「4畳の広さはどれくらい?」
「狭いお部屋をレイアウトするコツは?」
賃貸はお部屋が狭いほど家賃が安くなります。帰って寝るだけなら4畳の狭いお部屋でもいいという人は多いです。
しかし、内見時は家具や家電がないのでお部屋が広く見えがちです。実際に住んでみると、思ったより狭くて後悔した…ということにもなりかねません。
そこで当記事では、4畳の広さや置ける家具の目安をシミュレートしたものを紹介しています。レイアウトのコツも解説するのでぜひ参考にしてください。
- 4畳の広さは約6.5㎡で、一人暮らしにはかなり狭い
- 置けるベッドサイズはシングルが限界で、お部屋の半分が埋まる
- 4畳の広さは地域ごとに異なり、6.5㎡を下回るサイズもある
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
4畳の広さはどれくらい?
4畳の広さは約6.48㎡とかなり狭い
4畳の広さは約6.48㎡(4m×1.62m)です。一般的なサイズのシングルベッドを置くと、お部屋の半分が埋まるほど狭いです。
不動産公正取引協議会では、1畳(帖)=1.62㎡以上と定めています。エリアによって1畳の定義がやや変わりますが、4畳の広さは約6.5㎡と覚えておきましょう。
4畳の広さは地域ごとに異なる
4畳の面積 | 4畳の広さ | 使われる地域 | |
---|---|---|---|
中京間 | 6.61㎡ | 364cm×182cm | 東京・愛知 など |
江戸間 | 6.18㎡ | 352cm×176cm | 東日本 |
本間(京間) | 7.31㎡ | 382cm×191cm | 関西・中国などの西日本 |
団地間 | 5.79㎡ | 340cm×170cm | 全国の公団住宅・アパート |
4畳の広さは、地域ごとによって微妙に違います。以降では、エリア別に4畳の具体的な広さを解説します。
中京間
中京間は、1畳のサイズは6尺×3尺(182cm×91cm)です。現代では、1畳の一般的な畳のサイズの基準として用いられることが多いです。
正式には「三六間」と呼ばれており、東京や愛知・岐阜・三重中心に、近畿や四国、東北、北陸などでも多く使用されています。
江戸間
江戸間は、1畳が5尺8寸×2尺9寸(176cm×88cm)と、中京間と比べるとやや小さいめです。
名前の通り東京を中心とした関東や静岡北部で主流のサイズですが、別名「田舎間」とも呼ばれており都から外れた地域をメインとしています。
本間(京間)
本間(京間)は、1畳6尺3寸×3尺1寸5分(191cm×95.5cm)です。
安土桃山時代に、茶室や書院などを設計する際にやや広めに作っていた節があり、その名残で東京より大きめになっています。
関西を中心に中国・四国・九州地方で多く見かける畳のサイズです。
団地間
団地間は、1畳が5尺6寸×2尺8寸(170cm×85cm)と、ほかの畳のサイズと比べると小さいです。
日本が高度成長期に入って集合住宅のニーズが高まって際に、少しでも戸数を多くするためにやや狭めになっています。
全国の公団住宅・アパート・マンションなどの集合住宅で使われることが多いです。
3畳・4畳・5畳の広さ比較
- ・シングルベッド(1.9m×0.9m)
- ・コーナーボード(84cm×84cm)
- ・ローテーブル(90cm×43cm)
- ・収納棚(78cm×37cm)
- ・ラグ(176cm×176cm)
「カリモク60」を使用して、3畳・4畳・5畳の広さに原寸サイズの家具を配置したシミュレーションを紹介します。なお、クローゼットがないお部屋前提で家具配置しています。
3畳のお部屋のシミュレーション
3畳だとシングルベッドを置くと、お部屋の半分以上が埋まります。
ロフト付きのお部屋でないと、家具や必要な衣類が収納できないのでミニマリスト向けです。
また、3畳のお部屋はクローゼットがついていないことが多いので、収納スペースがあるベッドを購入するなどしないとお部屋が片付きません。
4畳のお部屋のシミュレーション
4畳はシングルベッドでお部屋の半分弱が埋まります。それでも、収納棚とコーナーボード、ローテーブルを置く余裕はあります。
荷物が少ない、モノを余り購入しない、家には寝に帰るだけという人であれば4畳でも快適に一人暮らしできます。
ただ、3畳同様にクローゼットがついていないことが多いので、収納スペースを工夫しなければいけません。
5畳のお部屋のシミュレーション
5畳もあれば、シングルベッド・収納棚・コーナーボード・ローテーブルを置いても床が見える面積が広いです。
アルミラックを組みたてて収納スペースを増やしたり、ロフトベッドにしてベッド下にスペースを作るとより快適になります。
また、5畳ほどの広さがあれば、お部屋にクローゼットがついていることが多いです。
狭いお部屋のレイアウトのコツ
レイアウト実例に入る前に、狭いお部屋のレイアウトのコツを3つ紹介します。
生活動線を先に確保する
コンセントの位置やドアまでの最短距離など、生活動線を先に確保しましょう。
生活動線を考えずにベッドや収納棚などを配置すると、コンセントが隠れて使えなくなったり、テーブルを跨がないと移動できないなど不便です。
配置に悩む場合はコンセントを先に確保し、隠さないようにベッドを配置してください。そのほかの家具は空いたスペースに置けば良いです。
収納スペースが多い家具を選ぶ
狭いお部屋は置ける家具が限られるので、収納スペースが多い家具を購入しましょう。
ベッド派、ハイタイプのロフトベッドもしくは収納付きベッドがおすすめです。
天井近くまでアルミラックを組み立てたり、カラーボックスを積み上げて収納スペースを確保するのも良いです。
テーマやメインカラーを決めておくと統一感が出る
レイアウトのテーマやメインカラーをあらかじめ決めておくことで、統一感が出てまとまりやすいです。
どういうコンセプトにするか迷った場合は、フローリングや壁紙の色に合うメインカラーを決めましょう。
白いフローリングなら、赤やオレンジを入れてメリハリのあるお部屋にできます。
濃いブラウン系であれば、白や黒でシックに決めたり、木目調を取り入れてレトロな雰囲気にアレンジできます。
4畳のレイアウト実例
4畳のお部屋のレイアウト実例を紹介します。みんながどういうお部屋にしているのか、どういう家具で工夫しているのか参考にしてください。
家具は最低限でシンプルにレイアウト
シングルベッド・テレビ台・ヘッドボードのみという、最低限な家具でのレイアウトです。
テレビ台は最大でも横幅が80cmのものが良いです。それ以上の大きさを購入すると、収納棚やテーブルなどほかの家具が置けません。
4畳に住もうと考える人は、このシンプルなレイアウトから始めましょう。最低限の家具を設置した後で余裕があるなら、後々ほかの家具を買い足せば良いです。
ベッド下収納でお部屋の中をすっきり見せる
衣類など荷物が多い人は、ベッドの下に荷物を収納できるタイプにしましょう。4畳の狭いお部屋でも、収納スペースが確保できます。
また、背の高いロフトベッドにするとベッド下をクローゼット替わりに使えます。テーブルとイスを設置して、作業用スペースにもできます。
4畳のお部屋の場合は、オシャレ度を優先するより収納スペースを確保することが重要です。
ソファーベッドで2wayレイアウト
どうしてもソファーが欲しい人は、ソファーベッドにしましょう。昼間はソファー、夜はベッドにできるうえ家具は1つで済みます。
また、ソファーベッドの下に収納スペースがあるタイプがおすすめです。寝具を片付けられるので、お部屋の中が綺麗に片付きます。
布団にして生活空間を多めに確保
寝具にこだわりがない人は、ベッドではなく布団にすることで生活スペースを多く確保できます。
布団だと背中が痛くなるという人は、折り畳みできる厚手の敷きマットを敷けば快適に眠れます。
明るい色でまとめると開放感が出る
4畳でもオシャレなレイアウトにしたい!という人は、明るい色でまとめると良いです。
白や木目など温かみのある色合いでまとめると開放的な雰囲気になるので、背が高い家具でまとめても、圧迫感が少ないです。
白を基調に、黄色やライトブルーなどハデめな色をアクセントにすると、ポップな雰囲気になるので女性におすすめです。
お部屋いっぱいのダブルベッド
斬新ですが、家には寝に帰るだけの人や、ベッドの上で生活をするという人は、すべてのスペースを使ってダブルベッドを配置しても良いかもしれません。
ただし、画像で見てわかるようにベッド以外の家具はほとんど置けません。
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