「デザイナーズマンションとはどんな物件?」
「メリット・デメリットはどうなの?」
オシャレでかっこいいイメージのあるデザイナーズマンション。1度は住んでみたいという人も多いですよね。
しかし、メリット・デメリットを理解した上で住まないと後悔します。すぐ引っ越すハメになって余計な出費がかかることも…。
そこで当記事では、そもそもデザイナーズマンションとはなんなのかをメリット・デメリットと合わせて解説しています。ぜひ参考にしてください。
デザイナーズマンションとは
デザイナーズマンションとは、一般的にデザイナーが内装や外装にこだわって設計した物件のことを指します。
ただし、法的に明確な定義が無いため、物件をデザイナーズマンションとして扱うかどうかは不動産屋や大家さんの判断によって決まります。
デザイナーズマンションは、主に以下のような特徴を持っている場合が多いです。
内装や外観がコンクリート打ちっぱなし | |
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出典:https://www.listsothebysrealty.co.jp/ |
トイレやお風呂がガラス張り | |
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出典:https://www.goodrooms.jp/ |
壁一面が窓になっている | |
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出典:https://www.mecsumai.com/voice/069/ |
上記以外にも、部屋の中にらせん階段がある、キッチンが部屋の中央にある、床がパイン材などの特殊な素材でできている、といった、普通の賃貸物件では見られない様々な特徴があります。
普通の賃貸よりも特別感があって非常に人気ですが、オシャレさを優先するあまり住みづらくなっている物件もあります。
デザイナーズマンションのメリット・デメリット
上記で紹介したデザイナーズマンションでは、以下のようなメリット・デメリットがある場合が多いです。
全てのデザイナーズマンションに当てはまるというわけではないので、参考程度に見てください。
メリット
デザイナーズマンションのメリットは、主に次の5つです。ただ、物件によってはデメリットになってしまう項目もあります。
①オシャレで特別感がある
②こだわりのインテリアが置ける
③開放感がある物件が多い
④打ちっぱなし物件は遮音性が高い
⑤普通のマンションに無い間取りがある
①オシャレで特別感がある
デザイナーズマンションはデザイナーがこだわって設計しているため、外観や共用部、内装がオシャレな物件ばかりです。
また、物件によっては外観は普通で、お部屋の中のみオシャレな雰囲気になっている場合もあります。元々普通のマンションとして建てられた物件を、リフォームして作り変えている場合です。
②こだわりのインテリアが置ける
外観や内装がオシャレだからこそ、インテリアにこだわることができます。普通の物件には似合わない個性的なデザインの家具も、気兼ねなく置けます。
反対に、一般的な家具ばかりだと、お部屋と家具の雰囲気が合わず、アンバランスな印象のお部屋になってしまうこともあります。
③開放感がある物件が多い
デザイナーズマンションには、天井が高い・窓が大きい・リビングが広々としているなど、開放感を感じさせる間取りが多いです。
余計なものをなるべく取り除いた間取りが多いので、お部屋の中の柱や仕切りのような、圧迫感を感じさせる物がほとんどありません。
④打ちっぱなし物件は遮音性が高い
コンクリートは音を通しにくい素材なので、コンクリート打ちっぱなしの物件は遮音性が非常に高いです。
大音量のテレビ音や楽器演奏、ステレオセットを使っての映画鑑賞などを楽しめます。隣人の生活音も聞こえないので、神経質な人でも住みやすいです。
⑤普通のマンションに無い間取りがある
広いリビングや仕切りが無い部屋、天井が高いリビングなど、普通のマンションとは違う間取りが多いです。
また、間取りだけではなく設備にこだわっている物件もあります。壁にスピーカーが埋め込まれていたり、浄水器が備え付けられていたりします。
デメリット
デザイナーズマンションのデメリットは、主に以下の6つです。
①相場よりも家賃が高め
②打ちっぱなしは夏は暑くて冬は寒い
③光熱費が高くなりやすい
④壁がガラス張りの物件は防犯性が低い
⑤生活動線が悪い場合がある
⑥普通のお部屋より物件数が少ない
①相場よりも家賃が高め
デザイナーズマンションは、デザイナーが個別にデザインしている物件なので、1件1件の希少価値が高く、家賃が相場よりも高い傾向にあります。
また、普通の賃貸物件よりも人気が高いことも、家賃が高くなっている原因の1つです。地域によりますが、平均して1~2万円ほど家賃が高いです。
②打ちっぱなしは夏は暑くて冬は寒い
コンクリートは熱伝導率が高く、熱容量が大きい素材です。熱伝導率の高さから、夏は直射日光の影響で暑くなり、冬は外気の影響で寒くなります。
また、熱容量が大きいので、夏は熱がなかなか冷めにくく、冬は室内が暖まりにくいです。
室温だけでなく、夏はカビが生えやすく冬は結露しやすいデメリットもあります。
コンクリートの水分は、3~10年かけて徐々に外に抜けていくため、水分が部屋の中に溜まり、湿気がこもりやすくなります。
③光熱費が高くなりやすい
デザイナーズマンションは、物件によっては光熱費が高くなりがちです。以下の5つのようなタイプのお部屋は、光熱費がとくに高くなりやすいです。
・天井の高い部屋がある
・リビングに吹き抜けがある
・大きな窓がある
・ベランダが無い
・間接照明が多い
天井の高い部屋や吹き抜けがあるリビングは、空間が広くなりすぎてエアコンの効きが悪くなります。また、大きな窓がある部屋は、外気の影響を受けやすく、冷暖房を使う機会が増えやすいです。
また、間取りや構造だけではなく、間接照明の多さも電気代を高くする要因の1つです。
④壁がガラス張りの物件は防犯性が低い
壁がガラス張りになっているお部屋は、普通のお部屋よりも外からの侵入経路が多いので、防犯性が低いです。
また、カーテンで外から見えないようにしていないと、お部屋の様子が外から丸見えになってしまいます。
しかし、カーテンを引くと解放感が無くなってしまうので、女性がガラス張りのお部屋に住むなら、できるだけ階数が高いお部屋に住むべきです。
⑤生活動線が悪い場合がある
デザイナーズマンションは生活しやすさよりもオシャレさを優先することが多いため、動線が悪く、生活しづらいことがあります。
例えば、リビングの真ん中に浴槽があって入浴しづらい物件や、洗濯機置き場からベランダまで遠くて洗濯物を干しづらい物件などがあります。
⑥普通のお部屋より物件数が少ない
デザイナーズマンションは、普通の物件のように大量に建てられるわけでは無いので、普通の物件よりも数が少ないです。
以下の一覧は、不動産屋専用サイト「ATBB」で調べた、東京23区の普通の物件とデザイナーズ物件の件数です。デザイナーズのお部屋は、普通の物件よりも約8万件も少ないです。
普通の物件 | デザイナーズ物件 |
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83,196件 | 3,886件 |
デザイナーズマンションに向いている人の特徴
デザイナーズマンションに住むのに向いている人の特徴を紹介します。以下の特徴に当てはまっている人は、デザイナーズマンションに住めば快適な生活を送れます。
・便利さよりオシャレさを優先したい
・個性的な暮らしをしたい
・自慢できるお部屋に住みたい
・経済的に余裕がある
・近隣の生活音が気になる
デザイナーズマンションを探すなら必ず内見するべき
デザイナーズマンションを探す際は、必ず内見して、住みづらくないか確認するべきです。間取り図や写真を見ただけでは分からない住みづらさが、普通の賃貸物件よりも多いです。
内見する際は、以下のようなポイントに注意してお部屋を確認しましょう。
トイレやお風呂場の位置
物件によっては、トイレやお風呂場などがリビングに直接つながっていることがあります。
トイレやお風呂場がリビングに近すぎると、友人が遊びに来たりしている際などに、トイレやお風呂場に行きにくくなってしまいます。
内見時に、人を招待した際にどんな生活になるのかもよく考えましょう。
カーテンレールがあるかどうか
壁一面が窓になっているような物件の場合、カーテンレールが付いていない場合があります。
カーテンレールが無いお部屋にカーテンを付けたい場合は、突っ張り棒などを利用して自分でレールを作る必要があります。
前もって準備しておかないと、入居当初はカーテンが無い状態で生活することになってしまいます。
収納が足りるかどうか
居室やリビングを広く使うことを優先したデザイナーズマンションでは、収納スペースが少ない、もしくは全く無いことが多いです。
事前に引っ越し先に持っていきたい荷物の量を確認しておいて、荷物がきちんと収納スペースに収まるか確認しましょう。
どうしても荷物が収まりきらないなら、収納家具を買って設置する必要があります。
自分で掃除できる間取りかどうか
リビングの大きな窓、ガラス張りのバスルームなど、デザイナーズマンションにはガラス部分が非常に多いです。ガラスは手垢や水垢が目立つため、定期的に掃除をする必要があります。
また、外観を損ねるため、ベランダやバルコニーに洗濯物を干してはいけない物件がかなり多いです。
ベランダに干せない代わりに浴室乾燥機が付いている場合もありますが、電気代がかかるうえ数日分を一気に干せないので、定期的に洗濯しないといけません。
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