「60平米は何畳?」
「4人暮らしできる広さはある?」
お部屋は広すぎると持て余しますし、家賃も高くなってしまいます。賃貸で借りるなら、自分に合った丁度いい広さで快適に暮らしたいですよね。
しかし60平米と言われても、実際に使える広さがイメージできず選ぶのが難しいという人がほとんどです。
そこで当記事では、60平米が何畳なのか、どんな間取りなのかを解説しています。実際の内装写真もあるので参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
60平米は約37畳
物件情報に60平米(60㎡)と記載があったお部屋は、基本的にお風呂やトイレを含むお部屋全体の広さが約37畳です。
広さの計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、1畳当たり1.62平米と決められています。そのため、60㎡と記載されているなら「60÷1.62=約37畳」で計算します。
そもそも専有面積とは、マンションやアパートなどで、居住者だけが自由に利用できるお部屋の内部の面積のことです。
専有面積60平米と聞くとかなり広いと感じますが、お風呂やトイレ、キッチンや収納スペース、廊下や玄関などのスペースも含まれています。
実際に住むスペースは約25畳
専有面積60平米は約37畳ですが、ダイニングやリビングと居室を合わせた、実際に住むお部屋の広さは約25畳です。
お風呂やトイレ、洗面所などの水回りのスペースだけで約6畳、廊下や玄関で約3畳、収納スペースで約3畳ほどあります。
居室は6~7畳ほどになっている間取りが多いですが、ダイニングやリビング部分が広く、ダイニングテーブルとソファーなど大型の家具を複数置いても余裕があります。
地域による広さの違い
物件情報に掲載されている平米数は、1畳当たり1.62平米と決められていますが、地域によって畳のサイズが微妙に違います。
以下は、60平米の広さの畳数と坪数を、地域ごとにまとめたものです。
畳数 | 坪数 | 使われる地域 | |
---|---|---|---|
中京間 | 36.23畳 | 18.15坪 | 東京・愛知など |
江戸間 | 38.76畳 | 18.15坪 | 東日本 |
団地間 | 41.52畳 | 18.15坪 | 全国の公団住宅・アパート |
本間(京間) | 32.89畳 | 18.15坪 | 関西・中国などの西日本 |
自分に合った広さのお部屋をすぐに見つける方法
「どれくらいの広さのお部屋がいいか分からない」「ちょうどいい広さの物件が見つからない」という人は、住まいのプロである不動産屋に相談しましょう。
「60㎡で家賃〇万円に抑えたい」「どの間取りがおすすめ?」など、細かい要望や相談にも応えてくれます。
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60平米は4人家族が暮らすには狭い?
60平米のお部屋で4人家族が暮らすとなると、かなり窮屈です。住めないことはありませんが、大きな家具は限界まで減らさなくてはいけません。
間取りとしては2DK~3LDKと幅広いですが、居室が2つもしくは3つしかないので、誰かが同室になる必要があります。
子どもが中学校未満ならギリギリ生活できますが、大きい子どもだと、荷物が大人1人分増えるのであまりおすすめできない広さです。
60平米の間取りは2LDKが多い
60平米の間取りは、2LDKがダントツで多かったです。ちなみに、2LDKはリビングスペースが10畳以上ある間取りです。
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」を使って、実際に60平米にどんな間取りがあるかまとめてみました。
物件数(東京23区内) | |
---|---|
1LDK | 35件 |
2K | 0件 |
2DK | 8件 |
2LDK | 122件 |
3K | 2件 |
3DK | 54件 |
3LDK | 65件 |
4K以上 | 6件 |
※2019/12/18「ATBB」のデータより
60平米は、2人以上が住むことを前提として作られているお部屋ばかりなので、お風呂とトイレ別はもちろん、独立洗面台やシステムキッチンなど設備が充実していることが多いです。
また、物件によって居室やリビングの配置がかなりバラバラなうえ、長方形や正方形だけでなく、いびつな形の間取りも増えます。
そのため、生活動線を気にしながら間取りを選ばないと、住んだ後に住みにくいと後悔ことがあるので注意しましょう。
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実際の60平米のお部屋の内装写真
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」に掲載されている、60平米のお部屋を紹介します。
全ての居室6畳な3DK
祖師ヶ谷大蔵にある「砧サンライズマンション」です。
3つの居室が全て6畳あるので、キッチンスペースが狭くなっているためDKの間取りです。
ただ、居室の1つがキッチンスペースとスライドドアで繋がっているので、レイアウト次第では2LDKのようにできます。
カウンターキッチンがある3DK
蒲田駅から近い「アイリス壱番館」です。
同様に3DKですがカウンターキッチンがあるので、小さな子どもがいるファミリー向けの内装になっています。
カウンターキッチンだと、料理をしながらでもダイニングが見渡せるので、子どもの様子を確認しながら家事ができます。
60平米のお部屋に住んだことのある人の感想
60平米のお部屋に住んだことある人に、実際の住み心地はどうだったか聞いてみました。やはり、子どもが小さい家庭は気になりませんが、子どもが大きくなると狭いと感じるようです。
60平米と広さが近い間取りの比較
60平米と広さが近い間取りを「WebCAD」で作成し、比較してみました。
基本的に必要な家具も配置しているので、どんな感じのお部屋になるのかも参考にしてください。
50平米は二人暮らし向けの広さ
50平米は約31畳の広さです。間取りは2DKが多く、ほぼ二人暮らし向けの広さしかありません。
居室は2つとも6畳ほどありますが、ダイニング部分は7.5畳ほどなので、コンパクトサイズのダイニングテーブルとソファー、テレビボードくらいしか置けません。
子どもが小学生低学年ほどまでなら3人暮らしもできますが、かなり窮屈です。
55平米は子どもが小さいなら三人暮らしできる
55平米は約34畳の広さです。50平米と3畳ほどしか変わらないですが、間取りは3DKが多いです。ただし、1つ1つの居室が5~6畳とやや狭めです。
55平米で少しでも広いお部屋に住みたい場合は、廊下がほとんどないお部屋を探しましょう。そうすれば、ダイニング部分がやや広くなっていることが多いです。
ちなみに、55平米は子どもが中学生に上がるくらいまでなら3人暮らししても、狭すぎることはありません。
65平米はやや広いが四人暮らしだと窮屈
65平米は約39.5畳です。間取りは、リビングスペースがかなり広めの2LDKになっていることが多いです。
また、65平米で2LDKの場合は、各居室が7畳ほどと広めなので、ゆとりのある生活ができます。
ただし、65平米で四人暮らしするとなると、かなり窮屈です。その場合は、リビングスペースが狭くなりますが3DKの間取りを探しましょう。
DKとLDKどっちの間取りにすべき?
60平米でお部屋を探すときに「2LDK」と「3DK」どちらにしようか迷う人がいると思いますが、家賃か設備どちらを重視するかで間取りを決めましょう。
家賃を少しでも抑えたい人は「3DK」がおすすめです。DKの間取り自体、1980年代に流行ったため建物自体の築年数が古いことが多いです。
そのため、家賃がやや低めだったり、管理費や共益費が安くなっているお部屋があります。
逆に、築年数や新しい設備を重視したい人は「2LDK」がおすすめです。LDKの間取りは2000年ごろから急激に人気が出たため、築年数が浅いことが多いです。
築年数が浅い=システムが新しいお部屋が多いため、システムキッチンやカウンターキッチン、浴室乾燥機やオートロックなど設備が充実しています。その反面、家賃が高めです。
家賃も設備もどちらも重視したいというワガママな人は、直接不動産屋のスタッフに聞きましょう。プロの意見が聞けるうえ、上手い具合に良いお部屋を見つけてくれる可能性があります。
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