「90平米は何畳?」
「間取り例やレイアウトのコツは?」
お部屋は広すぎると持て余しますし、家賃も高くなってしまいます。賃貸で借りるなら、自分に合った丁度いい広さで快適に暮らしたいですよね。
しかし90平米と言われても、実際に使える広さがイメージできず選ぶのが難しいという人がほとんどです。
そこで当記事では、90平米が何畳なのか、どんな間取りなのかを解説しています。実際の内装写真もあるので参考にしてください。
- 90平米は専有面積が56畳の広さ
- キッチンなどを除いた生活スペースは40畳ほど
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
90平米は約56畳
物件情報に90平米(90㎡)と記載があったお部屋は、基本的にお風呂やトイレを含むお部屋全体の広さが約56畳です。
広さの計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、1畳当たり1.62平米と決められています。そのため、90㎡と記載されているなら「90÷1.62=約56畳」で計算します。
そもそも専有面積とは、マンションやアパートなどで、居住者だけが自由に利用できるお部屋の内部の面積のことです。
専有面積90平米と聞くとかなり広いと感じますが、お風呂やトイレ、キッチンや収納スペース、廊下や玄関などのスペースも含まれています。
実際に住むスペースは約40~43畳
専有面積90平米は約56畳ですが、ダイニングやリビングと居室を合わせた、実際に住むお部屋の広さは約40~43畳です。
お風呂やトイレ、洗面所などの水回りのスペースだけで約6畳、廊下や玄関で約5畳、収納スペースで約6畳ほどあります。
居室は6~7畳ほどになっている間取りが多いです。また、ダイニングやリビング部分が広く、ダイニングテーブルとソファーなど大型の家具を複数置いても余裕があります。
地域による広さの違い
物件情報に掲載されている平米数は、1畳当たり1.62平米と決められていますが、地域によって畳のサイズが微妙に違います。
以下は、90平米の広さの畳数と坪数を、地域ごとにまとめたものです。
畳数 | 坪数 | 使われる地域 | |
---|---|---|---|
中京間 | 54.36畳 | 27.23坪 | 東京・愛知など |
江戸間 | 58.15畳 | 27.23坪 | 東日本 |
団地間 | 62.3畳 | 27.23坪 | 全国の公団住宅・アパート |
本間(京間) | 49.35畳 | 27.23坪 | 関西・中国などの西日本 |
90平米は4人暮らしでも広い
90平米は、4人家族で住むのにかなり広く、大きい子どもが2人いても窮屈すぎません。もちろん、5人で住むことも可能な広さです。
3LDK・4LDKなど居室の数が多いので、子どもが成長しても1人ずつ自分の部屋を作れます。
リビングダイニングが15畳前後と広いので、ダイニングテーブルとL字ソファーなど大型の家具を置いてもスペースにかなり余裕があります。
荷物が多い場合でも、リビングや収納スペースが広めになっていることが多いので、お部屋の中が片付きます。
90平米の賃貸物件は数が少ない
90平米の賃貸物件を、不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」で調べてみたところ、23区内でも100件ありませんでした。
以下が、2019年12月現在ATBBに登録されている90平米のお部屋のまとめです。
物件数(東京23区内) | |
---|---|
2LDK | 12件 |
3DK | 1件 |
3LDK | 23件 |
4DK | 1件 |
4LDK | 9件 |
5LDK | 1件 |
※2019/12/20「ATBB」のデータより
90平米のお部屋は、3人家族以上のファミリーが住むことを前提に作られているため、分譲マンションや戸建てになっていることが多いです。
そのため、賃貸物件で探すとかなり物件数が少ないです。どうしても賃貸を探す場合は、登録されてない物件が出てくることがあるので、直接不動産屋に確認したほうが良いです。
実際の90平米のお部屋の内装写真
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」に掲載されている、90平米のお部屋を紹介します。
3LDKだが納戸が2つ付いている
井萩駅にある「上井草戸建」という、3LDKの戸建ての賃貸住宅です。
1階に14.6畳のリビングスペースと、和室が1つ。2階には居室が2つと納戸が2つある、少し変わった間取りの物件です。
1階と2階の両方にトイレがあるので、4人以上の大家族でもトイレの取り合いになりません。
3LDK戸建ての賃貸物件
明大前駅にある「グリーンハウス羽根木」という、3LDKの戸建ての賃貸住宅です。
3階建ての戸建てで、1階には車が1台停められるスペースと居室が1部屋、お風呂や洗面所などの水回りがかたまっています。
2階はワンフロアすべてがリビングになっていて、17.8畳の広さです。大型のテーブルやテレビを設置しても、スペースに余裕があります。3階は居室が2部屋とトイレが1つあります。
90平米と広さが近い間取りの比較
90平米と広さが近い間取りを「WebCAD」で作成し、比較してみました。
基本的に必要な家具も配置しているので、どんな感じのお部屋になるのかも参考にしてください。
80平米は4人家族で住んでもゆとりがある
80平米は約49畳です。間取りは3LDKが多いです。居室を各6畳確保しても、リビングスペースが14畳ほどあるので広々としています。
そのため、4人家族で住んでもゆとりがあるので、子どもが大きくなっても住み続けられます。
90平米は5人家族でも住める
90平米は全体で約56畳あります。間取りは4DKや4LDKなど、居室の数が多いお部屋なので5人家族でも住めます。
ただし、全員が一人部屋を持てないので、子どもが大きくなったら不満が出るかもしれません。
100平米は5人暮らしでも広い
100平米は全体で約61.7畳あります。間取りは、4LDKか5LDKばかりでかなり広いです。
そのため、5人暮らしだと1人1部屋持てます。また、夫婦が一緒の部屋で寝る場合は、1部屋を客間にしたりとレイアウトの幅が広いです。
生活動線さえ確保してしまえば、特にレイアウトをしっかり考えなくても家具家電を配置できるほどの余裕があります。
DKとLDKどっちの間取りにすべき?
90平米でお部屋を探すときに「LDK」と「DK」どちらにしようか迷う人がいると思いますが、家賃か設備どちらを重視するかで間取りを決めましょう。
家賃を少しでも抑えたい人は「DK」がおすすめです。DKの間取り自体、1980年代に流行ったため建物自体の築年数が古いことが多いです。
そのため、家賃がやや低めだったり、管理費や共益費が安くなっているお部屋があります。
逆に、築年数や新しい設備を重視したい人は「LDK」がおすすめです。LDKの間取りは2000年ごろから急激に人気が出たため、築年数が浅いことが多いです。
築年数が浅い=システムが新しいお部屋が多いため、システムキッチンやカウンターキッチン、浴室乾燥機やオートロックなど設備が充実しています。その反面、家賃が高めです。
家賃も設備もどちらも重視したいというワガママな人は、直接不動産屋のスタッフに聞きましょう。プロの意見が聞けるうえ、上手い具合に良いお部屋を見つけてくれる可能性があります。
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