お部屋探しのコツや知識まとめブログ|イエプラコラム
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一生賃貸は賢い?後悔する?メリット・デメリットや老後のリスクについて解説

家とお金 フリー

一生賃貸に住むのって賢い選択?
賃貸に住み続ける割合はどれくらい?

一生賃貸はライフスタイルの変化に強く、近年では賢いとされる暮らしです。転勤による引っ越しや、転職による収入の増減にも対応しやすいなどメリットが多いです。

しかし「老後に貯金がないと後悔する」「貧乏な気がして恥ずかしい」など、ずっと賃貸で暮らすことに対してデメリットを感じる人の意見も根強いです。

そこで当記事では、一生賃貸が本当に賢い選択なのかどうか、老後のリスクや賃貸で良かったと感じる人の声などを踏まえて徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

一生賃貸は賢い選択?

定期的に住み替えを検討しているなら賢い

一生賃貸が向いている人の特徴
  • ・転勤など急な引っ越しが多い
  • ・収入に波がありローンを組みにくい
  • ・借金をしたくない
  • ・親の持ち家が相続できる
  • ・家にあまり愛着を持たない
  • ・子どもがいない、できる予定がない
  • ・近所付き合いが苦手

定期的に住み替えの可能性があるなら、一生賃貸が賢い選択です。持ち家に比べて、いつでも気軽に引っ越せます。とくに、急な転勤が多い人に向いています。

持ち家と違い、一生賃貸なら住宅ローンを抱えずに住むのも魅力です。収入に波がある人や、そもそも借金したくないという人にはおすすめできます。

賃貸の特徴としては、余計な近所付き合いが不要な点も挙げられます。「自治会への強制参加」「人間関係のトラブル」などのリスクを避けられます。

老後の家賃が不安なら後悔しやすい

一生賃貸が向いていない人の特徴
  • ・老後の家賃支払いが不安
  • ・計画的に貯金するのが苦手
  • ・賃貸物件の審査が年をとってから通るか心配
  • ・転勤や急な引っ越しがない
  • ・ローン返済額の試算が家賃より低い
  • ・自分の理想に合う物件に住みたい
  • ・賃貸暮らしと周囲に言うのが恥ずかしい

老後も家賃を払えるか不安な人は、一生賃貸での暮らしが賢いとは言えません。年金生活になってからも家賃を払い続けるためです。心配なら、持ち家を購入したほうが良いです。

ローンの返済額が今のお部屋より大幅に少なくなる人も、一生賃貸は向いていません。ローンを払い終われば、持ち家は資産として残せるからです。

また、持ち家率の高い日本では「賃貸暮らしが恥ずかしい」と考える人もいます。友人や同僚が持ち家暮らしで気後れしてしまうなら、一生賃貸だと後悔しやすいです。

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一生賃貸に住む人の割合はどれくらい?

独身なら約34%が一生賃貸で暮らす

65歳以上の一人暮らしの居住形態

独身なら、一生賃貸に住む人の割合は約34%です。総務省の「平成30年住宅・土地統計調査
」において、65歳以上で賃貸に住む単身世帯の数字をもとにしています。

34%だと、3人に1人は賃貸に住み続ける計算です。持ち家率の方が高いとはいえ、単身世帯であれば一生賃貸が珍しいことではないと分かります。

2人暮らしなら約13%にとどまる

65歳以上の二人暮らしの居住形態

先ほどの「平成30年住宅・土地統計調査」によると、65歳以上の夫婦二人暮らしで一生賃貸に住む割合は、約13%にとどまりました。ほとんどの世帯が持ち家に住んでいます。

一生賃貸派と決めた人の理由ランキング

株式会社AlbaLink「一生賃貸に住むと決めた理由」のアンケート結果
出典:株式会社AlbaLink「一生賃貸に住むと決めた理由ランキング」

2022年に株式会社AlbaLinkが、一生賃貸派の人に「一生賃貸に住むと決めた理由」をアンケートしました。結果、1位は「引っ越ししやすい(204人)」でした。

賃貸物件ならではの身軽さに魅力を感じている人が圧倒的に多いことが分かります。

2位は「メンテナンスの負担がない(96人)」で、3位の「固定資産税の負担がない(45人)」と続きます。持ち家に比べて、賃貸は費用面でのデメリットが少ないことがうかがえます。

ずっと賃貸で良かったと感じている人の声

ずっと賃貸で良かったと感じているネット上の声を集めました。相続の手間や、購入価格など、持ち家のデメリットを感じている人が多かったです。

賃貸のメリットとして、引っ越しのハードルが低い点を挙げる人も多数でした。ライフスタイルの変化が大きい人ほど、賃貸派になる傾向が強いです。

一生賃貸なら老後の貯金はいくら必要?

約1,500万円の貯金額が目安

年間の支出入(単身世帯)
支出 2,365,860円
収入 1,618,980円
差額 746,880円
×20年 14,937,600円
差額の計算方法
  • 年間支出:「142,749円(家賃を除いた65歳以上の平均支出)+54,406円(平均家賃)」×12ヶ月
  • 年間収入:134,915円(65歳以上の平均収入)×12ヶ月
  • 出典:総務省「家計調査(2022年)

一人暮らしで一生賃貸に住むなら、老後の貯金額は1,500万円が目安です。65歳から平均寿命に近い84歳まで20年間生きた場合、毎年約75万円ずつ赤字になるからです。

収入より支出が多いので、長生きするほど貯金額はさらに必要です。仮に94歳まで生きるなら、約2,300万円はないと厳しいです。

家賃は、全国平均額である約5.4万円に設定しています。自分の実際に払っている金額と比較して計算してみてください。

老後のお金が心配なら家賃を抑えておくと良い

老後のお金が心配なら、今のうちに家賃を抑えておいたほうが良いです。一生賃貸にしろ持ち家を購入するにしろ、貯金を増やしておくのがベストだからです。

ただし、安すぎるお部屋はそれなりの理由があります。「築古」「駅から遠い」「事故物件」などが理由で家賃を抑えている可能性が高いです。事前に不動産屋に確認してください。

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一生賃貸が賢いと感じる5つのメリット

  1. 生活の変化に合わせて引っ越せる
  2. ローンを組まなくて良い安心感がある
  3. 新築物件に住み続けられる
  4. 物件の修繕費を負担しなくて良い
  5. 固定資産税などの税金が不要

1.生活の変化に合わせて引っ越せる

人生の節目で引っ越しを考える人達のイラスト

一生賃貸に住む最大のメリットは「いつでも気軽に引っ越せる」ことです。ライフスタイルの変化に応じて、簡単に住み替えができます。

隣人との騒音トラブルや、家族構成の変化などにも対応しやすいです。住まいに関するリスクを避けたい人には魅力です。

2.ローンを組まなくて良い安心感がある

一生賃貸なら、ローンを組まないで暮らせるのもメリットです。持ち家の場合、リストラや病気・怪我などで収入が下がり、ローンを返済できなくなるおそれがあります。

賃貸であれば、家賃の安い物件に引っ越すことで対応できます。収入が不安定な職種の人や、転職を考えている人でも、お金のプレッシャーを感じずに済みます。

3.新築物件に住み続けられる

新築物件に住み続けられるのも、賃貸ならではのメリットです。持ち家と違い、5~10年ごとに引っ越すことで、常にキレイな物件で暮らせます。

外壁や室内設備なども、お金を出してリフォームする必要がありません。

4.物件の修繕費を負担しなくて良い

賃貸で修繕費の負担は、基本的に故意や過失のときだけです。予想外の出費は少ないので、家計の管理がしやすいです。

持ち家の修繕費は高いです。アットホーム株式会社が、一戸建てに住んでいる人を対象に「これまでにかけた平均修繕費」を調査したところ、平均532.1万円(築年数平均36.8年)でした。

年間の修繕費負担は約14.4万円です。維持費を含めて考えると、賃貸のほうがコスパが良いと考える人も多いです。

5.固定資産税などの税金が不要

一生賃貸なら、持ち家にかかる固定資産税や都市計画税が不要です。金額は地域や建物の築年数などによって変動しますが、年間で15~20万円程度が浮きます。

賃貸は「固定資産税が家賃に組み込まれてる」とする考え方もありますが、目に見える形で請求されないぶん精神的に楽です。

一生賃貸だと後悔する4つのデメリット

  1. 老後も家賃支払いが続く
  2. 高齢になると入居を断られやすい
  3. 資産として残せない
  4. 間取りや設備を自分で選べない

1.老後も家賃支払いが続く

一生賃貸だと、老後も家賃を払い続ける必要があります。持ち家はローンを返し終わっているタイミングでも、賃貸派はお部屋の家賃を負担しなければ住めません。

家賃5万円のお部屋なら、65~84歳の20年間で1,200万円かかります。家賃10万円なら2,400万円です。老後に十分な貯金がないと、生活するのに苦労します。

2.高齢になると入居を断られやすい

2023年に株式会社R65がおこなった「65歳以上が賃貸住宅を借りにくい問題」に関する調査によると、高齢者の4人に1人が賃貸物件の入居を断られた経験をしています。

断られる主な理由は、管理会社や大家さんが、収入の少なさ・孤独死のリスクなどを不安視するからです。

一生賃貸なら、住宅難民になるリスクに備えて「高齢者向けの賃貸」「自治体の支援制度」などの利用も含めて検討しておきましょう。

3.資産として残せない

一生賃貸だと、資産として残せないのがデメリットです。購入するより高い家賃を払っても、お部屋は手に入りません。

不動産を子どもの資産として残したい人や、老人ホームの費用に回したいと考えるなら、持ち家の購入はアリです。

4.間取りや設備を自分で選べない

一生賃貸だと、間取りや設備を自由に選べません。すでに完成された物件から探すので、理想通りの物件に巡り合うのは難しいです。

階段や段差が住みづらくても、リフォームはできません。お部屋にこだわりのある人ほど、ストレスがたまる可能性があります。

一生賃貸での暮らしに関するよくある質問

貯金なしで一生賃貸はリスクが高い?

高いです。ただし、退職金が1,500万円以上もらえたり、ほかで資産形成をしているなら一生賃貸でも問題ありません。

▲よくある質問に戻る

一生賃貸ってお金持ちしか無理?

収支のバランスが合っていれば、お金持ちでなくても可能です。

一人暮らしの生活費は、家賃を含めて毎月約20万円です。老後の年金と貯金の予定額を合わせて、足りそうかどうか検討してみてください。

▲よくある質問に戻る

一生賃貸って恥ずかしい?

賃貸物件ならではメリットは多いので、一生賃貸でも恥ずかしいと感じる必要はありません。

▲よくある質問に戻る

家族4人暮らしでずっと賃貸ってどう?

子どもの独立を見据えて、ずっと賃貸で暮らすのも手です。

家族の人数に応じて適切な間取りは変わります。賃貸なら、子どもがいるうちは3LDK、夫婦二人暮らしなら1LDKといったように住み替えしやすいです。

▲よくある質問に戻る

年を取ると賃貸が借りにくいって本当?

本当です。株式会社R65の調査では、高齢者の4人に1人が入居拒否を経験しています。収入の少なさや、孤独死で事故物件になるリスクがあるためです。

▲よくある質問に戻る

一生賃貸なら老後のリスクに備えておく

一生賃貸は、気軽に引っ越せるのが最大のメリットです。一方で、家賃負担が一生続くため、老後のリスクに備えて積極的に貯金を進めておくべきです。

手っ取り早いのは、固定費である家賃を今のうちに抑えておくことです。30歳から家賃を1万円下げておくと、65歳の段階で420万円もためられます。

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