「80平米は何畳?」
「実際に使える広さはどれくらい?」
お部屋は広すぎると持て余しますし、家賃も高くなってしまいます。賃貸で借りるなら、自分に合った丁度いい広さで快適に暮らしたいですよね。
しかし80平米と言われても、実際に使える広さがイメージできず選ぶのが難しいという人がほとんどです。
そこで当記事では、80平米が何畳なのか、どんな間取りなのかを解説しています。実際の内装写真もあるので参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
80平米は約49畳
物件情報に80平米(80㎡)と記載があったお部屋は、基本的にお風呂やトイレを含むお部屋全体の広さが約49です。
広さの計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、1畳当たり1.62平米と決められています。そのため、80㎡と記載されているなら「80÷1.62=約49畳」で計算します。
そもそも専有面積とは、マンションやアパートなどで、居住者だけが自由に利用できるお部屋の内部の面積のことです。
専有面積80平米と聞くとかなり広いと感じますが、お風呂やトイレ、キッチンや収納スペース、廊下や玄関などのスペースも含まれています。
実際に住むスペースは約37畳
専有面積80平米は約49畳ですが、ダイニングやリビングと居室を合わせた、実際に住むお部屋の広さは約37畳です。
お風呂やトイレ、洗面所などの水回りのスペースだけで約6畳、廊下や玄関で約2畳、収納スペースで約4畳ほどあります。
居室は6~7畳ほどになっている間取りが多いですが、ダイニングやリビング部分が広く、ダイニングテーブルとソファーなど大型の家具を複数置いても余裕があります。
地域による広さの違い
物件情報に掲載されている平米数は、1畳当たり1.62平米と決められていますが、地域によって畳のサイズが微妙に違います。
以下は、80平米の広さの畳数と坪数を、地域ごとにまとめたものです。
畳数 | 坪数 | 使われる地域 | |
---|---|---|---|
中京間 | 48.31畳 | 24.2坪 | 東京・愛知など |
江戸間 | 51.68畳 | 24.2坪 | 東日本 |
団地間 | 55.36畳 | 24.2坪 | 全国の公団住宅・アパート |
本間(京間) | 43.86畳 | 24.2坪 | 関西・中国などの西日本 |
80平米は4人暮らしでも広い
80平米は、4人で暮らしても広さに余裕があります。中学生や高校生など、大きい子どもが2人いても窮屈すぎません。
80平米のお部屋はリビングや居室部分の広さが合計で約37畳あるので、リビングを15畳としても、7畳の居室が3つ作れる広さがあります。
そのため、両親の部屋1つ、各子ども部屋を2つにしたり、両親が別々のお部屋を確保し、2人の子どもで1つの部屋を使うなどできます。
荷物が多い場合でも、リビングや収納スペースが広めになっていることが多いので、お部屋の中が片付きます。
80平米の間取りは3LDKが多い
80平米の間取りは、3LDKが多いです。ただ、そもそも80平米の賃貸物件の数が少ないので、お部屋は探しにくいです。
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」を使って、実際に80平米にどんな間取りがあるかまとめてみました。
物件数(東京23区内) | |
---|---|
2LDK | 36件 |
3DK | 1件 |
3LDK | 52件 |
4DK | 7件 |
4LDK | 2件 |
※2019/12/18「ATBB」のデータより
80平米は、ファミリーが住むことを前提として作られているお部屋ばかりなので、お風呂とトイレ別はもちろん、独立洗面台やシステムキッチンなど設備が充実していることが多いです。
また、収納スペースが多い間取りが多いので、子どもの荷物が多くてもきちんと片づけられます。
ただし、まれに生活動線が確保しにくい間取りがあるので、レイアウトをイメージしながら内見しないと、住んだ後に住みにくいと後悔ことがあるので注意しましょう。
実際の80平米のお部屋の内装写真
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」に掲載されている、80平米のお部屋を紹介します。
リビングが広い3LDK
馬込駅にある「南馬込貸家」です。分譲の戸建て住宅のように広い3LDKのお部屋です。リビングスペースが15畳と広く、家具を配置しても窮屈に感じません。
お部屋は、8畳と6畳と4.5畳です。各お部屋に大きめのクローゼットが設置されているので、荷物が多くてもきちんと収納できます。
居室が6畳未満の4LDK
用賀駅にある「砧公園ヒミコマンション」です。4LDKの間取りですが、居室がすべて6畳以下と狭めです。
リビングが16畳あり、対面式キッチンになっているので、料理をしながら子どもの様子を確認できます。
80平米と広さが近い間取りの比較
80平米と広さが近い間取りを「WebCAD」で作成し、比較してみました。
基本的に必要な家具も配置しているので、どんな感じのお部屋になるのかも参考にしてください。
70平米子どもが小さいなら4人暮らしできる
70平米は全体で約43畳ありますが、トイレやお風呂、キッチンなどを抜かした居室やリビング部分は、合計で約30畳しかありません。
3DKや3LDKなど、居室が3つある間取りが多いですが、1部屋が狭めなので、中学生以上の子どもが2人いると狭いです。
80平米は4人家族で住んでもゆとりがある
80平米は約49畳です。間取りは3LDKが多いです。居室を各6畳確保しても、リビングスペースが14畳ほどあるので広々としています。
そのため、4人家族で住んでもゆとりがあるので、子どもが大きくなっても住み続けられます。
90平米は5人家族でも住める
90平米は全体で約56畳あります。間取りは4DKや4LDKなど、居室の数が多いお部屋なので5人家族でも住めます。
ただし、全員が一人部屋を持てないので、子どもが大きくなったら不満が出るかもしれません。
DKとLDKどっちの間取りにすべき?
80平米でお部屋を探すときに「LDK」と「DK」どちらにしようか迷う人がいると思いますが、家賃か設備どちらを重視するかで間取りを決めましょう。
家賃を少しでも抑えたい人は「DK」がおすすめです。DKの間取り自体、1980年代に流行ったため建物自体の築年数が古いことが多いです。
そのため、家賃がやや低めだったり、管理費や共益費が安くなっているお部屋があります。
逆に、築年数や新しい設備を重視したい人は「LDK」がおすすめです。LDKの間取りは2000年ごろから急激に人気が出たため、築年数が浅いことが多いです。
築年数が浅い=システムが新しいお部屋が多いため、システムキッチンやカウンターキッチン、浴室乾燥機やオートロックなど設備が充実しています。その反面、家賃が高めです。
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