと豚肉の蒸し野菜やもやし焼きそばなど、ボリューム満点な料理を作れます。
一度に大量に作って残りは冷凍
一度に大量に作って残りは冷凍しておけば、食材を無駄にすることなく使えるうえ、1食100円以下にできます。
100円均一などで売っている、冷凍用のジップロックに入れておけば、作り置きしても1週間ほどは持ちます。
ポイントカードを活用する
1ヶ月の食費を2万円に収めるためには、ポイントカードをフル活用すべきです。
ほとんどのスーパーは独自のポイントカードを発行していますが、ライフやサミットストア、ピアゴなどの大手スーパーは、楽天ポイントなど他の会社のカードと提携しています。
10~100円で1ポイント、1ヶ月で200~2,000ポイントほど貯まります。貯めたポイントは、食費として使いましょう。
実際に食費を2万円に抑えている人の節約方法を大公開
クラウドソーシングを活用して、都内で一人暮らしをしていて月の食費が2万円以下の人に、どのような節約をしているのか聞いてみました。
回答して頂いたものを、いくつか紹介するので是非参考にしてください。
回答してくれた方々の意見を見ると、あれこれ節約しているのではなく、1~2個ほど決めたものを徹底している人が多かったです。
これから食費を節約しようと考えている人は「コスパの良い食材を買う」「1度に大量に作って冷凍する」の2点から始めてみて、慣れたらほかの節約を追加していくと続きやすいです。
簡単節約レシピ3選
自炊が苦手な人でも簡単にできる、節約レシピを紹介します。どれも1食分300円以下です。
ちなみに料理をするなら「塩コショウ」「めんつゆ」「焼き肉のたれ」だけでも揃えておきましょう。アレンジ次第で大抵の料理が出来るので便利です。
ピーマンの肉詰め(2~3食分)
- ピーマン:1袋150円
- 豆腐:1丁40円
- 豚ひき肉:100g100円
- 塩コショウ:少々
- 焼肉のたれ:少々
- ピーマンを縦半分に切って種をとる
- 豆腐をレンジで1分ほど温めて水抜きする
- 豆腐、豚ひき肉を混ぜ、軽くコショウを振る
- 混ぜたものをピーマンの中に詰める
- フライパンでしっかり焼く
- お皿にもって焼き肉のたれをかける
手を汚したくない人は、アイラップなどの袋に水切り豆腐・豚ひき肉を入れて混ぜ込みましょう。混ぜた後に袋の角を少し切れば、そのまま絞り出せます。
また、フライパンがない、焼くのが面倒な人は耐熱タッパにお肉を詰めたピーマンを並べて600wのレンジで6分ほど加熱すれば良いです。
余ったものは冷ましてから、ラップにくるんで冷凍しておきましょう。また、余った肉だねは、そのままハンバーグやシューマイとして使えます。
キャベツとツナの卵とじ(2食分)
- キャベツ:1/4カット98円
- ツナ缶:1つ120円
- たまご:2~3つ:100円
- めんつゆ:大さじ2
- 塩コショウ:少々
- キャベツを千切りにする
- 卵とツナ(オイルごと)を混ぜ合わせる
- フライパンで先にキャベツを痛炒める
- キャベツの上にツナ入り溶き卵を入れる
- めんつゆを入れて、混ぜ合わせる
- 卵が半熟~固焼きになったら完成
- お皿に持ったら好みで塩コショウをかける
キャベツの千切りが面倒な人は、1袋と98円ほどで売っているサラダ用の千切りキャベツやモヤシで代用できます。
半熟で作る場合、めんつゆを少々多めにいれて丼ものにするのもアリ。固焼きで余ったものはご飯と炒めて、焼き飯にするのも良いです。
焼肉のたれでつくる簡単キムチ鍋(2~3食分)
- キャベツ:1/4カット98円
- モヤシ:1袋28円
- 豚ばら:100g100円
- 木綿豆腐:1丁68円
- キムチ:150g:200円
- 焼肉のたれ:100g
- 水:100ml
- 食材を好みのサイズにカット
- 鍋で先に豚ばらを炒める
- そのほかの具材を鍋に敷き詰める
- 焼肉のたれと水を加えてから火が通るまで煮込む
100円均一で売っている、レンジ用鍋タッパでも代用できます。その際も、お肉だけ先にレンジにかけて火を通しておきましょう。
また、豚バラは先に紹介した、ピーマンの肉詰めで余ったタネを丸めたものでも良いです。
スープが残ったら、白米を入れてクッパにもできます。冬であれば、2~3日は持つので1度に大量に作りやすいです。
食費以外の支出も見直すべき
食費を削りすぎると、栄養が足りずに健康被害が出る恐れがあります。そのほかの生活費も見直し、全体的に支出を抑えましょう。
とくに「家賃」「水道光熱費」「スマホ代」を見直したほうが良いです。
家賃を抑えるコツ
家賃は毎月の固定費です。1度安いお部屋に住んでしまえば、浮いた分を食費に回せます。
手っ取り早く家賃を抑えたいなら、相場が低いエリアでお部屋を探しましょう。
「公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会」が毎日更新している家賃相場:東京都(2021年10月14日更新)を参考に、ワンルーム・1Kの平均家賃相場が安い5区をまとめました。
ワンルーム | 1K | |
---|---|---|
葛飾区 | 5.4万円 | 6.1万円 |
足立区 | 5.5万円 | 6.1万円 |
練馬区 | 5.5万円 | 6.4万円 |
江戸川区 | 5.6万円 | 6.2万円 |
板橋区 | 5.6万円 | 6.5万円 |
23区にこだわらない人は、埼玉・神奈川・千葉の各駅停車しか停まらない駅を狙ってみてください。交通アクセスが微妙なので、周辺より相場が低めに設定されています。
水道光熱費を抑えるコツ
光熱費は「電気代」と「ガス代」を抑えましょう。この2つが手っ取り早く節約できます。
電気代は契約会社を見直すべき
電気代は、契約中のガス会社のプランを見直すか、新電力会社に変更しましょう。
電気をたくさん使う家庭なら、基本料金が0円の新電力会社がおすすめです。電力使用量が平均~少ないなら、地域電力より一定金額割引がある会社が良いです。
ガス代は「都市ガス」のお部屋にすると良い
ガス代は「都市ガス」のお部屋を選ぶだけで、半額近く抑えられます。
以下の表は、都市ガスとプロパンガスでどのくらい料金に違いがあるのかを比べたものです。表に記載している月間5㎥とは、一人暮らしの人が平均的に使用する1ヶ月のガスの量です。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 314円 | 504円 |
5㎥使用した場合 | 1,570円 | 2,520円 |
基本料金 | 750円 | 1,574円 |
月額合計 | 2,320円 | 4,094円 |
スマホ代を抑えるコツ
スマホ代も毎月の固定費です。契約中のプランを見直す、格安SIMに変更すれば毎月の節約に繋がります。
2020年12月頃から大手キャリア3社も毎月3,000円ほどの格安プランを出しています。現在はネット受付のみですが、自分の好きなタイミングですぐ手続き可能です。
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