「16平米は何畳?」
「間取り例やレイアウトのコツは?」
お部屋は広すぎると持て余しますし、家賃も高くなってしまいます。賃貸で借りるなら、自分に合った丁度いい広さで快適に暮らしたいですよね。
しかし16平米と言われても、実際に使える広さがイメージできず選ぶのが難しいという人がほとんどです。
そこで当記事では、16平米が何畳なのか、どんな間取りなのかを解説しています。レイアウトの実例もあるので参考にしてください。
- 16平米は専有面積が10畳の広さ
- キッチンなどを除いた生活スペースは6.5畳ほど
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不動産屋「家AGENT」
池袋店 店長
「家AGENT」池袋店の店長で、賃貸業界歴10年以上です。管理職になる前の年間接客件数は380~400件と経験豊富です。お部屋探しに関して、設備や費用などの悩みも的確にアドバイスしています。
16平米は専有面積が約10畳
物件情報に16平米(16㎡)と記載があったお部屋は、基本的にお風呂やトイレを含むお部屋全体の専有面積が約10畳です。
広さの計算方法は「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で、1畳当たり1.62平米と決められています。そのため、16㎡と記載されているなら「16÷1.62=約10畳」で計算します。
そもそも専有面積とは、マンションやアパートなどで、居住者だけが自由に利用できるお部屋の内部の面積のことです。そのため、キッチンやお風呂・トイレなどの設備も含まれています。
実際に住むスペースは約6.5~7畳
専有面積16平米は約10畳ですが、キッチンやお風呂・トイレなどを抜かした居室部分は約6.5~7畳あるので、一人暮らしに丁度良い広さです。
逆に、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースは、約3~3.5畳(5~6平米ほど)あります。
16平米ほどになると、物件によってはお風呂やトイレ、キッチンスペースが広めに作られていることがあります。その場合は、居室が5.5畳や6畳など狭めです。
また、クローゼットや押入れなどの収納スペースが付いたお部屋が多くなるのも、16平米くらいからです。
地域による面積の違い
物件情報に掲載されている平米数は、1畳当たり1.62平米と決められていますが、地域によって畳のサイズが微妙に違います。
以下は、畳の種類ごとの大きさと、よく使われる地域の一覧です。実際に住むお部屋が、どのくらいの広さかの参考にしてください。
10畳の面積 | 1畳の広さ | 使われる地域 | |
---|---|---|---|
中京間 | 16.56 ㎡ | 182cm×91cm | 東京・愛知など |
江戸間 | 15.47㎡ | 176cm×88cm | 東日本 |
団地間 | 14.45㎡ | 170cm×85cm | 全国の公団住宅・アパート |
本間(京間) | 18.25㎡ | 191cm×95cm | 関西・中国などの西日本 |
16平米の間取りはワンルームのほうがやや多い
16平米の間取りはワンルームのほうがやや多いですが、ほぼ同じくらい1Kの間取りも多かったです。
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」を使って、実際に16平米にどんな間取りがあるかまとめてみました。
物件数(東京23区内) | |
---|---|
ワンルーム | 1598件 |
1K | 1292件 |
1DK | 2件 |
1LDK | 1件 |
※2019/12/04「ATBB」のデータより
16平米になると、一人暮らし向けの物件数がかなり多いです。ワンルームも1Kも探しやすいですが、1DK以上の広いお部屋はほとんどありません。
また、アパートとマンションどちらの建物でもお部屋を探せます。
実際の16平米のお部屋の内装写真
不動産屋専用の物件情報サイト「ATBB」に掲載されている、16平米のお部屋を紹介します。
玄関近くに水回りが集まっているワンルーム
金町の「プラーズ金町」というワンルームのお部屋です。
縦長のお部屋で、玄関周辺にキッチンやお風呂、トイレが集まっているので、居室部分が広めです。体感的に居室部分は7.5畳ほどあります。
ロフト付きのワンルーム
練馬の「ラウレア練馬」というワンルーム+ロフトのお部屋です。
ワンルームの場合、仕切りがないので居室部分は全部で7畳ほどありますが、室内にキッチンがあるため実際に使えるスペースは6畳ほどです。
ロフト部分は3.3畳あるので上を居室、下をリビングのように、生活空間にメリハリを出せます。ちなみにロフト付きのお部屋は、クローゼットの収納スペースが付いてないことが多いです。
クローゼット付きの1K
鮫洲の「ベルデ鮫洲」という1Kのお部屋です。クローゼットがついているので、衣類などを収納できます。
写真だとお部屋が狭く見えますが、居室部分は6畳あります。細長いお部屋なので、家具は配置しにくいです。
16平米のお部屋に住んだことのある人の感想
16平米のお部屋に住んだことある人に、実際の住み心地はどうだったか聞いてみました。16平米あると、一人暮らしでも快適に暮らせるという人が多かったです。
16平米と広さが近いお部屋の比較
16平米と広さが近いお部屋の、居室部分のみを比較してみました。「カリモク60シミュレーター」を使用して、家具家電のサイズはすべて統一して配置しています。
15平米は荷物が多いと手狭になる
15平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約4.5~5畳です。16平米も、ほぼ同じ広さです。
15平米のお部屋は、クローゼットなどの収納スペースがついていないことが多いので、荷物が多い人だとかなり窮屈になります。
シングルベッドやテレビボード、テーブルだけであれば、お部屋の半分ほどスペースが空きますが、タンスや本棚などの家具を配置してしまうと手狭になります。
18平米は一人暮らし向けでは一般的な広さ
18平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースが少し広めに作られているので、実際の居室の広さは約6畳です。
18平米のお部屋になると、クローゼットなどの収納スペースがついていることが多いので、体感的には16平米のお部屋よりも広々と使えます。
シングルベッドやテレビボード、タンスをお部屋の中に配置しても空間に余裕があります。ただし、家具を置き過ぎると手狭になるので、一人暮らしのうちは最低限に抑えましょう。
荷物が多い人であれば、ロフトベッドなど下に荷物を収納できるタイプのベッドがおすすめです。
20平米は空間にゆとりがある
20平米のお部屋は、お風呂やトイレなどの居室以外のスペースをのぞくと、居室の広さが約7~8畳です。
20平米にもなると、シングルベッドとテレビボード、ローテーブルを置いても空間に空きがあります。セミダブルベッドサイズを置いても、空間が圧迫されません。
また、テレビボードや本棚を使用して、画像のようにお部屋を2分割できるので、レイアウトの幅もかなり広がります。
荷物が多い人向けのレイアウト例
荷物が多い人向けの、16平米のお部屋のレイアウト例を紹介します。少し工夫するだけで、荷物をたくさん収納できるので参考にしてください。
最低限の荷物しかない人は、ベンド・テレビボード・壁面タンス・本棚を置いてもお部屋の中がすっきりまとまるくらい、一人暮らしには丁度良い広さです。
ロフトベッドにする
ロフトベッドにすれば、ベッド下に衣装ケースや本棚を設置できるので、荷物が多い人におすすめです。
ただし、高さが140cmほどあるハイタイプのロフトベッドは、起き上がると天井に頭を打つ可能性があるので注意が必要です。
背の高い収納棚を活用
背の高い収納棚を壁際に設置することで、多くの荷物を片付けられます。圧迫感が嫌な人は、カラーボックスに布製の引き出しを入れることで、視覚的にも楽しめるレイアウトができます。
ただし、背の高い収納棚を配置した場合は、重いものは下の方、軽いものは上の方に収納しないとバランス感覚が悪く、地震などで倒れる可能性があります。
ハンガーラックで見せる収納にする
いつも着る服は、あえて見せるハンガーラックでオシャレに収納しましょう。横幅1.5mほどまでの小さめのハンガーラックであれば、お部屋の中に出しておいても邪魔にはなりません。
衣類が多い人や、冬用のジャケットを出しっぱなしにしておきたい人などは、ラックの下に収納スペースがついているものがおすすめです。
色を統一して室内にあえて出す
インテリアの色を統一することで、荷物が多い部屋でもまとまった印象を受けます。
生活動線が狭くなるので人をお部屋に呼べませんが、シングルベッド・ソファー・テーブル・テレビ台を配置し、余ったスペースに趣味用の棚を置けます。
ただし、ベッドやテーブル、ソファーなどは背が低いものでないと、空間にメリハリが出ず、息苦しく感じます。
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