「18平米は何畳?」
「間取り例やレイアウトのコツは?」
お部屋は広すぎると持て余しますし、家賃も高くなってしまいます。賃貸で借りるなら、自分に合った丁度いい広さで快適に暮らしたいですよね。
しかし18平米と言われても、実際に使える広さがイメージできず選ぶのが難しいという人がほとんどです。
そこで当記事では、18平米が何畳なのか、どんな間取りなのかを解説しています。レイアウトの実例もあるので参考にしてください。
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
18平米は専有面積が約11畳
物件情報に18平米(18㎡)と記載があったお部屋は、基本的にお風呂やトイレを含むお部屋全体の専有面積が約11畳です。
広さの計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、1畳当たり1.62平米と決められています。そのため、18㎡と記載されているなら「18÷1.62=約11畳」で計算します。
そもそも専有面積とは、マンションやアパートなどで、居住者だけが自由に利用できるお部屋の内部の面積のことです。そのため、キッチンやお風呂・トイレなどの設備も含まれています。
実際に住むスペースは約7~7.5畳
専有面積18平米は約11畳ですが、キッチンやお風呂・トイレなどを抜かした居室部分は約7~7.5畳と、やや広めです。
お風呂やトイレなどの居室以外のスペースは、一般的に約5~8平米(約5畳)を占めています。
18平米のお部屋になると、お風呂・トイレ・洗面所がセットになった3点ユニットバスのお部屋だけでなく、お風呂・トイレ別の間取りも増えてきます。
その場合は、居室の広さが5.5畳前後とやや狭めなので、設備を重視するか、家賃や居室の広さを重視するかで間取りを選びましょう。
地域による面積の違い
物件情報に掲載されている平米数は、1畳当たり1.62平米と決められていますが、地域によって畳のサイズが微妙に違います。
以下は、畳の種類ごとの大きさと、よく使われる地域の一覧です。実際に住むお部屋が、どのくらいの広さかの参考にしてください。
畳の種類 | 11畳の面積 | 1畳の広さ | 使われる地域 |
---|---|---|---|
中京間 | 18.21㎡ | 182cm×91cm | 東京・愛知など |
江戸間 | 17.02㎡ | 176cm×88cm | 東日本 |
団地間 | 15.9㎡ | 170cm×85cm | 全国の公団住宅・アパート |
本間(京間) | 17.02㎡ | 191cm×95cm | 関西・中国などの西日本 |
18平米の間取りは1Kが多い
18平米の間取りは1Kの間取りが多いです。ワンルームもありますが、2019年12月現時点で物件数が1Kの半分ほどです。
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」を使って、実際に12平米にどんな間取りがあるかまとめてみました。
物件数(東京23区内) | |
---|---|
ワンルーム | 1278件 |
1K | 2039件 |
1DK | 24件 |
1LDK | 0件 |
※2019/12/04「ATBB」のデータより
18平米もの広さになると、キッチン部分が3畳以上の広いお部屋や、お風呂・トイレ別などの設備があるお部屋が見つかるので、17平米未満のお部屋よりも選り好みできます。
ただし、家賃を極力抑えたいのであれば、お部屋の条件を2つほどまでに絞っておいて妥協したほうが良いです。
実際の18平米のお部屋の内装写真
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」に掲載されている、18平米のお部屋を紹介します。
玄関側に水回りが集まっているワンルーム
武蔵小杉にある「ボストーク」というワンルームです。間取りはワンルームで、玄関側に3点ユニットバスやキッチンなどが集まっている、細長いお部屋です。
居室が8畳と広めですが、キッチン設備の部分を抜かすと実際は6畳ほどしか利用できません。
柱が出っ張っている1K
早稲田にある「吉祥ハイツ」という1Kのお部屋です。居室が6畳ありますが、柱が出っ張っているので、体感的にお部屋が狭く感じます。
また、家具を配置しにくいので、内見時にお部屋の隅々まで採寸しておかないと、買った家具が置けないという事態になりやすいので要注意です。
ロフト付き1K
浦和にある「浦和EXCEL」という1K+ロフトのお部屋です。
ロフトは専有面積には含まないため、18平米で見つかったときはラッキーです。実質2Kのようにお部屋を2分割してレイアウトできます。
ただし、ロフト付きのお部屋は、クローゼットなどの収納スペースがついてないことが多いです。
18平米の広さが最適の人
18平米のお部屋に住んでも快適に暮らせる人の特徴をまとめました。以下の項目に当てはまる数が多い人は18平米でも快適に暮らせます。
・荷物が多すぎない
・友人や恋人をお部屋に呼ばない
・必要最低限の家具しか置かない
・できるだけ家賃を抑えたい
逆に荷物が多い人や頻繁に家に他の人を呼ぶ人だと、18平米は狭く感じるので後々後悔します。
18平米のお部屋に住んだ人の感想
18平米のお部屋に住んだことがある人に、住み心地はどうか聞いてみました。荷物が多い人は狭いと感じるようですが、それ以外の人は一人暮らしに丁度良いという意見が多かったです。
18平米と広さが近いお部屋の比較
18平米と広さが近いお部屋の、居室部分のみを比較してみました。「カリモク60シミュレーター」を使用して、家具家電のサイズはすべて統一して配置しています。
15平米はちょっと狭い
15平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約4.5~5畳です。
居室が4.5畳しかないので、シングルベッドを配置すると、テレビボードくらいしかお部屋に置けません。アルミラックなどを組み立てて、収納スペースを工夫する必要があります。
20平米は一人暮らしでは平均的な広さ
20平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約6~7畳です。
居室が約6畳ほどあるので、シングルベッドとテレビボード、ローテーブルを置いても空間に空きがあります。
一人暮らしをするなら十分なスペースがあります。荷物が多い人は、幅100cmほどの棚やアルミラックを配置しても良いです。
25平米は家具を複数配置しても余裕がある
25平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約7~8畳です。
居室が約7~8畳と広めなので、シングルベッドやテレビボード、本棚を配置しても空間に余裕があります。
25平米辺りになると、ダイニングキッチン部分が広めの1DKの間取りも見つかります。
空間を広く確保するレイアウト例
18平米のお部屋を快適に使うために、空間を広く確保するレイアウト例をいくつか紹介します。以下のレイアウトを参考に、家具家電の配置してみてください。
家具を壁際に寄せて中心の空間を作る
ベッドやテレビボード、本棚などの家具を壁に沿うように配置することで、お部屋の中心に空間を作れます。
多少荷物が多くても、圧迫感がない一般的なレイアウトです。
収納ベッドを利用して荷物を上手く片付ける
ベッドの下に荷物が収納できるタイプのものを選べば、お部屋内に配置する家具を減らせます。
また、背の高いロフトベッドを選べば、ベッドの下の空間にテレビやPC机を配置したり、クローゼットのように衣類をたくさん収納できます。
ベッドをソファーベッドタイプのものにする
ソファーベッドにすれば、昼間はベッドを畳んでソファーに、夜は広げてベッドにできるので2wayのレイアウトができます。
ちなみにソファーベッドは、ベッド下に寝具を収納できるタイプのものがおすすめです。
収納家具などでお部屋を区切る
本棚やテレビボードなどの家具でお部屋を区切れば、寝室とリビングのように空間を分けられるのでメリハリがつきます。
ただし仕切りに使う棚は、奥行が浅めの薄い棚にしないと空間が圧迫されるうえ、お部屋の中がゴチャゴチャしてしまうので注意が必要です。
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