「25平米は何畳？」
「間取り例やレイアウトのコツは？」
お部屋は広すぎると持て余しますし、家賃も高くなってしまいます。賃貸で借りるなら、自分に合った丁度いい広さで快適に暮らしたいですよね。
しかし25平米と言われても、実際に使える広さがイメージできず選ぶのが難しいという人がほとんどです。
そこで当記事では、25平米が何畳なのか、どんな間取りなのかを解説しています。レイアウトの実例もあるので参考にしてください。
- 25平米は専有面積が15.5畳の広さ
- キッチンなどを除いた生活スペースは8畳ほど
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380～400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
25平米は専有面積が約15.5畳
物件情報に25平米(25㎡)と記載があったお部屋は、基本的にお風呂やトイレを含むお部屋全体の専有面積が約15.5畳です。
広さの計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、1畳当たり1.62平米と決められています。そのため、25㎡と記載されているなら「25÷1.62=約15.5畳」で計算します。
そもそも専有面積とは、マンションやアパートなどで、居住者だけが自由に利用できるお部屋の内部の面積のことです。
そのため、キッチンやお風呂・トイレなどの設備も含まれています。
実際に住むスペースは約8畳
専有面積25平米は約15.5畳ですが、キッチンやお風呂・トイレなどを抜かした居室は約8畳あるので、一人暮らしのお部屋としては広めです。
お風呂やトイレなどの居室以外のスペースが広めで、約7畳（約11平米)を占めています。そのため、お風呂・トイレ別になっていることが多いです。
お部屋によっては、キッチンも広めに作られていることがあるので、冷蔵庫や電子レンジ、食器棚をキッチンスペースに置けます。
逆にキッチンが2畳ほど狭いお部屋の場合は、25平米だと居室部分が8畳以上と広めに造られています。
地域による面積の違い
物件情報に掲載されている平米数は、1畳当たり1.62平米と決められていますが、地域によって畳のサイズが微妙に違います。
以下は、畳の種類ごとの大きさと、よく使われる地域の一覧です。実際に住むお部屋が、どのくらいの広さかの参考にしてください。
| 15.5畳の面積 | 1畳の広さ | 使われる地域 | |
|---|---|---|---|
| 中京間 | 25.65㎡ | 182cm×91cm | 東京・愛知など |
| 江戸間 | 24㎡ | 176cm×88cm | 東日本 |
| 団地間 | 22.41㎡ | 170cm×85cm | 全国の公団住宅・アパート |
| 本間(京間) | 28.26㎡ | 191cm×95cm | 関西・中国などの西日本 |
畳の大きさが気になる人は、専有面積でお部屋を探すと良いです。専有面積は、全国で統一されています。
25平米の間取りは1Kが多い
25平米の間取りは、ダントツで1Kが多かったです。とくに収納スペースが広めな1Kが多かったので、荷物が多い人に向いています。
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」を使って、実際に25平米にどんな間取りがあるかまとめてみました。
| 物件数(東京23区内) | |
|---|---|
| ワンルーム | 703件 |
| 1K | 2889件 |
| 1DK | 571件 |
| 1LDK | 10件 |
| 2K | 68件 |
| 2DK | 5件 |
| 2LDK | 0件 |
※2022/3/6「ATBB」のデータより
25平米の1Kは、お風呂とトイレが別になっているか、収納スペースが広めもしくは2つついているお部屋が多いです。
居室部分は6.5畳ほどが平均だったので、一人暮らしだと充分な広さがあります。中には、居室部分が8畳以上のお部屋もありましたが、設備は3点ユニットバスでした。
築年数が古いお部屋でも大丈夫、和室でも気にしないという人であれば、キッチンスペースが広い1DKのお部屋を狙っても良さそうです。
実際の25平米のお部屋の内装写真
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」に掲載されている、25平米のお部屋を紹介します。
25平米の一般的な1K
「N35 EAST」という1Kのお部屋です。キッチンと居室に仕切りがない分、お部屋が広々としています。
ただし、写真でもわかるように1部柱が出っ張っているため、家具配置を工夫しないといびつなレイアウトになってしまいます。
ウォークインクローゼットがある25平米
1Kのお部屋の「レジディア御茶ノ水Ⅲ」です。ウォークインクローゼットがあり、収納スペースが確保されています。
ウォークインクローゼットがあるにもかかわらず、居室部分は約8畳と広めです。その代わりキッチン部分がかなり狭いので、自炊派の人は不便に感じるかもしれません。
25平米で1DKのお部屋
「クレヴィアリグゼ雪が谷大塚」という1DKのお部屋です。ダイニング部分が6.3畳とかなり広いですが、居室は3.3畳しかありません。
そのかわり、ダイニングと洋室の間の仕切りがスライド式になっていて、ワンルームのように使える造りになっています。寝室と生活スペースを分けたい人に、向いている造りです。
25平米のお部屋に住んでいる人の感想
25平米のお部屋に住んだことある人に、実際の住み心地はどうだったか聞いてみました。居室の広さよりも、収納スペースが広い点で満足している人が多いようです。
趣味関係の荷物が多いので、部屋探しのときは収納スペース重視でした。そのため25平米と広めの部屋になったんですけど、すごく満足しています。押入れのように広いクローゼットが付いていたので、趣味関係のものはすべてそこに収めています。(30代前半)
居室は6.5畳と一般的な一人暮らし向けの部屋なんですけど、クローゼットが広くて気に入ってます。ほとんどの衣類がクローゼットの中に納まるので、綺麗に収納できます。(20代後半)
広い部屋に憧れて25平米にしたんですけど、実際に住んでみると家具とか置いたら狭かったです。前よりも広いお部屋なので家具を買いすぎてしまいました。(20代後半)25平米と広さが近いお部屋の比較
25平米と広さが近いお部屋の、居室部分のみを「カリモク60シミュレーター」で比較してみました。家具家電のサイズはすべて統一して配置しています。
18平米は人暮らし向けでは一般的な広さ
18平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約6畳です。
居室スペースが6畳ほどあるので、一人暮らしで十分な広さです。シングルベッドやテレビボード、テーブルを配置してもスペースに余裕があります。
また、18平米ほどの広さになると、クローゼットや押入れなどの収納スペースがついているお部屋が多いので、荷物が多い人でも快適です。
20平米は荷物が多すぎなければ快適
20平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約6～7畳です。
一人暮らしでは平均的な広さです。あまりにも荷物が多い人でなければ快適に暮らせます。
シングルベッドやテレビボード、タンスを置いても床に座れるスペースがあります。
荷物が多いという人は、ロフトベッドにしたり、壁際にアルミラックを組み立てて収納スペースを確保しましょう。
30平米は大型の家具を複数置いても余裕がある
30平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約10畳です。
シングルベッドとテレビボード、収納棚、1人掛け用のソファーを置いても、お部屋の半分近くのスペースが空きます。
大きめのセミダブルベッドやダブルベッド、2人掛け用のソファーを置けるくらい広いです。
30平米になると、キッチンスペースが広めになっている1DKや、居室が2つある2Kのお部屋も見つかります。
お部屋のレイアウトをするコツ
お部屋が広いと物が散乱しやすいです。どういうレイアウトにすればキレイにまとまるコツを紹介します。ぜひ参考にしてください。
広く見せるなら背の低い家具でまとめる
お部屋を広く見せたい場合は、背の低い家具でまとめると良いです。立ち上がったときの視線の位置に物が入らないため、体感的に広々とします。
生活動線を先に確保
家具を配置する前に、生活動線を確保すると良いです。
生活動線を意識せずに家具を配置した場合、室内の移動が面倒になったり、コンセントを使うときに延長コードがないと不便になります。
配置に悩む場合は先にベッドの位置を決め、そのほかの家具をパズル間隔で当てはめていくと良いです。
テーマやメインカラーを決めて統一感を出す
レイアウトのテーマやメインカラーを決めておくと、統一感が出てまとまりやすいです。
どういうコンセプトにするか迷った場合は、グローリングや壁紙の色に合うメインカラーにすると良いです。
対応エリアは一都三県のみ25平米のお部屋のレイアウト例
25平米のお部屋の居室部分、約8畳のレイアウト例を紹介します。レイアウトに迷っている人は、参考にしてみてください。
背の低い家具で空間を広めに確保
背の低い家具で統一すると良いです。立った時の視線の先に家具がないため空間がかなり広く感じます。
また、床に置く荷物を減らすことで、かなり清潔感のあるお部屋になります。荷物が少なめな人向けのレイアウトです。
お部屋の中央に空間を作ったレイアウト
背の高い家具を配置したい人は、壁に沿うように配置してお部屋の中央に空間を確保しましょう。そうすることで、圧迫感を軽減できます。
荷物が多い人向けのレイアウトですが、あれもこれもと配置すると床が見えなくなるので、適度に断捨離しておくと良いです。
ちなみに、お部屋の中が白黒だった場合は息苦しく感じるので、写真のようにワンポイント差し色を入れると良いです。
大きめのソファーを配置したレイアウト
大きめのソファーを配置したい人は、ベッドとソファー以外の家具はできる限り削りましょう。
ミニマリストのように必要最低限の荷物に絞れば、かなり広々とした空間を確保できるうえ、レイアウトがすっきりとまとまります。
大型家具で固めたレイアウト
寝る場所は広めなセミダブルが良いけど、ソファーもこたつも置きたい！という人は、色を統一してまとまりを出すと良いです。
ただし生活動線がかなり狭くなるので、お部屋の中に友達や恋人を呼ばない人向けです。
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